ラベンダーといえば北海道、富良野。道央で圧倒的な人気を誇る観光地・富良野。富良野はラベンダーが有名で、一面が紫になる景色を写真で見たことがある人は多いはず。
この富良野に、実際に足を運んできました。この記事では、富良野のラベンダーの開花時期や具体的な観光スポットなど、富良野を観光する上で知っておきたい知識を総まとめします。
北海道で人気の観光地・富良野を観光しよう
富良野は北海道のちょうど真ん中あたり、地域では「道央」と呼ばれる地域にあります。圧倒的な人気を誇る観光地であり、北海道を回るなら是非とも見たい観光地です。
富良野といえばラベンダー
富良野といえば有名なのがラベンダー。富良野にある「ファーム富田」はラベンダー畑の立役者とも言えるほど有名で、一面に咲くラベンダーはまさに“絶景”そのものです。
ラベンダーの開花時期については後ほど詳しく、解説しますが、ラベンダーが咲いている7月前半に行くとこの景色。富良野は盆地であり、盆地の端にある斜面にラベンダー畑が広がります。この斜面から見ると、ラベンダー畑の先に富良野をはじめとした道央の盆地がある。天気のいい日には、大雪山(旭岳)を見ることができます。
中富良野など含め観光スポットも点在
富良野のラベンダー畑の原点といえば「ファーム富田」です。が、ファーム富田以外にも道央の中心とも言える富良野盆地には観光スポットが点在しています。
なかふらのフラワーパークにはリフトも整備されているため、体力に自信がなくてもラベンダーの景色を体感しながら上部の展望台へ行き、景色を楽しむことができます。
また、富良野市の隣にある上富良野町にもラベンダーをはじめとしたさまざまな花が。夏に行くとまさに、北海道らしい絶景を楽しむことができます。
7月にはラベンダーのライトアップも
ラベンダーが咲き誇る7月、富良野ではライトアップも行われます。
正確には富良野市の隣の町、上富良野町にある「日の出公園」では、毎年7月に「ラベンダーフェスタかみふらの」が開催され、多くの人で賑わいます。
このように、昼は富良野の観光をして夜はただただホテルでのんびり、だけではなく、夜も富良野ならではの景色を楽しむことができます。
また、Nene&Waka(ネネアンドワカ)スペシャルライブや元日本ハムファイターズ「杉谷拳士」トークショーなど(2023年実績)、このライトアップ期間限定のイベントも多数、開催されます。
ライトアップが行われる日の出公園は斜面にあるため、最高部まで行くと上富良野の街の夜景も見られるのも魅力的です。
富良野へといったら是非とも見てほしいのがこの「日の出公園」のライトアップです。
ラベンダーの季節は、富良野のホテルに注意!
ラベンダーの季節である7月、富良野は多くの観光客で溢れます。富良野のホテルは軒並み、空室が少なくなります。特に7月中旬の「海の日」を含む3連休は、富良野を狙ってくる人も多くなるため、注意が必要です。
中富良野や上富良野にはホテルは少ないため、富良野などでホテルを探すことになります。一部のホテル(マリオットなど)は自動車でのアクセスが前提の場所に建てられていたりするので、注意が必要です。
富良野でのオススメホテルについては、またまとめようと考えています。
北海道のラベンダー畑の定番「ファーム富田」がオススメ
ここまで、富良野エリアの観光スポットを紹介してきましたが、やはり足を運んでほしいのが「ファーム富田」です。ここからは、ファーム富田についての情報を徹底的に紹介します。
富良野に行くなら、ファーム富田のラベンダーは必見!所要時間は?
7月初めに富良野に行くなら必ず足を運びたいのがファーム富田です。畑一面を埋め尽くすラベンダー。また、ラベンダー以外にもさまざまな花畑があり、人生で一度は訪れたい絶景スポットです。
ファーム富田の基本情報は次のようになっています。
夏季は多くの施設が16時まで、一部の施設は最長で18時まで営業しています。
ファーム富田は比較的斜面が急であるため、歩きやすい服装で行くようにしましょう。また、北海道とはいえ道央の富良野・美瑛エリアは盆地です。北海道の中ではかなり温度が上がる方なので、涼しい服装で行くのが良いでしょう。ただし、観光の拠点となるであろう旭川などは温度が下がることもあるので、長袖も忘れずに。
ファーム富田の観光所要時間は、概ね1時間〜2時間程度を見ておけば良いでしょう。ただし、体力に自信がない場合、坂道を登るのに少し時間がかかる場合もあります。また、ファーム富田には「花人の舎」などで食事をすることもできます。これらの食事の時間を考慮するのであれば、もう少し時間があってもいいかもしれません。
ファーム富田へのアクセス 「ラベンダー畑駅」が便利
ファーム富田へのアクセスには「ラベンダー畑駅」が便利です。ラベンダー畑駅は、6月から9月にかけて開業する期間限定の駅です。2023年は6月10日から9月24日まで営業されました。この期間以外における最寄駅は中富良野駅で、徒歩20分ほどです。
ラベンダー畑駅からファーム富田までは徒歩でおおよそ7分ほど。かなり近く、便利です。
また、2023年には札幌〜富良野間を結ぶ夏季限定の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」の富良野線旭川駅までの延長運転が行われ、このラベンダー編成も「ラベンダー畑駅」に停車しました。
臨時の特急「フラノラベンダーエクスプレス」については別に記事を作成しましたので、こちらもご覧ください。
ファーム富田でラベンダーソフトクリーム お土産も購入しよう
ファーム富田ではお土産の購入も必須です。ラベンダーが有名なだけあって、ファーム富田で取れたラベンダーを使ったさまざまなお土産を販売。ラベンダーのオイルやドライフラワーだけでなく、お香やラベンダーディーなるものまで、本当にさまざまです。
また、ファーム富田では食事もいただくことができます。以前、北海道の野菜を使ったカレー、これ、野菜がとてつもなく美味しい。ちなみにじゃがバターのバターはラベンダーを織り交ぜたもの、そして紅茶もラベンダーティーとなっています。
ただし、ファーム富田は富良野の中でもトップレベルに人気の観光地、レストランは並ぶので繁忙期には注意が必要です。
さらに忘れてはいけないのが、ファーム富田のソフトクリーム。ソフトクリームはレストランに限らず、さまざまな場所で購入できます。ラベンダー味のソフトクリームもありますが、個人的なオススメはラベンダーとメロンのミックスです。
富良野のラベンダーの時期-7月〜8月初めが見頃!
