ヨーロッパでも最大規模の航空会社であるルフトハンザ・ドイツ航空。日本路線も運航しており、東京・羽田〜フランクフルト路線では2階建のジャンボジェット「B747-8」を運航しています。今回、このB747-8のビジネスクラス(2階席)を利用することができましたので、その様子を詳しくご紹介します。本記事では、
- ルフトハンザ・ドイツ航空が運航するビジネスクラスの内部の様子は?座席の設備は?フルフラットになるの?
- ルフトハンザ・ドイツ航空のジャンボジェット「B747-8」について知りたい!
- ルフトハンザ・ドイツ航空を利用する場合のラウンジのサービスは?
- ルフトハンザ・ドイツ航空のビジネスクラスの、日本路線における機内食のサービスは?
などといった、ビジネスクラスを利用する上での疑問点に詳しくお答えします。この記事を読めば、ルフトハンザのビジネスクラスはもちろん、夢ある2階建飛行機「B747-8」についてもわかります。
ルフトハンザ・ドイツ航空のB747-8のビジネスクラス搭乗記については、今回利用した東京・羽田→フランクフルトでの様子をVlogにまとめました。ご好評いただいていますので、是非ともご覧ください。
ルフトハンザのB747-8 ビジネスクラスの座席
日本に就航している数少ないB747。特に通年で常にB747を日本路線に投入しているのはルフトハンザ・ドイツ航空のフランクフルト線のみで、2024年現在はB747-8が投入されています。
現在では日本路線で唯一のB747となったルフトハンザは、フランクフルト〜東京・羽田路線にてB747の中で最新のB747-8を運航しています。B747-8(B747I)は2012年に運航を開始した機材であるため、まだしばらくは運航が続きそうです。
ルフトハンザのB747のビジネスクラスは、ANAのビジネスクラスほどではない
まず初めに、ルフトハンザ・ドイツ航空B747-8のビジネスクラスの機内・座席の様子を詳しく紹介します。なお2024年現在、ルフトハンザドイツ航空では全ての日本路線(東京・羽田、大阪・関西路線)において同一のビジネスクラスが使用されています。
ルフトハンザのB747-8は、ANAやJALなど日本の航空会社のビジネスクラスほど豪華な座席ではありません。日系航空会社が個室に近い感覚で利用できるビジネスクラスを導入する一方、ルフトハンザ・ドイツ航空のビジネスクラスは「座席」に近い感じです。
ルフトハンザドイツ航空では、2024年から新型のビジネスクラス座席「アレグリス(Allegris)」の導入を開始しました。既存の機材にも導入を進めるようですが、日本路線への投入はまだ時間がかかりそうです。
ルフトハンザドイツ航空のB747-8においては、1階席の最前方にファーストクラス、その後ろにビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスと続きます。そして2階席が全て、ビジネスクラスとなっています。B747の2階席を利用したい場合、ビジネスクラス一択となります。
ビジネスクラスの座席の様子です。ANAやJALなどが「個室」に近く全席通路アクセスのビジネスクラスを導入する一方、ルフトハンザのビジネスクラスは「座席」という感じです。僕は今回、通路側が空席だったのでとてつもなく快適でしたが、通路側に人がいるとトイレの際にも人を跨ぐ必要が出てきます。全席通路アクセスではないのはちょっと、不便です。
個室感のある座席ではないとはいえ、シートピッチは163cmありエコノミークラスの約2倍。リクライニングしても足を好き放題伸ばすことができます。
座席は十分リクライニングし、フルフラットに
ビジネスクラスの座席の最大の特徴とも言えるのが、座席がリクライニングしてフルフラットになるということ。特に長距離線で睡眠をとりたい場合、座席を完全に倒すことでベッドになり、快適な睡眠をとることができます。
リクライニングはもちろん、電動で操作することができます。離着陸時に使用する座席タイプやちょっとリラックスすることができるタイプ、そしてフルフラットタイプまでさまざまな姿勢に設定できます。
