日本の国内線および国際線を多数運航する日本航空「JAL」。JALの機内で利用できるWi-Fiインターネットについて、
- インターネットの速度はどれくらい出るの?
- 機内Wi-Fiに接続できない場合、どうすればいいの?
- 接続方法はどうすればいいの?スクリーンショットを使って詳しく解説してほしい!
などといった疑問・ご要望にお答えします。以前ANAの機内Wi-Fiサービスについても詳しく解説、ご好評をいただいていました。同様に、利用者目線だからこそわかるポイントを詳しく丁寧に解説します。
JAL国内線のWi-Fiサービス
まずはじめに、JAL国内線の機内Wi-Fiサービスについて詳しく解説します。国内線のフライトは比較的短時間であるものの、機内食のサービスなどもありません。Wi-Fiを利用することで、溜まっていたメールを処理したり、SNSでのやり取りをしたりできます。
日本航空の飛行機内ではWi-Fiが利用可能
JALが運航する飛行機では、一部の路線(沖縄離島路線や北海道内路線など)を除いてWi-Fiが利用可能です。特に2024年10月1日より、JAL国内線・国際線では機内Wi-Fiサービスを拡充しました。これにより、YouTubeなどの動画ストリーミングサービスにも対応。できることの幅がより広がりました。
JAL便でWi-Fiに対応しているか否かは、JAL公式サイトの空席照会から確認できます。予約の際にWi-Fi対応の便かどうかを確認できますが、機材が変更されることもあるので注意が必要です。
日本航空JALの機内Wi-Fiの速度は?十分な速さは出る?
機内Wi-Fiは原則、衛星通信を利用することになります。そのため、地上ほどの安定した通信はできず、場合によっては通信できないこともあります。国内線の便が飛ぶエリアではよっぽどありませんが、国際線では北極圏など、一部通信ができなくなります。
実際の通信速度を測定したところ、受信が30Mbps、送信が15Mbps程度でした。飛行機が飛んでいる場所やWi-Fiに接続している人の数にもよるのであくまで参考値ですが、地上ほどの速度は出ないので注意が必要です。
JALの機内Wi-Fiへの接続方法を、スクリーンショットで詳しく解説!
JALの機内Wi-Fiを、実際に搭乗した際のスクリーンショットを用いて解説します。国際線の機内Wi-Fi接続方法については、PDFファイルでの解説もあります(パナソニック製:ほとんどの国際線向け機材、インテルサット社製:ボーイング737-800(738/73H)のV40機材)。機内の座席ポケットにある接続方法もあわせてご覧ください。
搭乗後、機内Wi-Fiサービスが利用できるようになった時点で、スマートフォンの設定画面にあるWi-Fiネットワーク一覧から「JAL-WiFi」または「Japan Airlines」を選択します(写真①)。「JAL-WiFi」または「Japan Airlines」がともにない場合、まだ利用可能時間外の可能性があります。
iPhoneやiPadでも、Android端末でも基本的に、自動で②のログイン画面に遷移します。もし遷移しない場合、自分でブラウザを開いてアドレスバーに「http://jal-wifi.com」を入力します。
「インターネットに接続する」をタップすると③の画面に遷移します。「インターネット接続完了」と表示されたら、インターネットへの接続が完了です。
Wi-Fiサービスは離陸から約5分後から着陸の約5分前まで利用可能です。また、飛行場所などによっては衛星電波との通信ができず、不安定となることもあります。
2024年10月から国際線でもWi-Fiは一部無料に
2024年10月1日より、JAL運航の国際線ではWi-Fiサービスを大幅に拡充しました。これにより、国際線のファーストクラスおよびビジネスクラスでは時間無制限で利用可能に、プレミアムエコノミークラスおよびエコノミークラスでは1時間まで無料で利用できるようになりました。
ビジネスクラス・ファーストクラスではWi-Fiが無料で利用可能
JALの国際線においては、ファーストクラスおよびビジネスクラスにおいて無料でWi-Fiが利用可能です。ファーストクラスおよびビジネスクラスでは、機内でCAさんから無料クーポンを受け取る必要があります。無料クーポンの番号を入力することで、機内Wi-Fiに接続することができます。
シンガポール航空やターキッシュエアラインズでは、ビジネスクラスにおける機内Wi-Fiは座席番号+苗字で利用できます。JAL国際線もそうしてほしいところですね。
エコノミークラス・プレミアムエコノミークラスでは1時間までの利用が無料に
JALの国際線においては、エコノミークラスおよびプレミアムエコノミークラスで1時間まで無料で利用可能です。時間の制限があるだけで、通信速度などに制限はありません。
