富良野の夏の風物詩「ラベンダー」。一面が紫で埋め尽くされる景色はまさに絶景です。
2023年7月、1日半ほど休みが確保できたので弾丸でこのラベンダーを見に北海道・富良野へ。さらに、美瑛などの絶景も楽しむ旅の様子をお届けします。
富良野のラベンダーについては別の記事で丁寧にまとめます。完成までお待ちください。この記事はあくまで日記として、ゆるゆると書いていきます。
夏季限定 名古屋・中部国際空港-旭川直行便でサクッと富良野へ
ANAはJALと比べて、名古屋・中部国際空港発着の便をかなり充実させています。夏季には普段の路線の増便はもとより、北海道を中心に冬季には少ない就航地へと飛ばしています。
ANAは7月〜9月の夏季限定で北海道各地への直行便を運航
ANAは7月から9月の夏季限定で、名古屋・中部から、
- 旭川
- 函館
- 女満別
へと便を設定します。これらは全てデイリー(毎日)運航です。なお、JALは名古屋・中部から夏季限定で釧路・帯広へと便を設定しますが、それぞれ週4便・週3便です。
中部国際空港から飛行機に乗ります。コロナ禍もほぼ終息し、国内線では特に様々な行き先が見られるようになってきました。
今回搭乗するのは、旭川行きのANA325便です。名古屋・中部国際空港から見て札幌・新千歳空港と旭川空港は、やや旭川の方が遠い程度。でも、新千歳空港から旭川まで陸路では2時間以上かかるので、直行便が出るのはかなりでかい。
観光利用が圧倒的に多いANAの旭川直行便
ANAの旭川空港直行便は、夏季限定です。この「夏季限定」からもわかるように、主要なターゲットは観光客です。
今まで、中部国際空港を発着する様々な便に乗ってきましたが、その中でも群を抜いて観光利用が多いのがこの旭川路線です。
僕は窓側座席を確保していたのですが、それでも周りは家族に囲まれていました。3世代みんなでご旅行のようで、まあ気まずかった笑。
中部国際空港を離陸し、飛行機は北海道へと向かいます。
名古屋駅が上空から見えます。新幹線やJR、名鉄、近鉄などの線路が集結してくることに加え、名古屋で最大の繁華街であるゲートタワーモールがあるのでわかりやすい。
飛行機は北へと進路をとり、長野県上空を通過して北海道へと向かいます。
美瑛・富良野の絶景を見ながら旭川空港へアプローチ
ちょっと前日、全然眠れなくて眠気満載で飛行機に乗ったので、離陸して早々に爆睡。ドリンクサービスはもらったのですが、ANAのコンソメスープを飲んだら気づいたら深い睡眠へ。爆睡していたらすぐに北海道まで着いてしまいました。あっという間。
函館空港から新千歳空港の道内路線は使ったことがありますが、その1回以外では北海道の空港は新千歳空港しか使ったことがない。新千歳空港へのアプローチはほとんどの場合、太平洋側からなので、硬度を下げてから陸地に入る。でも、旭川空港は最初から陸地。新鮮です。
そんな感じで、旭川の景色を眺めていたらあっという間に、旭川空港に到着しました。
ANA便名で旭川に就航しているのはAirDo運航の羽田便のみ。コロナ禍で当面、名古屋・中部〜旭川便が運休していた間、旭川空港にANAの飛行機が来ることはありませんでした。
旭川空港に到着です。ここで1時間ほどバスまでの待ち時間があるので、空港で待機します。
少し早いですが、11時過ぎなのでお昼ご飯。今回は富良野・美瑛の旅ということであまり海鮮丼は食べなさそうなので、ここで海鮮丼をいただきます。そういえば、彼女に北海道に連れて行って海鮮丼を食べさせるように要求されているんだった。本人には内緒ですが、とりあえず良さそうなところはピックアップしておかないと。
旭川空港から美瑛駅へ
旭川空港でご飯を食べたので、続いては美瑛駅へと向かいます。美瑛駅からはJRで富良野を観光するためです。
旭川空港からバスに乗って美瑛駅へ
旭川空港からの流動では、圧倒的に旭川駅など旭川市内への流動が多い。そのため、旭川駅へのバスが多いですが、美瑛・富良野へのバスも運転されています。
