北海道新幹線 予約方法や車内の様子も徹底紹介!

北海道
北海道新幹線鉄道鉄道車内徹底紹介

北の大地・北海道へと向けて走る北海道新幹線。東北新幹線の青函トンネルを通って青森県から北海道へ。北海道新幹線は2022年現在、札幌延伸に向けた工事が進んでいます。今後は札幌延伸によって一気に活性化が期待される北海道新幹線をご紹介します。

北海道新幹線から見える車窓の景色については、こちらの記事で多くの写真を用いて紹介しています。

なお、北海道新幹線に加えて東北新幹線でも運用されているE5系新幹線については別途記事にまとめました。こちらの記事もあわせてご覧ください。

北海道新幹線はやぶさ号のVlog
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北海道新幹線の割引きっぷ えきねっとトクだ値を使うのがオススメ

まず初めに、北海道新幹線の割引っぷをご紹介します。北海道新幹線の割引きっぷは、「えきねっと」を使うのがオススメです。

えきねっとトクだ値で大幅割引も

JR東日本が運営するネット予約サイト「えきねっと」では、多数の割引切符を発売しています。北海道新幹線に関しても「えきねっと」の割引切符である「えきねっとトクだ値」の割引対象になっています。

区間通常価格乗車当日までのお申込み13日前までのお申込み
東京⇄新函館北斗23,230円22,050円(5%OFF)17,410円(25%OFF)
仙台⇄新函館北斗17,750円15,960円(10%OFF)12,410円(30%OFF)
えきねっとトクだ値(北海道新幹線)

「えきねっとトクだ値」に関しては、こちらの記事に丁寧にまとめました。予約方法もスクショを使って解説しています。合わせてご覧ください。

現在では、東京から新函館北斗に加えて仙台から新函館北斗へのきっぷが割引対象となっています。盛岡などの割引きっぷも設定してほしいところではあります。

後ほど紹介する、新幹線eチケットサービスなども「えきねっと」で予約することができます。北海道新幹線を使うなら、是非とも「えきねっと」を活用したいところです。

えきねっとトクだ値で大幅割引も
H5系とE5系(新函館北斗駅にて)

JR北海道も全面的に「えきねっと」システムを導入

JR北海道は、JR東日本が開発したネット予約システム「えきねっと」を全面的に導入しています。

https://www.eki-net.com/

ネットで予約が完結するのがこの「えきねっと」。予約のためにわざわざ、駅へ行く必要がありません。

また現在、新幹線では「チケットレス」が利用できるようになっています。東北新幹線をはじめとするJR東日本・西日本・北海道の新幹線では「新幹線eチケット」が導入されつつあります。えきねっとで予約をし、交通系ICカードを登録しておくことで新幹線がチケットレス乗車できるのです。

「えきねっとトクだ値」も対象となります。また、JR東日本のポイントである「JREポイント」も貯まります。是非とも、えきねっとを活用したいところです。

JR北海道も全面的に「えきねっと」システムを導入
乗車券を別で手配する場合は、券売機での発券が必要

全席指定席で自由席はない

北海道新幹線に「自由席」は存在しません。全列車が全席指定席となっています。北海道新幹線を走るのは「はやぶさ」号、「はやて」号です。これらの列車は全席指定席になっています。

全席指定席で自由席はない
全車指定席になっている

ただし、「特定特急券」「立ち席特急券」が設定されています。この特急券は「普通車指定席の空席に座ることができる」特急券になります。

発着駅新青森奥津軽いまべつ木古内新函館北斗
新青森1,330円2,850円4,000円
奥津軽いまべつ1,330円1,520円2,850円
木古内2,850円1,520円1,330円
新函館北斗4,000円2,850円1,330円
北海道新幹線の特定特急料金

特定特急券の料金は原則、指定席特急料金から530円を引いた額になっており、自由席特急券と同じ値段設定です。実質的な「自由席特急券」ですが、新青森を跨いだ利用ができないのが難点です。どのみち、新青森を跨いで北海道新幹線・東北新幹線を直通する特急券を買っても、値段はJR東日本区間とJR北海道区間で別々で計算はされてしまうのですが。

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北海道新幹線を走るH5系・E5系の座席はスタンダードな新幹線

