日本の翼として、日本国内各地と世界各地を結ぶANA・全日本空輸(全日空)。飛行機におけるサービスはもちろんのこと、マイレージのサービスも日本国内トップクラスで充実しています。
今まで日本全国を、そして時には国境を超えて海外まで旅行しながら、ANAマイルを徹底的に貯めてきました。この記事では、僕の経験に基づき「旅行好きがANAマイルを貯める方法」を完全解説。「旅行は好きだけどマイルは貯めたことない」という初心者でもわかるように、「ANAマイルがかなり貯まってきたけど、さらに貯めたい」という上級者にも役立つようなANAマイルの貯め方を解説します。
ANAマイルを貯めるための基礎
まずは、「ANAマイルをこれから貯めようと思っている」と考えている初心者の方のために、基礎から解説します。
「ANAマイルのため方」の基本の基本
ANAマイルの貯め方の基本となるのは次の3つです。
- 飛行機に乗って貯める
- ANAカード決済で貯める
- 他社のポイントからANAマイルに交換する
この3通りの方法を基本として、ANAマイルの貯め方を解説していきます。特に下の2つ「ANAカード決済で貯める」「他社のポイントから交換して貯める」という方法を利用し、飛行機に乗らずしてマイルを貯める人たちのことを「陸マイラー」(おかマイラー・りくマイラー)と言ったりします。
インターネット上には「無料で飛行機に乗れる方法」などを解説した方法があふれています。そんな記事では「陸マイラー」としてマイルを貯める方法を解説していますが、この記事で紹介する方法は、あくまで飛行機も利用しながら、そのおまけとして飛行機以外でもマイルを貯める方法です。
土日のちょっとした旅行から日常まで、さまざまな場面でマイルを貯める方法がわかるように解説していきます。
ANAマイルの使い方 最もお得な使い方はやっぱり「ANA航空券」
頑張ってANAマイルを貯めたとしましょう。マイレージを貯めた先には「使う」のイメージがなければ、頑張れませんよね。
ANAマイルの使い方も基本的には3通り。「貯め方」の逆になります。
- 航空券に交換する
- SKYコインやANA Payなど現金と同等に使う
- 他社のポイントに交換する
の3通りです。実はANAマイルはJALマイルに比べて提携先が多いため、「現金と同等に使うこともできる」というメリットがあります。
ただし、使い方によって「1マイルの価値」が異なります。
①の「航空券に交換する」という方法が最もお得。国内線航空券に交換で1マイル=3〜5円ほど、国際線エコノミークラスの航空券に交換で1マイル=5円〜10円ほど、国際線ファーストクラスの航空券に交換で1マイル=10円〜20円ほどになります。ただし、国際線で徴収される燃油サーチャージや国内線・国際線共通で必要な諸税・空港施設使用料は別途支払いが必要です。
②の「SKYコインやANA Payなど現金と同等に使う」では、1マイル=1円で利用できます。1マイルの価値が変動せず、1マイル単位から利用できるのがメリットです。
③の「他社のポイントに交換する」では、交換先によってレートが異なります。日本国内で利用できる「楽天ポイント」には、1ANAマイル=1楽天ポイントで交換できるため、1マイル=1円で利用できることになります。
僕は旅行が好きなため、①の「航空券に交換する」を基本としています。
マイレージの有効期限が間近になった際は、SKYコインや他社ポイントへの交換を考えても良いでしょう。
実際に学生でも20万マイル貯めました!
実践編に入る前に僕の経験を。自慢ではなく事実としてお伝えします。僕はお金のない学生にして、4年間で20万マイルほどを貯めました。
マイルを貯めた結果、現時点でマイルを使ったのは
- 名古屋〜札幌往復航空券 1往復
- 名古屋〜福岡〜東京〜ロサンゼルス・ヒューストン〜東京〜名古屋 プレミアムエコノミークラス
です。実際に海外航空券にも交換し、マイルをフル活用してアメリカの旅をしました。
お金のない、すなわち、社会人と比べて相対的にクレジットカード決済額なども少ない学生であってもマイルを貯めることは可能です。この記事ではその方法を、経験をもとに徹底的に解説します。
ANAマイルの貯め方① 飛行機に乗って貯める
このサイトを見てくださる方のほとんどが、
旅行が好きだ!いろんなところに旅したい!
