大分・別府と小倉・博多を結ぶ特急ソニックの自由席は?車内の様子は?

九州
九州鉄道車内徹底紹介
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大分・別府から東九州を通って小倉へ、そこから博多までを結ぶ特急ソニック。この記事では、特急ソニックの自由席の混雑具合やお得な切符をご紹介。そして車内の設備についてご紹介していきます。

883系 ソニック | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~

まず初めに特急ソニックの自由席の混雑状況とお得な切符をご紹介します。そして後半では、特急ソニックの車内の様子を、写真を大量に交えてご紹介します。

自由席は混雑するものの、座席数が多いので活用したいところ

特急ソニック号に乗車してきましたが、自由席は特に混雑します。中津から博多の間では、窓側の座席はほぼすべて埋まっています。

ただ、自由席は席数が多く設定されています。JR九州は、通勤での特急利用が多いため、自由席を多く設定する傾向にあります。特急ソニックは、3〜4両は自由席が確保されています。自由席もうまく活用したいところです。

特急ソニックの自由席は混雑する ただし、座席数が多いので確保しやすい

特急ソニックの自由席は混雑します。しかし、特急ソニックの自由席が混雑するのは中津・行橋から博多の間。さらに、この区間でも途中で乗客の入れ替わりがあります。

特急ソニック号は、「青いソニック」であれば4号車から7号車が自由席、「白いソニック」であれば4〜6号車が自由席です。

ただし、小倉〜博多間では以下の列車で3号車・4号車が自由席に変わります

  • ソニック2・4号の土曜・休日とソニック48・52・58・60号の3号車
  • ソニック8・16・18・20・24・40号の4号車
  • ソニック6号の土曜・休日と10・12・14・22・28・32・36・44・50・54・56・202号の3号車

ちょっと多いですが、ほぼすべてと言ったら言い過ぎですが、多くの列車が途中の小倉で変更します。これは、小倉〜博多間では通勤のために特急を利用する需要が大きいことが理由です。

この、一部車両の自由席/指定席変更を考えても、半数とはいかないものの多くのお客さんが小倉で下車します。広島・岡山方面へと向かう場合は小倉で乗り換えとなるからです。小倉でのお客さんの入れ替えのタイミングを見計らって座席を確保することができる可能性があります。また、大分・別府からであれば後ほど紹介する指定席タイプの特急割引きっぷがお得なため、指定席に流れる傾向にあります。大分から乗車するのであれば自由席もうまく活用したいところです。

特急ソニックの自由席は混雑する ただし、座席数が多いので確保しやすい
自由席の車内も混雑している

特急ソニックに、博多・小倉から乗車するなら「2枚きっぷ」がオススメ

特急ソニックは、小倉を経由する路線で運転されているためやや時間がかかります。博多から大分までの間は高速バスも走っており、競合しています。

そのため、指定席の特急券でお得な切符を発売しています。それが「2枚きっぷ」と呼ばれる切符です。2枚の切符がセットになっており、2枚の切符をそれぞれ行きと帰りの切符として利用することができます。

発駅着駅大人こども
福岡市内(博多エリア)大分・別府6,600円3,300円
北九州市内(小倉エリア)大分・別府6,600円3,300円
2枚きっぷの料金表

通常片道の値段が5,680円(乗車券3,740円 指定席特急料金1,940円)です。つまり、片道の値段に1000円を追加するだけで往復指定席に乗れてしまう、恐ろしく破格の切符です。どういう設定の仕方をしたらこうなるのかイマイチ不明なところは多いですが、大分からであれば小倉まででも博多まででも値段が変わらないというおそろしい切符です。

2枚きっぷ(指定席)|JR九州
JR九州のきっぷ詳細に関するページです。

特急ソニックの「2枚きっぷ(普通車指定席用)」はこれ以外にも、佐伯や臼杵・津久見発着のきっぷも設定されています。

発 駅着 駅大人こどもご利用列車
福岡市内別府・大分6,600円3,300円特急列車普通車指定席
福岡市内臼杵・津久見9,380円4,690円特急列車普通車指定席
福岡市内佐伯10,900円5,450円特急列車普通車指定席
北九州市内別府・大分6,600円3,300円特急列車普通車指定席
その他の設定区間

