地方空港を中心に就航しているフジドリームエアラインズ。実際に、このフジドリームエアラインズ(FDA)に搭乗する機会がありました。
この記事では、FDAについて実際の搭乗記とともに機内サービスなどまで解説していきます。
地域航空会社として、地方路線を中心に運航
FDAは地域間の航空会社として、地方路線を中心に就航しています。所有するのが小型ジェット機ということもあり、この小型ジェット機でちょうど良い需要、そしてあったら便利!という路線をうまく就航させているのがこのFDA(フジドリームエアラインズ)です。
地方路線を中心に就航
FDA(フジドリームエアラインズ)は地方路線を中心に就航させています。ここ数年で一気に路線数は増加させています。最新の路線などについてはFDAの公式サイトをご覧ください。
例えば名古屋発着の路線であれば、FDA(フジドリームエアラインズ)は東北方面の路線が充実している印象です。名古屋から盛岡、青森などの路線は正直なかなか需要は大きくない。しかし、新幹線を乗り継ごうとすると東京駅での乗り換えが必要で、名古屋から青森などは片道4時間以上かかってしまいます。
こういった、「需要が大きくはない、でもないと困る」路線に目をつけて順次就航させています。
ハブ空港・名古屋では県営名古屋空港(小牧)を使用
FDA(フジドリームエアラインズ)の特徴として、各都市での主要空港ではない空港を使うことがある、ということが挙げられます。
例えば名古屋では、県営小牧空港を使用しています。現在、大手航空会社は「名古屋」に就航する際には中部国際空港(セントレア)を使用します。セントレアは、鉄道でのアクセスも確保されており設備もきれい。しかし、FDA(フジドリームエアラインズ)は小牧空港を使用しています。理由はいろいろあるでしょうが、着陸料などの問題があると思われます。
他社便などとの乗り継ぎを考慮するのであれば大規模空港を使う方がいいのでしょうが、あまり他社便からの乗り継ぎは多くなさそうだということも、FDA(フジドリームエアラインズ)が主要空港を使わない理由の1つとしてありそうです。
チャーター便なども充実
FDA(フジドリームエアラインズ)は地域航空会社として、大手航空会社より規模が小さい会社。この規模の小ささをフル活用した例が、頻繁に運航されるチャーター便です。
FDA(フジドリームエアラインズ)は少ない所有機数ながらも、うまく機材を活用してチャーター便などを定期的に飛ばしています。JAL(日本航空)の資本も少しながら入っているため、FDA(フジドリームエアラインズ)が未就航の地であってもJALの支援でチャーター便を飛ばせるよう。
ツアーの貸切チャーター便などもあります。旅行好きにはたまらない行き先も散見されるので、上記公式サイトのチャーター便情報をちょっと眺めてみるといいでしょう。
カラフルなデザインが特徴の機体 プロペラ機ではなくジェット機で運航
FDA(フジドリームエアラインズ)のもう一つの特徴は、機材全ての色が違うということ。
地方路線をジェット機「エンブラエル170/175」で運航
FDA(フジドリームエアラインズ)は「エランブル170/175」を運航しています。僕も調べるまでは1種類の機材しか持っていない、と思っていたのですが実は2種類の機材を所有しているそう。
エンブラエル E-Jet (Embraer E-Jet) はブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が製造・販売している小型ジェット旅客機のシリーズ名である。 本シリーズの構成モデルは、標準座席数が少ない順に エンブラエル170(78席)、エンブラエル175(86席)、エンブラエル190(104席)、エンブラエル195(110席)の4種類である。 リージョナルジェットに分類されるが、シリーズ中最大のエンブラエル195は座席数を124席まで設定可能であり、機体サイズの面でボーイング737の最小モデルやエアバスA318と匹敵するとの見方もある。
wikipediaより引用
FDA(フジドリームエアラインズ)は、76席の機材と84席の機材の2種類を運航しています。地域間を結ぶ小型機材でありながらプロペラ機ではなくジェット機であり、乗り心地もいい。
FDAの場合、ERJ170(1/2/4号機)は座席数76席・ERJ175(3/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16号機)は座席数84席となっています。
現在では16機の機体を運用しています。これらは1号機〜16号機まで番号がついており、各機体で色が異なっています。
カラフルなデザインが特徴
色が異なる各機材、これがFDAに乗る楽しみの1つです。
手前から水色、そして金色、さらに滑走路にいるのが黄色。このカラフルさ。FDAは1つたりとも同じ色の機体がありません。大手航空会社には絶対にできない、現在の16機という機体の数だからこそできることではあります。これから会社が大きくなっていったらどうなるのでしょう。
機内は広々としていて快適
続いては機内の様子をご紹介します。
座席の設備はかなり快適でした。FDAは格安航空ではないため座席間隔なども十分にあります。座席幅(46.3cm)と座席の前後間隔(約79cm)は国内の航空会社でもかなり広い方。国際線のエコノミークラスのような広さがあります。また、2+2の座席配列のため、横幅にかなりゆとりが感じられます。
サービス面ではフルサービスキャリアに近い印象
FDAは、サービス面においてはフルサービスキャリアに近い印象です。実際、JALとのコードシェアも実施しています。
ドリンクなどのサービスもある
機内ではドリンクのサービスもしっかりあります。また、チョコレートもいただきました。スターフライヤーに搭乗した際も、チョコレートがもらえましたね。
機内サービスで使われるドリンクのコップが、けっこうよかった。JALやANAが、100円ショップの紙コップにちょっと印刷しただけ、みたいな感じのコップであるのに対して、しっかりしたコップで配られました。
この日は赤色の機体に乗っていたので、搭乗中の機体の色とはあまり関係がないようです。
機内にWi-Fi・コンセント電源などはなし
FDAはフルサービスキャリアでありながらも、機内にWi-Fiやコンセントなどはありません。座席周りの設備が快適な分、電源やWi-Fiなども整備してほしいところ。
搭乗ブリッジを使う空港もあれば使わない空港もある
FDAは、空港施設使用料などの関係もあってか、搭乗橋を使う場合と使わない場合があります。ハブ空港としている名古屋・小牧空港では搭乗橋を使わずに搭乗します。
名古屋・小牧空港では徒歩での搭乗となりました。機材があまり大きくないこともあって、バス移動は基本的にないようです。
徒歩での搭乗は、旅行好きで旅行している僕にとっては飛行機を間近で見られて逆にいい。
いわて花巻空港では搭乗橋が接続されました。この空港は、JALも就航しているためグランドハンドリング(地上オペレーション)をJALに任せているのかもしれません。
コメント
久々にFDAに乗って、名古屋帰省してきました。
機内サービスのお菓子かシャトレーゼの恵梨夢になっていて感動しちゃいました。
以前はもっと小さい一口サイズの焼き菓子だった記憶です。
いろんな会社がサービスに関しては縮小傾向にある中、
サービス品が大きくなってるだけで
私は非常に嬉しかったです!
コメントありがとうございます。
非常に共感します!国内線という短い区間ながらもサービス向上が見られると、なんだかまた使いたいなと感じられますよね。
おっしゃる通り、各社がサービス縮小傾向にある中、日本でのリージョナル航空会社のパイオニア的存在としてFDAに頑張ってもらいたいですね。