四国周遊旅行記2日目です。昨日は名古屋から四国へ上陸し、観音寺の銭形砂絵を見て、高松でうどんを食べて、藍よしのがわトロッコで吉野川の景色を楽しんで高松へと戻りました。
2日目となる今日は松山方面へと向かいます。
景色の良い予讃線で松山へ、松山観光は松山城へ
昨日は高松のホテルに宿泊していました。ので、今日は高松からの出発です。
いつもの自宅と同様、朝7時に起床。シャワーを浴びて出発の準備をします。2日目の今日は高松から松山方面へと向かうことを決めていたので、特急いしづちに乗ることは決めていました。ということで時刻表を確認すると7:37に「いしづち1号」があります。これを逃すと1時間後。ちょっと迷いましたが、急いで準備をして、いしづち1号に乗ると決めました。
ホテルの部屋を急いで片付けて、忘れ物がないかだけチェックして、そして駅へと向かいます。ホテルリブマックスのベットも快適でした。
高松駅に着くと、寝台特急サンライズが。サンライズは琴平まで延長運転をする日のようです。特急いしづちと向かい側のホームに停まっており、乗り換えに配慮されているようでした。
予讃線で高松から松山へ
特急いしづちに乗り込みます。特急いしづちは3両しかなく、指定席が1両、残り2両が自由席となっています。途中の宇多津で岡山から来た特急しおかぜと連結するのです。
高松駅を発車しました。発車してすぐのところ、高松駅から出ていくときには進行方向右側に車両基地が見えます。ここに以前乗った特急「四国真ん中千年ものがたり」が停車しています。ただ、JR四国の特急列車はかなりスピードを出すので車両基地周辺を通過する時点でかなりスピードが出ているのでのんびり見る、なんてことはできません。
ここが宇多津の連絡線です。本州へと渡る瀬戸大橋線はここから出ています。宇多津駅では車両の連結を行い、ここからは8両編成となって松山まで向かいます。昨日乗った特急うずしおなんかは2両編成まで減車して経営効率化を図るJR四国が8両編成の特急を走らせるんですから、やっぱり松山まではそれなりに需要があるんですね。実際にお客さんもそれなりに乗っているイメージです。
わかりやすいほど車体を傾けて、カーブでもかなりのスピードを持って通過していきます。車体が傾くこと自体にあまり違和感はありません。
この予讃線はかなり景色がいい。特に今治を過ぎて松山までは海沿いを走ります。
途中の伊予西条を過ぎたあたりで、進行方向左手に石鎚山が見えます。この特急列車の名前にもなっている山です。海沿いの特急列車からでも意外と綺麗に見えるんですね。
松山に到着です。松山は日本一周の際に一度立ち寄ったのですが、日本一周旅行の際はレンタカーできたので、鉄道で松山入りするのは初めてです。
松山の高台からの景色!松山城を観光
松山からは路面電車に乗り換えて松山城へと向かいます。
松山の市電は全国共通のICカードが使えません。地元のICカードのみの使用になります。せっかく電車で、そして一律運賃なんですからICカードを使えるようにしてほしいところですね。
市電で「大街道(おおかいどう)」電停までいきます。ここから歩いて10分ほどで松山城のロープウェイ乗り場へといくことができます。この時点では、1時間後には松山駅に戻って、お昼ご飯は鯛飯を食べに宇和島まで行けないか、なんて考えていたので結構焦っていました。
松山城ロープウェイに乗って松山城へ上がります。松山城は、ロープウェイとリフトが隣に並んでいます。チケットは共通で、どちらにでも乗ることができます。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ベビーカーやお年寄りの方などやむを得ない方を除いて、可能ならばリフトを使ってほしいとのことだったのでリフトを利用します。
リフトで登ってきました。ここからもしばらく坂道を登って松山城天守閣の方へと向かいます。
松山城の天守閣入り口の前です。大阪城を思い出させます。僕が大阪城へ行ったのはコロナ前ですが、大阪城の天守閣入り口前の広場はもっと人が多く、なんだか息苦しかったイメージです。それに対しここ松山城の天守閣入り口前はのんびりしていて良い感じです。
天守閣へと入ります。松山城の天守閣にはさまざまな展示があります。僕も今まで観光をしてくる中でさまざまなお城も見てきました。お城の観光って、確かに天守閣がどうこうとかも関係あります。でも、城内での展示がしっかりしていないところって、観光した後に「確かに良かったんだけど、なんだか物足りないなあ、なんかお金払った価値ってあったのかなあ」となりがちです。しかしここ松山城は展示が充実しているので満足できた。
