九州新幹線800系つばめ・さくらに乗ってきた 車内や座席の様子を紹介

九州
九州新幹線鉄道車内徹底紹介

九州新幹線開業と同時に導入され、九州新幹線で走っている800系新幹線。内装はJR九州らしさ全開で、新幹線としては異質な存在。そんな800系新幹線の車内の様子をご紹介します。

九州新幹線800系のVlogはこちらから

なお、九州新幹線についてはVlogも作成しましたので、ご覧ください。

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九州新幹線800系つばめの車内の様子をご紹介

九州新幹線は、平日朝の上り(博多方面)列車と平日夕方の下り列車(鹿児島中央方面)で特に混雑します。その時間帯の逆方面の列車は意外と空いている。

実際、夜9時過ぎの博多行きの新幹線に乗ったらかなり空いているどころか、新鳥栖からは1号車を貸切状態となりました。その時、自由に写真を撮ってきたのその写真を交えてご紹介します。

十分リクライニングでき、快適な座席

九州新幹線の800系は、座席の背面に木目調の板が貼られているのが特徴です。東海道・山陽新幹線と比べるとちょっと座席が固そう。

十分リクライニングでき、快適な座席
九州新幹線800系の車内の様子

しかし、実際に座ってみるとそんなことはない。快適な座席です。また、テーブルは中央のインアーム式のテーブルとなっているため、隣に知らないお客さんが座ってきてもあまり近くならなくていい。

十分リクライニングでき、快適な座席
座席の様子

他の新幹線にはない、落ち着きがあっていいですよね。ちなみに後ほどご紹介しますが、座面のデザインは各号車で違うので、その違いを楽しむのもあり。ただしそれは、お客さんが少ない時間帯の新幹線に限ります。

十分リクライニングでき、快適な座席
旧800系は7度までリクライニングする

800系新幹線には新型と旧型があります(細かな違いなどは後ほどご紹介します)。旧型の車両ではリクライニングの角度が7度、新型の車両では8度らしいのですが、実際に使った感じは分かりません。そもそも、2つのタイプがあるって、この記事を書く時に下調べしていて初めて知りました。

十分リクライニングでき、快適な座席
カーテンは布ではない

800系新幹線は、東海道・山陽新幹線を走っていた700系新幹線を基に開発されています。特に車体のシステムなどについては700系新幹線を受け継いだところも多いので、窓枠の周辺部分は700系新幹線と似た雰囲気です。

しかし、シェードを閉めてみると全く違う。シェードは700系新幹線のように布製ではなく、すだれになっています。こういうところはJR九州らしくて、粋だなって思います。

十分リクライニングでき、快適な座席
リュックくらいはかけられるので便利

座席の背面は木目調になっています。しかし、ちょっとした荷物を引っ掛けることができるフックがあるので便利。ここにお土産などを引っ掛けておくことができます。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式

ひとつだけ、ブログ記事を執筆しながら旅をしている僕にとってはちょっと不便だと感じたのがテーブル。JR九州の特急列車では、テーブルが座席の間にあって肘掛けから取り出すようになっているタイプが極めて多いです。800系新幹線もそう。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
インアームしきのテーブル

テーブルは通常、蓋がされています。この蓋が、ちょっと曲面になっていて上に物を置くことができない。山陽・九州新幹線のようにスマホとかペットボトルとか、それくらいを置くことができたらかなり便利なのになあ。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
蓋を開けるとテーブルが

蓋を開けるとテーブルが出てきます。一番上の部分には紐がついているので、この紐を引っ張ってテーブルを引き上げることになります。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
テーブルを出した様子

テーブルを出すとこんな感じ。思ったより大きいテーブルで、お弁当くらいだったら広げられますね。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
座席の2つのテーブルを出した様子

2つのテーブルを出すとこんな感じです。2人での旅だったら、ここでお弁当を広げて、なんてことがしやすくていいですね。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
パソコン作業には…向かない

しかしパソコン作業には向きません。特にビジネスで九州新幹線を利用する場合。隣の座席との間にテーブルがあるため、ここにパソコンを置いて作業をしてしまうと隣の人に丸見え状態になってしまう。

