日本各地を結ぶJAL・日本航空。そして日本航空の完全子会社で、沖縄発着路線を運航するのがJTA・日本トランスオーシャン航空。
JALやJTAは、地方路線を中心にB737を運航しています。この記事では、JAL・JTA(以下、JALグループ/JALと省略する)が運航するボーイング737の機内の様子を紹介します。
地方路線中心に運航されるB737 JAL SKY NEXT仕様に統一
JALグループのB737は地方路線を中心に運航されています。2016年までに全機材が「JAL SKY NEXT」という、新たな座席タイプに更新されました。現在は全ての機材がJAL SKY NEXT仕様で運航されています。
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各地方路線中心に運航 日本トランスオーシャン航空もB737を運航
中部国際空港発着路線などはB737が中心です。東京・羽田発着の国内線は大型機も投入されますが、中部など、需要はあるものの羽田ほど大きくない都市の発着路線で多く運航されいます(一部、羽田発着路線にも使用されています)。
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また、沖縄発着路線・沖縄県内路線を中心に運航する日本トランスオーシャン航空もB737を運航しています。というより、日本トランスオーシャン航空は、B737-800のみ運航しています。
機内のデザインや設備などは日本航空とほぼ同じです。日本トランスオーシャン航空運航便でもクラスJは設置されています。
JALもJTAも基本的には、シートなどは同じ
前節でも触れたように、日本トランスオーシャン航空はB737のみを運航しています(それ以下のサイズのプロペラ機で運航される路線は、JALグループではさらに別会社の「琉球エアコミューター」が運航しています)。
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JALでもJTAでも座席の設備は原則同じです。同じ機材を導入しているため、当たり前といえば当たり前ですが。JTA(日本トランスオーシャン航空)運航便でもクラスJが導入されています。
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特に沖縄路線は長距離路線になりがちです。名古屋から石垣などは特に長い。この区間ではクラスJを使う価値も十分ありますよね。
小型機ながら大型機同様の居住性 安定したWi-Fiも
B737の大きな特徴は、小型機でありながらも大型機と同様の機内の居住性が確保されているところ。座席数は少なくなるものの居住空間は十分な大きさがあり、ジェット機として大型機に引けを取らない機内空間が提供されています。
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また、JALグループでは国内線ジェット旅客機には全機種に、機内Wi-Fiサービスが装備されています。JALグループの飛行機のWi-Fiは、ANAグループより安定しているイメージです。日本トランスオーシャン航空(JTA)でも、JALの飛行機と同様の機内Wi-Fiサービスが利用できます。
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地上と同程度に安定している、とは言い難いですが、それでもSNSの利用など、安定して利用できるレベルです。また、2025年からはさらにサービスアップし、機内Wi-FiでYouTubeなどの動画ストリーミングサービスも利用できるようになりました。
国内線にちょうどいい快適さ「クラスJ」
ここからはJALグループ(日本航空・JAL/日本トランスオーシャン航空・JTA)の運航するボーイングB737の機内の様子を紹介します。
クラスJについては以前に記事を作成しています。この記事では詳細については触れない、予約方法やクラスJを利用するメリットなどについてもまとめています。
普通席よりゆとりのある「クラスJ」 JTAにも装備
クラスJはJALグループ便の大きな特徴です。ちょっとだけ豪華な座席に、追加料金1,000円で乗ることができます。
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足元も普通席と比べて広々としています。JALでは一部の国内線の幹線のみにファーストクラスを導入していますが、ファーストクラスと比べると流石に座席の設備面では劣る。短距離国際線のビジネスクラス、長距離国際線のプレミアムエコノミー程度といったところか。
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日本トランスオーシャン航空(JTA)にもデザインこそ異なるものの、ほぼ同じクラスJ座席が導入されています。
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なお、サービス面では普通席と変わりません。+1,000円〜3,000円ですからそ当たり前といえば当たり前ですが。搭乗前のラウンジなどが使えるサービスはなく(JGC会員など、ステータスを所持している場合は利用可能)、機内食などのサービスもありません。
電源を装備 テーブルも大型!
