日本の大動脈 東海道新幹線のぞみ号グリーン車で車窓を満喫

中部
中部京都新幹線関東・甲信越
この記事は約14分で読めます。

日本の首都である東京から名古屋を経由して古都・京都、そして西の大都市・新大阪を結ぶ東海道新幹線。東海道新幹線の看板列車である「のぞみ」号はビジネス需要の非常に高い列車です。

しかし車窓からは天気が良ければ富士山を望むこともできます。東海道新幹線「のぞみ」号の絶景車窓を、写真を用いてご紹介します。

新幹線のぞみ号のVlog

なお、この記事の元となっているのはこちらの動画です。写真はFinal Cut Pro Xを用いて動画から切り出しています。動画の全フレームの中から最良のフレームを切り出して記事としました。

【2023/09/13更新】

今後、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆の3大繁忙期には「のぞみ」号が全車指定席で運転されることがJR東海・JR西日本から発表されました。これにより、繁忙期には「のぞみ」号に自由席が設定されなくなります。

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のぞみ233号のグリーン車に乗車

今回乗車するのは、のぞみ233号のグリーン車です。15:00ちょうどに東京駅を出発し、新大阪までいく新幹線です。

ダイヤは、

  • 15:00 東京
  • 15:06 品川
  • 15:18 新横浜
  • 16:41 名古屋
  • 17:15 京都
  • 17:30 新大阪着

となる新幹線です。東京〜新大阪の所要時間が2時間30分の「のぞみ」号であり、のぞみ号の中ではやや遅い列車です。東海道新幹線は2020年のダイヤ改正で700系を完全廃車、N700系に統一したことで、東京〜新大阪の「のぞみ」号全列車を2時間30分以内に結ぶようにしました(最速列車設定とは違い、全列車のダイヤを調整する必要があり、かなり大変だったというインタビュー記事を読みました)。

日本全国の新幹線が集まる東京駅

東京駅には、日本全国の新幹線が集まります。この写真は先行のN700S「こだま」号です。東海道新幹線での運用もN700S系が増えてきました。今回はN700系「のぞみ」号に乗車します。車内の様子については、別の記事で丁寧に解説をしています。

N700S系の車内については別の記事で紹介しているので、合わせてご覧ください。

さて、今回乗車するのはN700系「のぞみ233号」のグリーン車です。

のぞみ233号に乗車

なお、この記事は全体のストーリーとしては「のぞみ233号 東京→新大阪 乗車記」となっていますが、より良い記事をお届けするために、途中で別日に乗車した際の様子も含まれます

のぞみN700系

今回乗る列車は車両基地から回送されてきた列車です。東京駅に到着した後、そのまま東京駅のホームで車内整備を行って折り返す列車もあれば一旦、大井にある車両基地に引き返す車両もあります。

東海道新幹線のぞみ号

到着してしばらくするとホーム柵が開き、乗車が始まります。

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東京駅から新横浜駅へ 首都圏近郊路線のような景色を楽しむ

新幹線のぞみ号は東京駅を発車します。

さまざまな新幹線が発着する東京駅

東京駅はさまざまな新幹線が発着する駅です。東海道・山陽新幹線の隣には東北新幹線・北陸新幹線・上越新幹線、そしてその先に伸びる形で北海道新幹線・秋田新幹線・山形新幹線が走ります。多種多様な車両を見ることができるのが東京駅です。

東京駅の駅舎が

国指定の重要文化財である東京駅の駅舎を右手に見ながら、新幹線は発車していきます。

のぞみ号のグリーン車

のぞみ号はビジネス利用も多く、グリーン車が3両あるにも関わらず窓側がほとんど埋まるほどの乗車率です。かなり高い乗車率。

皇居を見ながら

右手には、微かに皇居が見られます。

新幹線とすれ違う

東京にまもなく到着する新幹線とすれ違います。東海道新幹線は圧倒的に本数が多いため、何度も新幹線同士のすれ違いが見られます。

東京には多くの列車が走る

東京は世界トップの鉄道利用者を誇る都市です。横にはかなりたくさんの線路が敷かれています。

ミラーに映る新幹線

このミラーはなんでしょうか。なんのためにあるミラーか不明。

有楽町駅

別の日に、有楽町駅で撮影した通過する新幹線です。東京都内はカーブが多いためあまりスピードを出すことができません。

新幹線N700S系

有楽町駅で撮影した際に通過して行ったのはN700S系でした。

山手線

山手線の列車が見えます。新幹線で東京にやってきた際、隣を山手線が走っていく様子を見ると「東京に来たなぁ」という感じがとてもします。

大井車両基地へと向かっていく新幹線

品川駅に着く目の前で、大井車両基地に行く引き込み線が分かれていきます。この新幹線は、車両基地からやってきた新幹線です。

品川駅に到着

品川駅に到着します。品川駅の横にはJR在来線(JR東日本)の車両基地があり、東海道線の通勤列車や特急列車、そして寝台特急「サンライズエクスプレス」などもとまっています。

