ANA便が発着する羽田空港。2020年からは第2ターミナルにも国際線エリアがオープン、コロナ禍でしばらく休止が続いたものの、2024年には本格的に始動しています。
本記事では羽田空港第2ターミナルのANAラウンジを詳しく解説。充実の設備を持つ羽田空港T2の国際線エリアから海外へ行けるように。今後、便数はさらに増える見込みで、利用する機会も増えることでしょう。
なお、第3ターミナルのANAラウンジについてはこちらの記事で紹介しています。第3ターミナルのANAラウンジも十分快適に利用できるラウンジです。
第2ターミナル国際線のANAラウンジはかなり広々
建築家・隈研吾さんが監修し、「“積み重ねた時間”と“きらめきの瞬間”が融合する、ANAならではのおもてなし空間をつくり上げたい」という想いを込めたそう。ラウンジはかなり広々としながらも落ち着いた空間になっています。
第2ターミナルのANAラウンジはかなり広い-900席を完備する快適ラウンジ
第2ターミナルの国際線エリアはANA専用であるため、ANAラウンジもかなり充実しています。座席数はなんと900席を用意しており、満席になることはまずありません。
手荷物検査および出国審査を終えてすぐ、ラウンジへと続くエスカレーターがあります。現時点では、優先手荷物検査レーンや優先出国審査レーンはありません。
ラウンジ内の様子です。かなり広々しており、開放感もあります。ソファ席が多いもののテーブルも用意されているのがさすが、ビジネス利用を重視する日系航空会社です。
広々としたテーブル席も完備されています。テーブル自体はかなり広いので、相席という感じもせず快適に利用できます。
さらに窓側にも座席が充実しています。コンセントなども完備されているため、出発前にちょっとした仕事をこなすこともできます。
奥にはプライベートなスペースも完備
ラウンジの入り口の反対側、入ったところから見て奥の方には比較的プライベートなスペースも用意されています。第3ターミナルのANAラウンジにはなかった設備です。
ソファが完備されておりクッションも用意されています。ただ、ソファを動かすことはできないので、机はかなり遠い。PC作業や食事には向きません。
ライブキッチンも完備、充実した食事も
国際線のラウンジなので、食事も充実しています。いままでの第3ターミナルにはなかったライブキッチンやバーカウンターなどもあります。シンガポール航空のラウンジを参考にしたのでしょうか。
第3ターミナルのANAラウンジではQRコードを利用して注文する必要があるカレーも、自分でよそうことができます。ウィンナー等の簡単なホットミールやサラダ類も充実しています。麺類は第3ターミナルのANAラウンジと同様、QRコードを用いて注文することになります。
ただ、シンガポール航空のシルバークリスラウンジ(特にチャンギ国際空港の第3ターミナル)を経験すると、ちょっともの足りたないかも。
アルコール類も充実
ANAラウンジはエアラインのラウンジらしく、アルコール類もかなり充実しています。日本酒やワインなども完備されています。
シャンパンや日本酒などを自由に飲むことができます。羽田空港 第2ターミナルのANAラウンジでは、バーカウンターも設置されています。夕方の時間帯のフライトが運航されるようになるとバーカウンターも利用できるようになるかと思います。
ビールももちろん、飲み放題です。4種類のビールサーバーがあり、自分の好きなビールを選んで飲むことができます。
もちろん、コーヒーやジュースなどのソフトドリンクのドリンクバーもあります。飲み物は圧倒的に充実しているのがエアラインラウンジです。
シャワールームなども完備 長距離国際線も多数発着
ANAラウンジにはシャワールームも完備されています。長距離国際線に搭乗する前にシャワーでさっぱりすると、機内での休み具合が全然違います。
シャワーを浴びてさっぱりしてからフライトへ
国際線のANAラウンジにはシャワーが完備されています。第3ターミナル国際線のANAラウンジは毎回かなり並んでいるので数の調整くらいしてくれるかと思いきや、あまり増えていないのが少し残念。
この第2ターミナルのシャワールームも、第3ターミナルANAラウンジのシャワーとほぼ同じ。固定式のシャワーとハンドル式のシャワーの両方があります。
アメニティ類も完備されています。シャワールーム内に設置されたアメニティは日本のホテル顔負けで、もちろん自由に使うことができます。
僕は名古屋拠点ともあって、羽田空港から国際線を利用する当日は早起きすることが多いです(名古屋・中部→東京・羽田のフライトスケジュールの都合など)。そのため、ANAラウンジでしっかり身だしなみを整えることが多いのでとても助かる。
ANAラウンジでは仮眠スペースも完備
