北海道・札幌近郊の新千歳空港から沖縄・那覇空港を結ぶ直行便。北海道と沖縄を直行で結ぶ日本国内線としては最長の便は1日1便のみで、現在はPeachによって運航されています。
実際にこの日本国内線としては最長の便に、実際に搭乗してきました。この記事では日本最長の国内線である札幌・新千歳→沖縄・那覇のPeach271便の様子をレビューします。
なお、Peachの機内設備や乗り方など、よくある疑問については別の記事で紹介しています。
また、実際の機内から見た様子についてはVlogも撮影し、YouTubeに公開しました。
新千歳空港から出発
2023年現在、札幌・新千歳と沖縄・那覇を結ぶ直行便のダイヤは次のようになっています。格安航空会社であるPeachが1日1往復、運航しています。
航路 | 便名 | 時刻(定刻) |
---|---|---|
札幌・新千歳→沖縄・那覇 | MM271 | 11:40発→15:25着 所要時間3時間45分 |
沖縄・那覇→札幌・新千歳 | MM272 | 15:10発→18:30着 所要時間3時間20分 |
これは今回の北海道〜沖縄直行便以外についてもいえることですが、偏西風の影響などがあるため、往路と復路では所要時間が異なります。所要時間の面でも最長なのは、MM271便、今回僕が搭乗した札幌・新千歳→沖縄・那覇の便です。
新千歳空港から那覇空港へ3,000kmの直行便
新千歳空港は北海道の玄関口で、日本各地への直行便が就航しています。
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特に、東京・羽田への便は概ね1時間あたり2〜4本とかなり多い。そんな中、1日たった1便だけの「沖縄」。11:40発のこの沖縄・那覇空港行きAPJ(MM)271便に搭乗します。
ANAの直行便は2023年現在なく、Peachが運航
かつて、この札幌・新千歳から沖縄・那覇への便はANAが運航していました。それよりさらに大昔はJALが運航していたこともあるそう。
しかし今回実際に搭乗してみて、札幌・新千歳を発着する他の便と比べて圧倒的に観光客が多い。明らかなビジネスマンが本当にいない。
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そのような背景があってか、ANAが運航していたこの路線を、ANAグループのLCC航空会社・Peachが引き継ぐ形となり、現在ではPeachのみが運航しています。
Peachの座席などの様子についてはこちらのページで詳しく解説しています。
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Peachの座席の様子です。革張りの座席となっています。
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座席間隔はLCCらしく狭い。普通にしていると膝が前の座席に当たってしまうレベル。ここはLCCらしい座席の配置です。
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Peachの機内では、Wi-Fiの電波を通してフライトマップを見ることができます。札幌・新千歳空港から沖縄・那覇空港へ飛ぶとこんな感じの経路になるそうです。
片道の運賃は最安10,000円程度〜 所要時間は4時間
現在はPeachが運航していることもあり、運賃はANAの時代と比べてかなり下がっています。Peach公式の運賃表で最安値では、8,990円〜58,800円(変動制の運賃)となっています。ここに支払い手数料や空港施設使用料等が追加されて最安値で10,000円程度となります。なお、Peachは頻繁にセールを行なっているので、さらに安く手に入ることもあります。
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新千歳空港ではターミナルビルに向かって最も左寄りのゲートが搭乗手続き・保安検査の場所になります。
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新千歳空港は東京へ行く便を中心に大型機も行き交います。こちらは東京・羽田空港に向けて出発していくANAのB787。
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成田便や関西便を中心に混雑します。僕はスマートフォンでチェックインしていましたが、沖縄・那覇行きの列には人はおらず、もうみんな保安検査へ行ったよう。
なお、新千歳空港のPeachの保安検査場前では全員、手荷物の重量確認があります。前回きたときも思いましたが、手荷物の重量の確認が厳しくなっている。
新千歳空港から搭乗
新千歳空港から搭乗します。
後方窓側座席から搭乗開始
毎月1回以上のペースで飛行機に乗っていればまあ慣れたもので、サクッと保安検査を通って待機します。
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Peachでは、後方の窓側座席から搭乗が開始されます。
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PeachはA320を3種類、保有しています。今回の機材は、ウィングレットがあるので、A320neoですね。
機内へ
搭乗が始まったので機内へと入ります。
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新千歳空港の、丸いまどがついたボーディングブリッジを通って機内へ。
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フルサービスキャリアとは異なり、優先搭乗がありません。そのため、前方は綺麗に空いている。
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飛行機は動き始めました。ターミナルの端の方には、Peachがたくさん駐機されています。LCCだからというより、空港内の混雑を緩和するために大型機をターミナルの中心部にスポットインさせるのでしょう。
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機材繰りの関係で10分ほど遅れて出発。成田行きと思われるPeach便も待機しています。
札幌・新千歳空港を離陸