これ以外の途中駅、小倉と行橋から乗車する場合は「2枚きっぷ(自由席)」が利用できます。こちらは普通車自由席の切符が2枚セットになった切符です。お値段は以下の通りです。

発 駅着 駅大人こどもご利用列車
博多小倉2,940円1,470円特急列車普通車自由席
博多行橋4,400円2,200円特急列車普通車自由席
自由席版「2枚きっぷ」

こちらもかなりお得な切符と言えます。ぜひ、活用したいところです。

2枚きっぷ(自由席)|JR九州
JR九州のきっぷ詳細に関するページです。
特急ソニックに、博多・小倉から乗車するなら「2枚きっぷ」がオススメ
小倉駅にて

博多から小倉の間では「特急料金回数券」がおトク

博多から小倉の間では、特急列車を使って通勤するお客さんが多いため、「特急料金回数券」が発売されています。

発 駅着 駅大人有効期間ご利用列車
門司港又は下曽根・小倉博多1,680円14日特急列車普通車自由席
価格

4枚綴の切符ですが、乗車券は含まれないので別途乗車券を購入、あるいはICカード等で運賃を支払う必要があります。ただし、通勤・通学で利用する際は1回あたり420円とかなりお得な切符になります。

また、通常通りの自由席特急券を購入しても、博多から小倉までの区間は520円で自由席特急券を購入することができます。かなりお得です。指定席券売機等を利用しなくても、小倉駅・博多駅のホームにはすぐに自由席特急券を購入することができる券売機が設置されています(ホームの券売機では指定席特急券は購入できないので注意)。

博多から小倉の間では「特急料金回数券」がおトク
特急ソニック大分行き

このように、通勤で利用するお客さんが多いという背景があり、特急ソニックは一部の車両を小倉〜博多間に限って自由席に変更するのだと思います。小倉〜博多間は新幹線(新幹線は博多まで、JR西日本が運行)との競合区間でもありますから、さまざまな取り組みがされています。

また、この博多から小倉の間は、朝夕の時間帯を中心に「特急きらめき」が走っています。特急きらめきは博多〜小倉〜門司港を結ぶ特急です。通勤需要に特化した特急列車であり、半室グリーン車・半室普通車指定席の1号車を除いて全席が自由席となることもあります。

博多から小倉までは、特急列車での移動も便利なので使ってみてはいかがでしょうか。

座席・車内の様子を徹底紹介!

ここからは写真を多く交えて特急ソニックの車内の様子をご紹介します。

座席はちょっと独特なデザイン

特急ソニックは、「ソニック」、日本語に訳すと「音速」という名の通り高速で走行します。外観も「ソニック」の名にふさわしく、かなりシャープなデザインとなっています。

座席はちょっと独特なデザイン
特急ソニック(大分駅にて)

特急ソニックの車内の様子はこんな感じ。座席は、他のJR各社ではあまりみない、独特なデザインですね。

座席はちょっと独特なデザイン
普通車の座席の様子

普通車はデビュー当初から使われている車両だと思われます。座席もそろそろガタが来ていると思います。西九州新幹線の開業と同時に、長崎方面の「かもめ」の一部が余るはず。特急かもめと特急ソニックのうち「白いソニック」は共通で使われているようですから、西九州新幹線が開業後に、青いソニックの改修もしてほしいものです。

座席はちょっと独特なデザイン
フットレストがあった痕と思われる

フットレストは2021年現在、取り外されているようです。床面が木になっていて快適なため、フットレストがなくても大丈夫ですが。

座席はちょっと独特なデザイン
窓枠にはドリンク置き場が

窓枠には飲み物を置く場所があります。ここに木を使っているのはさすがJR九州だなって思うし、これがあるのとないのとでは利便性が全然違います。

座席はちょっと独特なデザイン
座席背面テーブル

座席背面にはテーブルがあります。しかしこれがちょっと使いにくい。テーブル自体がそんなに大きくないこと、そしてテーブルが結構前にあること。そのため、パソコン作業等をしようと思うと、少し前屈みにならなくてはならないのです。

