イスタンブールの治安・声掛け 日本人は狙われやすい?夜の観光地は?

トルコ
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海外旅行先として人気で、世界中からの旅行者を惹きつけてやまないトルコ・イスタンブール。しかし私自身渡航前には、「イスラム教の国、中東の国とあって治安などが怖い」という不安がありました。

今回の記事では前半で、「イスタンブールの治安は拍子抜けするほど良い」ということを解説します。一方で不快な声掛けはあるので「声掛けにどう対処するか」を後半で解説します。

なお、ここでは私自身がイスタンブールに渡航した際(2024年5月)の経験を基に解説します。特に中東情勢は刻一刻と情勢が変化することがあります。渡航の直前に外務省のホームページなどもご確認ください。

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イスタンブールの治安 かなり安全で綺麗な都市

トルコの中心地・イスタンブールはかなり綺麗で安全な都市です。イスタンブールは現在、インフラ整備などが急ピッチで進んでおり、一昔前と比べてかなり安全で綺麗な都市になっています。

1年ほど前にロサンゼルスを訪問した際の治安が非常に不安だったこともありかなり気をつけていましたが、本当に拍子抜けした。海外であることは確かなので常に気をつけておく必要がありますが、十分に楽しめるほどには治安が良い街です。

イスタンブールの治安は良い 一人旅でも安心

イスタンブールはとてつもなく治安が良い。一人旅をした僕の経験上、とてつもなく治安が良いです。学生の一人旅でも十分、楽しむことができます。イスタンブールの治安を端的にまとめると、

  1. 警察官ばかりなので安全である。
  2. 観光客が多く、犯罪をする人が圧倒的に少ない。
  3. 声かけはあるが、暴力・スリなどの犯罪はほぼない。
  4. インフラ整備が急ピッチで進んでおり、中心地はとても綺麗。

一時期は中東情勢の中でテロが勃発したこともありました。しかし僕が渡航した2024年5月のイスタンブールにはテロ対策などもあって至る所に警察官。後ほど詳しく解説しますが、「街を歩けば警察官に出会う」というほど警察官がおり、安心して街を歩くことができました。

イスタンブールの治安は良い 一人旅でも安心
早朝のイスタンブール

スルタン・アフメト地区は観光客ばかりで、スリなどとは遠い世界。もちろん、観光客に紛れて詐欺師のような人もいるのですが、すぐにわかる。欧米系の観光客がかなり多く、ヨーロッパの主要観光地などと治安などはほぼ変わらないイメージです。

活気のある街・イスタンブール

実際に渡航してみて、イスタンブールは想像していた数倍、いや数十倍、活気のある街でした。ホームレスが、皆無というわけではありませんがほとんどいませんでした。

先ほどから何度か触れているように、街ではインフラ整備が急ピッチに進められています。そのような中で、スラム街のような未整備のエリアは(観光客が足を踏み入れる範囲では)ほとんどありません。

活気のある街・イスタンブール
現代的で活気の溢れる街

また、イスタンブールはトラムやバス、地下鉄などの公共交通機関も急速に建設されています。公共交通機関は安価に利用できるにもかかわらず車内は安心して利用することができます。

イスラム教の国ともあって、想像していたイスタンブールとは全く違います。街には近代的な建物が多く並んでおり、ショッピングを楽しむ人がたくさん。繰り返しになりますが、本当に活気のある街で、気をつけてさえいれば犯罪とは無縁に感じる街です。

活気のある街・イスタンブール
夜でも歩くことはできる

また、夜でもイスタンブールの市街地(スルタンアフメト・エリアなど)は歩くことができます。後ほど紹介しますが、治安こそ大丈であるものの声掛けはあるので、その点だけは注意してください。

警察官がたくさん パスポートは必携

イスタンブールは中東という立地の特性から、デモやテロなどが起こりやすい場所です。また、治安が悪化されていると言われた時期もあったため、警察官がかなり多く配置されています

まさに「街を歩けば警察官に出会う」という感じで、ありとあらゆる場所に警察官が配置されています。観光地区はもちろんのこと、少し離れた場所でも、です。

僕も実際に4日間ほどイスタンブールに滞在しましたが、職務質問(道端でランダムに行われているちょっとした確認くらいで、職務質問等ほど仰々しいものではない)を受けました。職務質問といっても、警察官も大した英語を話せないのでパスポートを確認されるくらいです。僕の警察官とのやりとりは、

[警察]Passport(手を差し出す)
[自分]OK, please wait a minute.
▶︎セキュリティポーチからパスポートを出す
[警察]Thank you, where are you from?
[自分]Japan
[警察]Oh, great
▶︎パスポートを手渡す→入国スタンプを確認
[警察]OK, thanks
[自分]No problem?
[警察]Yes, thank you very much

という感じ。本当に最低限という感じです。パスポートの入国スタンプがあることを確認したくらいです。このように、日本人でもとっても簡単な職務質問(?)を受けるくらいの街であり、怪しい人はほとんどいません。

警察官がたくさんいてくれるので、我々外国人観光客も、安心してイスタンブールの街を観光することができます。

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イスタンブールでは日本人への声かけに注意

イスタンブールはここまで解説してきたように、治安がとても良い街です。活気のあふれる街で、スリなどの犯罪はほとんどありません。ただ、日本人を狙った詐欺はあるので、注意が必要です。