クラスJの大きな特徴は、大きなテーブルと電源が装備されている点でしょう。
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一部のB737のクラスJには、USB電源が装備されています(2020年11月から順次シートの更新中のため、まだ未装備の機体もあるようです)。B787やA350のクラスJには100Vの電源が装備されています。こちらも100Vの電源にしてくれればパソコンなども充電できてありがたいところ。
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テーブルは普通席より大型のテーブルです。JALのクラスJのテーブルはインアーム式(肘掛けから出すタイプの座席)になっています。
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リクライニングに加えてレッグレストもあります。ちなみに僕が名古屋・中部から札幌・千歳の便に搭乗した際はリクライニングは使いませんでした。クラスJはもともと座席間隔が広い上、最初からけっこう快適な角度に設定されているのであまりリクライニングの必要性がないんですよね。
JRのグリーン車を意識か 「ちょっとだけいいサービス」が充実
JALのクラスJは、特に東京・羽田=大阪・伊丹などのビジネス路線をターゲットに、新幹線グリーン車を意識して作られたものだと考えられます。
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新幹線のグリーン車を意識した座席の設備になっています。代表的なのがこの読書灯。アーム式で位置が変えられる読書灯が装備されています。
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レッグレストも、新幹線であればグリーン車には装備されていますね。
先ほども紹介したように、ラウンジなどのサービスはないものの「ちょっといい座席」に座れるのがクラスJ。JALグループのB737では、もちろん日本トランスオーシャン航空の機体を含めて設定があるため、少し贅沢したい時に使うのがオススメです。
普通席でも快適!座席を紹介
ここまではクラスJについて紹介してきましたが、普通席でも十分快適。普通席の様子をご紹介します。
普通席も革張りで高級感がある
ANAの普通席が布張りのシートになっているのに対し、JALは普通席でも革張りになっています。高級感がありますね。座り心地的には…座り心地的にはANAの布張りが僕は好きです。
革張りの方が、整備がしやすい、折り返しにかかる時間が削減できるという特徴があるのでしょう。
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日本航空(JAL)や日本トランスオーシャン航空(JTA)の普通席でオススメなのは最前列。クラスJの2+3配列から普通席の3+3配列に変わる部分であるため、足元がかなり広くなっています。
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普通席は黒色のモケットで統一されています。JALの国内線機材は基本的に、黒を基調に統一されている気がします。
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写真で見てしまうとちょっと物足りなさを感じなくもないですが、実際に座ってみると十分快適です。名古屋・中部から石垣までの3時間近く、狭くて窮屈に感じることはありませんでした。
座席には大きなテーブル、各座席にはUSB電源を装備
普通席には背面テーブルがあります。高さを調整するためか、アームの部分が不思議な構造になっています。
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開けてみるとこんな感じ。アームの部分がけっこう張り出してきており、お腹の部分を圧迫しないように凹んでいるため意外と大きくなかったり。
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もちろん、パソコン作業などはできます。ただ、A4サイズの書類を縦に広げたとき、上から下まで入らない可能性があるのでものを書くのは少し苦労したりするかもしれません。
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さらに足元には電源があります。コンセント(AC100V)ではなく、USBタイプの電源になっています。ANAの国内線B737はUSB-Aタイプのみである一方、JALのB737はUSB-Aに加えUSB-Cが装備されているのは高評価ですね。
長時間フライトでも快適なお手洗いなども
JALグループの機材に限らず。B737は小型機ながら大型機と同様の居住性が特徴です。長距離フライトでも苦痛に感じることがありません。
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今までさまざまな機種の飛行機に乗ってきた経験上、小型機ながら大型機と同様の屋根の高さを維持できるのがB737シリーズの特徴。プロペラ機などではやはり、少し手狭な感じがします。
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もちろん、空調装置もしっかりしています。JALグループのB737では、アテンダントさんの呼び出しボタンや読書灯もしっかり装備されています。
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お手洗いは広くはない。飛行機の機内なので狭いのですが、日本の航空会社らしく綺麗に整備されていてい使いやすいです。
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今回はJALグループが運航するB737について紹介してきました。日本国内の各地を飛び回るB737。この機体で充実した旅をしてみませんか?
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