ANAでは「テキストメッセージの利用が無料」となっています。LINEやWhatsAppなどを中心に、IPアドレスで制限されたアクセス先は時間無制限で利用できます。国際線で利用するシーンを考えると、時間制限で利用可能、よりは時間無制限で速度が遅いだけ、の方がありがたいような気がします。
エコノミークラスなどでも、有料で無制限の利用が可能
エコノミークラスおよびプレミアムエコノミークラスでWi-Fiを1時間以上利用する場合は、有料での利用となります。時間制で決まっており、3時間のプランは14.40USD、フルフライトプラン(24時間)は18.80USDなどとなっています。なお、全てのプランにおいてデータ使用量は無制限となっています。
ご利用プラン(時間) | 料金 |
---|---|
1時間プラン(1時間) | 無料 |
3時間プラン(3時間) | $14.40 |
フライトプラン(24時間) | $18.80 |
通常の利用料金です。支払いは原則、クレジットカードを用いてスマートフォン上で行うことになります。この際、JALカード(JALカード、JAL Pay(JAL Global WALLETカード/バーチャルカード)、JAL USA CARD、JAL・上海浦東発展銀行クレジットカード)を利用すると次の割引料金が利用できます。
ご利用プラン(時間) | 料金 |
---|---|
1時間プラン(1時間) | 無料 |
3時間プラン(3時間) | $ 12.95 |
フライトプラン(24時間) | $ 16.80 |
通常のプラン(JALカード以外のプラン)と比べて最大2.0ドルほど安くなります。決済は米ドル決済となるので、クレジットカード会社の外貨取扱手数料には注意してください。
JALの機内でWi-Fiに繋がらない?!トラブルの解決方法を解説!
最後に「JALの機内でWi-Fiが繋がらない!」というトラブルにおいて、どのように対処すれば良いのかを解説します。なお、飛行機のシートポケットに入れられているWi-Fiの案内にも、以下の対処法などは掲載されています。
通信速度や衛星電波の問題の場合でも、ログイン画面まではいくことができる
飛行機自体が衛星電波の入らない場所にいる、あるいは接続している人が多く通信が安定しない場合でも、ログイン画面まではいくことができます。
そのため、ログイン画面(http://jal-wifi.com)にアクセスできない場合は、自分のスマートフォンなどの機材トラブルと考えた方が良さそうです。ログイン画面までアクセスできない場合、次に解説する方法を試してみるのが良いでしょう。
JavaScriptとCookieを有効にする必要あり
JALの機内Wi-Fiサービスを利用する場合、ブラウザのJavaScriptとCookieを有効にする必要があります。また、プライベートブラウズモードをオンにしていると、ログインできません。
最近のスマートフォンでは、セキュリティの観点からiPhoneおよびiPadの「Safari」、Androidの「Chrome」などは標準の状態でJavaScriptとCookieが無効になっている場合があります。
そもそもログイン画面に行けない場合、まずはスマートフォンの設定画面から「JavaScriptとCookieをオンに」してみると良いでしょう。
JALのフラッグシップ・A350では位置情報も確認
この節の内容は、iPhoneやiPadを利用している人のみに関わる内容です。Androidを利用している方には「正確な位置情報」の機能はないので、関係ないでしょう。
JALの最新鋭機材・A350-900で機内Wi-Fiサービスを利用する場合、JALアプリで「正確な位置情報」をオンにする必要があるようです。どうしてアプリの「正確な位置情報」が必要なのか、理由はよくわかりません。付近に飛んでいるWi-Fi情報を位置情報経由で取得していることなどが問題なのかもしれません。
とりあえず、東京・羽田〜札幌、伊丹、福岡、那覇、および大阪伊丹〜沖縄那覇などの路線でA350-900のフライトを利用する場合、この「正確な位置情報」の利用をJALアプリに対してオンにしてみると解決する場合があります。
ログイン時はVPNは一時停止して利用しよう
JALのWi-FiサービスはフリーWi-Fiサービスです。セキュリティ上の問題から、VPNサービスを利用している人が多いでしょう。
VPNを利用する場合、通信内容を覗き見すること等を防ぐことができます。一方でVPNサービスを利用すると、本来必要なログイン画面に遷移せず、直接VPNサーバーに接続しようとしてしまいます。そのため、JALのWi-Fiにログインするためには一時的にVPNをオフにする必要があります。
ログインしてから、通信内容を保護する手段としてVPNは非常に有効です。本ブログでも「Nord VPN」を紹介しています。通信内容を暗号化し、安心してインターネットを利用するためにも是非とも利用してみてください。
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