ANAのA321機内の紹介 全席にモニター完備の快適機内空間

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ANAが運行するA321。特にA321neoではANAの国内線専用機材としては初めて、全席にシートモニターを完備するなど他の機材とは一線を画する最新のシートで、快適な空の旅を楽しむことができます。

本記事ではANAが運航するA321の機内を紹介します。ANAが運航する2種類のA321を比較することでその座席の違いもわかります。

今回は飛行機としては初めてとなる動画撮影も行いました。

なお、ANAのA321neo(シートモニター完備の機材)については、札幌・新千歳空港から名古屋・中部国際空港まで利用した際にVlogを撮影、まとめてあります。

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ANAの小型ジェット機・A321

ANAのA321は、小型機に分類されるジェット旅客機で、ANAではB737と並んで地方幹線などを中心に運航されています。

ANAでB737と並んで使用されるA321

ANAではB737と並んで地方路線で使用されるのがA321です。A321は、地方の主要都市から主要都市を結ぶ路線に多く使用されます。羽田発着便はこれより大きい中型機(B787など)や大型機(B777など)で運航されることが多いです。

A320は格安航空会社などでも使用されることが多いですが、ANAはA320シリーズの中でも比較的長胴型のA321を採用しています。サービス向上のためには、座席間隔などの確保が必要なためだと考えられます。

ANAでB737と並んで使用されるA321
ANAが運航するA321

ANAが運航するA321には、実は2種類があります。A321neoとA321ceoです。ともに機体の胴体の長さなどは同じですが、個人用モニターの有無などに違いがあります。

ANAでB737と並んで使用されるA321
A321

ANAの地方路線で一定の需要がある路線ではB737のイメージが強いですが、このA321も同様に導入されています。

ANAでB737と並んで使用されるA321
ANAのA321ー新千歳空港にて撮影

また、ANAでは国際線向けのA320も運航しています。国際線向けのA320は今回紹介しているA321よりやや小柄ながら、座席はほぼ同じです。

なお、今回紹介するA321とほぼ同目的で使用されているB737-800については、以前に記事を書いていますのでこちらもご覧下さい。

A321neoは全席にシートモニターを設置しているのが特徴

A321neoの最大の特徴は、普通席を含めて全席にシートモニターを設置していることです。ANAの国内線では、B777とB787の一部機材に更新されたシートが設置されていますが最初に全席シートモニター設置が行われたのはA321neoです。

僕自身、記事執筆時は「ANAが保有するA321は、全機がA321neo」だと思い込んでいました(ANA公式サイト機材一覧のA321ページにも、A321neoを前提とした座席設備しか記載がありません)。しかしANAはA321ceoも保有しており、A321ceoでは座席モニターがありません。

A321は全席にシートモニターを設置しているのが特徴
全席にシートモニターを設置

A321neoでは、全席シートモニターに加えて全席にユニバーサル電源も設置されており、機内のサービスは長距離国際線向けの機材と同等になっています。

オススメは左側 非常口座席の25A

ANAのA321に搭乗するならオススメは25列目の座席です。非常口座席であるため足元が圧倒的に広いのです。前の座席がありませんが、テーブルは肘掛けから出てきます。

オススメは左側 非常口座席の25A
25列目のA・B・C席

25列目の、特にA席は当たり席。25A席は窓もあり、景色も楽しむことができます。足元が広く、かつ窓がある座席です。

オススメは左側 非常口座席の25A
25列目のH・J・K席

一方の進行方向右側にある25列目のH・J・K席は窓がありません。A321は通路の右側と左側で微妙に列の位置がずれているためです。

前方にはプレミアムクラスも設定あり

前方にはプレミアムクラスの設定もあります。

今回の記事では、プレミアムクラスの座席を紹介する記事ではないので割愛します。国際線のファーストクラスにあたるのが国内線のプレミアムクラスであり、機内では食事のサービスなどもあります。