進行方向右手には風不死岳をみながら滑走路へ。ランウェイ01Lから離陸します。
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滑走路へ入り、一旦停止。止まってから離陸するようです。
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一旦止まって…
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滑走を始めました。小型機ということもあり、結構すぐに離陸してしまいます。
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札幌から離陸する際、19Rから離陸することが多いイメージ。
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北海道の大地を眺めながら、飛行機は高度を上げます。
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すぐに右方向に旋回を開始。左方向に旋回するのではないんだ。
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新千歳空港が右側に見えます。ターミナルは美しい半円のターミナルです。
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新千歳空港の横をかすめ、空港の向こう側には羊蹄山や支笏湖を見ながら離れていきます。
日本縦断ならではの景色を楽しみながら沖縄へ
離陸し、水平飛行に入りました。ここからはひたすら南下します。
天気が良ければ羊蹄山や支笏湖・洞爺湖を望む
天気がいいとき、飛行機からは羊蹄山や支笏湖が綺麗に見られます。
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右下には支笏湖が見えています。
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その左側には羊蹄山。羊蹄山は「蝦夷富士」とも呼ばれる山で、富士山にとても似ている。
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まんまるな湖である、倶多楽湖を見ながら進んでいきます。
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これは室蘭上空ですね。
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室蘭上空あたりで左へ旋回。いよいよ沖縄に向けて進みます。
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噴火湾をひとっ飛び。特急北斗などを使うと噴火湾沿いを何時間もかけて進むところを、飛行機ならばひとっ飛びです。
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大沼公園の上空あたりですね。
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津軽海峡を越えて本州方面へ。ここで右側座席からは地上が見えなくなり、海だけに。
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ということで、ここで少し仮眠しました。
鳥取県あたりから本州上空へ
起きたら飛行機は佐渡島を越えている頃。
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でもまあまだ、陸地は見えません。
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本来、能登半島上空から本州に入りますが、気流の影響で途中で少し旋回したため、能登半島をかすめます。
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鳥取県上空。米子上空です。
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おそらく翼で隠れているあたりに米子空港があるはずです。この辺りで、まもなく鳥取砂丘が見えます、と機長さんから放送が。観光客が圧倒的多数を占める路線ともあり、そういったサービスがあるのはとても良い。
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そんなことを思っていたら飛行機は雲の中へ。この辺りで飛行機が揺れることはあらかじめ言われていました。少し高度を下げたりしていたようですが、うまく切り抜けて揺れはほぼなしで通過。腕のあるパイロット。
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眼下に見えているのは広島市。そして左下には宮島も見えます。
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飛行機は瀬戸内海の上空を飛び越え、いよいよ九州を目指します。
大分県から九州上空へ
飛行機は瀬戸内海上空を進み、九州へ。
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いよいよ九州。大分県は国東半島の上空から、九州上空へと入ります。
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まもなく阿蘇山が見えてきます、そしてその先には島原列島が見えます、とまた機長さんから案内が。
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阿蘇山、2021年の12月に訪問しました。懐かしい。
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鹿児島県の上空まで来ました。いよいよ九州も飛び越えて沖縄へと向かいます。
沖縄・那覇へ
九州を飛び越えて洋上へとやってきました。この日は途中で風などの影響で進路を変えていたため、右側の座席からは鹿児島県の島々は見えませんでした。
洋上を飛行し、那覇空港へ
洋上を飛行し、飛行機は沖縄本島へと向かいます。
