ここ1ヶ月で大幅に拡充した「鉄道車両徹底紹介」シリーズもかなり充実してきました。
今回はもともと本数が多くはなく、さらに減りつつある700系新幹線「ひかりレールスター」のご紹介です。
普通車自由席でも2+2配列の座席が 7・8号車を狙え!
「ひかりレールスター」は700系新幹線です。700系新幹線は既に、東海道新幹線からは完全に退役しています。現在、700系新幹線が走っているのは山陽新幹線内のみ、このひかりレールスターのみです。
現在ではもっぱら、「こだま」号として運用されています。一部列車で「ひかり号」として運転されますが、夕方のごく一部の時間帯のみです。
普通車自由席として使われる1〜3号車は2+3列の座席配列となっています。新幹線としてはよくある配列ですが、最新のN700系新幹線などと比べるとやはり、古さを感じさせる座席の作りになっています。
テーブルもN700系と比べると大きいとは言い難い。ビジネス利用も多いはずですが、最近ではもっぱら「こだま」号としての運用がメインとなっていることもあり、ビジネス利用は減っています。朝夕の通勤需要としての役割が大きくなっています。
700系が「こだま」号として運転されるときに最大の特徴が「普通車自由席なのに2+2列配列の座席がある」ということ。700系は夕方の時間帯のごく一部の列車で「ひかり」号として運転されます。ひかり号として運転される場合は4号車から8号車までが普通車指定席となります。ひかり号として運転される場合を考えて、4号車から8号車は2+2列シートになっています。
しかし、こだま号として運転される場合は7号車と8号車は普通車自由席となります。したがって、こだま号として運転される列車の7号車と8号車に乗車すれば快適な座席が楽しめるわけです。
ただし、2+2の配列の座席でも、テーブルはあまり大きくありません。また、コンセントは各車両の最前列と最後列のみに設置されています。
みずほ号・さくら号の普通車指定席にも装備されているようなドリンクホルダーがあります。みずほ号・さくら号で運用されるN700系新幹線の普通車指定席は、このレールスターの普通車指定席を原型としているように思います。
700系ひかりレールスターの車内の様子
700系レールスターは、全国で初めてコンセントが設置された新幹線でもあります。
その車両をいまだに使っているため、コンセントは車両の両端部にしかありません。昔は「オフィスシート」として発売されていた座席です。新幹線では「最低でも窓側にはコンセントあり」がスタンダードになった今、少し物足りない感じはします。
洗面台の様子です。多少リニューアルされているのか、自動で水が出るタイプの洗面台になっています。
時刻表はYahoo路線などのアプリでも確認できる!
700系で運転される列車はだんだん減りつつあります。今のところ、8両編成の新型車両がJR西日本には出ていないため、当面は運転されるでしょうがいつ廃止されてもおかしくない状況です。
現在、山陽新幹線内の「こだま」号はほとんどの列車が、700系レールスターか500系新幹線で運転されています。当面はこの2つで運転をしていくつもりなのでしょうが、今後、N700Sの導入が始まればどうなるかはわかりません。
レールスターや500系新幹線は今や「こだま」での運用となり影を潜めている状況。でも、そのデザインのかっこよさは子供の憧れです。できるだけ長く使って欲しいと思います。
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