日本海側の大きな都市である新潟。日本一のお米の産地であり、日本海に面しているため海の幸もとれる、食文化も豊富な街です。
今回は実際に過去何度も新潟に訪れた経験から、新潟の魅力的な観光スポットを詳しく紹介します。
今回は長い記事になると思いますが、ご好評であれば「新潟観光モデルコース」なども紹介します。
新潟市内の観光スポットは車なしでも回れる観光スポット
まず初めに新潟市内の観光スポットです。新潟市内は車なしでも回れる観光スポットが数多くあり、東京など首都圏から日帰りで観光できます。
新潟のシンボル 萬代橋
新潟のシンボルとも言えるのが萬代橋。長野県から流れ、日本海に注ぐ信濃川に架かる橋で、美と風格を併せ持つ橋です。
国の重要文化財にも指定されたこの萬代橋は、昼はもちろんのこと夜も美しい。新潟駅から徒歩圏内にあることに加え、新潟市内のバス路線の結節点となる萬代バスターミナルからすぐという好立地です。
新潟市水族館 マリンピア日本海は日本海・信濃川の生態系を知ることができる水族館
新潟市水族館「マリンピア日本海」は、日本海や信濃川をテーマにした水族館です。単なる海の水族館ではなく、信濃川や日本海ならではの生態系を展示しており、新潟ならではの魚を見ることができます。
最近の水族館ではよくある、大水槽の中を通過できるトンネルも。インスタ映え対策もバッチリです。
信濃川独自の生態系について展示したエリアもあります。新潟ならではの展示といえそうです。
イルカショーも迫力がある。5頭や6頭のイルカが参加するイルカショーも珍しく、1日いても飽きない水族館です。
新潟駅・越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館で日本酒を味わおう
新潟は日本で最大のお米の産地です。お米がとれる場所では日本酒ができます。新潟は酒蔵の数が日本一であり、日本有数の日本酒の産地でもあります。
新潟駅直結の「ぽんしゅ館」では、日本酒の飲み比べをすることができます。小さいおちょで日本酒を複数、飲み比べできるので自分の好きなお酒を見つけることができます。
新潟駅のぽんしゅ館には、約150種類の唎き酒マシーンがあり、さまざまなお酒を楽しむことができます。
500円でコインを5枚、または1000円でコインを10枚購入します。唎き酒マシーンにおちょこを置き、コインを入れるとお酒が出てきます。コイン1枚のお酒が多いですが、お酒によっては2枚や3枚必要なお酒もあります。
新潟の繁華街・古町で呑もう!
新潟駅からバスで10分ほどの場所に新潟の繁華街「古町」があります。最近では新潟駅や押され気味ですが、それでも美味しい日本酒などを楽しむことができるお店があります。
夜の時間帯は歩行者天国となっており、昔ながらの商店街に並ぶお店を見ながらのんびり歩くことができます。
僕たちの目当てのお店はなんと当日が休業日。月曜日に行ったのが悪かったのでしょう。まあ、いろいろなお店があることは事実です。
ご縁の神様・白山神社をお参り
続いて紹介するのが白山神社。白山神社は「ご縁の神様」であり、恋愛成就はもちろんのこと、「学校とのご縁」や「会社とのご縁」にあやかり、「合格祈願」「就職祈願」などに参拝される方も多くいます。
新潟駅からJR線で1駅、またはバスで20分ほどの場所にあります。新潟市内の中心地からのアクセスも良いのが特徴です。
本殿で「ご縁」のお参りをして、おみくじを引いたりするのもオススメです。僕が行ったときは、初詣の準備が進んでいましたが雰囲気のある本殿です。
また、ハート型の絵馬に縁結びのお願い事を書くこともできます。縁結びの祈願をして、無事ご縁を手に入れませんか。
国内3位の大きさを誇る離島・佐渡島は海の幸・金などに恵まれた島
新潟の観光で外せないのが佐渡島。佐渡島は、新潟港から手軽にいくことができる離島で、金山や海産物で栄えた歴史があります。
佐渡産の美味しい海鮮は「廻転寿司 佐渡弁慶 佐渡本店」で
佐渡島は新潟沖の日本海に浮かぶ島です。佐渡島で欠かせないのは新鮮なお魚。佐渡島で水揚げされる新鮮な魚をふんだんに使ったお寿司を楽しむことができるのがこの「佐渡弁慶」の佐渡本店です。