ちょっとリクライニングした状態です。食事の時間などはこの姿勢でいました。ちなみに、バックシェルがあるためどれだけ倒しても後のお客さんには迷惑がかかりません。
座席をフルフラットベッドにしました。シートの横幅は51cm、フルフラットのベッドすると長さが198cmあるため、十分足を伸ばして寝返りを打つこともできます。
アメニティなどについては後ほど解説しますが、フルフラットにした際に敷くシーツ、寝るときに使う枕、掛け布団として利用するブランケットが各座席に完備されています。まさに「ベッド」という状態になります。
各座席にはコンセントやテーブルなども設置されていて快適
各座席にはコンセントが設置されています。ルフトハンザの古い機材の一部では、コンセントがドイツ方式のものにしか対応していない、なんてこともあったようです。が、現在ではユニバーサルタイプのコンセントが用意されています。日本の電化製品もそのまま、コンセントに差して利用できます。
また、各座席には大きなモニターがあります。機内エンターテイメントがある程度、装備されていますが、そこまで充実しているような印象ではありませんでした。
ルフトハンザはドイツの航空会社であるため、どうしてもドイツの映画が多くなってしまいます。これは外資系航空会社である以上、やむを得ないことですね。
シートモニターの操作にはリモコンも利用できます。ビジネスクラスは座席の間隔がかなり広いため、モニターをタッチだけで操作しようとするとかなり遠く現実的ではありません。基本的にはこのリモコンを使って操作することになります。
読書灯が各座席の枕元に完備されています。上部から照らすタイプの読書灯とは異なり、自分の手元だけを照らすことができるのでこの方がいい。
ヘッドホンはノイズキャンセリングに対応したものが備え付けで装備されています。そもそもコードを外すことができない構造になっています。せめて交換できるタイプにして欲しかった。
各座席には大きなテーブルが完備されています。機内食がサーブされる際の写真しかありませんでしたので、テーブルクロスがありますがご容赦ください。パソコン作業などもできる、広々としたテーブルです。
2階席の場合、サイドにも物入れを完備
B747-8の特徴として、2階席にもビジネスクラスがあるということ。2階席のビジネスクラスの場合、座席のサイドに荷物入れがあります。
僕は持ち込んだスーツケースは頭上の荷物入れに、リュックはこちらのサイドに入れていました。こちらのサイドの荷物入れには、スーツケースは流石に入らなさそうです。
頻繁に取り出す可能性のある荷物は、ここに入れておけば座ったままでも取り出すことが可能。立たなくていいのはとてもありがたく、便利に使わせてもらいました。
ルフトハンザのB747-8の機内ではWi-Fiも利用可能 ただし有料
ルフトハンザドイツ航空の運航便では、機内でWi-Fiが利用できます。ビジネスクラスやファーストクラス利用でも無料化されることはありません。したがってここから解説するWi-Fiについては、ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラス全てで同じです。
最新の情報については、ルフトハンザの公式ページをご覧ください。ただし「短・中距離路線」と「長距離路線」で料金体系は異なり、日本路線は「長距離路線」となるので注意してください。
種類 | FlyNet®メッセージング | FlyNet®プレミアム(2時間) | FlyNet®プレミアム フルフライト |
---|---|---|---|
内容 | お友達やご家族の方と常にコンタクト。 | VPNのEメールサービス、より高速なネットサーフィン、同僚やビジネスパートナーの方とのメッセージの送受信、ソーシャルネットワークでの写真の共有に理想的。 | VPNのEメールサービス、より高速なネットサーフィン、同僚やビジネスパートナーの方とのメッセージの送受信、ソーシャルネットワークでの写真の共有に理想的。 |