品川の車両基地

昼間の時間帯は数多くの列車が止まっています。奥には発展する高輪ゲートウェイ駅周辺エリアが見えます。

品川駅

品川駅に到着しました。最初から見どころの多い区間でした。

のぞみ233号

品川駅から新横浜駅までしばらく走ります。品川駅から新横浜駅の間では、新横浜に近づいた箇所で200km/hほど出す区間もあります。ただし、新横浜には全列車が停車するため、フルスピードは出さずに減速します。

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新横浜駅から名古屋駅へ 富士山を眺める絶景1時間半

のぞみ号は新横浜駅を出発すると、次の名古屋駅までは1時間15分から20分程度。この区間はノンストップで静岡県を駆け抜けます。

新横浜駅を出発

新横浜駅は東海道新幹線が開業した1964年段階では周りに田畑ばかりでした。当初は各駅停車の「こだま」号のみしか停まらない駅でしたが、現在では「のぞみ」含め全列車停車駅にまで上り詰めました。

横浜を後にする

横浜を後にして新幹線のぞみ号は走ります。新横浜を出るとその先は最高速度285km/hを出せる区間になるため、一気に加速を始めます。

横浜を出て約5分後

新横浜を出て約5分、進行方向右側には丘陵地帯が見えてきます。

神奈川から静岡へ

新幹線はだんだんと進んできました。周りに見える建物が先ほどの東京や新横浜と比べてかなり低い建物になってきました。

この辺りから、トンネルをいくつか抜けます。

田畑が

トンネルを抜けると、田畑が広がるようになってきました。

田畑の中を駆け抜ける

田畑の中を駆け抜けていきます。

天気がいい

天気がいいです。神奈川県内からはまだ、富士山は見えません。

田園地帯を駆け抜ける

日本らしい風景の中を駆け抜けて新幹線は西へと進みます。

カラフルな住宅街

小田原駅あたりにはカラフルな家が。東海道新幹線に乗ると、毎回気になります。

車内の様子

車内の様子です。グリーン車はかなり落ち着きがある。

静岡県へ

トンネルを何回か抜けます。東海道新幹線は他の新幹線と比べてカーブが多い。

車体傾斜が行われていない直線区間

上の写真は、車体傾斜が行われていない直線区間です。カメラを窓枠に対して固定して、車体傾斜装置の動作を見てみると…

車体が傾斜した

車体が傾斜するとこの通り。山の上のラインがかなり位置が変わっていることがお分かりいただけるでしょうか。

戻った

戻りました。東海道新幹線は最高速度は上げずして所要時間の短縮を行っています。その主たる要因として、この車体傾斜装置と加減速性能の向上があります。JR東日本のように、ただただ新幹線の最高速度を上げればいいわけではない。

