日本らしい自然が豊かな四国。九州などと比べて大都市が少ないためか、四国へ行ったことがないという人も多くいます。
僕自身、日本全国を旅行する中で何度も四国に足を運んでいます。今回は、今までに何度も四国を訪れた僕が、四国の魅力的な観光地を徹底紹介します。
四国の玄関口 うどんが有名な香川県
本州に最も近い県である香川県。四国の地図では右上の部分に位置します。
名物は香川県の県庁所在地である高松のうどん。香川へ来たらうどんは必須。でもそれ以外にも魅力的な観光地にあふれています。
香川・高松へ行ったら欠かせない讃岐うどん
香川県の名物といえばやっぱりうどん。香川の讃岐うどんはやっぱり違う。麺のコシが強いのが特徴です。香川県はうどんの消費量が日本一であることでも有名です。香川に行ったら行きたい有名なうどん店も数多くあります。ここでは2つ、ご紹介します。
うどんバカ一代
まず初めに紹介するのが、僕が日本一周旅行の際に訪れた「うどんバカ一代」です。
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この「うどんバカ一代」は、「釜バター」が有名です。釜玉うどんにバターとガーリックを載せる。一見、会わななそうですがこれがとても美味しい。讃岐うどんならではのコクのある麺に、生卵とバターが合い、うどんとパスタの中間のような新感覚の味です。ぜひ一度は行ってほしいお店です。
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お持ち帰り用のお土産も用意されています。JR高徳線の栗林駅(特急停車駅)から徒歩15分、琴電の花園駅から徒歩7分と、比較的アクセスが良いのも特徴です。
常にお店の前に行列ができていますが、うどんであるため回転も早いです。
本格手打ち もり家本店
2つ目に紹介するのが「本格手打ち もり家本店」です。こちらは鉄道の駅からはやや遠く、公共交通機関でのアクセスには向いていないのが残念なところです。
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もり家のうどんは大きなかき揚げが載っているのが特徴です。このかき揚げがとても美味しい。ドライブで四国を観光するならぜひとも一度、味わってほしい讃岐うどんです。
郷屋敷 サンポート店
続いて紹介するのがは「郷屋敷 サンポート店」。高松を中心に展開する高級和食店が経営するうどん店です。
高松駅の目の前にある「サンポート」内に入っているのも特徴で、鉄道などで四国を回る際も簡単にアクセスできます。
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コシの良い讃岐うどんはもちろんのこと、高級和食店が運営するだけあって、天ぷらなどの具材もとても美味しい。ちょっと贅沢なうどんを楽しみたい時にオススメです。特に昼であれば空席も比較的あります。
高松市内なのに長閑な空間 栗林公園
高松市内にある「栗林公園」は、高松の市街地にありながらのどかな雰囲気の庭園が楽しめるスポットです。
高松駅からのアクセスがとても良い。
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背後には「紫雲山(しうんざん)」があり、この紫雲山とうまくマッチした背景になっています。また、園内の池では手漕ぎぶねによる案内を受けることもできます。
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高松市内にあって、鉄道などでのアクセスも便利なのに広大な庭園。高松へ行ったらぜひとも一度は足を運びたい観光スポットです。
「天空の鳥居」こと高屋神社
高松から特急列車で1時間弱、観音寺市にあるオススメのスポットが「高屋神社」。
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高屋神社は山頂にある神社で、その鳥居の先がとてもひらけていることから「天空の鳥居」と呼ばれています。鳥居の先に見える海と街。
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天気が良ければ美しい日の出も見られます。景色が見られればまさに「天空の鳥居」であり、パワースポットとしても人気です。天気のいい日にぜひ、足を運びたい観光スポットです。
瀬戸内海の海を眺めよう フォトスポットとして人気な父母ヶ浜
天空の鳥居の近くにある観光スポット「父母ヶ浜」。
フォトスポットとしてInstagramなどで人気です。
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この「父母ヶ浜」はロングビーチであり、夏には多くのお客さんが海水浴にやってきます。
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写真では風があるためわかりにくいですが、風がない日は手前の潮溜りの部分が綺麗なミラーになります。
江戸時代に作られたと言われる美しい砂絵「銭形砂絵」
観音寺市は海に面しており、砂浜もある。観音寺市のもう1つの絶景スポットが「銭形砂絵」です。
作られたのは1633年と言われています。
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展望台は頑張れば歩いて登ることができる高さです。今でも観光地として市の有志により整備されている銭形砂絵は、見れば金運がアップするとも言われています。
瀬戸内海と水族館が一体化!四国水族館へ
瀬戸内海を渡ってすぐの場所にある、最近できた水族館「四国水族館」。
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四国水族館は瀬戸内海に面した海沿いにあり、一部の展示は瀬戸内海を背景に見ることができるようになっています。
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また、2020年にオープンしたばかりともあり、最近のSNSの流行も意識したおしゃれな展示も魅力的です。
瀬戸大橋を一望できるゴールドタワー
四国水族館のすぐ近くにあるのが「コールドタワー」。高さが158mあり、瀬戸大橋を一望できるような構造になっています。