料金 | 5ユーロ/ 7 USドル / 45 CNYまたは 1,700 マイル | 15ユーロ/ 18 USドル / 125 CNYまたは 5,000 マイル | 25ユーロ/ 27 USドル / 200 CNYまたは 8,300 マイル |
フライト全体に有効 | ✓ | 2時間有効 | ✓ |
最高速度 | 100 kbit/秒 | 4 Mbit/秒 | 4 Mbit/秒 |
ルフトハンザドイツ航空航空が運航するB747-8での料金体系はこの通りになっています。最も安い「メッセージング」は、速度はほぼ出ないものの値段もかなり抑えめです。なお、「メッセージング」のプランはメッセージ送受信に必要な速度しか出ませんがサイトごとにアクセスが禁止されているわけではありません。したがって、LINEでもInstagramでも、なんでも利用できます。
写真の送受信やWEBサイトの閲覧には1分近くかかったりしますが、できなくはありません(僕はSafariでブログ執筆を行なっていましたが、最初に管理画面を開くために数分かかり、それ以降の編集は通信量を使わないためそこまで苦労しませんでした)。
機内では機内モードをオンにしたまま、Wi-Fiに接続します。ログイン画面で支払いなどを行うことになります。なお、事前購入のページも設定されているため、出発前に事前に購入しておくことも可能です。
事前の購入と機内での購入で値段が変わるわけではないので、無理して事前に購入する必要もないでしょう。
プランの一覧が表示されるので、好きなプランを選びましょう。なお、乗りつぎで利用する場合でも次のフライトには引き継げません。この点は「現在、乗り継ぎの場合に引き続き利用できるプランを準備中」とルフトハンザ公式ページに書かれています。
支払い画面で支払いを行います。クレジットカード、ルフトハンザのマイレージ(Miles&More)、Apple Payが利用できます。僕はカード番号入力の必要がないApple Payを利用しました。
最後の画面に表示される「Username」と「Passward」を保管しておきましょう。これを入力すれば他のデバイス(iPhone↔︎iPadなど)でもインターネットが利用できます。ただし同時接続はできず、別のデバイスでログインするとそれまで使っていたデバイスでは使用できなくなります。
また、2024年現在のロシアを迂回する日本発ヨーロッパ行き北回りルートの場合、離陸後8時間〜11時間ごろまでグリーンランド上空など北極圏を通過します。これらの時間帯では衛星通信も利用できなくなり、機内Wi-Fiもインターネットに接続できなくなります。
ルフトハンザ便でのビジネスクラスのサービス
ここまでルフトハンザのB747-8の機内の様子や座席の様子などを紹介してきました。これに加えてビジネスクラスでは、アメニティの提供やラウンジなどサービスも充実しています。
ここからは座席に完備されているアメニティ類やブランケットなどの寝具、そしてラウンジなどのサービスについて詳しく解説します。
ルフトハンザのビジネスクラスのアメニティ
ルフトハンザのビジネスクラスでは、各座席にアメニティが用意されています。座席の前の物入れに、アメニティポーチと水のペットボトルが用意されています。
各座席に用意されているアメニティです。アメニティは帰国後、自宅で写真を撮影した物になります。もちろん、持ち帰りOKです。
ポーチ自体はシンプルな黒色デザインで、他の用途にも流用できてしまいそうなデザイン。チャックを開けた内側に「Lufthansa Business Class」のタグがついています。こういう、他に使えそうなものの方が助かりますね。
ポーチの中身は歯ブラシ、靴下、ヘッドホンキャップ、ローション、クリームなどです。歯ブラシが木製のもので、いい感じ。ヘッドホンキャップは日本語で「ヘッドホンキャップ」と書かれていたので、行き先によってポーチ内の言語も分けられているのかも。
これ以外にもお手洗いなどに、歯ブラシなどは完備されていました。
寝具などもしっかり完備
ビジネスクラスでは寝具などもしっかり完備されています。寝具類は搭乗の際には既に、各座席に用意されています。自分自身で寝具を敷いて使うタイプになっています。