北海道新幹線を走るH5系新幹線(JR北海道所有)やE5系(JR東日本所有)の車内は至ってスタンダードな座席になっています。

北海道新幹線を走るH5系・E5系の座席はスタンダードな新幹線
北海道新幹線のH5系にデザインされた HOKKAIDO RAILWAY COMPANYのロゴ

E5系・H5系の座席は機能的

H5系・E5系の座席は、新幹線車両として特段快適、とは言い難い。やっぱり、2+2配列を採用しているJR西日本の普通車指定席には敵わない。しかしかなり機能的で快適であることには変わりありません。

座席は機能的
E5系の車内の様子

モケットは灰色に揃えられており、落ち着いたイメージが印象的です。

座席は機能的
コンセントを設置

E5系の一部車両と、H5系の全ての車両には全席にコンセントが設置されています。時代の流れに沿った形ですね。

座席は機能的
リクライニングで座面がスライドする

リクライニングによって座面がスライドします。そもそも新幹線の座席はリクライニングがかなり倒れるのですが、実際に大幅に倒さなくても、座面のスライドによってかなり快適性が担保されます。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん

北海道新幹線の新函館北斗駅開業に伴って、JR北海道はH5系新幹線を4編成、導入しました。JR東日本が開発したE5系をベースに、少しだけデザインを変えて導入した車両です。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん
北海道新幹線のH5系

H5系の大きな特徴は、外観の紫色の帯。JR東日本のE5系がピンク色の帯であるのに対し、JR北海道のH5系はラベンダーを想起させる紫色になっています。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん
扉の周囲は黄緑色

また、車内に乗ってみると、扉の周辺が萌黄色になっています。JR北海道のコーポレートカラーをイメージさせる黄緑色で、JR北海道内の在来線特急も同様のデザインになっています。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん
床面には雪の結晶

床面には雪の結晶がデザインされています。雪国・北海道をイメージさせるデザインです(JR東日本所有のE5系では、横じまのデザインになっています)。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん
間接照明になっている

また、少しわかりにくい個所ではありますが、車内の照明が間接照明になっています。間接照明が採用されることで、やや落ち着きのある雰囲気になります。

北海道新幹線H5系は、ちょっとした違いがたくさん
窓のシェードが異なる

さらに細かな部分として、窓のブラインドが異なります。窓のブラインドには、アイヌ文化をモチーフにしたデザインが施されています。

繰り返しの宣伝(笑)になりますが、こちらの記事では車内の様子を徹底的に解説しています。こちらの記事も併せてご覧ください。

青函トンネル内でも携帯電話が利用可能 Wi-Fiも

北海道新幹線では現在、青函トンネル区間を含む全区間で車内Wi-Fiが利用できます。青函トンネルの内部でも携帯電話が使えます。

青函トンネル内でも携帯電話が利用可能 Wi-Fiも
JR東日本のWi-Fiサービス

インターネットがこれだけ発達してきた今日、車内でネットが使えるのはかなり重要なファクターですよね。

青函トンネルに入る時間も教えてくれる

青函トンネルに入る時間は、車掌さんが車内の放送で案内してくれます。参考までに、これくらいの時間に入るということを書いておきます。あくまで参考であり、繁忙期の青函トンネル内210km/h運転時などは時刻が前後することもあります。

下り(新函館北斗行き)新幹線については奥津軽いまべつ駅停車便でおおよそ、新青森発車から19分後・奥津軽いまべつ駅発車から3分後に、奥津軽いまべつ駅通過便でおおよそ、新青森発車から17分後に通過します。

上り(新青森・仙台・東京行き)新幹線については、木古内停車便でおおよそ、新函館北斗駅発車から21分後・木古内発車から8分後に、木古内通過便でおおよそ、新函館北斗発車から20分後に青函トンネルに入ります。

青函トンネル内「龍飛定点」

本州側の青函トンネル出入り口は青森県今別町の公式サイトに、

青函トンネル入口広場の新幹線通過予想時刻表を掲載いたします。 | 今別町

北海道側の青函トンネル出入り口は北海道知内町の公式サイトに、

新幹線展望塔(新幹線の通過予定時刻を更新しました ※R6.3改正)|北海道知内町
北海道知内町公式ホームページ。町の概要やくらしの情報、観光情報など。

それぞれ時刻表の掲載があります。

青函トンネルに入る時間も教えてくれる
本州の最後の駅・奥津軽いまべつ駅
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新青森も新函館北斗も市街地中心ではない ただし乗り継ぎは便利