テーブルはJR九州でよくあるインアーム式
座席を体面にした様子

座席を向かい合わせにするとこんな感じ。こうした時にもテーブルが使えるように配慮されているのですね。

ボックスシート状態になります。また、座席の背面に木の板があるためか、やや個室感が生まれるのもGOODなポイントですね。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い

800系新幹線は、車両によって座席のデザインが違います。こういったところにもちょっとした遊び心があります。

今回、全ての座席のモケットを撮影してきました。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
1号車の座席の様子

1号車は主に、緑を基調とした座席になっています。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
2号車の座席の様子

2号車は青を基調とした座席になっています。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
3号車の座席の様子

3号車はエンジを基本とした座席になっています。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
4号車の座席の様子

4号車は、どうも1号車と同じ座席のモケットのようでした。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
5号車の座席の様子

そして5号車は4号車と同じ座席のモケットの様子。

車両によって異なる座席の色を全て紹介!違いを楽しむのも面白い
6号車の座席の様子

最後に6号車。こちらは2号車の座席のモケットと同じようでした。このように、車両によって座席の色が異なるのも大きな特徴です。

最前列・最後列の座席だけにはコンセントがある

現在、新幹線ではほぼ全ての座席に、普通車でも少なくとも窓側にはコンセントが設置される流れになっています。しかし、この800系新幹線には一部座席しかコンセントがありません。

コンセントがあるのは、各車両の最前列の座席と最後列の座席です。

最前列・最後列の座席だけにはコンセントがある
最前列にあるコンセント

最前列の座席以外にはコンセントがありませんので注意しましょう。今までいろいろな新幹線に乗ってきて、窓側全ての座席にコンセントが配置されていないのは800系と、山陽新幹線の700系・500系くらいだと思います。

最前列・最後列の座席だけにはコンセントがある
窓側座席だからといってコンセントはない

せっかくこれだけおしゃれでいい新幹線を作っているJR九州。コンセントも装備してほしいですね。

最前列・最後列の座席だけにはコンセントがある
車端部の荷物置き場

車端部には荷物置き場も装備されています。後付けされたようで、西九州新幹線に設置されているものと構造自体は同じよう。西九州新幹線N700S系のものが800系の車内に合うように木目調に変更されています。

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九州新幹線“らしさ”を楽しもう 車内はさまざまな箇所におしゃれが

車内にも様々な箇所に「JR九州らしさ」があふれています。デッキにも様々な工夫があるので見ていきます。

デッキにも楽しみが

デッキで一番最初に目に付くのが籠で作られたゴミ箱。普通、新幹線のゴミ箱って壁に埋め込まれていることが多いでしょう。九州新幹線800系のゴミ箱は、一部の車両では壁面に埋め込まれているものの籠が設置されているタイプのゴミ箱もあります。

デッキにも楽しみが
ゴミ箱が籠!

これはなかなかおしゃれでいいですね。日本の「和」を感じさせる工夫です。

デッキにも楽しみが
一部の車両では壁に埋め込まれている

一部の車両では壁に埋め込まれています。車椅子でも利用しやすいように、ドアが広いタイプになっている車両が主に、ゴミ箱が壁に埋め込まれていました。

それ以外にも、デッキにはこんな工夫が。

デッキにも楽しみが
絵が飾られている

東海道新幹線では絶対に考えられないですね。デッキは黒を基調としていて落ち着きがあります。そしてそこ絵が飾られている。美術館のような雰囲気すら感じます。

デッキにも楽しみが
九州新幹線全線開業時に作成されたものだと思われる

昔ながらの浮世絵風の新幹線の絵。「祝」とありますから、九州新幹線全線開業時に作成されたものだと思われます。九州新幹線は、全線開業から数日で東日本大震災が起こり、祝賀ムードは自粛を余儀なくされました。

デッキにも楽しみが
九州新幹線・山陽新幹線を直通するN700系新幹線

九州新幹線・山陽新幹線を直通するN700系新幹線の絵も。N700系新幹線の内部にはこのような装飾はないのですが…

デッキにも楽しみが
大きく号車番号が

扉には号車番号が書かれています。これは、車両外部の、扉の横に書かれた号車番号と同じデザインです。

お手洗いは普通だが…

続いてお手洗いの紹介です。お手洗いまで含めて紹介するのが、このブログでも恒例になってきてしまいました。

お手洗いは普通だが…
お手洗いは至って普通

お手洗いの内部の様子は至って普通。ですが、ウォシュレットが使えません。新幹線や特急列車をはじめとして、ウォシュレットが使用できる車両が増えているので、リニューアルをするのであれば是非とも検討してほしいところ。