佐渡島でとれた魚を使ったお寿司、個人的に特にオススメしたいのがイカ。身がぷりっぷりで、今までに経験のない美味しいお寿司です。
そして軍艦「ばくだん」。さまざまなネタが大量に載った軍艦で、何が入っているかは来るまでお楽しみ。これだけ新鮮な魚を一気に味わうなんて贅沢、ここでしかできません。
店内は回転寿司ではあるものの、中央で職人さんがお寿司を握ってくださいます。ちなみにお米ももちろん、佐渡島産。地元の食材をふんだんに楽しむことができるのが、この「佐渡弁慶」であり、佐渡島に来たなら是非とも本店に足を運んで欲しいところです。
佐渡島を象徴する遺跡・佐渡金山へ
佐渡島は江戸時代、江戸幕府の直轄地でした。佐渡島が江戸幕府の直轄地とされた最大の理由は「金がとれること」でした。
佐渡島で金がとれたのが佐渡金山。佐渡金山は現在では操業はしておらず、観光地として観光客を受け入れています。内部を見学することができ、人形などで実際の現場がリアルに再現されています。
さらに博物館では「金塊取りゲーム」も。ケースの中に手を入れ、実際に金塊を持って出そうとする、これが普通に無理。金塊の重さを体感できます。
佐渡金山は現在では世界遺産への登録も目指して観光地化されています。綺麗に整備されており、それでもなお江戸時代の労働環境をイメージすることができる観光スポットです。佐渡島に渡ったら、是非とも訪れてほしい観光スポットです。
佐渡島の「たらい舟力屋観光汽船」でたらい舟に乗ろう
佐渡島の小木港の近くでは、たらいぶねも楽しむことができます。僕たちが佐渡島に渡った時は悪天候だったこと、冬だったことから実際にたらい舟に乗ることはできませんでした。
佐渡島の観光スポットとしては定番の観光スポットとなっており、著名人も数おおく訪れている観光スポットです。
佐渡金山の近くにある北沢浮遊選鉱場はライトアップも必見!
佐渡金山からバスで10分ほどの場所にあるのが「北沢浮遊選鉱場」。もともとは銅の製造過程に使われる技術であった「浮遊選鉱法」を佐渡島でとれる金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功した施設です。
戦時中に大規模に投資された大きな施設は現在では使われておらず、その遺構のみが残されています。この遺構が、軍艦島のような雰囲気があっていい。
冬の時期になると、北沢浮遊選鉱場はライトアップが行われます。夏と比べて観光できる場所が減る冬にこのようなライトアップをやってくれるのはとても良い。
寒い中の見学になりますが、このライトアップがなかなか美しい。冬に佐渡島に渡るのであれば、是非とも見てきてほしいのがこの「北沢浮遊選鉱場」のライトアップです。
佐渡島の最北端・弾崎へ
佐渡島の観光スポットとして最後にご紹介するのが、佐渡島の最北端・弾崎です。ここはレンタカーなど車がないとちょっときついですが、時間があるならいってほしいところ。
佐渡島は日本の離島としては、北方領土の択捉島・国後島に次ぐ第3位の面積を誇ります。佐渡島の広さを体感することができます。
佐渡汽船の船で佐渡島へ
この章で紹介してきた佐渡島は、佐渡汽船のフェリーを利用することで行くことができます。
佐渡汽船のカーフェリーを利用すれば車ごと佐渡島に渡ることができます。新潟港と直江津港から佐渡島を結んでおり、通年で運航されている新潟港〜佐渡島・両津港の航路は片道2時間半程度の所要時間となっています。
また、佐渡汽船は高速船「ジェットフォイル」も運航しています。カーフェリーであれば片道2時間半程度のところを、ジェットフォイルであれば半分以下の1時間7分で結びます。
それぞれ便数も多く、遠い割には行きやすいのが佐渡島の特徴です。新潟を観光する際、時間がるのであれば是非とも佐渡島にも立ち寄って欲しいところです。
新潟県中部・南部
続いては新潟県の中部・南部の観光スポットです。新潟県は大きく、例えば長岡などであれば、上越新幹線を長岡駅で降りるのが便利です。
ここから紹介する観光エリアは、新潟市に着いてからというより、新潟市へ行くとき・帰るときが便利です。
長岡といえば長岡花火!