と思っておられる方でしょう。ANAマイルを貯めるにも、せっかくなら旅行しながら貯めたい。ということで、飛行機の旅をしながらマイルを貯める方法を徹底的に解説します。
フライトマイルの基本:区間マイル×積算率
まずは飛行機に乗って貯まるマイルの基本です。飛行機のマイルは基本、
区間マイル×積算率
で計算されます。
マイルは「マイル」という名前の通り、飛行機の飛んだ距離をもとに計算されます。区間マイルは飛行機の飛んだ距離によるものです。なお、「東京」(羽田・成田)と「大阪」(伊丹・関西・神戸)は同一空港とみなされ、どの空港に降りても区間マイルは同じです。
「積算率」は運賃種別によって異なる割合です。例えばプレミアムクラスに普通運賃でのる(=最高値で乗る)場合の150%から、普通席にセール運賃で乗る場合(=最安値で乗る)場合の50%まで、運賃によってさまざまです。
なお、学生であれば「スマートU25」という当日限定の割安運賃でも、ANA学生カードを持っていれば割引運賃が使えるというとてもお得な制度があるので活用してみてください。
ANAカードを持っていればボーナスマイルも
ANAカードを持っている場合、ボーナスマイルが積算されます。最低でも10%のボーナスが加算されます。
特に飛行機に乗る機会が多いのであれば、ANAワイドゴールドカード(年会費約10,000円)を利用すればボーナスマイルがさらに貯まります。
「ANAカード搭乗ボーナスマイル」はクレジットカードを所持していれば自動的に積算されるものであり、支払い方法によらず積算されます。また、基本的にツアー運賃などの格安運賃でも積算されます。
さらに、ANAの航空券をANAカードで購入すると、100円につき1マイルの「ANAカードマイルプラス」が貯まります。ANAカードマイルプラスも考慮すれば、国内線片道の搭乗でもかなりのマイル数が貯まることになります。
国際線ではスターアライアンス加盟航空会社など提携他社も活用しよう
ANAは「スターアライアンス」というアライアンスに加盟しています。スターアライアンス各社と提携をしており、スターアライアンス加盟各社の飛行機でもANAのマイレージを貯めることができます。
アメリカではユナイテッド航空、ヨーロッパではルフトハンザなど、大手の航空会社がスターアライアンスに加盟しており、それらの会社の便に搭乗した際にもANAマイルを貯めることができます。実際に僕は、ユナイテッド航空に搭乗した際にもANAマイルを貯めました。
ANAはスターアライアンスに加盟しているため、世界各地の航空会社でマイルを貯めたり使用したりできるのもANAマイルの大きな強みです。
ANAマイルの貯め方② 日常のクレジットカード決済で貯める
続いてはANAカードなどを利用し、日常の買い物でANAマイルを貯める方法を解説します。最近では政府のキャッシュレス推進もあって、旅行先での支払いにもほとんどクレジットカードが使えるようになっています。
ANAカードを発行し、日常的に活用しよう
交換の手間などから考えるとANAカードが一番です。ANAカードは年会費の高いものから安いものまでさまざまですが、普段の生活でクレジットカード払いをする金額と年会費を払う価値は大体比例します。すなわち日常的に高額のクレジットカード決済をする人は年会費が高いカードを発行しても年会費に見合うだけの価値を得られます。
僕はANA一般カードを日常的に使用しています。ANA一般カードでは、VポイントをANAマイルに交換する際に「通常コース」と「2倍コース」があります。「2倍コース」は手数料6,000円(年間ごと・年1回のみ)がかかりますが、マイルの交換比率が2倍になります(ANAワイドゴールドカードは手数料が無料)。「2倍コース」を選択すると、100円決済で1マイルが積算されます。
「ANA一般カード」をしようする場合、1マイル最低1円の他社ポイントとして使用できることを考慮すれば、6000マイルの差が出る、すなわち年間120万円(月々10万円)以上の決済をする場合、手数料を支払う価値があると言えるでしょう。