お手洗いは普通だが…
おむつ台も

おむつ用の台もあります。九州新幹線は、東海道新幹線や山陽新幹線と比べると圧倒的に観光・お出かけでの需要が大きい。家族で旅する場合、こういった設備があるとかなり安心できますよね。

ここまでは新幹線としてはやや普通の設備でした。が、ここで終わらないのがJR九州です。

お手洗いは普通だが…
トイレ内部にも絵が

トイレ内部にも和風の絵が飾られています。こういったところにも配慮しているんですね。

もちろん、車内ではWi-Fiが利用できる

新幹線ではもはや当たり前となった、車内でのWi-Fiサービスが利用できます。

もちろん、車内ではWi-Fiが利用できる
Wi-Fiマークはほぼ全ての新幹線に付くようになった

Wi-Fiマークはほぼ全ての新幹線につくようになりましたね。800系新幹線でも全ての列車で車内のWi-Fiサービスが利用できます。

もちろん、車内ではWi-Fiが利用できる
公衆電話は廃止された

その一方、ほとんどのお客さんがスマートフォンや携帯電話を持つようになったため、車内の公衆電話は廃止されました。これは、時代の流れから仕方ないことでしょう。

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山陽新幹線には乗り入れない 九州新幹線内つばめ・さくらとして運用

800系新幹線は元々、山陽新幹線に乗り入れる計画もあったそうですが、今の所、山陽新幹線に乗り入れる運用は行われていません。

主に「つばめ」として走りながらも「さくら」としての運用もある

九州新幹線は、列車の種別は速い順に

  • みずほ
  • さくら
  • つばめ

となっています。このうち、みずほ号は山陽新幹線・新大阪直通列車のみに設定されているため、九州新幹線内完結の列車はありません。

主に「つばめ」として走りながらも「さくら」としての運用もある
800系新幹線 さくら号

ただし、さくら号は九州新幹線内やや速達型(東海道新幹線でいうひかり号のような位置付け)として九州新幹線で完結する列車が設定されています。800系新幹線はこの「さくら」としての運用に就くことがあります。

同じ800系新幹線でも2種類ある

800系新幹線には2種類あります。九州新幹線が新八代〜鹿児島中央間で部分開業した際に製造されたものと、九州新幹線が新八代〜博多間まで全線開業した際に製造されたものです。

内装も一部が違うらしいのですが、僕は記事を書くときに調べていて知ったのであまり意識せずに撮影していました。ごめんなさい。

同じ800系新幹線でも2種類ある
熊本駅にて

こちらの写真は、前面のライトが出っぱっていないタイプなので旧型の800系新幹線です。九州新幹線が部分開業した際に製造されたものです。

同じ800系新幹線でも2種類ある
ライトが出っぱっている(博多駅にて)

こちらはライトが出っぱっているので新型の800系新幹線です。この車両は、九州新幹線全線開業時に製造されたものです。

全車両が2+2配列で、夕方くだり列車を中心に混雑するのが難点

九州新幹線は、特に朝の上り博多方面の列車と、夕方の下り鹿児島中央方面の列車で混雑します。JR九州は、新幹線・特急通勤にも力を入れているためです。

全車両が2+2配列で、夕方くだり列車を中心に混雑するのが難点
2+2配列の車内

九州新幹線は元々、東海道新幹線と比べて需要が低いため、その分ゆとりを持った座席配置にしようということで2+2の配列になっています。この配列が、朝夕の時間帯になるとちょっとネックで、混雑する時間帯では座席に座れないことが続出します。さらに、2+3配列であれば、3列がけのシートの真ん中をあけて窓側と通路側に座るということも考えられるのですが、2+2配列だとそうもいかない。

さらに、800系新幹線は6両編成と短いことも混雑を助長させる原因となっています。快適性ゆえに仕方ありませんが、混雑する時間帯に乗車する場合は注意が必要です。

九州新幹線800系のVlogはこちらから

九州新幹線800系についてはVlogも作成しましたので、ご覧ください。

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