天守閣には、例えば刀の展示があります。愛媛県出身で人間国宝だった高橋貞次さんの刀がこちら。
僕は刀についての知識はありませんが、それでも見たらなんとなく素晴らしいことはわかります。
こちらは改修工事の際に発見された落書き、「侍の似顔絵」です。松山城二の重南の下見板張りの裏に描かれていたものです。大工さんが書いた落書きだと考えられています。もちろん、落書きなので正確なことは分かりませんが、モデルは作事奉行であろうと考えられているそうです(展示横の説明書きによる)。
天守閣からの眺めはこんな感じ。市街地が一望できるだけではなく、海まで眺められる。今まで行ったさまざまなお城の中で圧倒的に景色がいいです。
天守閣へ登るので汗をかいたのでソフトクリームをいただきます。ここは愛媛ですから伊予柑ソフト。松山城天守閣の名物らしいです(それは単なる、ウリのための謳い文句?)。
降りてきました。本当はここで何か食べようとは思っていたのですが、あまりお腹が空いていません。ということで、スターバックスに入ってちょっとゆっくりします。明日以降のスケジュールに多少の変更がありそうなのでその調整をしたり、記事を書いたりして少し涼みます。
ここまで来て、結局はなまるうどんで夕食
スターバックスで涼んでいたんですが、やっぱりお腹が空かない。暑いからか、食欲がなくなってしまっています。
もうお昼は何も食べなくていい、というくらいに思うのですが、夜は美味しいものが食べたい。ということもあり、途中でお腹が空いて結局何か食べてしまうということは避けたかったのです。
そこで、地元で食べられるようなチェーンでもいいから何か食べるものがないかなあなんて考えながら松山駅へと向かいます。途中のあるお店で購入したいものがあったので、そのお店がある方向に向かいつつ歩きます。
結局、はなまるうどんを見つけました。はなまるうどんなんて地元でも食べられるし、そもそも特急で2時間くらい行った高松には美味しいうどんがたくさんあるし〜なんて思ったんですが、はなまるうどんのメニューの写真を見たら我慢できなくなってしまい、結局ここでご飯を食べることにしました。
はなまるうどんでうどんを食べ、松山駅へと向かいます。なんだかすごく微妙な時間になってしまい、松山駅で列車を30分以上待つことに。30分ほど待ち、特急宇和海に乗ります。
下灘駅へ!そして高松駅へ戻る
続いて向かう先は下灘駅です。海に近い駅として、もはや観光地となっている駅です。
快適性を選んで、途中の伊予市駅までは特急宇和海に乗車
予讃線の海線、通称「愛ある伊予灘線」は1日9往復の普通列車が走ります。そのうち多くが松山駅から直通しています。
今回、夕日の時間に合わせて下灘駅へ行くために乗る列車も松山始発の列車で、松山から乗ればいい。後続の特急に乗って後から追いつくなんてこともありません。
しかし、微妙に時間を余らせて松山駅に着いてしまった。そこで、20分ほど前に出発する特急宇和海19号で途中の伊予市駅まで行くことに。別に前の列車に乗れるわけではないですが、途中まで快適な座席を使うことを選んだのです。
高松・岡山からの特急列車が遅れていたため、接続する特急宇和海も遅れます。が、結局3分ほどの遅れで伊予市駅に着いてしまいました。伊予市駅で30分以上待ちます。
普通列車が来ました。ので、普通列車に乗って下灘駅を目指します。
結構お客さんは多いです。立っているお客さんこそいないものの、想像以上にお客さんが乗っています。
下灘駅で写真撮影 1時間はあっという間だった
下灘駅に到着しました。乗っていたお客さんの7割くらいが下灘駅で下車。これにはびっくりです。そして、観光のためにすでに来ているお客さんもいて、まさかの混雑具合。こんなに混雑しているとは思いもしませんでした。
下灘駅にはJR四国のスタッフさんもいます。皆、列車に乗るためだけに駅に来るのではなく、写真を撮ったりするために駅へ来るお客さんがいるためスタッフが配置されているのでしょう。
このスタッフさんが「写真撮影のためにホームから出てください!」とか言ってくれるんです。日が沈む時間帯に合わせて、写真撮影をする、お客さんが誰もいない時間を作ってくれるんですよね。そして、このスタッフさん、優秀なことに列車が来ない時間を使って写真を撮ってくれる。それも意外とアングルとか気にしたりしています。
夕陽が綺麗な時間帯に、豪華観光列車「伊予灘ものがたり」がやってきます。以前、「四国まんなか千年ものがたり」に乗車しましたが、その時と同様に多くの方が迎え入れてくれます。まさか、迎え入れる側になるとは思ってもいませんでした。
伊予灘ものがたり、いつか乗ってみたいです。