前方にはプレミアムクラスも設定あり
プレミアムクラスの座席

プレミアムクラスについても、いつか搭乗したいと考えています。その際はまた、記事および動画を作るのでお楽しみに。

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普通席の座席を徹底紹介

A321の快適な普通席の座席を徹底的に紹介します。

B737-800より明るい色の座席

ANAの小型ジェット機部門の主力機はB737です。今回紹介するA321の座席は、B737の座席と比べて明るいデザインのシートになっています。

B737-800より明るい色の座席
A321の普通席の座席の様子

最近、国内幹線に投入される主力機B777やB787に設置された新仕様のシートとは異なり、デザインは全ての座席で統一されています。

B737-800より明るい色の座席
座席は3+3の配列

座席は3+3の配列になっています。A320は単通路機(通路が1本の旅客機)です。

シートモニターで国際線同様のエンタメが楽しめる

A321には全席にシートモニターが設置されています。シートモニターでは機内で映画などが楽しめます。もっとも、国内線では短距離のため映画を全て観る時間はなく、アニメなどが主流となるでしょう。

シートモニターで国際線同様のエンタメが楽しめる
全席に設置されたシートモニター

シートモニターが全席に設置されています。写真は降機時に撮影した写真です。

シートモニターで国際線同様のエンタメが楽しめる
座席に設置されたシートモニター

10インチタッチパネル式液晶モニターが全ての座席に設置されています。最近導入されたB777などと比べると少し小さい感は否めません。

シートモニターで国際線同様のエンタメが楽しめる
システム自体はB777などと同じ

画面自体は小さいものの、シートモニター内のシステム自体はB777やB787、そしてA380など最新鋭の機材と同様のものが搭載されています。

シートモニターで国際線同様のエンタメが楽しめる
リモコン

さらにリモコンもあります。有線ではあるものの、ある程度リモコンで操作することができます。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる

シートモニターでは、前方カメラやフライトマップなどを楽しめます。特に前方カメラなどはシートモニターならではですね。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる
シートモニターで前方カメラも観ることができる

前方カメラだけではなく、下方のカメラも楽しむことができます。ただし離着陸時、具体的には車輪が出ている間は下方カメラは見られないようです。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる
前方カメラ(飛行中)

また、フライトマップを楽しむこともできます。ただ単に現在位置がわかるだけではなく、3D表示されるため、見ているだけでも楽しいです。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる
目的地までの時間など

目的地までの時間や残りの航続距離が表示されています。国際線では、到着時の現地時刻などが表示されてとてもありがたいのですが、国内線ではあまりそういう情報がほしいとも思わない。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる
フライトマップ
前方カメラやフライトマップなども楽しめる
沖縄・那覇空港から名古屋・中部国際空港

こちらは札幌・新千歳空港から名古屋・中部国際空港(セントレア)へ向かった際の様子と、沖縄・那覇空港から名古屋・中部国際空港へ向かった際のフライトマップです。システム自体は国際線と同じのようです。ただし、フライトマップ上に表示される機体はしっかり違うものになっています。A321ではA321のイラストが3Dで表示されます。

前方カメラやフライトマップなども楽しめる
降機時の表示

国内線での運用でも国際線と同様のエンタメを楽しむことができます。国内線での運用では国際線より時間が短いため、映画1本もみられないくらいですが。

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機内にはWi-Fiとコンセントも

機内にはWi-Fiやコンセントも設置されています。ANAでは一部のプロペラ機などを除いて、国内線には原則Wi-Fiが設置されています。しかし国内線の普通席でコンセントが設置された座席はやや少なめです。

機内にはWi-Fiとコンセントも
ANAのA321の機内から

機内ではWi-Fiも使用可能

ANAでは国内線のほぼ全線で機内Wi-Fiサービスが利用できます。

ANAの機内Wi-Fiサービスについては、別の記事でまとめてあるのでこちらもご覧ください。

機内ではWi-Fiも使用可能
機内のWi-Fiサービスでインターネット接続が利用できる

機内ではインターネットサービスが利用できます。また、Wi-Fiを通して機内限定のエンターテインメントサービスも楽しむことができます。シートモニターがあるので、このサービスでエンターテインメントを楽しむ人は案外少ないかもしれない。