混雑しているかと思いきや意外と空いている。旭川空港の周辺にはレンタカーもあるので、みなレンタカーを使ってしまうのだろう。
美瑛駅でフリーきっぷを購入 普通列車に乗車
今回はほぼ1日しかないということで、JR北海道の割引きっぷ「ラベンダーフリーパス」を使用します。富良野線全線と根室本線の滝川〜富良野〜幾寅、そして函館本線の滝川〜旭川が乗り降り自由となるフリーパスです。
今回は旭川空港発着で富良野線を利用したのでこれがおトクでした。ただ、札幌から行く場合は「富良野・美瑛フリーきっぷ」がお得になります。
臨時駅「ラベンダー畑」駅で下車
富良野線には夏季限定で「ラベンダー畑駅」が設置されます。ラベンダー畑の先駆けとも言えるファーム富田の近くを富良野線が通っているのに、近くに駅がなく徒歩20分という状態。そこで、観光客が一気に増える夏季限定で臨時駅を設置するのです。
このラベンダー畑駅、実は使うのは初めて。今まで何度か富良野に足を運んでいましたが、このラベンダー畑駅がない時期にやってきていたのです。
富良野観光の中心地・ファーム富田でラベンダーを見る
ラベンダー畑駅から徒歩5分ほどで、富良野の超有名観光地「ファーム富田」へとやってきました。
この日は天気が微妙でしたが、それでもこの写真の通り。とても美しい。
ラベンダー畑とその先に映る緑の木のコントラストがなかなか良い。
この日は天気が微妙でしたが、道央は暑い。天気がいい日はいくら北海道とはいえ、熱中症に注意です。
さらに上の方へ。「トラディーショナル・ラベンダー畑」が伝統的なラベンダー畑です。ここはかなり斜面がきつく、息が切れそうになりますが頑張って登ります。
ラベンダー畑と、その向こうには緑に溢れる富良野の景色です。
ラベンダー以外の花もあります。
ラベンダー以外の花が植えられていると、カラーのコントラストがとてもいい感じになりますね。
手前にはラベンダー畑とその中で写真を撮る人、そしてその奥には富良野線の普通列車が走っていきます。
ラベンダー畑。やっぱり、どこを切り取っても絵になります。
ファーム富田のファームマスコット「ラベさん」らしいです。ラベンダーの妖精らしい。
ラベンダーを満喫しました。ここで北海道の野菜入りカレーを食べたいとも考えましたが、予想通りかなりの行列となっていたので今回はパス。
なかふらのフラワーパークに寄って、臨時ラベンダー編成の快速で富良野駅へ
ファーム富田を刊行したので、「なかふらのフラワーパーク」によって富良野駅へと向かいます。
なかふらのフラワーパーク
なかふらのフラワーパークは、ファーム富田から歩いて10分〜15分で行ける場所にあります。
この「なかふらのフラワーパーク」には、リフトも設置されており、ファーム富田とは違ってあまり体力を使わずに登ることができる。
なんですが、僕は時間の都合でリフトはカット。学生らしく、力技で登ります。
臨時快速ラベンダー編成で富良野駅へ
なかふらのフラワーパークをとっとと出てきたのは、列車の時間がちょうど良かったから。富良野線活性化事業の一環として、札幌から直通してくる特急「フラノラベンダーエクスプレス」の旭川までの延長運転が行われています。特急用の「ラベンダー編成」が富良野線に入線してきます。
このラベンダー編成は、車内にコンセントとWi-Fiを完備する車両です。ですが、富良野線内(富良野〜旭川)では、快速列車扱いなので特急券等は不要で乗車することができます。贅沢。
この「フラノラベンダーエクスプレス」と旭川延長運転については、別に記事にまとめました。また、「ラベンダー編成」についても記事を作成していますので、ご覧ください。
富良野駅でノロッコ号の時間まで待つ
富良野駅に到着しました。富良野駅までやってきた理由は、「富良野・美瑛ノロッコ号」に始発から乗車するため。
ここまで乗ってきたラベンダー編成は、札幌行きの特急「フラノラベンダーエクスプレス」となるため、ここで1時間半ほど待機します。
富良野駅です。富良野駅に来るのはこれで3回目くらいか。こじんまりしている駅です。
富良野・美瑛ノロッコ号で旭川へ
