日本三大花火大会の1つに数えられる新潟県「長岡花火」(長岡まつり大花火大会)。2023年、長岡の花火大会を実際に見てきました。この記事では、長岡の花火大会への行き方、チケットの確保の仕方や臨時列車などを徹底的に解説します。
長岡の花火を実際に見てきて、その様子を動画にまとめVlogを作成しました。こちらの動画もあわせてご覧ください。
「長岡の花火」の開催日と開催時間
日本3大花火大会の1つである「長岡の花火大会」は、毎年8月2日と3日の2日間にわたって開催されます。
毎年8月2日と3日の2日間開催!日程と時間
「長岡の花火」は毎年、8月2日と3日に開催されます。日本三大花火大会の「大曲の花火」「土浦の花火」が「土曜日」と曜日指定であるのに対し、長岡の花火は毎年同じ日に行われます。2023年は水曜日と木曜日の開催でした。
開催時間は、2日とも午後7時20分から午後9時10分頃までです。多少、時間が前後することはありますが、2時間程度の花火大会。2日間あることもあって、大曲の花火などと比べるとやや時間は短めです。
チケットを確保しよう 無料観覧席はないので注意
日本三大花火大会はどの大会でも、無料観覧席はありません。この、長岡の花火でも同様。無料観覧席がないので、有料のチケットを確保しておく必要があります。
2023年の大会会場図です。A会場とB会場の2会場があり、A会場が長岡駅側、B会場は長岡インター側になります。新幹線で行くのであればA会場が便利で、車で行くのであればB会場が便利です。
この辺りは、自分が使用するアクセス手段に応じて考えるのが良いでしょう。
個人的にオススメの座席はイス席です。河川敷の斜面に設置されるため、前の人が邪魔になりにくいし自分も気にする必要がない。
さらに信濃川に近いマス席は、真上に花火が上がるので綺麗に見ることができる。この座席はまさに特等席ですが、やや値段が高いことは言うまでもありません。
僕たちは最も安い南エリア席を確保しました。一部の花火が、長生橋の向こう側になるため、低い仕掛け花火などは見にくかったりします。
なお、長岡の花火大会は河川敷で開催されます。2023年の「長岡花火」は天気が良かったですが、天気が悪い日は地面がぐちゃぐちゃになり大変なことになります。天気予報を確認の上、天気が思わしくない場合はビニール袋を持って行くなど、対策をしっかり講じましょう。
「長岡の花火2023」のプログラム
2023年のプログラムです。以下はともに、長岡の花火公式サイト(長岡花火財団WEBサイト)から引用しています。
それぞれの花火にスポンサーがついています。見どころは本当に多数あります。
中でも特に、「花火名称」がついていない花火については、基本的に複数社(数十社以上)の協賛花火となっています。これら協賛花火は複数社によるスポンサーがついているだけあって、やはり迫力がすごい。見逃せないポイントです。
長岡の花火は河川敷に並んだ多数の花火が魅力的。右から左まで、ただひたすら花火が並ぶため、本当に圧巻です。
「長岡の花火」の会場 新幹線で行く?駐車場は?
続いては「長岡の花火」の大会会場へのアクセスについて解説します。新幹線で行くには?臨時列車は?などといった情報についても解説します。
長岡の花火大会の場所は?
長岡の花火大会は、新潟県長岡市で開催されます。方角としては東京から新潟市方面で、東京から長岡までは新幹線で約2時間前後(列車により異なる)、最速1時間27分となっています。
長岡の花火が開催される場所は、長岡駅から徒歩15分ほどの場所です。ただし、長岡の花火大会開催当日にはかなりのお客さんがおり、混雑します。そのため、実際に15分で行くことはほぼ不可能です。また、会場自体も広く、自分の客席にありつけるまでにも時間がかかる。
自家用車で行く場合、当日の高速道路などは混雑し、渋滞します。また、会場周辺は規制も敷かれるため、やや遠い駐車場に停める必要があります。自家用車で行く場合、新幹線以上に時間が読めません。
新幹線は臨時列車も大増発で便利!