ANAラウンジには仮眠スペースも用意されています。シンガポール・チャンギ国際空港のシルバークリス・ラウンジを意識した設備だと思われますが、数は少ないです。
2024年現在、第2ターミナルから出発する国際線はあまり数が多くないため真の実力を発揮していません。今後、ANAの国際線全便が第2ターミナルへ集約され、24時間運用されるようになるとおそらく、常に満席近くなりそうです。
ビジネスブースも利用可能
ビジネスクラス利用者には、出張での渡航者も多くいます。ANAラウンジにはビジネスブースも設置されており、出発前に簡単な仕事を片付けることもできます。
特にありがたいのは、電源等を備えたテーブルはもちろんのこと、プリンターまで設置されていること。指定のメールアドレスにPDFファイルを添付すると印刷できるようになっています。ありがたいことに利用料金は無料です。
羽田空港 第2ターミナルの国際線エリア
ここまでANAラウンジに焦点を当てて紹介してきました。第2ターミナルの国際線エリアはANA国際線専用のエリアとして、ANAが威信をかけて完成させたターミナル。ラウンジ以外の設備も充実しています。
2020年にオープン、2024年から本格始動したANAの第2ターミナル国際線
2020年にオープンした第2ターミナルの国際線エリア、開放的でとても綺麗で使いやすいターミナルです。
第2ターミナルの国際線出発ロビーはかなりひろびろとしています。この開放感が素晴らしい。手荷物の預け入れなども全自動ですが、もちろんANAのグランドスタッフさんが手助けしてくださいます。
2020年の東京オリンピックを前にオープンし、3月に運用を開始しました。しかし新型コロナウイルスの蔓延でたった2週間で利用停止。3年間の休止を終え、2024年から本格的に運用を開始しました。
新しいターミナルであるため綺麗で快適。そしてANA国際線のみが利用するため、コンパクトながら、ラウンジなどのANA便利用者が使う設備がしっかり整っている。国際線から国際線の乗り継ぎをしない日本人にとっては、世界一使いやすい空港ターミナルです(国際線から国際線への乗り継ぎをする場合話は変わってくるかも)。
第2ターミナルにもカードラウンジ「POWER LOUNGE PREMIUM」を完備
本記事ではANAラウンジのご紹介をしていますが、第2ターミナル国際線エリアにはカードラウンジ「POWER LOUNGE PREMIUM」も用意されています。無料利用はかなり制限がありましたが、2024年12月よりプライオリティ・パスにも対応しました。最新の情報は羽田空港の公式サイトのT2タブから一番下にある「POWER LOUNGE PREMIUM」のご案内から確認することができます。普通のゴールドカードでは入れず、最低でもアメックス・プラチナ程度のカードが必要です。無料利用の対象カードは、
- プライオリティパス(2024年12月より追加)
- アメリカンエクスプレス プラチナカード
- アプラス LUXURY CARDなど
- ジャルックス発行 ワールドエリートカード
- MICARD プラスプラチナカードなど
- ドラゴンパス
などとなっています。また、有料(2024年現在の料金:1名 4,400円、4~12歳 2,200円、0~3歳 無料)での利用も可能です。
ただ「プレミアム」とついているだけあって、しっかりした定食のような食事なども提供されるようです(ソース:おのださんのYouTube動画)。時間に余裕があるなら、食事がてら入ってみるのもいいかも。
国内線からの乗り継ぎが便利に 最新の設備で快適に海外へ
ANAの国際線が第2ターミナルに集約されることで、国内線と国際線の乗り継ぎが圧倒的に便利になります。日本各地から世界各地への移動が圧倒的に便利になります。
地方を拠点として海外へ行く場合にも圧倒的に便利になります。名古屋を拠点とする僕にはありえないほど魅力的です。
また、第3ターミナルと比べて圧倒的に新しい第2ターミナルの国際線エリア。ANA国際線しかないこともあって、コンパクトながらかなり快適な作りになっています。
今後も進化していく第2ターミナルに期待。そして少し遠い将来になりますが、JALも国際線を第1ターミナルに移行する構想があるようで、こちらも期待が高まります。
第2ターミナル国際線エリアにも、免税店が充実
第2ターミナルにも免税店等が出店しています。ANA国際線のみのターミナルであるため少ないかと思いきや、意外とちゃんと免税店もあります。
ANA FESTAなどもあり、ANAのマイレージが貯まるお店もあります。出発前にちょっとした買い物もすることができます。
綺麗で新しく快適な第2ターミナル国際線エリアから、海外へ。日本各地から羽田でサクッと乗り継いで海外へ。ぜひ、快適な旅を楽しんでくださいね。
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