続いては富良野におけるラベンダーの見ごろについて、徹底的に解説します。
富良野のラベンダーの開花時期 開花状況はネットでも発信!
富良野のラベンダーの見ごろはズバリ、7月中旬ごろ〜7月下旬ごろがピークです。
種類 | 6月初旬 | 6月中旬 | 6月下旬 | 7月上旬 | 7月中旬 | 7月下旬 | 8月上旬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
早咲き | △ | △ | ⚪︎ | ◎ | ◎ | ⚪︎ | △ |
おかむらさき (最大の種) | △ | △ | △ | ⚪︎ | ◎ | ◎ | ⚪︎ |
遅咲き | △ | △ | △ | △ | ⚪︎ | ◎ | ⚪︎ |
このようになっています。最も作付面積が大きいのは「おかむらさき」であるため、最も見ごろになるのは7月中旬から7月下旬ごろです。先ほど紹介した、「日の出公園」のライトアップの時期が、最もラベンダーが見頃の時期であると考えると良いでしょう。
例年、7月の「海の日」を含む3連休ごろが見頃になることが多いです。
ファーム富田は伝統的なラベンダー園ですが、インターネットを使った発信にも積極的です。
毎年、最新の開花状況をほぼ毎日、リアルタイムで更新しています。アーカイブもしっかり残っているので、それぞれの時期にどの程度、ラベンダーが見られるのかがわかります。
実は8月〜9月も見どころいっぱい
ここまで、富良野のラベンダーの見頃を解説してきました。富良野のラベンダーの見頃は7月中旬・下旬です。富良野のラベンダーは見るために植えられているのではなく、ラベンダーを用いた商品を販売するために植えられています。そのため、咲いている途中に刈り取りが行われます。
したがって、8月中旬以降、ラベンダーはほとんど見ることができなくなります。
しかし、8月以降の富良野エリアにはラベンダー以外の見どころがあります。
僕は9月にこの富良野・美瑛エリアに足を運んだことが2度ほどあります。ラベンダーはすでに刈り取られていますが、代わりに他の花が真っ盛り。
富良野・美瑛は魅力溢れる観光エリア ファーム富田から青い池へ、四季彩の丘へ
富良野・美瑛エリアにはラベンダー以外にも見どころがたくさんあります。
こちらの記事でも富良野・美瑛エリアの見どころは紹介していますので、併せてご覧ください。ここでは特に、隣町・美瑛で見どころである2つのスポットを紹介します。
まず1つ目が「白金 青い池」。名前の通り青い池になっているのですが、これがすごい。本当に真っ青です。Macの壁紙として採用され、一挙に有名になったという歴史があります。
そして「四季彩の丘」。スケールが巨大な花畑です。夏にはカラフルな花が咲いていて、本当に綺麗です。
こちらは美馬牛駅が最寄駅となります。
このように、「花」などをテーマにした観光スポットが多くある美瑛・富良野エリア。観光するにはネタが尽きないエリアです。
富良野のラベンダーを見に行こう!オススメのホテルなどを紹介
富良野は北海道・道央の地域です。旭川空港を利用すれば日帰りで行けなくもありませんが、基本的に宿泊を伴う旅行となるでしょう。
今回は富良野のホテルに加えて、「富良野のラベンダーを見に行くために、どうやってホテルを確保するか」というところに焦点を当てて解説します。
富良野エリアのホテル
まず、富良野エリアのホテルです。なんといっても、富良野のラベンダー畑から近いのが魅力的です。しかし一方で、ラベンダーの時期には宿泊料金が大幅に値上がりするという欠点を抱えています。
旭川エリアのホテル
旭川は北海道第2の都市で、ビジネスホテルなども充実しています。この旭川から富良野を結ぶJR路線が「富良野線」で、富良野線は1時間に1本〜2時間に1本程度の列車が確保されており、北海道の中では比較的利便性が高いです。また、旭川駅〜旭川空港〜富良野と結ぶバスも走っています。
富良野エリアからは1時間程度であり、富良野駅に宿泊であっても列車に乗って富良野駅まで移動する必要があることを考えれば、利便性はあまり変わらない印象です。
滝川エリアのホテル
滝川駅は函館本線(札幌〜旭川の大動脈ルート)と根室本線(滝川〜富良野のルート)が分岐する駅です。富良野に比較的近いにもかかわらず穴場となっているため、宿泊場所として候補に挙げました。
ただし、富良野駅からは夏季限定の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」1往復以外は全て普通列車、そして本数が少ないこともあるので、とてもオススメすることはしません。
札幌にはホテルがたくさん
さらに足を伸ばして、札幌に宿泊するのも良いでしょう。既に紹介した、夏季限定の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」を利用すれば、札幌発着で富良野を日帰りで満喫することができます。
北海道は夏に人気の観光エリアであるため、道内一律で夏はホテルが値上がりする傾向にあります。ただ、ラベンダーの7月だから大幅に値上がりするということがなく、比較的良い値段で宿泊できるのが札幌の魅力です。
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