機内ではWi-Fiも使用可能
機内ではWi-Fiも利用可能

A321はANAの中では小型機に分類されることもあって、比較的Wi-Fiがつながりやすいです(大型機では接続しようとする人数が多いため、インターネットが思うように使えないこともあります)。

ユニバーサル電源を設置

ANAのA321には全席にユニバーサルタイプの電源を設置しています。

ユニバーサルタイプの電源では、日本のコンセント形状に限らずあらゆる形状のコンセントが利用できます。

ユニバーサル電源を設置
ANAのA320のユニバーサル電源-ANA公式サイトより引用

場所は少し分かりにくい。足の下、自分が座っている座席の下部にあります。国内線では飛んでも1時間半〜2時間程度であり、僕の周りで電源を使っていた人は見ている限りではあまりいませんでした。

座席にはテーブルも

座席にはテーブルもあります。ANAが飛ばしているエアバス社製の飛行機では、折りたたみ式のテーブルが多いように感じます。

座席にはテーブルも
座席のテーブル

ハワイ・ホノルルへ行った際に搭乗したA380“Flying Honu”の機内のテーブルも折りたたみ式でした。このA321も折りたたみ式で、半分に折り畳んだ状態でも利用できます。

座席にはテーブルも
テーブルを広げた様子

テーブルを広げると十分な広さです。食事を取ったり、あるいはパソコン作業をしたりすることも可能です。

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ANAのA321ceoは座席モニターなしの機材

ANAではA321neoに加えて、A321ceoも導入しています。A321neoを22機導入しているのに対して、A321ceoはたったの4機です。ANAの予約画面でもA321neoとA321ceoは同じ「321」として表示されており、区別はつきません。

A321ceoには座席モニターはなくタブレットホルダーのみ

A321ceoは、座席配列はA312neoと全く同じです。普通席は3+3の座席配列となっており、座席数も全く同じです。

A321ceoには座席モニターはなくタブレットホルダーのみ
A321ceoの座席

A321ceoの座席です。A321neoと同じ青色を基調とした明るいカラーの座席で、座面のデザイン自体は前章でも紹介しているA321neoと同じです。

A321ceoには座席モニターはなくタブレットホルダーのみ
A321ceoには座席モニターはない

A321ceoは座席のモニターがありません。座席に座った際に目の前には、安全のしおりなどを収納する書類スペースがあります。

A321ceoには座席モニターはなくタブレットホルダーのみ

その代わりに自分のタブレットデバイスを設置し、映画などを楽しむことができるようタブレットホルダーが設置されています。映画よりYouTubeが好きな僕にとってはこちらの方がありがたい。

座席にはテーブルを配置

タブレットホルダーの下部にはテーブルが設置されています。モニターがないため、折りたたみ式のテーブルにはなっていません。

座席にはテーブルを配置

テーブルは十分な広さがあります。ドリンクホルダーを使うだけであっても全部出さなければいけない。

座席にはテーブルを配置
座席のテーブル

13インチ程度のパソコンなどであれば難なく、広げることができます。また、前後にスライドさせることで適切な位置で使うことができます。

A321ceoの場合、座席にコンセントはない Wi-Fiは設置

A321ceoの場合、座席に設置されている電源は100VのコンセントではなくUSB-Aの電源になっています。

A321ceoの場合、座席にコンセントはない Wi-Fiは設置
コンセントではなくUSB電源

また、座席モニターがないため、座席の下部にしか電源はありません。USB電源であればテーブルの上部など、もう少し使いやすい位置にほしいところです。

A321ceoの場合、座席にコンセントはない Wi-Fiは設置
全機種にWi-Fiが完備されている

こちらのA321ceoはA321neoと異なりモニターがないものの、機内にはWi-Fiが完備されています。このWi-Fiを通じてエンタメなどを楽しむことができます。

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