富良野駅からは「富良野・美瑛ノロッコ号」に乗車して旭川へと向かいます。
夏季限定で運転されるノロッコ号
ノロッコ号は簡単にいうと「トロッコ」。窓がない、開放的な座席で富良野の風景を楽しみながら旅をすることができます。
7月の富良野は観光の真っ盛り。札幌直通の特急「フラノラベンダーエクスプレス」に加え、この「富良野・美瑛ノロッコ号」も3往復運転。
富良野寄りの3号車は指定席、旭川寄りの1号車と2号車は自由席となっています。
富良野の風景を楽しみながら
7月の富良野といえばラベンダー。ラベンダーの始まりとも言える「ファーム富田」の最寄駅となる臨時駅「ラベンダー畑」駅からお客さんがたくさん乗ってくることは目に見えていた。
そこで今回、富良野駅から乗車することにしました。
美瑛駅からやってきた「富良野・美瑛ノロッコ5号」が到着。10分ほどで折り返します。5号からは札幌行きの臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」に乗り継げるため、それなりのお客さんが降りてきます。
ノロッコに揺られながら
ノロッコに揺られながらのんびりと、旭川を目指します。富良野駅からラベンダー畑駅までは車内に人はまばら。
途中のラベンダー畑駅から、お客さんが大量に乗ってきました。ラベンダー畑駅の時点では自由席は満席、立ち客もいました。
旭川へ
途中で雨が降り、窓を閉めるように言われました。せっかくのノロッコ号ですが、夕立のようなすごい雨なので閉めるしかない。
隣にいた40歳くらいの方がお話をしてくださいました。釧路から普通列車を乗り継いで旭川へと帰るところだそう。廃線になる根室本線・富良野〜新得の代行バスに乗ってきたそうです。
そのひとと喋っていたらあっという間に旭川駅に到着です。
ホテルにチェックイン、ラベンダーのライトアップを見に富良野へ
ノロッコ号に乗って旭川まで到着しました。今日は旭川駅の東横インに宿泊する予定なので、とりあえずチェックインします。
普通列車で上富良野へ
このあと、どうするかは正直迷いました。昨日、寝れていなかったのもあったのでホテルでのんびりするか。でも、こんな時間に寝てしまうと深夜に起きてまた、悪循環になる。だからと言って、アタマはそこまで回っていないので、ホテルの部屋で仕事は進まない。
ということで、ここは思い切って出かけることに。ラベンダーのライトアップを見に行きます。
日の出公園でラベンダーのライトアップ「ラベンダーフェスタかみふらの」をみる
日の出公園でラベンダーのライトアップを見るために、上富良野駅まで戻ってきました。片道1時間の電車の中、10分くらい寝てスッキリ。ベッドで寝てたら多分、起きれませんでした笑。
そして歩いてやってきたここ、日の出公園。本当に来てよかった。
空に向かって伸びたレーザーも印象的です。
レーザーが星を作ります。下に見えるのは上富良野町の街並みです。小高い丘になっているので、高層建築がほとんどない上富良野の街を見渡すことができます。
日の出公園もかなり広く、一面ラベンダーが咲き誇ります。このラベンダーがライトアップされるので、なかなかその光景はすごい。
木も。カップルが多いような印象ですが、意外と家族や外国人観光客もいます。
ライトアップされるラベンダーはまさに、幻想的な世界です。
上富良野駅から旭川駅へ
ライトアップを満喫したので、上富良野駅から旭川駅へと、富良野線で戻ります。
上富良野駅まで戻ってくると、意外とライトアップを見てきたであろう人たちが20人ほどいます。
そこに富良野線の普通列車・旭川行きがやってきました。2両編成。1両で来られたら座れないじゃないか、と思っていたので安心。
無事に旭川駅まで戻ってきました。
2日目は朝からドライブ
昨夜、寝不足だったこともあり東横インでぐっすり眠りました。2日目は朝からドライブへといきます。
朝からシャトルバスで旭川空港へ
まずは旭川空港へと向かいます。この間、鹿児島でも同じ手法を使いました。中心地から空港へバスで行き、空港で車を借りる、そのまま空港から直接帰宅。