ブランケットしっかり暖かく、そして暑すぎず、とても快適。自分が家で使っているものよりいいもので、持ち帰りたかったくらい。
各座席の前の部分、フルフラットにした際に足を置く部分にマットレスが置かれていました。このサンタさんからのプレゼント、みたいな袋にマットレスがあります。このマットレスはそこまで分厚いわけではないですが、フルフラットにした際に段差などがなくなりかなり快適になります。
枕、ブランケット、マットレスの3点セットが完備されているため快適に寝ることができます。ホテルのベッドで寝ているのと大差ない、という感じです。
ルフトハンザ・ラウンジや、東京・羽田ではANAラウンジが利用可能
ビジネスクラスを利用する場合、出発前に空港でラウンジが利用できます。フランクフルトやミュンヘンなどドイツの空港ではルフトハンザビジネスラウンジが、日本の空港(東京・羽田と大阪・関西)ではANAラウンジが利用できます。
フランクフルト空港のルフトハンザビジネスラウンジは、シェンゲン圏からの出国審査を終えたあとに2ヶ所あります。はWi-Fiもとても速く、ちょっとした待ち時間を快適に過ごすことができます。
航空会社のラウンジなので、食事やアルコールなども充実しています。また、ラウンジによってはシャワーを利用できるので、出発前にサッパリして機内に乗り込むことができのは最高です。
東京・羽田空港ではANAラウンジが利用できます。ANAラウンジは海外の航空会社ラウンジと比べるとやや、サービス面で劣る点があるのも事実です。しかし、Wi-Fiは速く、シャワーも無料で浴びられるので出発前にさっぱりとしてから出発できます。
東京・羽田空港のANAラウンジについては過去に何度も利用し、別に解説記事を作成しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。
ビジネスクラス利用の場合、優先搭乗も利用可能
ルフトハンザドイツ航空はフルサービスのキャリアであるため、優先搭乗なども行われます。ビジネスクラスを利用する場合グループ2となり、優先搭乗が利用できます。
グループ | 対象 |
---|---|
優先搭乗 グループ1 | ファーストクラスのお客様、HON Circle会員 |
優先搭乗 グループ2 | ビジネスクラスのお客様、セネター会員、スターアライアンスゴールドカード会員 |
グループ 3 | プレミアムエコノミークラスのお客様 |
グループ 4 | エコノミークラスのお客様(窓側の座席、ならびにその同伴者) |
グループ 5 | エコノミークラスのお客様(中央の座席、ならびにその同伴者) |
グループ 6 | エコノミークラスのお客様(通路側の座席) |
羽田空港ではグループ1および2の優先搭乗対象と、それ以外のグループ3および4で並ぶ列が分かれています。看板もあるので、それに従って並べば問題ありません。
優先搭乗の大きなメリットとして頭上の荷物置き場の確保などがありますが、ビジネスクラスを利用する場合、荷物収納スペースも十分にあるので焦る必要はないでしょう。
次の章では機内食に加えてウェルカムドリンクなどを紹介しますが、早く搭乗してもウェルカムドリンクなどをいただいて待機しているとすぐに、出発の時刻となります。
ルフトハンザドイツ航空ビジネスクラス 東京→フランクフルト路線の機内食
ここからは実際に搭乗した便(LH717便:東京・羽田→フランクフルト)における機内食について、詳しく紹介します。
機内食は定期的に変更されています。最新の機内食メニューカードについてはルフトハンザの公式サイトで確認することができます。日系のエアラインとは異なり、写真がついていないこと、エコノミーは1種類しかないことがちょっと残念。
離陸前にはウェルカムドリンクとおつまみ
離陸前にはウェルカムドリンクの提供とおつまみの提供があります。ウェルカムドリンクはマンゴーのジュースとシャンパンから選択できます。僕はお酒が得意なわけではないので、マンゴーのジュースをお願いしました。
写真では閉じたままですが、左下のおつまみの中身は、ナッツでした。ウェルカムドリンクと一緒におつまみまで配布してくれるので、飲んで食べていたら、気づいたら離陸の時間になります。