長岡の花火大会が行われる会場は、上越新幹線の長岡駅から徒歩15分ほど。新幹線の駅から徒歩圏内とかなり便利な立地なだけあり、首都圏から新幹線を使ってやってくる人が多くいます。そのため、上越新幹線は大幅に増発されます。
長岡の花火大会当日の新幹線のチケットは、大曲と比べて比較的余裕があるように感じました。JRの場合、指定席などの前売りは1ヶ月前からですが、20日前の時点でいい時間帯の新幹線が満席になる程度。ただし、3日前以降はほぼ、指定席が確保できないと考えた方が良い。したがって、行くと決めらた早めに予約を取るのが吉です。
上越新幹線の東京・上野〜長岡には「えきねっとトクだ値」も設定されていますが、これは1ヶ月前の発売とほぼ同時になくなります。
2023年のダイヤ改正以降、JR東日本は「上越新幹線について、臨時列車を中心に全席指定席とする」と発表しています。長岡の花火大会当日に、東京駅・上野駅発着で設定される臨時「とき」号は全車指定席となりますので、指定席券がなければ乗車できないことに注意してください。長岡の花火大会当日は、6割近くが臨時の「とき」号となるため、実質的に自由席特急券で乗ることができるのは3割〜4割程度の列車のみだと考えてください。
列車名 | 東京 | 長岡 | 新潟 |
---|---|---|---|
とき11号 | 11:16発 | 12:58着 | 13:18着 |
とき61号 | 11:44発 | 13:27着 | 13:51着 |
とき13号 | 12:16発 | 13:55着 | 14:17着 |
とき63号 | 12:56発 | 14:28着 | 14:52着 |
とき65号 | 13:16発 | 14:52着 | 15:16着 |
とき67号 | 13:56発 | 15:26着 | 15:49着 |
とき69号 | 14:16発 | 15:51着 | 16:15着 |
とき71号 | 14:56発 | 16:26着 | 16:49着 |
とき73号 | 15:16発 | 16:43着 | 17:03着 |
とき75号 | 15:56発 | 17:34着 | 17:56着 |
※臨時列車は全車指定席。
列車名 | 新潟 | 燕三条 | 長岡 | 東京 |
---|---|---|---|---|
とき84号 | 14:01発 | 14:13発 | 14:22着 | 15:56着 |
とき368号 | 14:56発 | 15:09発 | 15:18着 | 16:56着 |
とき420号 | 16:02発 | 16:14発 | 16:23着 | = |
とき370号 | 16:17発 | 16:29発 | 16:38着 | 18:00着 |
とき422号 | 16:38発 | 16:50発 | 17:00着 | = |
とき424号 | 17:32発 | 17:44発 | 17:53着 | = |
とき426号 | 17:58発 | 18:10発 | 18:20着 | = |
※とき 84 号は全車指定席。
列車名 | 長岡 | 燕三条 | 新潟 |
---|---|---|---|
とき421号 | 21:30発 | 21:38着 | 21:51着 |
とき423号 | 21:40発 | 21:49着 | 22:02着 |
とき425号 | 21:50発 | 21:59着 | 22:12着 |
とき427号 | 22:00発 | 22:08着 | 22:21着 |
とき429号 | 22:18発 | 22:27着 | 22:41着 |
とき431号 | 22:27発 | 22:36着 | 22:48着 |
とき433号 | 22:43発 | 22:52着 | 23:05着 |
とき435号 | 22:59発 | 23:07着 | 23:20着 |
とき437号 | 23:15発 | 23:23着 | 23:36着 |
※全車自由席です、グリーン車・グランクラス車両にはご乗車できません。
この他、定期列車の「とき 349 号」(長岡駅 22:33 発)は燕三条駅に臨時停車(22:41着)します。
列車名 | 長岡 | 越後湯沢 | 東京 |
---|---|---|---|
とき378号 | 21:13発 | 21:32着 | 22:44着 |
とき380号 | 21:42発 | 22:00着 | 23:12着 |
とき382号 | 22:16発 | 22:34着 | 23:50着 |
なお、僕の知人は自由席で来ましたが、発車30分前に東京駅のホームにならんでなんとか座ることができた、と言っていました。
なお、2023年の花火大会では長岡駅のホーム入場規制により東京方面へと帰ることができなかった人たちのために、臨時の上り「とき」号(普通車全車自由席)が突発的に設定されたようです。
車を使う場合、駐車場は用意されるが渋滞は覚悟しよう
長岡の花火大会は新潟県のため、車で運転してもそれほどキツくない。そのため、車を利用して長岡へと向かう人もいることでしょう。
長岡の花火大会に車で行く場合、「長岡インター側」の観覧席が便利です。また、付近の駐車場から花火大会の会場まで、無料シャトルバスも運行されるため、これらを利用すると良いでしょう。
長岡の花火大会当日は、一部の道路が通行止めになったりすることもあり、混雑するので注意が必要です。
ということで、僕の経験から言うと、「時間が読める、乗ればあとはのんびりできる新幹線が便利」となります。
「長岡の花火」でのホテル確保 どこで、いつホテルを確保するか
最後に、「長岡の花火」におけるホテルの確保について解説します。夜に行われる花火大会、首都圏からもやや遠いため、宿泊を考えている方も多いのではないでしょうか。
「長岡の花火」は、ホテルがなくても東京からならギリいける?!
