ANAが導入を進める国内線のB787-9(78G)。国内線の幹線を中心に導入されている機材で、最新の座席設備を備えた機材です。座席の大きなモニターが印象的なだけではなく、座席の座り心地も圧倒的に向上しています。
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本記事では、年間50回以上飛行機に乗る私が、その機内を徹底的にレビュー。実際に乗る上で気になる、快適性や機内空間などについて詳しく解説します。
なお、福岡空港から東京・羽田空港まで実際に国内線のB787-9に搭乗した際の様子をまとめたVlogも撮影しています。あわせてご覧ください。
ANAのB787-9の座席の様子
ANAの国内線の主力機となりつつあるB787-9。まずはその豪華な座席の様子や機内の様子などについて紹介します。
ANAのB787-9 普通席は座り心地が大幅に向上したシート
ANAのB787-9は、ANAが国内線の幹線向けに導入を進める機材です。実際に登場してきたので、その様子を写真を用いて紹介します。
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ANAが運航するB787-9の機内の様子です。座席は3-3-3の横9列の配置になっており、3-4-3の横10列配列のB777-200よりは1列少ない。横9列の配置になっていますが、国内線であれば全然十分です。
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普通席は全ての座席が異なるデザインとなるような布地面を採用。統一感がないかと思いきやそんなことはなく、どことなく統一感があります。
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自動車向けのシートを手がけるトヨタ紡織とANAが共同開発したのがこの座席。座席自体はスリムになっていながらも、身体にフィットするように作られておりとても快適です。飛行機のシートは普通、航空機のシートメーカーが開発し、それを航空会社が多少アレンジして導入します。しかし、このB787-9やB777-200で採用されているシートは、シートの開発段階からANAが携わるという力の入れようです。
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リクライニングの角度はやや浅めですが、身体にフィットする座席の構造になっているため快適です。国内線はそこまで、搭乗時間が長いわけではないので、これで十分ですね。
普通席でも全席に13.3インチのモニターを完備
B787-9およびその後にデビューした国内線向けのB787-10では、新仕様B777-200で更新されたモニターサイズ11.6インチをさらに上回り、13.3インチの巨大なパーソナルモニターが全席に備え付けられています。
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B777-200新仕様機材と比べて、モニターのエッジ部分がかなり狭くなっています。これにより、座席自体の形状はそのまま、座席モニターのさらなる拡大が実現。
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座席のテーブルの様子です。パソコン作業などを難なくできる大きさのテーブル。国際線とは異なり、折りたたみ式(テーブルの中央で折りたたんで、半分のサイズでも使える)とはなっていません。
テーブルに設置されたドリンクホルダーは、単なる円形の切り欠きではなく「クローバー型として、紙コップを出し入れしやすいような形状に変更した」(ANA公式サイトなどより)ことで、ドリンクサービスの際により使いやすい形状となっています。
全席にコンセントを完備 Wi-Fi設備も完備
ANAが導入する最新鋭の国内線機材では、全ての座席においてコンセントやUSB電源が使えるようになっています。
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現在、ほとんどの人がスマートフォンを持っているでしょう。スマートフォンの充電はUSB電源から行うことが普通です。USB電源がモニターの下についており、この電源は離着陸時を含めて使用できるようになっています(シートモニターから電源を取っていると思われる)。
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さらに、前の座席の下の部分にはユニバーサル電源があります。B777-200ではコンセントが自分の座席下(膝の裏に当たる部分、ふくらはぎあたりの部分)についているのに対して、B787では前の座席の下部にあります。コンセントを使う時に見えるので、その使いやすさが全然違う。
ユニバーサル電源は日本のコンセントのみならず全世界のコンセントに対応しています。この電源は、僕が搭乗した際は常に使用できましたが、場合によっては離着陸時に使えなくなることもあるようです。
ANAのB787-9 プレミアムクラスの様子
続いてはANAが運航するB787-9のプレミアムクラスの様子です。プレミアムクラスは、ANAが導入しているB777-300ER(THE Room、THE Suite)の座席との統一感が出るようなデザインになっています。
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枕元の部分がやや高くなっていたり、横の座席との間にパーテーションがあったりと、ビジネス利用における一人での利用も意識した座席になっています。