座席はちょっと独特なデザイン
インアーム式のテーブル

インアーム式のテーブルもありますが、2021年現在、このテーブルは使えないそうです。僕は知らずにテーブルを出してしまいました。実際出ました。特急ソニックに、2度目に乗車した際に車掌さんが車内放送で「肘掛けのテーブルはご使用になれません」と言っていて、初めて知りました。

座席はちょっと独特なデザイン
最前列には全面テーブルがない

というわけで、最前列の座席にはテーブルは無くなってしまいます。ちょっと飲み物を置けるくらい。ここはJR九州お得意の、肘掛けのテーブルを装備して使えるようにし、なんとかしてほしいところです。

座席はちょっと独特なデザイン
読書灯

読書灯もあります。特急ソニックの車内は十分に明るいため、読書灯を装備する意味はあまりわからないというのが正直なところではあります。

座席はちょっと独特なデザイン
デッキにあるゴミ箱

ゴミ箱がインテリアの一部に溶け込んでいるのがなかなかいいです。ここはデザインを重視するJR九州らしいところです。

特急ソニックのグリーン車 普通車とあまり変わらない…?

続いてはグリーン車の座席です。小倉から博多の間で、グリーン車のお客さんが皆無となったため、グリーン車に立ち入らないようにして撮影していました。

特急ソニックのグリーン車 普通車とあまり変わらない…?
普通車指定席の座席を大きくした感じの座席

グリーン車は「グリーン車」と名前がついている通り2+1の配列の座席です。普通車と似たような座席のモックアップでありながらレッグレストなどが装備されています。また、2人がけの座席の、間の部分の肘掛けは1席づつ独立した形になっています。

特急ソニックのグリーン車 普通車とあまり変わらない…?
グリーン車の様子

また、床面が普通車指定席とは違いカーペット敷になっています。ここはグリーン車と普通車を差別化するという意味合いが強いものと思われます。新幹線などもグリーン車は床がカーペット敷になっていますよね。

普通車指定席にはコンセントが!

普通車指定席にはコンセントがあります。ただし、全席ではなく窓側座席限定ですので、コンセントが使用したい場合は窓側の座席を確保する必要があります。

普通車指定席にはコンセントが!
窓側座席にコンセントが

コンセントは、「使い方」がすぐ上に書いてあるのでわかるでしょうが、差し込んでから回すパターンのものです。パソコン電源などであれば利用できます。スマホの充電などが必要となった今日では、かなりありがたいサービスと言えます。

普通車指定席にはコンセントが!
iPhone11 Proの充電器を差した様子

僕のiPhone11 Proに付属していた充電器を使うとこんな感じです。特急ソニックでは小倉で進行方向が変わります。そのため、小倉で自分のコンセントの位置が変わります(つまり、進行方向が変わった際、今まで使っていたコンセントは1つ後ろの座席の人が使うコンセントになります)。

また進行方向最後尾の座席を確保すると、2つ使えます。自分の座席のところにあるコンセントと、それから進行方向が反対になった時に自分の座席のところにくるコンセントです。

デッキやお手洗いもおしゃれな感じが演出されている!最後に車内設備をご紹介

2022年春のダイヤ改正をもって、JR九州の在来線特急および新幹線から自動販売機が撤去されました。特急ソニックについても自動販売機のサービスが終了しました。

最後に、特急ソニックをはじめとしたJR九州の列車の特徴として挙げられる「おしゃれさ」をご紹介します。

デッキやお手洗いもおしゃれな感じが演出されている!最後に車内設備をご紹介
車内設備の様子

車内設備は各座席の、テーブルを広げた時の前面座席の背面に掲載されています。この、車内設備を見てもらってわかるように2両に1つはお手洗いが準備されています。

デッキにはJR九州らしさが

特急ソニックでは、座席よりデッキにJR九州らしさがあります。そんなデッキはこんな感じです。

デッキにはJR九州らしさが
デッキには九州の工芸品などが展示してある場所も

デッキには、JR九州の工芸品などが展示してある場所もあります。こういったところがとてもJR九州らしいですね。JR九州は九州という土地柄、どうしても観光需要に頼らざるを得ない部分があります。それを踏まえてこういった取り組みがされています。