離陸後の昼食サービス
離陸してしばらくすると、機内食のサービスが始まります。揺れなどにもよりますが、離陸後30分〜1時間くらいでサーブされます。洋食と和食から選ぶことができ、円安の影響やGW終盤という時期から、欧米の方が多かったこともあって多くの方が洋食をチョイスしていました。
ここからは、メニューカードの内容を写真のキャプション(下の説明部分)に記載しながら、解説していきます。
まずはシャンパンから。僕は正直、ワインなどはよくわかりませんが「Champagne Duval-Leroy Brut Réserve, Frankreichh」というシャンパンのよう。ただ、とにかく美味しかったことは確かです。
コース料理については僕は、和食を選択しました。2階席の周りを見渡しましたが、日本人がおそらく僕1人だけだったこともあり、和食を選択している人は僕だけでした(そのような状況だったので、本来、和食にはないデザートもサーブしてくれたんだと思います笑)。
麺:うどん、葱、山葵
小鉢:独活、うど、海藻、筍、白身魚とジュレソース
まずは前菜です。前菜から結構がっつりきます。うどんもちゃんと日本のスープだし、ネギやお魚などもとても新鮮なのが印象的。
「炙りサーモン」「穴子入り練り物」が印象的。どちらも日本のシェフ監修だけあって、日本の味付けになっている。和食料亭にいるような味で、とてつもなく美味しい。日本の味が最も好きな僕からしたら、最高です。
台の物:鶏南蛮、御飯、エリンギ
香の物:白菜、赤柴漬け、野沢菜
台の物、香の物です。もちろん美味しかったですが、正直、さっきの前菜の方が高級感もあっていい感じかも。台の物は特に、欧米系の人でも満腹になるようなメニューという感じ。ご飯をお茶碗で食べたかったな、なんて思いました。繰り返しになりますが、鶏南蛮など味付けは完全に日本の味付けで、優しい味付け、とても美味しく安心していただきました。
温かい飲み物:ホットコーヒー
最後にデザートです。メニューカードを見ると「和食」のところにデザートはなかったので、てっきりデザートはないものだと思っていました。しかし、周りがほぼ皆、洋食をチョイスしていたのもあって、サービスで出してくれたのでしょうか。日本人のCAさんが対応してくださったので、この辺りは気を利かせてくれたんだと思います。本当にありがたい、さすがビジネスクラスのサービスです。
途中のおつまみ
日本時間では20時45分ごろ、離陸から8時間ほど経った頃にちょっとしたおつまみのサービスがあります。起きている人には手軽なバーガーのようなものが配られました。
ちなみにメニューにも「お食事とお食事の間には、お飲み物や軽いスナック類をお持ちいたします。」と書かれていますが、正直、そんなもの食べるほどお腹は空かなかったです。
ちなみにこれ以外の時間帯でも、ギャレーにいくとおつまみ類はいつでもいただくことができます。2階席の場合、2階の最後尾のギャレーにCAさんが1人、常にいてくださいます。お願いすれば、いろいろと出てきます。
ただ、置いてあるものやメニューにもあまり書いていないあたり、日系のビジネスクラスよりやや劣ると感じるところがあるのも、事実です。
着陸前の夕食サービス
出発から13時間ほど、着陸の1時間30分前に最後の機内食サービスがあります。着陸の1時間30分前だと、機内食サービスの終わりがけがやや忙しなくなるのでちょっと早めにしてくれるとありがたいのだが…
デザート:新鮮な果物
着陸前の機内食です。チキンとパスタから選択することができます。僕はチキンを選択しました。ここはチキンとパスタ、どちらを選択するかは分かれていました。
チキンとホタテというのが、意外と合う。こちらも味付けは欧米によりすぎず、優しい味付けで美味しくいただきました。
最後に温かい緑茶をいただきました。コーヒーなどもいただくことができますが、フランクフルトに到着した頃には夕方であること、これから日本の緑茶とはしばらくお別れであるため、緑茶を選択。