新潟県で最大のイベントといえば、長岡で行われる花火。秋田県・大曲の花火、茨城県・土浦の花火と並んで、日本三大花火大会の1つに数えられるのが、この長岡の花火大会です。
長岡の花火大会へ行く場合、長岡の花火大会のために準備する必要があります。ホテルも埋まるため、徹底した準備が必要です。長岡の花火については、行き方やホテルなどを別の記事で解説しています。合わせてご覧ください。
長岡の花火では、カラフルな花火を見ることができます。事前に観覧チケットを購入しておく必要があります(チケットなどの情報は上記の詳細記事をご覧ください)。
長岡の花火は、昭和20年8月1日の長岡空襲で亡くなられた方々への慰霊と長岡の復興を願って翌年に開催された「長岡復興祭」を起源としています。そのため毎年、「平和」をテーマにした花火が行われます。
美しいカラフルな花火が、信濃川沿いに2km以上にわたって並ぶ姿は、息を呑むほどの美しい景色となります。
直径約650mもの大輪の華となる「正三尺玉」から、全長2kmにもわたって並ぶ圧巻の花火まで、見どころがたくさんあるのがこの長岡の花火です。
ちょっと足を伸ばして清津峡へ
長岡からさらに足を伸ばして越後湯沢へ。越後湯沢には「清津峡」があります。清津峡はインスタ映えスポットとして最近、人気急上昇中の新潟観光定番スポットです。
新潟の美しい渓谷、手前にはそれを綺麗に反射する薄い水溜りのある池。これがとても美しく、定番の写真スポットです。
何より新潟県南部の、群馬県との県境沿い・谷川岳が形成する美しい景色をフル活用したアートであることが評価が高い点です。
新潟随一のパワースポット・弥彦神社に参拝し弥彦山へ
続いては少し北西部へ。新潟随一のパワースポットとして人気を集めている弥彦山および弥彦神社です。
弥彦山はJR弥彦線・弥彦駅から徒歩で弥彦神社の参道へ。そこからロープウェイで登ることができる観光スポットです。
日本海沿いに広がる越後平野を眺めながら、パワースポットでパワーをもらってきてみては、いかがでしょうか。
寺泊で海鮮を堪能しよう!
続いて紹介するのは寺泊。弥彦より少し、南側にあり、日本海に面している立地から新鮮な海鮮が取れる商店街として発達したエリアです。
新鮮な海鮮を楽しむことができるお店が並び、実際に海鮮をいただくことができます。僕たちが足を運んだ冬は、あら汁がとてもおいしかった。
冬はカニなども販売されています。購入した海鮮を郵送してもらうことができるお店もあるので、ここで海鮮を購入するのもOK。
寺泊で海鮮の食べ歩き!冬は焼き魚も定番!
海鮮が豊富な寺泊に来たら、食べ歩きがオススメ。時期によって変わりますが、冬は焼き魚や帆立のバター焼きなどが販売されています。
鯵の丸焼きはあるのですが、ここ寺泊には「鯖(サバ)の串焼き」があったのが印象的。普段、あゆの串焼きに慣れているので、大きさに圧倒されます。
もちろん、新鮮なお魚をそのままいただくことができる海鮮丼や刺身も楽しむことができます。食べ歩きにオススメです。
魚を捌く必要があった寺泊では、刃物のお店も充実しています。包丁などもいいですが、刃物の技術を使ったマグカップなども販売されていました。こちらもぜひ、みてほしいところです。
新潟県北部は日本海に面した絶景観光エリアがたくさん
続いては反対側、新潟県北部を見ていきましょう。
日本海沿いの「笹川流れ」は日本海の絶景を楽しめるスポット
新潟県北部の日本海沿いの「笹川流れ」は、日本海の絶景を楽しむことができるスポットです。特に、夕日を楽しむことができるのがこの笹川流れエリアの大きな特徴です。
天気のいい日は、オレンジ色と青色が混ざった、美しい紫色の空を見ることができます。新潟滞在中、天気のいい日に笹川流れへと足を運んでみるのがオススメです。
もちろん、夕日の時間帯だけではなくて昼間の景色もとても美しい。冬には荒波が、これまた美しい景色を織りなします。
日本海の絶景を楽しむJRの快速「海里」で食も楽しむ
新潟の日本海沿いは広い。広いというより、本当に見どころがあちこちに散らばっています。そこでオススメするのがJR東日本が運転する観光列車「海里」。乗り方や予約方法などは、以前に別の記事で紹介しています。
この快速「海里」は、「日本海ビューダーニング」と銘打って運転されている列車です。日本海の景色が美しい、羽越線を新潟駅から山形県・酒田駅まで走ります。
ハイブリット車両を利用して運転される列車で、全席指定席なので事前の予約が必須です。グループ向けの座席等も販売されています。
快速「海里」は日本海の景色と共に、日本海ならではの食事を楽しむことができる列車です。事前の予約で、地元の名店・加島屋の御膳をいただくことができます。
また、車内では地元の特産品や海里オリジナルグッズなども販売されています。これらも合わせてみてみるのが良いでしょう。
【山形県】酒田や鶴岡にも足を運ぼう!