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ゴールドタワーは単なる展望台だけではなく、水族館のような展示も特徴的。
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水槽の向こう側に見える瀬戸大橋は特徴的です。四国水族館から歩いてすぐのところにあるので、四国水族館と一緒に行くのがオススメです。
のんびり回る愛媛県 九州が見える場所も
続いては四国で最大の都市を擁する愛媛県。愛媛県は四国の他県と同じくらい、本州や九州との結びつきが強いのも特徴です。
また、道後温泉などの温泉地が充実しており、観光スポットも多くあります。
日本最古の温泉地・道後温泉
愛媛県で最大の観光地といえば道後温泉。温泉地として人気であり、観光客向けのホテルなども充実しています。
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日本で最古の温泉と言われる道後温泉。特に本館は、近代和風建築が特徴的です。2023年現在、道後温泉本館は改修工事中であり、全体が覆われています。また、休憩室なども使用できない状態になっています。
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道後温泉は歴史ある建物が特徴の「本館」と、カラフルなデザインが特徴的な「飛鳥の湯」があります(これ以外にも温泉ホテルがあり、各ホテルでも温泉を楽しむことができます)。
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道後温泉エリアにはホテルも多くあり、豪華な食事などを楽しむことができるのも特徴です。
道後温泉へは「坊っちゃん列車」もオススメ
松山の街には路面電車も走っています。路面電車の終点に道後温泉駅があるため、松山の玄関口となるJR松山駅からは路面電車で行くことができます。
さらに土日などを中心に、日本最古の道後温泉への観光列車として「坊っちゃん列車」が走っています。
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「坊っちゃん列車」は路面電車でありながら蒸気機関車に客車という前代未聞の列車。道路の真ん中を蒸気機関車が走ると考えただけでびっくりです。
1回の乗車あたり大人1,300円/小児650円と、路面電車にしてはやや高額ですが、せっかくなら一度、乗ってみてはいかがでしょうか?
海が見える駅として大人気 下灘駅
愛媛県は海側へ行き、続いて紹介するのは下灘駅です。
JRが毎年発売する全線の普通列車が乗り降り自由となる「青春18きっぷ」のポスターとして採用されたことで一気に有名に。海が目の前に見える駅として、現在ではSNSで有名になっています。
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目の前には海が広がっており、まるでジブリの世界です。
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特に夕焼けの時刻には、伊予灘に沈みゆく太陽が美しく見られます。
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利用客が少ない無人駅ながら海が見える駅として有名になり、夕日が沈む時間帯にはJR四国のスタッフさんがいることもあります。
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列車の本数も比較的少ないため、駅のベンチなどを利用して写真撮影をするお客さんもいます。列車を利用する場合、本数が極めて少ないため計画的にいく必要があります(数時間待ちになる可能性があります)。
四国最西端の地・佐田岬灯台へ
四国で最も近い、最西端の地である「佐田岬」。九州の離島である「高島」も間近に見ることができます。
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天気のいい日に行けば、目の前に広がる海はまさに絶景です。
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四国と九州が最も近づくこの豊予海峡。数多くの船も行き交います。
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まだ構想の域を出ませんが、四国新幹線の建設の最終目標は、四国最西端の地であるこの佐田岬から豊予海峡を海底トンネル・橋などで渡って大分まで至るルート。いつになったら実現することやら、という感じがしますがそんな構想もあるのです。
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春になると桜も美しく咲き誇る佐田岬半島、ドライブにはもってこいの場所です。
松山の街を一望!松山城
松山市内に戻り、観光地として名高い松山城。松山城は標高132mの勝山に築かれたお城で、松山の街を一望することができます。
松山城については、過去に記事を執筆しており多くのアクセスをいただいています。
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松山の市街地から近いところにあり、本丸方面へ上がるためにはリフトとロープウェイが利用できます。
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松山城の先には松山の市街地を一望することができます。その先には天気が良ければ、美しい伊予灘が見られます。
宇和島鯛飯など、充実した食文化を楽しもう
愛媛県は伊予灘に加え、西部では太平洋にも面した街です。食文化も発達しています。
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宇和島の鯛飯は有名です。鯛めしと言ってもタコめしなどとは違い、鯛のお刺身が乗った丼です。
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さらには海鮮も充実しています。愛媛に行ったら是非とも、宇和島の鯛めしをはじめとした海鮮料理を楽しみたいところです。
海が美しい徳島県 吉野川など内陸の絶景も必見!