旭川空港のシャトルバスは、利用者数の割に車両が小さい。もう少し、車両を大きくしてもいいんじゃないの、なんて思いながら、2人がけの通路側席(窓側には別のお客さんがいる)に座って旭川空港へと向かいます。
朝のドライブは「ぜるぶの丘」から
朝のドライブは、まず行きたいと思っていた「ぜるぶの丘」から。朝8時台なので、まだお客さんの姿はまばらです。
天気が微妙ですが、やはり北海道・道央の花畑はどこへ行ってもいい感じです。
バギーに乗ることもできます。まだ、バギーの営業が始まっていないのようなので今回はパス。
ここ「ぜるぶの丘」も無料で入ることができますが、募金を募集しています。
東京からやってきたAirDoのB767が、旭川空港へと着陸していく様子です。
美しい花畑を確保するために、日々、手入れが行われています。
ひまわりも咲いていました。15分ほどでサクッと観光を終え、次の場所へと向かいます。
美瑛の絶景を楽しむ
ここからは、以前から行きたいと思っていた美瑛の絶景を楽しむ旅です。
こちらは「ケンとメリーの木」。日産・スカイラインのCMで登場したシーンです。
パッチワークの路。美瑛エリアの丘の風景が楽しめる。
美瑛の街並みが遠くに見えます。
セブンスターの木。タバコのセブンスターのパッケージに採用されて、一躍有名になった木です。美瑛らしい風景が楽しめます。
マイルドセブンの丘。広大な畑に、木が5本ほど立っています。
クリスマスツリーの木。この木はまた、冬にも見にきたい。
最後にやってきたのが「新栄の丘」。
天気が良ければもっといい景色だったんだろうに…また、機会があれば来ようと思います。
旭川空港から直行便で名古屋・中部国際空港へ
朝からドライブを満喫しました。ちなみにこれだけ回って、ドライブの所要時間は3時間以下。美瑛エリアはコンパクトなエリアに観光地が集結しているため、とても便利です。
旭川空港のラウンジ「大雪」などでのんびり
旭川空港から名古屋へと戻ります。午後からは予定が詰まっているので、ちゃんと帰らねば。
旭川空港には普段、ANAは就航していません。旭川〜東京・羽田路線は完全にAirDoに任せ、コードシェアという形をとっています。
コロナ禍以前はデイリー運航でANA本体が、名古屋〜旭川間を結んでいました。コロナ禍で運休となり、そのままなし崩し的に夏季限定運航へ。今後はどうなるのでしょうか。
コロナ禍以降しばらく、「東京」しか無かった行き先に、名古屋が追加されています。
保安検査場を通過したので、ラウンジへ。旭川空港にはANAラウンジやJALのサクララウンジはありませんが、カードラウンジ「大雪」が保安検査通過後のエリアにあります。
旭川空港のラウンジは、ソフトドリンクが飲み放題です。夜便ではないので、コーヒーもいただきます。
名古屋・中部国際空港のカードラウンジはアルコールも飲み放題。ですが、この後お仕事もあるので、この日はアルコールがあったとしても飲めませんね笑。
旭川空港から出発
やがて搭乗時刻になったので、ラウンジを出て搭乗口へ。旭川空港は便数が少ないため、出発待合室には名古屋・中部便以外のお客さんはいません。
無事、搭乗しました。ANAのロゴがウィングレットに入ったタイプのB737です。
離陸しました。新千歳空港から離陸するとすぐに陸地を離れ、太平洋上へと出ます。北海道の大地を眺めながら北海道を離れるのはなんだか新鮮です。
かつて何度か足を運んだ、チキウ岬が見えます。写真は室蘭周辺の様子ですね。
名古屋・中部国際空港へ
のんびりしていたらあっという間に旭川から名古屋。中部国際空港へ。平日だったにもかかわらず搭乗率は50%といったところか。ANAでこの搭乗率なら収支も合うのでは?
ということを考えながら、飛行機を降ります。今回も当日、航空券を予約して乗ったので弾丸の旅でしたが、道央の最も美しい季節を堪能することができました。
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