クレジットカードを使ったことがない人には最初の入門用として、ANA一般カードがオススメです。しかし、慣れてきたらANAカード決済にオススメのカードはズバリ、ANAワイドゴールドカードです。
ANAマイルの2倍交換手数料が無料となるため、年会費のみで100円決済につき1マイルを貯めることができます。
ユナイテッド航空の「MileagePlus セゾンカード」も
日本国内線の航空券をゲットすることを目標とするならユナイテッド航空の「MileagePlus セゾンカード」も良いでしょう。
「MileagePlus セゾンカード」はANAではなくユナイテッド航空が発行するクレジットカードであるため、ANAマイルは貯まりません。ANAマイルではなくユナイテッド航空のマイルを貯め、それをユナイテッド航空と同じスターアライアンスに加盟するANAの航空券に交換することになります。
積算率は100円決済で1.5マイルとANAカードより条件が良いですが、ANAのマイルとはならないため、ANAマイルほど国内における自由度がないことに注意が必要です。
「ANAマイルを貯める方法」からは少しズレるので、今回はとりあえずこの辺りにしておきます。
「ANAカードマイルプラス」対象の特約店も利用しよう
ANA特約店での利用でマイルを貯めることが出来ます。「ANAカードマイルプラス」加盟店では、ANAカード決済によって通常のクレジットカード決済によるANAマイルに、さらに追加でマイルが貯まります。
特約店の一覧は公式サイトをご覧ください。
日常的に使うことが多い店舗として、セブン・イレブンがあるでしょう。セブン・イレブンはどこにでもあり、よく利用する人も多いでしょう。そのときに、ANAカードで決済すれば少しづつたまっていきます。他の方法と比べてお金を使わなくてはならないですが、普通に生活していてもお金は使うので少し意識してみるといいでしょう。
ANAマイルの貯め方③ 他社ポイントから交換する
最後に「他社ポイントから交換する」という方法です。ANAマイルは楽天ポイントをはじめとした各社のポイントから交換できますが、あまりレートは良くないのでオススメはしません。
ポイントサイトでコツコツ貯める
他社ポイントからの移行でANAマイルを貯める方法、それがポイントサイトでANAマイルを貯める方法です。僕はANAマイルを集めるためにクレジットカードの発行などはしていませんが、たとえば旅行パッケージを利用するときや、生活形態の変化によって新しいクレジットカードが必要になった場合はポイントサイトを確認するようにしています。
ポイントサイトを経由してクレジットカードなどを発行、そしてそのポイントを所定のルートでANAマイルに交換します。ポイントサイト経由でマイルを貯める人たちのことを通称「陸マイラー」と呼びます。
2023年現在、最もお得なマイルの貯め方は、「nimocaルート」や「みずほルート」が最も交換率が高くなっているようです。
詳しくは「トラベル太郎@お得旅専門家」さんのこちらのサイトもご参考にしてください。
楽天ポイントなどから交換する
日本最大級のポイントサービスである楽天ポイントなどからANAマイルに交換することもできます。しかし、
1楽天ポイント=0.5ANAマイル
と、レートは良くありません。国際線航空券に交換するのであれば元は取れますが、国内線航空券に交換する場合、楽天ポイントを現金と同等に利用した方が良い、ということになってしまいます。
ただし一概にダメだと言えるわけではありません。たとえば、普段ほとんど使わないポイントサービスからマイルに交換できる場合、有効期限が来る前にANAマイルに交換します。ANAマイルは交換先が多数あるため、使わないポイントがあればANAマイルに交換しておくのがオススメです。