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ブラウンの配色で統一されたプレミアムクラスは、床のカーペットもブラウンになっており、落ち着きのある空間になっています。リクライニングなどは全て電動のリクライニングとなっています。
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普通席が3-3-3の座席配列であるのに対し、プレミアムクラスは2-2-2の座席配列になっています。座席モニターも15.6インチと拡大されており、前後間隔が広くともモニター画面を思う存分楽しむことができます。
最新鋭の機材・B787-9は機内設備も充実
ANAがローンチカスタマー(最初に導入する航空会社)となっているB787は2023年現在、ボーイング社では最新の機材です。機内の設備は最新鋭の機材らしく、充実した設備が特徴的です。
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なお、今回紹介した設備はANAの次世代フラッグシップ機であるB787-10にも導入されています。今後、この記事で紹介したシートの導入が進むことになると考えられます。
窓のシェードは電気シェード
B787では窓のシェードが全て電気シェードになっています。従来のような、上からシェードを下げて窓を閉ざすタイプのシェードではありません。
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窓の下の部分にボタンがあります。これを押すことで操作します。下半分の灰色の部分を押すと暗く、上半分の白色の部分を押すと明るくなります。
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少し暗くしてみます。明るさを調整することができるので、完全に閉めたような状態だけではなく、サングラスをしたような、眩しすぎない状態で外を見ることもできます。
トイレにはウォシュレット(温水洗浄便座)を採用
B787はANAがローンチカスタマー(最初に導入した航空会社)であるのと同時に、日本航空・JALも早期に購入契約を交わしました。JALがボーイング社に対して要望し、実際に導入されたのがウォシュレット。ANAもウォシュレットを導入しています。
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お手洗いの様子です。機内なので広くはないですが、清潔に保たれています。
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ウォシュレットが完備されているのは、さすが、日本の航空会社です。
最新鋭の機材で騒音も大幅に減少したB787
最新鋭の機材であるB787-9は騒音も減少しています。また、機内の与圧機能も向上しており、より地上に近い環境が保たれています。
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さらに、窓も以前の機材と比べて1.3倍ほどに拡大されています。座席などの設備ではありませんが、目に見えないところでさまざまな性能向上が見受けられます。
国内の幹線で運航
B787-9は国内の幹線を中心に運航されています。以前にも記事にしたB777-200(新仕様)機材と合わせて、今回紹介した最新式のシートを備えた機材はかなり増えつつあります。
国内各地の幹線で使われるB787
B787-9は国内線の幹線で使われています。具体的には、羽田を発着する伊丹・福岡・那覇・札幌路線、そして伊丹-那覇路線などです。
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幹線を中心に投入されているため、地方在住者にとってはお世話になる機会は少ないです。東京・羽田空港に行けばよく、お目にかかることがあります。
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ANAの予約Webサイトから機種を確認できる
ANAの飛行機は、予約画面から機材を確認することができます。今回紹介した新仕様のB787-9が使用されるのは、ANAの予約サイトで78Gと記載された便です。
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ANAの予約画面で「78G」と記載されているのが、今回紹介した新仕様のB787-9で運航される便です。78Pや789などはまだ更新されていない機材になるので注意してください。
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今後、既存の機材にも改造を施して今回紹介したシートを搭載していくと考えられます。また、「次世代フラッグシップ」と位置付けているB787-10にも同様のシートが導入されています。
国際線でも多数飛ぶANAの主力機・B787で快適な空の旅を
今回紹介したB787は国内線仕様の座席です。B787は長距離国際線でも多数、飛んでいます。アメリカ・ロサンゼルス便などで利用し、レビューしています。
B787はANAが主力機として、今後は100機以上の導入を目指すとしている機材です。快適な旅を楽しむことができます。
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長距離国際線でも利用できる快適な機材・B787-9で快適な旅をお楽しみください。国際線のB787については、別の記事で解説しています。
また、国内線向けのB787-9については、福岡→東京・羽田路線で実際に搭乗し、その際の様子をVlogとして公開しています。併せてご覧ください。
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