続いては徳島県。淡路島からは鳴門海峡大橋などを通っていくことができ、自動車で関西方面から四国を訪問する際、実質的に“四国の玄関口”となっています。
鳴門海峡を一望しよう!
まず初めにオススメするのが、鳴門海峡を一望することができる「鳴門海峡大橋」。
鳴門海峡大橋の、新幹線が建設される予定だった場所は「渦の道」として観光地になっています。高速道路のちょうど下にあたる部分から、条件のいい日には渦潮を見ることができます。
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橋の向こうには淡路島が。淡路島は兵庫県ですので、ここが本州と四国のちょうど境目です。
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「渦の道」も天気のいい日には美しい景色を楽しむことができます。JR鳴門線の終点・鳴門駅からバスでいくことができます。大塚国際美術館も近くにあるので、美術館のついでに立ち寄るのもオススメです。
眉山公園は徳島駅から徒歩で行ける絶景スポット
次に紹介するのは「眉山公園」。
眉山公園は徳島駅から歩いていくことができる絶景スポットです。
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徳島駅から徒歩15分で簡単にロープウェイ乗り場までいくことができます。
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四国の街の多くは、山と海に挟まれた狭いエリアに集中していることが多い。徳島も同じで、目の前に広がる街とその先に広がる海を楽しむことができます。
徳島といえば徳島ラーメン!
徳島の食として有名なのが徳島ラーメン。
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徳島駅のすぐ近くにある「麺王」では、徳島ラーメンを楽しむことができます。
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徳島ラーメンは、コッテリとしたスープに細麺が特徴。本当はここにゆで卵を入れるのが徳島ラーメンの本当の食べ方らしいですが、僕はそれを後から知りました。
徳島中央部には大歩危・小歩危をはじめとした絶景スポットも
徳島といえば鳴門などの海沿いの街を想像する方も多いですが、実は中央部にも観光スポットがあります。
四国の中央部で観光地として有名なのが大歩危峡。JRの特急も停車するため、アクセスも比較的良いのが特徴です。
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大歩危峡の遊覧船なんかは有名です。数千年にわたる水の流れが生み出した渓谷はまさに絶景です。
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大歩危峡の遊覧船に乗ると、長年にわたって川により侵食された岩の美しい景観を楽しむことができます。
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透き通ったみずも美しく、是非一度は楽しみたい絶景です。
祖谷のかずら橋を渡ろう
大歩危から車でさらに15分ほど行ったところにあるのが「祖谷のかずら橋」です。蔓という木の茎で作られた祖谷のかずら橋はスリル満点。
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僕が行った日は雨だったため、かずら橋の下は急流。
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この急流の上をかずら橋という、ちょっと不安定な橋で渡るのもなかなかのスリルです。
徳島県内を流れる吉野川の美しい風景を楽しもう
徳島県の西部から東部にかけて流れるのが「吉野川」。普段は美しい青龍です。
この吉野川に沿うようにしてJR四国の「徳島線」が走っています。徳島線には「藍よしのがわトロッコ」という観光列車が走っており、この観光列車に乗ることで吉野川の絶景を楽しむことができます。
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春や秋の天気のいい日には、美しい緑と吉野川の美しい景色のコントラストが素晴らしい。
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「藍よしのがわトロッコ」にも乗車してきました。乗車記も公開していますので、ご覧ください。
大歩危駅から走る超豪華観光列車「四国まんなか千年ものがたり」も
JR四国は「ものがたり列車」という観光列車を走らせています。
全ての座席がグリーン車であり、途中の駅で下車しながらのんびりと列車の旅を楽しむことができます。
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車内では食事を楽しむことができます。食事券を3日前までに購入する必要があるので、あらかじめ購入しておくのがおすすめです。
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車内にはソファ席などもあり、観光列車ならではの時間を過ごすこともできます。
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この「四国まんなか千年ものがたり」以外にもさまざまな観光列車があるのが四国。是非とも観光列車も楽しみたいところです。
高知県 太平洋側のみに面した独特の文化をもつ街
最後に高知県です。岡山駅から特急「南風」に乗っておおよそ3時間。山と海が織りなす絶景があります。
龍河洞は美しい鍾乳洞
まず初めに紹介するのは龍河洞。
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龍河洞は高知駅周辺エリアから車で10分ほどの場所にあります。車ですぐに行けるのに絶景が楽しめるスポットとして人気です。
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洞内には滝もあり、美しくライトアップされた様子が印象的です。
太平洋を眺めながら食事を楽しめる SEA HOUSE
続いて紹介するのが「SEA HOUSE」。日本一周旅行の最中に立ち寄りました。
海に面したカフェで、目の前に広がる絶景を見ながら食事を楽しむことができます。
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海を見ながら、地元の食材を使った料理をいただくことができます。