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だんだんと降下を始めました。まもなく着陸か。
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沖縄本島が見えてきたタイミングで、ついにシートベルト着用サインが点灯。
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沖縄本島・中部の市街地を見ながら、飛行機は少しづつ高度を下げていきます。
沖縄本島を飛び越え南からアプローチ
飛行機は南側からアプローチするようで、沖縄本島を飛び越えていきました。
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本当の南端にさしかかった頃、飛行機は右側へと旋回を開始。
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沖縄本島の南部を眺めながら、少しづつ右へと旋回します。
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天気がとても良い。
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沖縄本島の南部を、海岸線に沿って進み…
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そして右へ旋回。
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さらに旋回。
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さらにさらに旋回し、那覇空港の滑走路に向きます。いよいよ着陸です。
那覇空港に着陸
だんだんと高度が下がってきました。那覇空港に南側から着陸する時って、とても綺麗なサンゴが見えますよね。

フラップもだんだんと降りてきて、ついに滑走路へ向かうのがわかります。
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街が大きく見えてきました。
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さらに降下し、那覇空港周辺の美しいサンゴが見える高度に。
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やはり沖縄の海は、透き通っていて晴れているととても美しい。
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向こうには沖縄の観光スポットでもあるウミカジテラスが見えています。今回の沖縄滞在でウミカジテラスにもいったので、また記事を書こうと思います。
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いよいよ滑走路が見えてきました。
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無事、着陸。今回はパイロットの腕が良かったのか、天候の条件にも恵まれたのか、綺麗なソフトランディング。
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減速していきます。2020年3月26日に共用が始まった第2滑走路。着陸機は基本的にこの第2滑走路を使うことが多いです。
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同時に第1滑走路からは離陸機も。

滑走路を離脱し、誘導路を通ってスポットへと向かいます。
まさかの沖どめスポットイン
第2滑走路からターミナルへは、第1滑走路を横断する必要があります。

第1滑走路を横断します。
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滑走路では離陸機もいました。おそらくこの飛行機が横断したらすぐに離陸するのでしょう。
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こちらの写真は、別の日に他の飛行機から撮影した写真です。青い海にピンク色の機体が映えます。
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ターミナルへは行かず、なんとこれは沖どめ。ターミナルへはバス移動になります。那覇に到着するLCCは、確かに沖どめ(バス移動)しているものを見ることが多い。
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意外にもスカイマーク機も沖どめしている。この時間帯は那覇空港は意外と混むのか。てなことを思いながら、無事、到着。
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飛行機が停止し、荷物を用意して待っていると隣にANAのB737が到着。ANA機でもターミナルに直接入れない。
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あちらのB737にもウィングレットが装備されています。場所がちょうど良いので、重なっています。
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沖どめの最大の利点は、飛行機を間近で見られること、到着地の空気を感じられること。沖縄の空気を感じます。北海道から来たから暑さをとっても感じる。
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バスに乗りました。飛行機を間近で見ながら、バスでターミナルへ。
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反対側の隣には、ANAのA320もとまっていました。飛行機をここまで間近で見る機会もやっぱり少ないから、これはこれで貴重な体験でした。
こちらの記事では、Peachの機内の様子や搭乗手続きなど、よくある疑問に対してお答えしています。ご覧ください。
という感じで、日本国内線最長の路線を乗り通しました。動画も作成しましたので、ご覧ください。
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