京成・スカイライナーの割引・車内の様子などを徹底紹介

成田空港から日暮里・上野までを結ぶ京成の特急・スカイライナー。国内の在来線としては最速である160km/h運転を行い、上野から成田空港までを最短34分で結びます。

スカイライナーのメリットはなんといっても速さ。国内の在来線で唯一の160km/h運転を行い、“成田新幹線”でいいのでは、という運用です。

特急成田エクスプレス 予約方法は？停車駅は？座席や車内の様子も徹底紹介！

首都圏各地と成田空港を結ぶ特急成田エクスプレス。成田エクスプレスの停車駅や車内・座席の様子などを徹底紹介。また、えきねっとトクだ値で大幅な割引もご紹介。首都圏各地から成田空港へ、そして千葉へのアクセスにも使える成田エクスプレスのご紹介です。

fuwafuwasky.com

2022.05.16

こちらの記事では、スカイライナーより所要時間がかかるものの都内各地へのアクセスを担っている「成田エクスプレス」についても記事を作成しました。

京成スカイライナーの運賃・料金と割引きっぷ

京成スカイライナーの運賃について解説します。

京成スカイライナーの運賃

京成スカイライナーの料金は、

京成上野・日暮里〜空港第2ビル・成田空港…大人 2,520円 子供1,260円

となっています。成田空港からであれば、京成上野まででも日暮里まででも値段は同じです。なお、運賃部分については各種交通系ICカードも利用できます。また、窓口でのきっぷの購入およびライナー券の購入にはクレジットカードが利用できます。

インターネットでライナー券（指定席券）を購入した場合、支払いはクレジットカードでの決済となります。

割引きっぷは、他空港での販売などが多い

スカイライナーには割引きっぷが、特に東京で購入できる割引きっぷがほとんどありません。

スカイライナーに用意されている割引きっぷは、例えば「新千歳空港限定」だとか、「Peach便利用者限定」のような割引きっぷ。なかなか使いにくい。

お得なきっぷ | スカイライナー／成田空港アクセス | 京成電鉄

京成電鉄の最新情報や、成田空港へのアクセス情報を掲載。また、各駅時刻表・電車運賃の検索、路線バス・高速バス等、バスの様々な情報や、沿線の不動産情報、レジャー・宿泊、ショッピング・映画上映情報等を紹介。

www.keisei.co.jp

つまり、「行きにスカイライナー」を使う場合、通常価格を支払って使うしかないわけですね。

首都圏で確保できる割引きっぷといえば株主優待くらい。株主優待のきっぷは、片道有効です。どこまで行っても同じ値段なので、京成の中でも比較的長距離を走るスカイライナーでは結構お得になります。

「実際に株式を保有している」という人も少ないでしょうから、金券ショップで入手するのがいいでしょう。金券ショップでの相場はおおむね1,000円程度のようです。

ライナー券はネットでも予約可能だが、直前にも空席はある

通常の乗車券や株主優待など、乗車券とライナー券が別々になった商品を利用する場合、ライナー券は別途用意することになります。ライナー券はインターネットでも予約できます。

リニューアルのご案内

skyliner.ec.keisei.co.jp

ただ、特に早朝や夕方などの便が集中する時間帯でなければよっぽど空席があります。また、本数が多く、そのために帰国後その場で座席指定を取る人がほとんど。そのため、よっぽど座席が埋まることはないので、直前に窓口で座席指定を受けるのもいいでしょう。

スカイライナーはかなり本数が多いため、待つことなく乗車することができます。この点はJRの特急「成田エクスプレス」と比べてもかなり便利です。

スカイライナーの時刻表 本数が多くて便利！

スカイライナーは本数が多いことも特徴です。160km/h運転をしながらも、本数が少なくて駅で1時間待ち、なんかじゃ意味ないですからね。車両も160km/h運転対応の列車で分けられていますし、他の列車で活用する、ということが難しいですからね。

スカイライナーの時刻表 おおむね20分に1本はある

スカイライナーはおおむね、20分〜30分おきに来ます。いくら早いとはいえ、待たされて時間を食っては意味がありません。時刻表ももちろん、全てそのまま掲載するとえらいことになります。みたい部分をクリックすると時刻表が表示されます。