僕は貯めるポイントは主に、ANAマイルと楽天ポイント、そしてほんの少しのJALマイルに統一しており、それ以外のポイントは使わない場合、ANAマイルに交換する方向で考えます。
他社のマイレージからの交換は難しい
最後に、僕も一時期考えた「JALマイルもANAマイルに統一しちゃいたい!」ということ。結論言うと、やめた方がいいです。ANAマイルをJALマイルに変えるのはかなり手間がかかります。具体的には次の4ステップ。
- JALマイルを、クレジットカードのJMB JQ SUGOCA(JQポイント)に移行
- JQポイントを、Gポイントに移行
- Gポイントを、クレジットカードのソラチカカード(メトロポイント)にポイントを移行
- メトロポイントを、ANAマイルに交換
詳しくは「サルでもわかるクレジットカードおすすめ徹底比較」のサイトに掲載されています。JMB JQ SUGOCAカードとANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)の2枚のクレジットカードが必要になり、最大130日超えの日数がかかります。
ホテルの宿泊でANAマイルを貯める
旅行好きなら切っても切り離せないのが「ホテル」。ホテルの宿泊においても、ANAマイルを貯めることができます。
ANAマイレージモール経由で楽天トラベルからの予約が最も手軽
僕が普段、利用する方法がこれ。ANAマイレージモールを経由して、楽天トラベルからホテルを予約する方法です。
楽天トラベルをはじめとした各種サイトを、ANAマイレージモール経由で予約すると、一定の割合でANAマイルが積算されます。もちろん、通常の予約で貯まる楽天ポイントも貯まります。
楽天トラベルは日本国内でも最大級のホテル予約サイトです。汎用性の高い楽天ポイントが貯まるなどのメリットがあるため、僕は楽天トラベルを使うことが圧倒的に多いです。
各種ホテル予約サイトへはANAマイレージモールを経由しよう
僕は楽天トラベルをメインで使用していますが、楽天トラベル以外の旅行予約サイトでもANAマイルが貯まります。2023年現在、
- エクスペディア
- 一休.com
- Agoda.com
- 海外ホテル・オプショナルツアー予約 JHC
- Booking.com
- Hotels.com(ホテルズドットコム)
- Yahoo!トラベル
- 楽天トラベル
- リクルート じゃらんnet
- Relux
などのサイトで、ANAマイレージモールを経由するとANAマイルが貯まります。ホテル予約サイトは概ね、200円につき1マイルが貯まります。ビジネスホテルでは数十マイルになりますが、普段からよく旅行をする人であれば大きなマイルになります。
最新の対応サイト・積算マイルについてはANAマイレージモールの公式サイトをご確認ください。
マリオットホテルなどは直接ANAマイルに!
さらに、一部のホテルブランドでは自社のポイントの代わりにANAマイルを貯めるシステムを導入しているところもあります。世界最大のホテル客室数を誇るマリオットホテルは、マリオット・ヴォンボイ(マリオットの会員制度)アカウントにANAマイレージクラブの番号を紐づけることで、自動的にANAマイルを積算します。
ANAマイルとの紐付けが完了していない場合、マリオット独自のポイントが積算されます。この場合も、ANAマイルに交換できますが、直接ANAマイルに交換されるのはかなりGOODなポイントです。
日本国内でもだんだんとその数を増やしつつあるマリオットホテルですが、海外、特にアメリカではダントツでシェアを誇るホテルチェーンです。アメリカを旅行するなら、必ずマリオット会員に登録しておき、ANAマイレージクラブ会員番号を紐づけておくのがオススメです。
ちょっと話はそれますが、マリオットホテルについては詳しくまとめてあります。アメリカ旅行をするなら見逃せません。
コメント
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