新幹線のチケットの買い方や格安で利用できる割引などを解説

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全国を走る新幹線。距離によっては飛行機と同等の時間で移動でき、飛行機より便数も多く利便性が高い新幹線。

この記事では、新幹線の乗り方やお得なきっぷなどを初心者向けに紹介します。

新幹線の切符予約方法 窓口で予約すると損をする!?

新幹線を運営するJR各社は、ネット予約を推進しています。最近ではネット予約を活用することで大幅な割引を得られることもあります。

東海道・山陽新幹線N700S系

新幹線のチケット予約はネットで買うべし!

新幹線のチケットはネットで購入しましょう。今でも一部の駅では、窓口や券売機に行列ができます。特に繁忙期はすごい行列になることが多い。

しかし、ネットで購入すれば「チケットレス」で乗車できます。お手持ちのクレジットーカードなどで決済し、交通系ICカードで乗車することができます。仕組みとしては次のとおりです。

チケットレス予約の仕組み
  • 予約時
    インターネットを通して予約

    ネットで空席情報を確認しながら、座席指定などもして購入し、クレジットカードで運賃・特急料金を決済する

    交通系ICカードをアカウントに登録しておく(初回のみ)

  • 乗車時
    改札機に事前登録した交通系ICカードをタッチする

    改札機は、交通系ICカードに紐づけられたアカウントの予約情報を確認し、その駅からの予約があれば改札を通す

  • 車内で
    指定された座席に座る

    自動改札機から車掌の端末に、「〇〇号車〇〇番の座席のお客さんは、きっぷを購入して改札も通過したので新幹線に乗っているはずです」という情報が送信されているので、きっぷを見せる必要はない

  • 下車時
    改札機に交通系ICカードをタッチする

    改札機は、交通系ICカードに紐づけられたアカウントの予約情報を確認し、その駅からの予約があれば改札を通す

    交通系ICカードは予約情報の確認に使っただけで、ICカードのチャージ残高が使われることはない(予約・事前決済なしで乗れるJR東日本「タッチでGO!新幹線」を利用の場合を除く)

交通系ICカードはあくまで「その人がチケットを予約した人か」を確認するために使うだけであり、交通系ICカードの残高で改札を通過することはできません。ただし、JR東日本は「タッチでGO!新幹線」というサービスがあり(事前登録が必要・無料)、これを利用すれば普通車自由席に乗車することが可能です。

JR東日本の新幹線はICカードチャージで利用することもできる

新幹線のチケット予約方法は主に2通り

新幹線の運営は主に2つに分かれています。東京駅を超えた直通運転をしていないため、東京駅の東と西で分かれているのです。

ここではその2つを「西側」「東側」として扱います。

東側エリアと西側エリアの区分

地図をご覧になるのが早いですが、西側エリアはJR東海・JR西日本(北陸新幹線を除く)・JR九州の新幹線。東側エリアはJR東日本・JR北海道・JR西日本の北陸新幹線です。

西側エリア…予約システムは「EX予約」「スマートEX」

西側エリアの新幹線は次の3路線です。

  • 東海道新幹線
  • 山陽新幹線
  • 九州新幹線

この路線では「EX予約」と「スマートEX」がチケットレスサービスとして利用できます。

EX予約は年会費が有料、スマートEXは無料です。交通系ICカードを紐づけることで、きっぷなしで新幹線に乗車できます。

比較サービス年会費おトク度
EX予約1,100円☆☆☆☆☆
直前の予約でも割引

東京〜名古屋 990円おトク
東京〜新大阪 1,100円おトク
東京〜広島 2,110円おトク
その他、早めの予約で割引もあり
スマートEX無料☆☆
指定席は一律200円引き
自由席は割引なし
その他、早めの予約で割引もあり
「EX予約」と「スマートEX」の比較

東側エリア…予約システムは「えきねっと」(「e5489」)

東側エリアの新幹線は次の6路線です。

  • 東北新幹線
  • 北海道新幹線
  • 上越新幹線
  • 北陸新幹線
  • 山形新幹線
  • 秋田新幹線

この路線では、主に「えきねっと」が使えます。また、北陸新幹線の東京〜金沢の間では「e5489」もチケットレスサービスを提供しています。

このように完全に2系統に分断されている背後にはJR各社の経営方針があり、ここを説明すると大変なことになるのでここでは説明しませんがとりあえず完全に東京駅で分断されていると思ってください。同じ「新幹線」という名前こそつくものの、別会社の別路線になります。東京駅で乗り継ぐ場合、改札を通る必要がありますし、特急券は東京駅で分断されます(乗車券は、JRは全て通しで購入することができる)。