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高知県は太平洋側にあるため、天気が良ければ太平洋に広がる水平線をきれいに見ることが出来ます。
四国中央部には広大なカルスト台地も
四国の中央部に広がる広大なカルスト台地である「四国カルスト」。
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こちらも日本一周旅行で足を運びました。この日は天気が悪く、というよりは霧がすごく、なかなか景色が楽しめなかったのが残念。
天気が良ければ広大なカルスト台地を楽しめるので、四国山地を感じることができるスポットとしてオススメです。
五台山から美しい風景を眺めよう
次にご紹介するのが五台山。五台山からは高知市の市街地を一望することが出来ます。
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五台山の展望台付近には「竹林寺」というお寺もあります。
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また、山麓には「植物分類学の父」こと牧野富太郎博士を記念した植物園などもあり、高知ならではの自然が楽しめるスポットです。
桂浜で美しい太平洋の風景を眺めよう
次に紹介するのが桂浜。高知市の近郊エリアでは屈指の観光スポットです。
太平洋を望む美しい砂浜、そして高く聳える松の木。
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天気が良ければ、先ほど紹介した「SEA HOUSE」と同様に太平洋を望むことができます。
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高知県出身で知名度の高い幕末の武士である坂本龍馬の像もあり、観光スポットとして人気です。
日本で唯一、本丸が全て現存するお城・高知城を観にいこう
高知市内の一大観光地が「高知城」。
高知城は日本に数多くあるお城の中で唯一、天守が完全に現存するお城です。高知駅から路面電車で行くことができる観光スポットで、高知へ立ち寄ったら是非とも足を運びたい場所です。
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名古屋城や大阪城のような派手さはありませんが、歴史的な建造物は必見です。
土佐といえばやっぱりカツオ!カツオのたたきを楽しもう
高知といえば有名なのがカツオ。日本海に面した都市であり、カツオがよく取れます。
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高知駅からこちらも路面電車で行ける「ひろめ市場」では、目の前で藁焼きを作ってもらうことができます。
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高知のカツオは絶品。是非とも楽しみたいところです。
本州と四国を結ぶ3つの橋も魅力的!
ここまでで四国の観光スポットを徹底的に紹介してきました。
四国を訪れるなら四国へ行く道中も楽しみたい。最後に、本四連絡道路を中心に「本州⇄四国」の経路にある観光地を紹介します。
しまなみ海道は途中に島がたくさん!
しまなみ海道の途中には、島が多くあります。
例えば途中の「生口島」には、「耕三寺美術館」があります。インスタ映えスポットとして有名です。
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大島の急流クルーズは、場合によっては渦潮なども楽しめるクルーズです。
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瀬戸内海は島が多く、また狭い海道となっているため、急流がさまざまな場所で見られます。
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瀬戸内海ならではの景色が楽しめるのがこのクルーズ。
これ以外にも、瀬戸内海ならではの景色を楽しんだり、体験をしたりすることができます。
瀬戸内海の真ん中を縦断!瀬戸大橋は鉄道・道路併用の橋
瀬戸内海は岡山県と香川県を結ぶ橋です。本四連絡道路の中で最初に開通したのが瀬戸大橋です。
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瀬戸大橋は上部が高速道路、下部が鉄道の2層構造になっています。山陽地方と四国地方を結ぶ道路として、大きな役割を持っています。
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瀬戸大橋の大きさがよくわかる
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僕はひとり旅では鉄道旅行をすることが多いので、瀬戸大橋を経由して四国に入ることが多いです。
淡路島は映えスポットがたくさん!
最後に淡路島です。淡路島は厳密には兵庫県であるため、四国ではありません。しかし、四国への玄関口として機能しているので、ここでご紹介します。
なお、淡路島については別途記事を執筆する予定です。少し時間がかかりそうなので、公開までしばらくお待ちください。
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淡路島には有名な「幸せのパンケーキ」があったり、玉ねぎのモニュメントがあったりします。
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淡路島ならではの海を楽しむアトラクションが多くあります。
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最大の難点は「車がないと回れないこと」。僕はレンタカーやカーシェアを利用しています。こういったサービスを利用するのも良いでしょう。
ただし、四国観光のついでに淡路島を観光すると、淡路島で1日終わってしまいます。注意が必要です。
最後に宣伝
最後にちょっと宣伝です。この「ドルフィン日記」では、「自分で足を運び、そこで感じたことを大切にする」をモットーにさまざまな記事を書いています。
四国についても観光スポットの解説に加え、鉄道などの車内の紹介など、快適に旅するための情報を多数発信しています。
他の記事も是非ともご覧ください。
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四国4県の旅行を中心とした記事です。
コメント
四国ってモルカーで行けますか??
モルカー、かわいいですよね。モルカーで四国周遊してみてくださいね!
楽しみます!!!
ほんとに可愛いんです!!うちのモルカー!