以上、機内食を詳しく紹介してきました。ビジネスクラスだけあってどれもとても美味しい機内食でした。特に日本発の便では、日本の味付けがされているので日本人でもかなり楽しむことができるでしょう。
ルフトハンザドイツ航空で日本からドイツへ LH717便搭乗記
最後に、実際に搭乗した際の搭乗記です。搭乗記については現在、Vlogを作成中です。VlogはYouTubeにて公開しますので、是非ともチャンネル登録をしてお待ちください。
東京・羽田からは1日2便をフランクフルトへ、1便をミュンヘンへ
ルフトハンザドイツ航空は、東京〜フランクフルト路線を1日1便、東京〜ミュンヘン路線を1日1便運航しています(東京羽田〜ミュンヘン線は2025年1月などに一部の日程で運休があるので、最新情報は公式サイトなどをご確認ください)。東京・成田路線についてはコロナ禍前から運休をしており、事実上撤退状態になっています。また、大阪・関西〜ミュンヘン路線を1日1便(デイリー運航)A350-900で運航しています。
東京・羽田〜フランクフルト路線はANAが1日2便を運航しています。ANAは深夜便も運航しているため、コードシェアを含めるとスターアライアンス系列のANA+ルフトハンザだけで1日3往復あります。
ミュンヘン行きはA350-900で運航されます。ルフトハンザがフランクフルト国際空港をハブ空港としているため、フランクフルトの方が必然的に、利用者数が多いことになります。
フランクフルトから東京・羽田への便はLH716便。この便が定刻9:50に到着して、折り返し定刻11:50のフランクフルト行きLH717便となります。この日は10:40ごろに羽田空港のB滑走路に到着、10:45ごろにスポットインしました。
横から見るとやっぱり大きい。ファーストクラス8席、ビジネスクラス80席、プレミアムエコノミークラス32席、エコノミークラス244席の合計364席がある飛行機なだけあって、存在感はとてつもない。
到着後、機内の清掃と機内食などの積み込みが行われます。ちなみに羽田空港の国際線ターミナルでは、2階へ直接ボーディングブリッジは取り付けられません。
優先搭乗で機内へ
搭乗が開始されたので、機内へと乗り込みます。ビジネスクラスは優先搭乗が利用できます。ファーストクラスは6席しかないので、実質ほぼ待たずに登場することができます。
ボーディングブリッジを通って機内へ。羽田空港のボーディングブリッジは両側がガラス張りになっているため、飛行機の大きさが感じられていい感じ。
B747の特徴である階段を上がって、2階席へと向かいます。ANAのハワイ便・A380に搭乗したことがありますが、階段は実質封鎖状態だったため、階段を上り下りするのはなんだか新鮮です。
この日は定刻より35分ほど遅れて12:25頃スポットアウト(ゲートを離れて出発)しました。ここから15時間の長いフライトの始まりです。
2階席から羽田空港を眺めつつ、C滑走路から離陸
C滑走路から離陸しました。滑走路では前に2機、ANAのB737が離陸していくのを待機。そして12:45ごろにC滑走路から離陸しました。30分ほどの遅延です。フランクフルトから到着便がかなり遅れていたのですが、思った以上に遅れは増大しませんでした。
C滑走路の手前で待機します。ANAのB737が2機ほど、先に離陸していきました。B747の2階席から見ると、B737はやや上から見ることになります。
東京・羽田空港を離陸しました。海の方へ向かって離陸したためそのまま太平洋に出るかと思いきや、千葉県の上空を通過。そしてしばらくすると雲の上へと出ました。この辺りはVlogでも詳しく紹介しますのでご覧ください。
離陸してまもなく、機内では機内食のサービスが始まります。機内食については既に紹介した通りなので割愛。白と青の空、手前にはシャンパン。ビジネスクラスだからこそ味わうことができる風景です。
フルフラットシートで快適な睡眠
機内食を食べてお腹いっぱいになったので、睡眠の時間です。日本からヨーロッパへの便は、朝出発して夜到着するものが多い。1日がとても長くなるので、少しだけ仮眠しておいた方がいいのです(寝すぎには注意)。
座席をフルフラットにします。フルフラットにした座席は、これはかなり快適。驚くほどの快適さに、すぐに寝てしまいました。