したがって、例えば「仙台から品川へ行きたい」という場合、東京から品川までも新幹線にしようとすると「仙台〜東京」「東京〜品川」の特急券が必要です。数千円、出費が増えますので、普通は東京から品川間では在来線を使う人が多いです。

東側の新幹線は「えきねっと」が便利

新幹線の予約は、乗車日1ヶ月前から

JRのきっぷは全国一律で「1ヶ月前の同日の、10時に発売」となっています。新幹線や特急列車の指定席もそうです。

駅の券売機や駅の窓口では、1ヶ月前から列車の予約が可能です。例えばゴールデンウィークやお盆、年末年始といった再繁忙期には、1ヶ月前に予約するのがオススメです。

上で紹介したネット予約サービスでも同様に1ヶ月前から予約が可能です。ただし、後ほど紹介する「事前申込サービス」を活用すると、10時ちょうどにネットを使って予約しなくても予約できる場合があります。

新幹線の予約は1ヶ月前の10時から

ネット予約における「事前申込サービス」

JR各社はネットにおいて、「事前受付」「事前申込」(名前は会社によって多少異なる)を提供しています。これは、JRのきっぷの発売期日1ヶ月前より先に、申し込みをしておくことはできるサービスです。

例えば、年末年始の繁忙期である12月30日の新幹線に乗りたいとしましょう。11月30日の10時にきっぷが発売されるわけですが、その1週間前、11月24日から申込ができるわけです。ただしここで注意しなくてはならないのが、この事前申込はきっぷの確保は確約されないことです。

発売当日の10時になると、JR側のシステムが動き、きっぷの確保を始めます。ここできっぷが確保できた場合、申込に沿って予約が行われ、無事指定席などが確保されたことになります。一方、特に人気の列車では10時ちょうどに申し込みが殺到することもあります。事前予約も10時からJRの機械が動き始めるわけなので、申し込みが確保できない場合もあります。その場合は「予約不成立」となって、きっぷが確保できないことになります。

新幹線にお得に乗る方法

ここからは新幹線にお得に乗る方法を解説します。

東海道新幹線は割引が少ないながらも「ずらし旅」など豊富な旅行パッケージ

東海道新幹線(東京〜新大阪)間は、ビジネスでの利用が圧倒的に多く、またかなり混雑する路線であるため割引が非常に少ないです。割引をしなくてもお客さんが多く乗るし、ビジネス客のための空席がなくなっては困るのです。

2022年現在、東海道新幹線の割引は主に、

  • ずらし旅
  • ぷらっとこだま
  • スマートEXの早特商品

です。もっとも割引率が高いのは「すらし旅」などの旅行パッケージです。往復新幹線+ホテルのセットで購入することで、大きな割引が得られます。ただし、駅窓口での変更が不可など、条件が厳しいので予約前に確認が必要です。

この「ずらし旅」が発売される前、東海道新幹線の割引といえば「ぷらっとこだま」が有名でした。「ぷらっとこだま」は、前日までにJR東海ツアーズで予約するきっぷです。各駅停車の「こだま」号専用の商品です。

ぷらっとこだま|JR東海ツアーズ
こだま号片道プラン「ぷらっとこだま」。新幹線を利用したパッケージツアーを、専門店ならではの価格と品揃えでご用意しています。おすすめツアー情報やランキングのご紹介、お得な旅行プランの検索、ホテルや旅館の宿泊予約もできます。

ただし、こだま号は普通車指定席が少ないうえ、「ぷらっとこだま」やスマートEX・エクスプレス予約の大幅な割引商品が多いため、満席になることが多くあります。注意が必要です。

この「ぷらっとこだま」についても、解説記事を近々執筆しようと考えています。

東海道新幹線

東側の新幹線は「えきねっと」を利用するとおトク

東側の新幹線はJR東日本が中心となっています(JR西日本やJR北海道が導入している車両も基本的にJR東日本が開発したものです)。

JR東日本はネット予約サービスとして「えきねっと」を導入しています。JR東日本が運営する新幹線は、東海道新幹線と比べてビジネス需要が小さく、旅行需要が大きいため「えきねっとトクだ値」という割引商品が多数発売されています。

「えきねっとトクだ値」については、以下の記事にまとめてあります。当サイトの中でもご好評をいただいている記事です。

これ以外にもJR東日本が運営する旅行会社「びゅうトラベル」では、「びゅうダイナミックレールパッケージ」という旅行商品が発売されています。往復新幹線や特急と宿泊でかなり大幅な割引になります。片道新幹線より安い値段で、特急まで確保できるなんてこともあります。

北海道新幹線にも「えきねっとトクだ値」の設定がある

JR西日本・JR九州の新幹線は「e5489」や「JR九州ネット予約」が安い!