夕陽が沈んで行きます。四国周遊3日間もこれで最後の夜を迎えます。
写真を撮りまくったので松山駅へと戻ります。普通列車で松山方面へと戻りますが、面白いことに皆、同じ列車に乗るのです。ぞろぞろぞろぞろ、ローカル線の普通列車のお客さんが一気に5倍くらいまで膨れ上がります。
帰りは、途中の伊予市駅で後からくる特急宇和海に追い越されます。僕は元々、伊予市駅で折り返して宇和島行きの特急に乗り換えて宇和島へ行くつもりでした。宇和島で宇和島鯛飯を食べようと思っていたのです(そのために、お昼は豪華なものを食べるのを避けたのです)。
しかし、よく調べてみると行こうと思っていたお店は時短営業中。もう今からではラストオーダーに間に合わない。ということで諦めます。他のお店も調べたんですが、時短営業中だったり日曜日休業だったりで結局、宇和島まで行ったところで鯛飯を食べられる保証が一切ないため諦めることに。そして、ちょうど伊予市駅で特急宇和海に乗り換えると、その先の松山駅で特急いしづちに乗り換えができます。予定が変更となり、明日はできるだけ早く四国から抜け出したいため、早朝から移動したいこともあります。松山から四国各地へ移動となると、どうしても一旦、宇多津まで戻らざるを得なくなるため、四国各地への移動に便利な高松へ今日中に移動してしまうことにしました。
特急宇和海は、最後の停車駅である伊予市駅でもお客さんが乗って、窓側の座席が全て埋まった模様。昨日乗った特急うずしおと同様、2両編成ですが、なかなか頑張っている特急列車です。
頑張って今日中に高松まで到達することに
というわけで、今日は松山に、できたら道後温泉にでも泊まろうかなと思ったのですがやめることに。遅くなってしまいますが、なんとか頑張って今日中に高松まで到達して、明日、早い時間に高知へ向かうという判断をしました。
特急いしづちに乗ります。松山駅のホームのコンビニでパンを買います。今夜は本当は宇和島に行って鯛飯を食べようと思っていたのですが…でも、調べた感じだと宇和島まで行ったところで鯛飯を食べられる保証がない。そして、宇和島を諦めて高松へ行けば、朝起きる時間が同じでも1時間半ほど早く明日の目的地に到達できる。
というわけで、今日は高松まで戻ることにします。岡山行きの特急「しおかぜ」の自由席を見ると窓側がほぼ埋まってる。かなり焦って、自分が乗るべき編成である特急「いしづち」の方まで行きます。
が、焦っただけ無駄だったかな、特急いしづちの自由席はガラガラです。ほぼお客さんが乗っていません。7号車は乗客が10人いないくらい。
のんびりと座席に座って帰ります。片道2時間半あるので記事も完成させられるはずです。が、どうしても旅行していると午後は疲れが溜まってきて手の動くスピードが落ちるんですよね。今日も手の動くスピードはもはや落ちており、のんびりのんびりと気の向くままに記事を書きます。
四国の特急に乗っているとどこでもそうなんですが、やっぱり他の地域の特急と比べて揺れますよね。新型車両でも揺れます。せっかく新型の車両を開発したのならば、近鉄の特急ひのとりみたいにフルアクティブサスペンションを付けて欲しかったですね。
高松駅に到着、またまた高松・泊
高松駅に到着です。新型の車両で、2時間半ほどの長い特急列車の旅も快適でした。個人的にこの新型特急は、テーブルがいい感じの位置になるように設計されているのが好き。テーブルを開くと、テーブルがかなりお腹に近付く方に来て、パソコン作業がかなり快適なんです。東海道新幹線が最近、ビジネス車両の運転を始めましたが、東海道新幹線で走るN700系・N700S系はどうしてもテーブルが遠い。パソコン作業はしにくいのです。
高松駅には、ちょうどサンライズ号が止まっていました。今朝、サンライズ号が高松駅に停まっているのをみて、夕方もサンライズ号が停まっているのをみました。今日1日の行程って、頑張れば東京から0泊3日でできちゃう行程なんですね。1日休みが確保できれば、夜発の高松行きサンライズ号に乗って高松へ、そして僕の今日の行程を辿って夜発の東京行きサンライズ号で帰って翌日仕事、なんてこともできちゃいますよ。
今夜はちょっと離れたところにホテルをとっています。ので、駅からしばらく歩きます。しばらく歩いたところにも商店街などがあってびっくり。意外と高松の街って大きいんですね。
明日がフリーきっぷも最終日。最後まで楽しみます。
早速、四国デスティネーションキャンペーンを利用して旅をしてきました。興味があればこちらの日記もご覧ください!
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