デッキにはJR九州らしさが
フリースペース

特急ソニックには、1号車と2号車の間にフリースペースがあります。携帯電話などで通話をする際に利用できます。JR九州は、九州新幹線開業前に特急「つばめ」を運行していた時にもビジネスマン向けのコンパートメントを設置していました。このコンパートメントは、移動時間を活用してちょっとした会議を行うことを想定していたそう。また、他の列車にも携帯電話スペースが設置されるなど、ビジネスマン向けのサービス設備は充実しているように思います。

もちろん、携帯電話での通話だけではなく、ちょっとした息抜きに使ってみても良いのではないでしょうか。

デッキにはJR九州らしさが
デッキに設置されたポスター

デッキにあるポスターにも、単なる広告だけではなく観光地の案内があります。九州新幹線つばめ号もそうでしたが、観光地の紹介には力を入れているよう。

デッキにはJR九州らしさが
ここも携帯電話スペース?

ここも携帯電話スペースか?という場所です。僕がこの「青いソニック」に乗車したのは夜だったため外の景色が見られませんでした。しかし、昼の時間帯に乗車すると、この窓から綺麗に上から下まで、見ることができるはずです。

デッキにはJR九州らしさが
グリーン車へと続く通路

グリーン車へと続く通路です。グリーン車へと続く通路も青を基調としていておしゃれな感じがいいですね。

デッキにはJR九州らしさが
間接照明を使ったデッキ

客室内部は直接照明を使っているのに、なぜかデッキでは間接照明を使っています。間接照明を使ったちょっとおしゃれな照明は、JR九州ではD&S列車で見ることができます。

JR九州の広々としたお手洗い。しかしドアが硬い!

続いてご紹介するのはお手洗い。特急ソニックは、博多から大分までがおおよそ2時間半と、それなりに時間を要します。お手洗いを使う機会もあるでしょう。

JR九州の広々としたお手洗い。しかしドアが硬い!
トイレもあまりリニューアルされていない感じ

トイレもあまりリニューアルされていないものと思われます。ウォシュレットなどは装備されていません。しかし、整備はしっかりされているため、昔ながらの列車にありがちな「ちょっと不衛生な感じ」はありません。

JR九州の広々としたお手洗い。しかしドアが硬い!
洗面台は自動の蛇口が装備

お手洗いはかなり広く作られています。JR九州の特急列車に多くあるパターン「トイレの個室内に洗面台もある」パターンです。僕は個人的にはこちらが好きです。

JR九州の広々としたお手洗い。しかしドアが硬い!
トイレの内部も間接照明が使われている

トイレ内部にも間接照明が使われています。おそらく、照明の下にあるのはタンクでしょうが、こういった「列車内の限られた空間のために、生々しいけれどおかなくてはならない」ものの上、つまりどうしようもないスペースもフル活用しているのがよく分かります。

JR九州の広々としたお手洗い。しかしドアが硬い!
ドアは硬かった

そして最後に、1つだけ文句を書きます。この半円形をしたドア、これがかなり固くて苦労しました。ここはなんとか改善してほしい箇所ではあります。

車内のWi-Fi設備などは2021年12月現在なし

最後に特急ソニック号の車内Wi-Fi設備に関してです。2021年12月現在、特急ソニック号の車内にWi-Fiなどの設備はありません

したがって、パソコン作業などをしなくてはならないビジネスマンは、インターネットが必要ならば自分のスマートフォンなどからデザリングする必要があります。

ここについては、今後に期待しています。JR九州の特急列車の中でも、長崎方面の特急「かもめ」に次いで需要の多い特急列車です。特急「かもめ」では現在、順次Wi-Fiサービスの提供が始まっています。九州新幹線長崎ルート(西九州新幹線)が開業した後、余剰となった車両を使って特急ソニックはリニューアル工事が始まることを期待しています。

このリニューアル工事の際に是非とも、車内Wi-Fiサービスを導入してほしいし、JR九州ならばやってくれるんじゃないかと僕は期待しています。

車内のWi-Fi設備などは2021年12月現在なし
特急ソニックにはWi-Fi設備がない。

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