東京と大阪に挟まれた立地にある名古屋。名古屋の空の玄関口・中部国際空港は東京と比べるとお客さんも少なく、国内線では小型機での運航が一般的です。
そんな名古屋にANAは、中型機であるB767などを投入しています。コロナ後の2024年夏ダイヤからは沖縄・那覇路線と札幌・新千歳路線(日により多少異なる)に投入。今回は名古屋・中部国際空港発着では珍しいワイドボディ機に搭乗した際の様子をお届けします。
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B767やB787の機内の様子については、別途、詳しく紹介した記事を作成したいと考えています。公開までしばらく、お待ちください。
コロナ禍でなくなったものの、復活した名古屋のワイドボディ機材
コロナ禍前の名古屋・中部〜沖縄・那覇路線にはB767が投入されてました。かつてはB747なども投入されたANAの名古屋・中部〜沖縄・那覇路線は、名古屋・中部発着の国内線としては数少ないワイドボディ機(通路2本の飛行機)で運航される路線でした。
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コロナ禍ではB777などの超大型機材が優先的に退役する中で、玉突き的にB767などは東京・羽田発着路線に投入。その結果、名古屋・中部の路線はA321やB737などに置き換えられました。名古屋・中部の国内線ではB737やA320・A321などのナローボディーの機材しか見ることができなくなりました。
またANAのB767(国内線仕様機材)については現在、記事を執筆中です。また、コロナ禍で国際線仕様機材が国内線に投入されるようになりました。中国路線やモスクワ路線に投入予定だったのがB767国際線仕様機材であるため、現在でも一部の機材が国内線で活躍しています。
中部国際空港から搭乗 乗客数が多い機材でもスムーズな搭乗
本記事では、コロナ禍から運休状態が続く8:40発のANA301便 沖縄・那覇空港行きに搭乗した際の様子をお届けします。
現在では運航されていないNH301便 沖縄・那覇行き
沖縄・那覇空港行きのNH301便は、コロナ禍で運休しています。2025年現在、日によってはコロナ禍前より名古屋・中部〜沖縄・那覇間路線のB767充当便は増えているので復活させればいいのに。現在はほぼ同じ時間でNH303便が運航されています。当時は、
ANA301便 名古屋・中部8:40発→沖縄・那覇 11:00着
というダイヤでした。名古屋市内各地からは、朝6時以降の出発で空港に間に合う時間帯で、まあまあ使いやすいダイヤでした。
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搭乗 ワイドボディ機で、スムーズに機内へ
中部国際空港の国内線は、B747やA380などの超大型機にも対応できるようになっています。最近ではもっぱら、各航空会社とも「小さな機材で多くの便を飛ばす」ことで利用者の選択肢を増やす方向です。
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B767は中部発着の便としては乗客数が多いにも関わらず、そこまで混雑することはありません。搭乗ゲートも多めに使用し、係員さんの案内もスムーズです。
以前に、格安航空であるジェットスターを利用した時、ボーディングブリッジまで入ってから搭乗口前で待たされるとことがありました。そのあたり、グループ分けして案内するのはステータス会員への優遇であると同時に、スムーズに案内するための方法の1つなんだと思います。
定刻通りに出発
飛行機はお客さんを時刻通りに乗せ、定刻通りにスポットアウトしました。プッシュバックをしていきます。
機内は見た感じ、お客さんも多い。僕が実際に使った便は空席数が残り10席以下になっていたのでかなり満席に近い状況で運航していました。寒くなりつつある時期の沖縄・那覇路線はやっぱり、人気なんですよね。
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この頃、機内では安全ビデオの上映が始まります。なお、機外から撮影した写真は、別の日に撮影したものになります。
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滑走路へと向けて走行していきます。中部国際空港は首都圏の空港などと比べてかなりコンパクト。地上走行もそこまで長くなりません。
中部国際空港を離陸するB767
いよいよ離陸していきます。離陸するシーンの写真は、別の日に中部国際空港から離陸していくANAのB767を撮影した写真です。
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B767はワイドボディ機で2発機でありながら、かなりパワーを持っている機材です。中部国際空港の滑走路があれば、滑走路の半分で離陸することができます。
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中部国際空港を離陸して、沖縄の那覇空港へと向けて飛んでいきます。当時はブログを始めてまだ1年も経たない頃であること、そしてスマートフォンをiPhoneにかえる前だったのでいい写真が撮れなかったことから、機内での写真はほぼありません。
機内では標準的なANAのサービス
機内でのサービスは、標準的なサービスが行われます。名古屋・中部国際空港発着路線に投入される機材としては大型の機材ですが、通路が2本ある機材であるためドリンクサービスなどはかなり早い。
また、B767は「お手洗いに優しい機材」という評判もあります。座席の配列が2+3+2であるため、お手洗いに出る場合でも基本的に、1人分の座席を越えれば通路に出ることができるのです。
飛行機は大きな揺れなどもなく順調なフライトをして、南国のリゾート地である沖縄の玄関口、那覇空港に到着しました。
ANAが国内線で運航するB767には2種類
ANAが国内線で運航しているB767は2種類、存在します。元々は「国内線用」と「国際線用」だったのですが、現在では国際線用機材が国内線でも運航されています。
国内線向けのB767は2-4-2の座席配列
国内線向けのB767は、2-4-2の座席配列となっています。B767は機内は通路が2本ある「双通路機」であり、比較的多くのお客さんを乗せることを想定した飛行機。
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機内の座席設備は、ANAとしては標準的な座席設備です。A321やB787のリニューアル前の座席と同じような座席設備になっています。
国際線向けのB767-300ERも国内線で運用中
前章でも解説した通り、B767は国際線向けの機材もあります。国際線向けの機材は、ANAの国際線としては標準的なエコノミークラスの座席となっています。
国際線向けの機材は、ビジネスクラスとして使用される座席が国内線プレミアムクラスに、エコノミークラスとして使用される座席が国内線普通席に充当されます。
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全席にシートモニターがついているのが、いいポイント。リクライニングは座面が前に出るタイプなので、後ろの人のことを気にせず倒すことができます。
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プレミアムクラスの座席です。プレミアムクラスの座席は、ANAのビジネスクラスの中で短距離〜中距離路線で使用される「クレイドルシート」になっています。
国際線向けの機材ではWi-Fiが利用できないこともあるので注意!
ここまででも紹介した通り、B767は国内線で運用されている機材にも種類が2種類あります。国内線仕様のB767と、国内線・国際線共用仕様のB767です。国内線専用機材のB767では機内Wi-Fiサービス「ANA Wi-Fiサービス」が利用できますが、国際線・国内線兼用機は元々、国際線向けの機材として導入された背景から国際線向けのWi-Fiが装備されています。国際線向けのWi-Fiは有料となるため、実質Wi-Fiが利用できません。
機内でWi-Fiが使えるか否かは、ANA公式WEBサイトで判断できます。便名の横に「Wi-Fi」マークがある機材では利用でき、ない機材では利用できません。B767の国際線仕様機材は「76E」と表示され、この76EではWi-Fiは利用できません。
ANAのB767は中国路線を中心に投入されていたほか、ロシア・モスクワ路線にも投入予定でした。そのため現在では、余剰となった機材が国内線にも投入されています。
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