座席のまま寝るか、それともフルフラットにして寝るかで全然疲れのとれ方が違う。とてつもなくスッキリして、目覚めました。
飛行機はロシアとアメリカの境にあるベーリング海峡を越えて北極海上空へ。アラスカ上空までやってきたので、ここまではまさにアメリカ西海岸行きの飛行ルートに近い感じです。
一度日の入りをし、すぐに日の出へ
飛行機は一旦、日の入りを経験します。東へ向かって飛行していたので実際の時間より早く、離陸後3時間〜4時間ごろには日の入り。外の景色は真っ暗に。
ベーリング海峡を越えて進路を西へと取るとまもなく、日の出となります。日の入り後、すぐに日の出という、なんとも不思議な体験です。
北極海の上空までやってきました。運が良ければオーロラなんかが見えることもあるかも?ただ、オーロラが見られるのは夜に限られるので、昼便のわずか1時間足らずの夜間飛行ではなかなか見られないでしょう。
ちょっと気分転換に身体を動かすため、1階にやってきました。1階の窓から見える飛行機の翼。エンジンが2つついているのが、やっぱりB747ならでは。A380以来の経験です。
グリーンランド上空の絶景を眺める
飛行機はさらに北極海上空を進みます。なお、この辺りでは衛星の電波が使用できなくなります。したがって先ほどWi-Fiの部分でも解説したように、日本発ヨーロッパ行きでは、離陸後8時間〜11時間ごろまで機内Wi-Fiがインターネットに接続できなくなります。が、この時間帯、景色はとても良い。
グリーンランドの上空に入ってきました。北極圏にもまたがる世界最大の島・グリーンランドを上空から眺める景色は最高。
フィヨルド(?)のような景色です。氷に覆われたグリーンランドが、世界で最も大きい島でありながら人口が少ないことがよくわかります。
グリーンランドの渓谷の景色です。真ん中には川が流れている?それとも凍っている?地形的に、時期によっては川が流れそう。
グリーンランドの景色も終わり、まもなく大西洋へと出ていく頃の景色です。ロシア上空ではなかなか見られない景色を楽しむことができました。
ヨーロッパ上空へ、飛行機は着陸態勢へ
飛行機はヨーロッパ上空へとやってきました。この日はあいにくの天気で、なかなか景色を見ることができませんでした。オランダ上空(アムステルダムの東方)からヨーロッパ上空へ入り、ドイツへと向かいます。
飛行機は着陸態勢に入り、だんだんと高度を下げて行きます。超大型機だけあって、やっぱり安定性は高い。
ドイツの街並みが見えてきました。穏やかな川が流れる周りに畑と、ちょっとした民家。ヨーロッパらしい景色です。
フランクフルト空港ではバス降機
フランクフルト国際空港に無事、着陸しました。B747という超大型機なので当たり前にゲートに到着。かと思いきや、まさかのバス搭乗です。フランクフルト国際空港のルフトハンザ便のエリアでは、一部で工事が行われていたのでこれの影響か。
バスに乗らなくてはならないのでやや不便ですが、飛行機が好きな僕からしたら最高。B747という超大型の機材を、これだけの近さから見ることができるのは滅多にない。
広角レンズで撮影するとこんな感じ。かなり大きい機材であることがよくわかります。エンジン後部のギザギザがB747-8の象徴です。
最後にB747-8をこれだけ近くから見ることができるとは思っていなかったので、これは大満足。この辺りについてもVlogにまとめる予定なので、少々お待ちください。
今回はルフトハンザドイツ航空のB747-8ビジネスクラス搭乗記ということで詳しく紹介してきました。今回の旅ではオーストリア航空のビジネスクラス、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)のビジネスクラス、そしてANAのエコノミークラスなどにも搭乗しました。これらの様子も詳しく記事を作成し、公開する予定です。詳しくは「飛行機」ジャンルにどんどん公開していきますので、ご覧ください。
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