富士山が見えてきた

さて、静岡県に入りました。遠くに富士山が見えてきます。

富士山

新幹線から見る富士山は、季節によっては天気が良くないため、あまり見えないこともあります。特に冬場はあまり綺麗に富士山が見えない。

冬の旅の際に撮影した写真

別の乗車機会に撮影した写真です。冬の方が、綺麗に富士山が見えることが多いです。富士山が見えるのは、グリーン車ではD席、普通車ではE席です、

新富士駅

新富士駅を通過中です。新富士駅は名前の通り、富士山が見られる駅です。

富士川橋梁を通過中

富士川橋梁を通過します。この富士川を渡ると、富士山はいよいよ見えなくなってきます。

静岡駅

静岡駅に近づいてきました。最近、静岡地区でも走るようになった元セントラルライナーの車両です。

静岡駅を通過

静岡駅を通過します。静岡駅は東海道新幹線の「のぞみ」が停車しない駅の中でも多い乗降者数を誇る駅です。

静岡駅を通過

静岡駅周辺はかなり開発が進んでいます。静岡から新幹線で東京まで通勤するお客さんもいます。

静岡駅

静岡駅を通過しました。静岡駅はこの地域の在来線の拠点駅となっています。

掛川駅

掛川駅を通過中です。掛川駅はこだま号のみ停車する駅です。

東京行きの新幹線

東京行きの新幹線が入ってきました。

1号車

最も新大阪よりの車両である1号車です。掛川駅は引き込み線が長いことで有名です。

静岡県内を走っていく

静岡県内を走っています。静岡県はお茶が有名ですが、同時に工業地帯でもあります。

お茶畑

静岡県らしいお茶畑も見られます。

田畑

田畑の中を新幹線は駆け抜けていきます。

写真は春に撮影したもの

沿線には桜が植えてある場所も。この写真は春に撮影した物です。春にはこのような、桜が咲いた景色が見られます。

天竜川を渡る

続いて新幹線のぞみ号は天竜川を渡ります。天竜川も、先ほどの富士川や大井川と同様に、幅の広い川です。

在来線を追い抜いていく

新幹線は速いです。在来線をいとも簡単に追い越していきます。

浜名湖

進行方向右側には浜名湖も見えています。

なんだか、近未来的な外観をした橋ですね。

愛知県に突入

ついに愛知県に突入しました。愛知県豊橋市の岩屋山です。

豊橋駅

名鉄も乗り入れる豊橋駅。愛知県内で最初の新幹線駅です。

豊橋駅を通過

豊橋駅を通過中です。豊橋もそれなりの大きさの都市です。

豊川を通過

新幹線のぞみ号は豊川を通過しています。豊川は愛知県東部を流れる河川です。豊橋を出ると豊川、そして豊川放水路と2つの川があるように見えます。今まで通過してきた静岡県内の川と比べて、圧倒的に水量が多く、かつ河川の幅が小さいのが見ればわかるでしょう。そのため頻繁に洪水を起こしており、水を逃すための水路が必要だったのです。

愛知県内を駆け抜ける

豊橋駅を通過すると20分ほどで名古屋に着きます。あと少しです。

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名古屋駅に到着

だんだんと街が見えてきました。こうやってみるとやはり、のぞみ号が静岡県の駅を通過して名古屋に停車する理由がよくわかりますね。

名古屋に近づいてきた

街が大きくなってくると、まもなく進行方向の右側に在来線が見えてきます。

進行方向の右側に見えてきた在来線

進行方向の右側に見えてきた在来線。金山駅からはJR東海道線に加えて名鉄名古屋本線も並走します。

中央線の車両

中央線の車両が見えてきました。

名古屋に到着

名古屋駅周辺の街が見えてきました。高いビルがたくさんあります。

東京行きの新幹線

東京行きの新幹線が再び出ていきましt。東海道新幹線は本当に、本数が多いです。

名古屋駅

新幹線は新横浜を出てから1時間20分ぶりの停車です。

名古屋駅

名古屋駅に到着しました。

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名古屋〜新大阪

名古屋から先の新大阪までの様子については、後ほど解説を加えます。

名古屋駅に入ってきた新幹線のぞみ号

新幹線のぞみ号は、全列車が名古屋駅に停車します。名古屋は中部圏で最大の都市です。

名古屋駅

名古屋駅周辺もJR東海が「セントラルタワーズ」などを開発しており、さまざまな店舗があります。

特急「ひだ」HC85系

在来線の引き込み線には、新型の特急「ひだ」号の車両であるHC85系がとまっています。

JR東海の在来線

JR東海の在来線車両です。基本的にJR東海エリアではどこへ行っても同じタイプの車両が走っています。

稲沢の貨物駅への渡り線

名古屋駅を出ると進行方向右手には、稲沢の貨物線が見えます。

愛知県内を走行中

愛知県内を走行し、さらに西へと進みます。

愛知県の一宮市内を通過中

愛知県でも岐阜県に近づくと、新幹線の線路の周辺も畑が中心になってきます。

木曽川を通過

愛知県と岐阜県の県境にある木曽川を渡ります。

ひまわり畑の真横を通過する新幹線

この写真は別の日に撮影したものです。岐阜羽島駅を通過する直前には、進行方向右側に綺麗なひまわり畑を見ることができます。8月中旬ごろに新幹線を利用する場合、必見です。

岐阜羽島駅

木曽川を渡ってしばらくすると、新幹線の岐阜羽島駅があります。岐阜羽島駅はいまだに使ったことがない。岐阜駅からのアクセスも非常に悪く、そもそもパーク&ライドがメインだと思います。

長良川を通過中

続いて新幹線は長良川を渡ります。先ほどの木曽川、この長良川、そしてこの直後に超える揖斐川の3つが「木曽三川」と言われる川で、昔から人々を水害で苦しめてきた川です。

