日本から世界各地への路線が発着する成田国際空港。成田空港での国際線乗り継ぎを念頭に、国内各地からの便も飛んでいます。
今回は成田空港での国内線↔︎国際線の乗り継ぎについて、詳しく解説します。成田空港で乗り継ぎをする予定だけど、手続きは?外のエリアに出られる?などといった、経験しないとなかなか分かりにくい疑問にお答えします。
国際線同士の乗り継ぎとは異なり、国内線と国際線の乗り継ぎは自由度が高い。それ故に、やや不便なところもあります。
ケース① 成田空港での国内線→国際線への乗り継ぎ
まず初めに、成田空港まで国内線で飛び、そこから国際線に乗り継ぐパターンです。主に、出発時(出国時)のパターンになります。
多くの場合、国内線の出発空港で国際線区間までチェックイン可能
同一会社で国内線から国際線へと乗り継ぐ場合、国内線の出発空港で手続きなどを行うことができます。例えば、
大阪・伊丹→東京・成田→ハワイ・ホノルル
の全区間でANAを利用する場合(またはスルーチェックイン対象の航空会社を利用する場合)、大阪・伊丹空港にて全区間の手続きが可能です。大阪・伊丹空港においてESTAなどの入国ビザの確認を行い、預け入れ荷物はハワイ・ホノルルまで引き取る必要がありません。
また、搭乗券についても「大阪・伊丹→東京・成田」「東京・成田→ハワイ・ホノルル」の2枚を受け取ることができるため、再度、成田空港で手続きする必要がありません。
成田空港では通常のお客さんと同じルートで出国審査
国内線で成田空港に到着してからは、一旦、通常のお客さん(乗り継ぎのないお客さん)と同じスペースまで出る必要があります。つまり、どういうルートをとったとしても手荷物検査は再度受ける必要があります。
液体の持ち込みなどについて、日本国内線と国際線ではルールが一部異なります。そのため2024年現在、日本国内線から保安検査(手荷物検査)なしで国際線に乗ることができる空港はありません。
成田発着・ANAの国内線の場合は原則バスでの降機(搭乗ブリッジがついた国内線用のゲートが第1ターミナルにはない)、JALの場合はスポットがあれば搭乗ブリッジからの降機となります。なお、ANAをはじめとするスターアライアンスが発着する第1ターミナルから、JALをはじめとするワンワールドが発着する第2ターミナルまでは無料シャトルバスで移動する必要があります。別立ての航空券の場合、移動だけで30分くらいの時間はみておいた方が良いでしょう。
国内線の到着出口は2階にあり、国際線の出発ゲートまでは渡り廊下などを使って移動する必要があります。ただここの動線はわかりやすくなっており、動く歩道とエスカレーターをまっすぐ進めば、国際線の出発ロビーへと出ることができます。
チェックインカウンターのあるフロアに出ます。乗り継ぎまで時間があるのであれば、保安検査前の飲食店を利用することもできます。
成田空港には、保安検査前・後ともに充実した飲食店などの店舗があります。そのため、これらの飲食店で少し休憩するなんてのも良いでしょう。
保安検査場を通過して、出国審査へ
成田空港では、ターミナルの4階が出発フロアになっています。4階の手前にチェックインカウンターがあり、奥に保安検査へと続くゲートがあります。チェックインは国内線の出発空港(国内線に搭乗する前)に済ませてあるでしょうから、チェックインカウンターは通過して直接、保安検査へと向かいます。
この際、国内線の出発空港で発券してもらった国際線の搭乗券が必要になるので手元に用意しておきましょう。
この辺りからの流れは、通常の成田出発のお客さと同じ流れになります。搭乗券に記載された搭乗開始時刻を目処に、ゲートの前に行きましょう。
ケース① 成田空港での国際線→国内線への乗り継ぎ
続いて、成田空港における国際線から国内線への乗り継ぎ方法について解説します。成田空港における国際線から国内線への乗り継ぎでは、一旦、完全に制限エリア(保安検査後のエリア)から外に出る必要があります。そのため、成田空港のレストランなどを利用することができます。
国際線の飛行機から降りたら入国審査・手荷物受け取り・税関
飛行機から降りたら、まず通常と同様に入国手続きを行います。日本人が日本に入国する場合(帰国の場合)は自動化ゲートが利用できるため、一瞬で入国が完了します。
入国審査が終わったら、続いては手荷物を受け取るためのターンテーブルのエリアになります。日本国内線から国際線への乗り継ぎとは異なり、ここ成田空港では一旦、手荷物を受け取る必要があります。自分で手荷物を受け取り、税関(持ち込み不可・関税対象のものを持っていないかなどの確認)および検疫(ウィルスなどを持ち込んでいないかなどの確認)を通過しなくてはならないからです。
なお、政府のWEBサイト「VISIT JAPAN WEB」で手続きを行なっておけばQRコードで簡単に税関を通過することができます(紙に記入することもできます)。僕は毎回、これをやり忘れていて紙を書く羽目になって後悔しています。
税関を通過したのち、成田空港が目的地のお客さんと同じ道筋をたどって一旦、到着ロビーへと出ることになります。お迎えの人がきている到着口です。
国際線の到着ロビーで再度手荷物を預けよう
成田空港のANAの場合、この到着口を出て右側に進むと国内線のチェックインカウンター・手荷物預け入れカウンターがあります。
国際線の到着口からわずか数十メートルの位置にあるので、迷うことはないでしょう。到着口のすぐ横にあります。大きな荷物がある場合、まずここで預けてしまうのが良いでしょう。
荷物を預けたら、時間があるなら5階レストランフロアなどに行くのがおすすめです。レストランなども充実しています。
成田空港の第1ターミナルであれば、5階に「IASS Executive Lounge 1」があります。ゴールドカードなどのクレジットカードで入室可能なラウンジですので、是非とも活用したいところです。
2階へ進み、国内線の出発ロビーへ
国内線乗り継ぎカウンターのすぐ左手に、エスカレーターがあります。このエスカレーターが国内線の出発ロビーへと続きます。なおこの先、保安検査後のANA FESTA(ANA系列のお土産・簡単な飲食店)くらいしか売店・飲食店はありません。
エスカレーターを登ります。成田空港はかなり綺麗。ちょっと脇道にある感じの人気のないエスカレーターですが、あっています。
エスカレーターを登ると、50mくらいの通路があります。看板にも大きく「国内線 出発」と書いてあります。この通路を進みます。
その先に、国内線の出発ロビーがあります。この第1ターミナル南ウィングの国内線エリアから出発するのはANAとPeachだけです。そのため保安検査場もかなり少なくなっています。
保安検査を抜けて待合室へ JALとは異なり売店も営業中
保安検査場を抜けると国内線の出発待合室があります。成田空港においては第3ターミナルを除く国内線は、すべてバス搭乗が前提の作りになっています。1階に待合室がありその先に搭乗ゲート、そしてバス乗り場があります。
電源等が設置されたスペースもありますが、座席の数が非常に少ないのであまり期待しない方が良いでしょう。
成田空港の国内線待合室は、国際線待合室と違ってかなり簡素な作りになっています。JALとは違って売店があるのがまだ、救いです。
コメント
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