北海道新幹線を使う上での難点は、始発の新青森駅と終着の新函館北斗駅の両方が市街地からやや離れているところ。市街地からやや離れているため少し使いにくさは感じてしまいます。

ただ、JRとしてはこの状況を少しでも改善すべく、JR線による連絡をおこなっています。

函館駅から新函館北斗駅へは「はこだてライナー」

函館駅から新函館北斗駅へは「はこだてライナー」が走っています。新幹線からの乗り継ぎだけではなく、付近の通勤通学需要もひろっています。

函館駅へは「はこだてライナー」
はこだてライナー

北海道新幹線の新函館北斗駅開業時に新造して投入された車両のため、かなり綺麗です。自動放送もしっかりあります。大橋俊夫さんの自動放送を聞くと、北海道に来たぞって感じがします。

はこだてライナーには「快速はこだてライナー」と「普通はこだてライナー」があります。快速であれば、

函館-五稜郭-新函館北斗

とほぼ無停車で新函館北斗駅と函館市街地を結びます。普通はこだてライナーは、函館から新函館北斗の間を各駅停車で結んでいます。

函館駅へは「はこだてライナー」
新函館北斗駅

最速便で、函館駅から新函館北斗駅まで15分です。なお、JR北海道の函館エリアでは交通系ICカードが利用できません。新幹線eチケットを利用する場合でも、函館駅から新函館駅までは紙のきっぷを購入しなくてはならないという、ものすごい不便さです。なお、新青森駅を含む青森エリアは2023年をめどにICカードが利用できるようになるとの発表がありました。JR北海道は利用客の増加も考え、函館エリアにもICカードを導入してほしいところです。

青森駅から新青森駅へは奥羽本線 特急特例も

青森から新青森までは在来線で1駅です。この区間には、新函館北斗駅のように新幹線アクセスを目的とした列車は走っていません。

代わりに特急・指定席快速に関する特例が設けられています。新青森ー青森間に限り、特急列車の普通車自由席、および全車指定席の快速列車普通車の空席に乗車券だけで乗ることができます。これによって、青森市街地から新青森へ向かう乗客の利便性を担保しています。

青森駅へは奥羽本線 特急特例も
特急つがる号

ICカードの導入も含めて、JR北海道より積極的に新幹線利用客の取り込みに力を入れていると言えそうです。

ただ1つだけ文句。朝一番の北海道方面の新幹線・はやて91号への乗り継ぎを改善してほしい。現行のダイヤでは、青森から出発しても新青森で10分〜最大20分程度の乗り継ぎ時間でいい感じに乗り継げるのですが、朝一番のはやて91号だけは50分もの乗り継ぎ時間が発生する。新青森で50分も待たされると、新幹線がなかった時の特急白鳥・スーパー白鳥の方が速かった、ってことになります。ここだけはできるだけ早い改善を期待します。

北海道新幹線は札幌延伸に期待

現在、北海道新幹線は札幌駅開業に向けた工事が行われています。

今後は新函館北斗駅から札幌駅が開業します。北海道新幹線は札幌まで開業してこそ真価を発揮するものだと思います。

札幌延伸に期待
新青森駅には既に「札幌」の文字

首都圏と札幌圏を結ぶシェアの獲得を期待して、JR東日本が360km/hの運転試験をおこなってることばかりが注目されます。もちろんそこが取れれば理想ではありますが、札幌まで延伸すれば、札幌から函館・東北の都市圏への流動が期待できます。例えば、札幌ー函館、札幌ー盛岡や札幌ー仙台なんかはかなりのシェアが取れるでしょう。

札幌延伸に期待
JR札幌駅

また、北海道新幹線の駅舎は、札幌駅でも少し在来線から離れた場所につくられます。これについては批判もありましたが、JR北海道としてはこれを契機に、新しい新幹線駅舎の周辺も新たなオフィス街・駅ナカビジネスとして開発しようとしています。簡単にまとめてしまうと、札幌駅が倍以上の敷地面積に拡大するわけですね。こういった、鉄道だけではなくそれに付帯するビジネスからも目が離せません。

北海道新幹線はやぶさ号のVlog

札幌から名古屋まで鉄道で帰ってきました。日記的な記事になっています。こちらも併せてご覧ください。

これ以外にも、新幹線に関する有用な情報を多数、公開しています。そちらの記事も併せてご覧ください。

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