パナソニックのソーラーパネル

パナソニックのソーラーパネルです。この形とこの向きは、完全に新幹線の乗客に対する宣伝ですね。

岐阜県内を走行中

新幹線は岐阜県内を走行中です。

山へ

だんだんと山へと入っていきます。この辺りが関ヶ原周辺です。

別の日に撮影した写真

この写真は別の日に撮影した映像です(2021年12月末)。この関ヶ原周辺は雪が積もり、しばしば東海道新幹線運転のネックになります。

伊吹山

あちらに見えるのが伊吹山。伊吹山から吹き下ろす寒気が雪を積もらせます。

米原駅を通過

新幹線のぞみ号は、東海道新幹線内で最後の通過駅である米原駅を通過中です。この米原からは、北陸本線が分岐しています。東京から福井までは、東海道新幹線で米原へ、そして特急しらさぎに乗り換えて福井へ向かうルートが最速です。現在はこのルートが最速ですが、あと数年で北陸新幹線が敦賀まで開業すると北陸新幹線が最速&乗り換え不要の列車になる。特急しらさぎはどうなるのでしょう。

米原駅

米原駅はJR西日本とJR東海の境界駅であることもあって、線路が多く敷かれています。

滋賀県

新幹線は滋賀県を走行中です。この辺りは、新幹線の線路周辺にも民家があります。東海道新幹線は本数が多いからうるさくて嫌にならないのか。

琵琶湖が見えた

新幹線は琵琶湖の近くをかすめていくにも関わらず、琵琶湖が見えるのは一瞬です。

京都府へ

大津市周辺から琵琶湖が見えたと思ったらすぐにトンネルへ。このトンネルを抜けると、のぞみ号は京都府に入ります。写真は京都府の山科周辺です。

京都駅

京都駅に到着です。京都駅はすべての新幹線が停車する駅です。言わずと知れた外国人観光客に大人気の観光エリア・京都への玄関口であり、関西への玄関口でもあります(大阪の中でも高槻などへ東京方面からいく場合は、京都で降りて乗り換えが便利です)。

京都駅を出発

新幹線は京都駅を出発します。ここからは関西エリアを走り、十数分で新大阪まで走り抜けます。

京都駅を出発

京都駅を出ると、進行方向左側には東寺の五重塔が、右側には京都鉄道博物館があります。

SLが煙を上げている

SLが煙を上げて停車しているのが分かります。京都鉄道博物館はJR西日本グループの鉄道博物館で、JR直営だからこそ見られる貴重な展示が多くあります。

特急サンダーバード

特急サンダーバードです。サンダーバードは関西と北陸を結ぶ重要な列車で、現在では1日1往復の和倉温泉行き以外のすべての列車が、大阪〜金沢間で運転されています。

関西を走り抜ける

関西を走り抜けます。

横には阪急が

途中で隣に阪急の線路が並走します。1964年の開業前、新幹線の工事中には仮の線路として、阪急が現在の東海道新幹線の線路を使っていたのは有名な話です。

N700Sとすれ違い

この映像を撮影した日は金曜日の夜だったので「のぞみ」号中心に大増発。N700S系とすれ違う瞬間を、映像から切り出してきました。

吹田の車両基地

大阪側での東海道新幹線の拠点である吹田の車両基地です。ここには、特に昼間に来ると大量の新幹線が留置されています。

ドクターイエローからN700Sまで

JR西日本の新幹線や、一部新大阪まで乗り入れてきたJR九州の新幹線も見られます。

N700S

N700Sもかなり増えてきました。

ブレてる…

少しブレていますが、「みずほ」「さくら」で使われるN700系8両編成が停まっているのもお分かりいただけるでしょうか。少し青っぽい車体です。

車両基地

8両編成は少し短いのでここまで来ると分かりやすい。

新幹線はかっこいい

新幹線は、どこから見てもかっこいいですね。

新大阪へ入っていく

東京から続いた旅がまもなく終わります。新幹線は新大阪駅へと入っていきます。

線路の数が大幅に増える

新大阪駅は線路の数が大幅に増えます。山陽新幹線の起点駅でもあります。

新大阪駅に到着

新大阪駅に到着しました。

ドクターイエロー

向こうからドクターイエローがやってきました。見ると幸せになれると言われる、黄色い新幹線です。

新幹線のぞみ号のVlog

今回の記事は、僕のブログでは初挑戦となる「動画から記事を作成」したものです。普段は「記事から動画を作成」しているのに対し、反対方向で記事を執筆してみました。動画もありますので、ぜひご覧ください。

また、コメントなどで意見もお待ちしております。

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