長岡の花火は、東京駅から比較的近いのが特徴です。以前に紹介した、秋田県「大曲の花火」はホテルの確保が必須です。大曲駅から東京駅への終電が、花火大会開始ごろには出発してしまうためです。
「長岡の花火」の場合は、事情が異なります。東京いきの最終新幹線は、臨時の「とき282号」が22:16に長岡駅を発車し、東京駅には23:50に到着します。花火大会の終了が21:10ごろであるため、首都圏へと向かう乗客でも間に合い、首都圏の各地へと帰ることができます。
長岡の花火大会は、2023年は平日の開催でした。2024年は金曜日・土曜日の開催となるため宿泊も可能ですが、翌日仕事がある場合、頑張って帰ったほうが安心感はありますよね。
ただし、終電に間に合わない可能性があるので意外とリスキーです。僕たちは最後まで見て、終わり次第すぐに帰りました。一緒に行った知人は首都圏の自宅まで当日中に帰宅する予定だったので後ろの方に陣取り、すぐに帰れるようにしました。駅まではスムーズに行ったのですが、駅で大行列。友達はなんとか最終の自由席がある新幹線にありついたそう。
ということで、東京方面は終電がギリギリになる可能性があるので注意が必要です。
長岡駅周辺のホテルは数ヶ月前には完売
まず、長岡駅周辺のホテルから紹介します。長岡駅周辺の宿泊は数ヶ月前には完売の状態になります。直前1週間で空室が出ることもありますが、早めに取るに越したことはありません。
ただし、長岡駅周辺のホテルは花火大会終了後も深夜まで人通りが多く、ホテルによっては落ち着いて休むことができないというリスクもあります。
数ヶ月前に予約したとしても、「長岡の花火」開催当日は価格が高騰するので、それを覚悟の上、予約する必要があります。
浦佐・新潟のホテルも価格が高騰するので注意
長岡の次にオススメするのが、燕三条・浦佐・新潟などのホテルです。僕は2023年の「長岡の花火」の際には、燕三条に宿泊することにしました。
新潟県内であり、長岡駅からは上越新幹線ですぐに移動ができます。浦佐駅は新幹線長岡駅に対して東京側の隣駅、燕三条は新幹線長岡駅に対して新潟側の隣駅です。新幹線には、隣接する駅間で自由席を利用する場合、安く利用できる「特定特急券」という制度があり、新幹線で1駅区間はお得に利用できます。
特に燕三条は新潟側の駅であるため、長岡駅からの終電も23時過ぎまで設定されています。僕は開催3日前に、燕三条駅の東横インに空室ができたため、燕三条に宿泊することにしました。
実は「燕三条」は穴場です。花火大会終了後の長岡駅において、東京方面の新幹線が大幅に混雑するのに対し、新潟方面は比較的余裕があります。そのため、帰りもサクッと帰ることができるし、燕三条は近く、かつ新潟都市圏のためビジネスホテルもそれなりにある。とても便利です。
オススメは高崎駅周辺
先ほども解説した通り、オススメは高崎駅です。高崎駅は関東北部の地域で、上越新幹線ではいわば「関東最後の駅」です。
関東北部という立地から、製造業が盛んでメーカーが立地しています。高崎駅周辺はそのような背景から、ビジネスホテルが多くあります。長岡と東京の間にあり、長岡から最終の臨時列車を利用して帰宅しても23時前には到着できるなど、比較的利便性に優れた場所です。
今回は「長岡の花火」について徹底的に解説してきました。日本三大花火大会(大曲・土浦・長岡)のうち、大曲についても実際に足を運び、記事を作成しました。長岡と同じレベルの大規模な花火大会を楽しみたい!という方は、こちらもご確認ください。
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