JR西日本やJR九州の新幹線では「e5489」や「JR九州ネット予約」が利用できます。JR西日本・JR九州は山陽新幹線と九州新幹線を一体的に運用しています。

このエリアにお住まいの方など、JR西日本やJR九州の新幹線・特急をよく使う方にオススメするのが「eきっぷ」です。特定のクレジットカードの発行が必要ですが、変更が何度でも可能で、JR西日本・JR四国・JR九州のほぼ全ての新幹線・特急列車に設定されています。

これ以外にも「e5489」では、JR西日本の各種「おトクなきっぷ」が購入できます。

自由席がある新幹線もあるが混雑に注意!

多くの新幹線には自由席が設定されています。最後に、各新幹線の混雑状況などを解説します。

東海道新幹線のぞみ号は混雑する

まず、圧倒的に本数が多い東海道新幹線です。東海道新幹線は、首都圏・名古屋・関西圏のみに停車する速達タイプ「のぞみ」が主体のダイヤです。

のぞみ号は1時間最大12本が運転されます。全ての列車が16両編成ですが、それでもなお空席が少ない状態で走り続けています。

東海道新幹線は全列車が16両編成

東海道新幹線「のぞみ」号は混雑するので、指定席を取るのがオススメです。また、東海道新幹線については「ひかり」号も混雑します。各駅停車の「こだま」号は指定席に割引きっぷが多く設定されているため指定席が満席のことがありますが、自由席は大抵、ガラガラです。

山陽新幹線・九州新幹線は自由席でもやや余裕がある

続いては山陽新幹線と九州新幹線です。

九州新幹線800系

山陽新幹線は東京から直通する「のぞみ」号で一部、混雑がみられます。「みずほ」号と「さくら」号は8両編成で運転されますが、自由席は3両とやや余裕があります。

ただし、山陽新幹線・九州新幹線の「みずほ」「さくら」号は、普通車指定席が2+2の配列になっています。グリーン車と同等の座席幅があり、かなり快適です。山陽新幹線を利用する場合は、僕は指定席を使います。

先ほど紹介した「e5489」で予約できる割引きっぷ「eきっぷ」では、自由席と同額で普通車指定席を予約することができます。この側面からもやはり、山陽新幹線に乗る場合は「eきっぷ」を利用するのがオススメです。

九州新幹線では、九州内完結の利用が多いのが特徴です。九州新幹線は通勤で利用するお客さんが多いため、朝夕の時間帯に混雑することに注意が必要です。

東北新幹線・北陸新幹線は全車指定席もあるので注意

続いて東側の新幹線に目を向けてみましょう。東側の新幹線で、日本の大動脈とも言える存在が東北新幹線です。東北新幹線には「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」号が走っています(秋田新幹線・山形新幹線に直通する新幹線として「こまち」「つばさ」もある)。

このうち「はやぶさ」「はやて」「こまち」「つばさ」については全車指定席となっています。全ての車両が指定席で、自由席が設定されていません。ただし、盛岡以北(盛岡〜新青森〜新函館北斗、盛岡〜秋田間)と福島〜山形〜新庄については「特定特急券」が発売されており、実質的な自由席特急券のような役割をもちます。普通車指定席の空席に座ることができます。特定特急券が発売される区間では、再繁忙期を除いて指定席が満席になることはほとんどなく、特定特急券でも窓側座席に座れることがほとんどです。「やまびこ」「なすの」号には普通車自由席が設定されています。

東京〜仙台間では東北新幹線はかなり混雑します。東海道新幹線と比べて本数が少ないのも理由だと考えられます。「はやぶさ」号は満席になることも多々あり、「やまびこ」の自由席には列ができます。

北陸新幹線には「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」が走っています。

北陸新幹線は特に、東京から高崎までの首都圏中距離区間と東京から富山・金沢までの長距離区間が混雑します。「はくたか」号は満席になっている日も多いため注意が必要です。なお、最速達の「かがやき」号には自由席は設定されていません。

最後に上越新幹線です。東京から新潟を結ぶ上越新幹線は比較的距離が短いです。自由席でも余裕があることが多いですが、北陸新幹線と同様、首都圏中距離の東京〜高崎間などは混雑する傾向にあります。

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