日本人を狙った詐欺に注意

イスタンブール、その中でも特に観光客に人気のスルタン・アフメト地区などでは日本人など外国人を狙った声かけが多発します。

具体的には「こんにちは!」と、日本語で声をかけて騙すパターンです。異国の地で日本語を聞くと、どうしても反応しそうになってしまいます。しかしこれらの人たちの多くは、いわゆるキャッチです。そのまま高額なレストランに連れて行かれたり、高い絨毯を買わされたりします。

日本人を狙った詐欺に注意
観光エリアでの声かけに注意

これら声かけへの対策は無視すること。具体的に意識しておくことは主に2つです。僕はこの2つを徹底していました。

  1. たとえ日本語で声をかけられても振り向かない
  2. 振り向いてしまった場合でも足を止めない

この2つを徹底することで、まず振り切ることができます。トルコ人もそこまでバカではなく、このようにしっかり振り切っていれば「この日本人はトルコ人の詐欺の手口を知っているのだな」と察します。しっかり断れば、しつこくついてくることはありません

話す分には大丈夫だが、ついていかない

僕の場合、「振り向かない」「足を止めない」と原則としていましたが、例えば観光地で写真を撮っているタイミングで声をかけられたらどうしても、厳しい時があります。僕の経験では、アヤソフィアやブルーモスクなどを撮影している最中に「写真を撮ってくれ」と頼まれて声をかけられたケースが数回、ありました。

このようなケースでは相手は、甘い言葉で親近感を持たせます。特に「自分が日本に関わっている」という話はよくある。具体的には、

  • 日本人の知り合いがいる
  • 日本に行ったことがある
  • 日本の会社で働いたことがある

などです。僕が経験した例では「日本の会社、鹿島建設で働いている」や、「日本のタレント・出川と会ったことがある」など。これらを足がかりに会話を始め、自分のお店などに連れて行こうとします。

このような事例は無視するのが一番ですが、話す分にはそこまで大きな害などはありません。もし話してしまっても決してついていかないことが重要です。

話す分には大丈夫だが、ついていかない
観光エリアでのキャッチに注意

僕が経験した事例では、「この近くで今日はとても大きなフェスティバルがある。席があるから来ないか」や、「私はレストランを経営している。無料でお茶を出すから来ないか」などということを提案されました。守備一貫して「No」を明言すれば、そこまでしつこくはありません

夜は声かけに特に注意

夜のスルタンアフメト地区はとても美しい。ライトアップされたアヤソフィアやスルタンアフメト・モスクがとても綺麗で、是非とも写真を撮りたい。

イスタンブールは日の入り後の時間帯でも治安はよく、ホームレスが増えたりすることはありません。しかし、前節でも解説した声かけは夜の時間帯に特に多くなります

夜は声かけに特に注意
夜のスルタンアフメト・モスク

夜のイスタンブールはライトアップなどのほか、世界三大料理の1つにも数えられるトルコ料理が非常に魅力的です。しかし、夜歩く時は特に、声掛けには注意が必要です。

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イスタンブールで治安が危険なエリア

ここまで、イスタンブールの治安について詳しく解説してきました。最後にエリアごとに、危険なエリアについて解説します。

【イスタンブールで治安が危険なエリア①】Dolapdere(ドラプデレ)エリア

多くの観光客で賑わうタクシム広場の北側にあるのがDolapdere(ドラプデレ)エリアです。ガラタ塔など観光地が多くあり、タクシム広場は人通りが多いですが、少し外れると危険なエリアに入るので注意が必要です。

このエリアに観光地はないものの、Airbnの宿泊施設が多くあります。自ら確認してこのエリアを避けないと危険な思いをするので注意が必要です。

【イスタンブールで治安が危険なエリア②】Tarlabaşı(タルラバシュ)エリア

Tarlabaşı(タルラバシュ)エリアは、Dolapdere(ドラプデレ)エリアよりさらにタクシム広場寄りにあるエリアです。

この地区はイスタンブールのスラム街とも言われているそうで(SHUNSUKE KUMANO様のブログより)、反社会的勢力や薬物取引の巣窟になっていると言われています。

このエリアは観光地とは異なる雰囲気が漂っているので、安易に立ち入らないようにしましょう。

【イスタンブールで治安が危険なエリア③】Bağcılar(バージュラル)より西側エリア

旧市街より西側、オトガルより西側にあるエリアがGüngören(ギュンギョレン)地区やGaziosmanpaşa(ガジオスマンパシャ)地区です。これらの地区は治安が悪いので注意が必要です。

過去には自爆テロも起こっているのがこのエリアです。最近は警察官も多く配置されていますが、この地域に宿泊することはオススメしません。

今回のヨーロッパ渡航の日記はこちらにまとめてあります。トルコを中心に、さまざまな場所を回りました。

2024年ヨーロッパ周遊旅行の日記記事へのリンク

こちらの記事では時系列の日記として整理した上で、詳細な記事へのリンクを掲載。臨場感あふれる情報と役立つ情報の双方をまとめてありますので、ご覧ください。

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