また、最新の時刻表は京成のホームページにも掲載されています。

スカイライナー／時刻表 | 成田空港アクセスガイド | スカイライナー／成田空港アクセス | 京成電鉄

京成電鉄の最新情報や、成田空港へのアクセス情報を掲載。また、各駅時刻表・電車運賃の検索、路線バス・高速バス等、バスの様々な情報や、沿線の不動産情報、レジャー・宿泊、ショッピング・映画上映情報等を紹介。

www.keisei.co.jp

本数の多さはやはり利便性につながる。2022年現在、まだまだコロナ禍でなかなか満席に近い状態にはなっていません。しかし、この利便性でもって使いやすくなるよう、なんとかこの本数を維持してほしいと願うばかりです。

もはや“成田新幹線” 160km/hの高速運転

スカイライナーの特徴は、なんといっても160km/h運転。元々は国鉄が計画していた成田新幹線の計画を引き継いだ形に近い。周辺住民の反対などで実現できなかった成田新幹線の用地などをうまく活用し、また新線建設のスペースがあまりない都心部では京成のネットワークも活用しています。

スカイライナーは常に160km/hで走っているわけではありません。160km/hの運転ができるのは、成田新幹線のために取得された用地にほぼ沿う形で走っている印旛日本医大から成田空港までです。線路も新幹線の規格で、今すぐにでも新幹線が走れそう。

ただ、160km/hでの運転ですから、東海道新幹線の275km/hや東北新幹線の320km/hの運転に慣れていると、少し遅いなと感じることもあります。

京成スカイライナーの座席・車内設備徹底紹介

最後に、京成スカイライナーの車内の設備などについてご紹介します。いつも通り、写真を大量に撮影してきました。実際に乗車したスカイライナーの車内の様子などを踏まえてご紹介していきます。

スカイライナーには全席コンセント設置 Wi-Fiも設置 充実した車内設備

スカイライナーは空港アクセス特急、特に国際線が中心となる成田空港へのアクセスを担っています。

そのため、インバウンドのお客さんなどを意識してかコンセント・Wi-Fiが完備されています。有料特急にも、Wi-Fiやコンセントが整備される事例がかなり増えてきましたよね。

スカイライナーの座席は青を基調とした座席になっています。青を基調としつつも、暗い青を採用しているため落ち着きがあります。

一番最初に乗った時に感じたのは「広い」こと。上の方まで車体の幅がしっかり確保されているので、開放感が感じられます。

スカイライナーの座席はこんな感じ。2人掛けのシートになっていて、間にある肘掛けは結構細い。

全席にコンセントを完備しています。回転の台の部分にあります。前後両方にあるので、前方の座席の下の部分と、自分が座っている座席の下の部分、合計2つのコンセントが配置されていることになります。

座席背面のテーブルの様子です。座席背面のテーブルはそれなりの広さがあります。

テーブルはこんな感じ。テーブル上面に艶があるのがちょっと、列車のテーブルとしては見たことがないなあ、っていう感じです。

窓は座席2席で1つの窓になっています。窓の中心の部分にガイドがあるのではなくて、プラスチック製のヒモになっているのがなかなか見たことのない形式。

空港特急らしい車内設備

スカイライナーは原則、8両編成で走っています。空港特急らしい設備が整っています。一方で、成田空港と首都圏を結ぶ高速特急列車として、あまり長時間の乗車は意識されていない構造になっています。

まず、空港アクセス特急らしく大きな手荷物を置くためのスペースがあります。頭上の荷棚に荷物を入れることもできますが、大きな荷物はここに入れておくと便利でしょう。全ての号車に荷物置き場があります。

デッキもかなり広々としています。客室への出入り口も広く設けられており、大きな荷物を持っていても乗り降りがしやすいように配慮されています。

こういった、空港特急ならではの配慮が随所随所に見られます。

自動販売機なども設置

車内には、荷物置き場などの設備に加えて自動販売機も設置されています。あまり長時間の乗車が想定されない空港特急にしてはなかなか珍しい設備です。

お手洗いはもちろんあります。こちらも短時間の乗車が多い空港特急にしてはしっかりした設備になっています。

また、洗面台もかなり広く、そして清潔に保たれています。日本らしさがあり、日本にやってきた訪日外国人も安心して利用できるようになっています。

サイドにはコンセントもあります。空港特急は、場合によってはかなりの早朝に乗車する場合もあるのでありがたい設備ですね。