新潟県の北部に位置するのが山形県。先ほど紹介したJR東日本の観光列車・快速「海里」は、山形県の日本海側の都市・酒田までを結びます。
酒田駅周辺で手軽に回ることができる観光地については、別の記事で既に紹介しています。今回は新潟観光に関する記事なので、サクッと紹介します。
酒田駅から歩いて20分ほどの場所にある「山居倉庫」は、名前の通り倉庫です。かつて酒田は、庄内平野でとれた農作物、特にお米などを最上川を通って運搬。最上川が日本海に流れ込むここ酒田で、日本海の航路へと積み替える作業が行われていました。そんな物流の拠点として発展した街であるため、倉庫などが現在でも残っています。
また、日本海を通って航路で繋がった京都や大阪などへは農作物が運搬されましたが、船が空いた帰り、京都・大阪から酒田の船には、京都を中心とした多種多様な文化が積み込まれました。人形など、当時最先端の国内の文化をいち早く取り入れており、それを展示した美術館もあります。
新潟はグルメ豊富なエリア!新潟グルメを満喫しよう
ここまで、新潟の観光スポットを徹底的に紹介してきました。普段は旅先での食事を気にしない僕ですが、新潟には美味しいものがたくさんある。今回は最後に、新潟のグルメを紹介します。
柏崎の鯛茶漬けは必食!
まず初めに紹介するのが、柏崎の鯛茶漬け。日本海に面する柏崎では、豊富な魚介がとれます。柏崎では特に鯛のお茶漬けが有名です。
鯛茶漬け、もちろん鯛が入っているんですが、さっぱりしていてとても美味しい。火を通してあるのに、魚にありがちな臭さがなく、鯛の美味しさがしっかり出ています。
新潟グルメの代表格!へぎそば
新潟グルメの代表格とも言えるのが「へぎそば」。布海苔が入ることで、ツルツルとした食感と弾力のあるコシがあるのが、新潟の「へぎそば」の特徴です。
お蕎麦ともあって比較的手軽に楽しむことができる新潟のグルメでもあります。新潟に来たらぜひ、楽しんでほしいところです。
新潟では必ず味わいたい!B級グルメ代表「バスセンターのカレー」
続いては新潟のB級グルメの代表格である「バスセンターのカレー」。新潟市内のバス路線の中心地となっている「萬代バスセンター」の中にあるお店で、カレーが有名です。
バスセンターの待合室にあるため、バスを待ちながらここでカレーやうどんを食べている人も多くいます。
そしてこちらが新潟県でも有名な、バスセンターのカレー。あの「柿の種」にも「萬代バスセンターのカレー味」が作られるほど、有名なカレーです。
カツとタレの味が絶妙!タレカツ丼
続いて紹介するのは「タレカツ丼」。カツ丼になっているのはそうなのですが、ここに新潟独特のタレがかけられているのが特徴です。
写真はタレカツ丼とへぎそばのセットです(欲張っていますね笑)。新潟駅でも楽しむことができるので、ぜひ楽しんでほしいのがこのタレカツ丼です。
新潟の「はらこ飯」は鮭といくらの最強コンビ!
続いて紹介するのは「はらこ飯」。鮭と鮭の卵であるイクラを同時に丼に入れて楽しむのがこの「はらこ飯」です。
村上などは鮭がとれることで有名で、はらこ飯が名物となっています。はらこ飯にのるイクラは、秋に食べ頃になります。
新潟発祥の中華料理 三宝亭
新潟県は中華料理でも有名です。新潟県発祥の中華料理「三宝亭」は中華麺で有名な中華料理のお店です。
三宝亭の定番はなんといっても「麻婆麺」。麻婆豆腐は日本ではお米で食べることが多いですが、あの麻婆に中華麺を絡めるのです。これがなかなか美味しい。
最大の”お酒県”新潟で日本酒を味わおう
途中でも紹介しましたが、新潟は日本酒の産地です。お米がとれる新潟は、日本で最も酒蔵が多く美味しい日本酒を楽しむことができます。
新潟駅のぽんしゅ館などでの飲み比べ以外にも、自分がほしい日本酒をがっつり楽しむのもあり。新潟へ来たら、是非とも日本酒を思う存分味わってほしいところです。
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