定時性が非常に高く、圧倒的な利便性を誇る新幹線。出張や旅行の際に新幹線を利用する人は多いでしょう。
新幹線を利用するはずが、列車の遅延などで間に合わない!となると焦ってしまう。今回は月に5回ほど新幹線を利用する中で遅延などのトラブルにも遭遇してきた経験から、「新幹線に間に合わない場合はこう対処すべきだ」を解説します。
落ち着いてひとつづつ対処すればたいてい、なんとかなります。新幹線駅へ向かう途中でスマホで見ることを想定して記事は書いていますが、厳密な変更ルールについては異なる点がある場合もあるので、駅員さんに確認してください。
新幹線に間に合わないときは、どうすべきか
新幹線に乗るはずが、予定の新幹線に間に合わない!この記事を見ている方のほとんどが、そんな方でしょう。とりあえずまず落ち着き、丁寧に対処しましょう。
新幹線のチケットの種類にもよるので、どのように購入したか確認しよう
新幹線に間に合わない場合、どうすべきか。ここでは新幹線のチケットを主に3種類に分けて解説します。
- JRの窓口や券売機で購入した、通常の紙の切符
- ネット予約を利用した切符(「スマートEX」や「えきねっと」「e5489」「JR九州ネット予約」など)
- 旅行会社などで購入したきっぷ
まず初めに、自分がどのきっぷであるかを明確に認識してください。種類が多過ぎるので今回は解説しませんが、「3.旅行会社などで購入したきっぷ」の場合、JR在来線の遅延が原因の場合を除き、変更などの対応ができないことがあります。その場合は仕方ないので、再度無割引のきっぷを購入することになります。旅行会社できっぷを購入すると安いです。しかしこのようなリスクがあるために安く設定されているので、ここはあきらめましょう。
乗り遅れそうな理由は何か
続いて、乗り遅れそうな理由を考えてください。そんな深く考える必要はなくて、主に、
- JR線の遅延が原因で乗り遅れそうなのか
- JR線以外の遅延が原因で乗り遅れそうなのか
のどちらかを明確にしてください。前者(JR線の遅延が原因の場合)は、かなり自由に対応してくださいます。一方でJR線以外の遅延が原因の場合、対応できないことも多いです。
仕方ない場合もあるが、できることを落ち着いて
新幹線以外の列車の遅延で、予定の新幹線に間に合わないなど仕方ないこともあります。ただ、遅れそうなことが確定してしまった以上、どうしようもないです。また、さらに焦って事故を起こし、もっと遅れるなんてのは最悪の結末です。
月に5回以上新幹線に乗る僕も、今まで何度も「予定の新幹線に間に合わない」ことがありました。でも毎回、なんとかなっています。落ち着いて対処することが重要です。
とりあえず落ち着いて、次の章からはどう対処すべきかを解説していきますので、ひとつづつ確認して対応してください。
通常のチケットを利用している場合
まず初めに、「JRの窓口や券売機で購入した、通常の紙の切符」、JRの通常のチケットを利用している場合の対処法です。
乗り遅れそうな場合、発車時刻前であればJRの窓口で1回は変更が可能
まず前提として、通常のJRのきっぷは1回に限り手数料なしで変更することが可能です。発車駅などに限定せず、JRの窓口であればどこでも変更が可能です。したがって、JR線の駅から新幹線の駅へ向かおうとしており既に遅れそうなことが確定している場合、窓口で変更してもらうのが良いです。ただし指定席の変更は、列車の発車時刻までで、発車時刻を過ぎると一切変更できません。
例えば、横浜駅から新横浜駅へ移動して、新横浜駅から新大阪駅まで新幹線に乗車する場合を考えましょう。新横浜からの指定席ですが、横浜駅でも変更ができます。ただしこの場合、新幹線の新横浜駅発車時刻を過ぎていると変更ができませんので注意してください。
通常の指定席は、後の新幹線で自由席が利用可能
JRの窓口が近くにあればいいのですが、問題は「JRの窓口が近くにない」とき。地下鉄や私鉄線で新幹線の駅へとアクセスする場合に起こりえます。この場合はどうしようもないので、諦めることになります。通常のJRのきっぷは、乗り遅れた場合でも後続の列車の自由席(または空席)を利用できます。改めて座席の指定をする場合は再度、特急料金が必要になります。
たとえば、東急東横線沿線から新横浜線を利用して新横浜へ、新横浜から新幹線を利用して新大阪駅へ向かう場合、東急線の窓口では新幹線のきっぷを購入することができません。この場合、仕方ないので後続の新幹線の自由席を使うことになります。
なお、東北・北海道新幹線「はやぶさ」、秋田新幹線「こまち」、北陸新幹線「かがやき」、そして一部の上越新幹線「とき」は全席指定席です。この場合、元の指定席と同じ名称の列車に限り、空席利用という形で利用できます。たとえば、東北新幹線「はやぶさ」に乗り遅れた場合、後続の「はやぶさ」の空席を利用する(指定席を再度予約することはできない)か、自由席のある「やまびこ」などの自由席を利用するのどちらかになります。
JRの遅延が原因の場合は窓口で対応可能
これは旅行会社のきっぷでも同様のことが言えますが、JR線の遅延が原因の場合は最大限、窓口で対応してくださいます。
たとえば僕の経験で言うと、JR東海道本線(岐阜→名古屋の在来線)の遅延で新幹線に乗り遅れた場合、窓口で「JRの遅延で遅れました」と言えば後続の新幹線の指定席を確保してくださいました。
JR線の遅延の場合は、最大限対応してくださるので、その場合は焦らず駅員さんや車掌さんに相談してください。
逆に言うと、新幹線を利用する場合は新幹線のターミナル駅まで、JR線を使って移動した方が安心だと言うことですね。
変更ができるネット予約がオススメ
ここまで乗り遅れた場合の対処法について解説してきました。これらを踏まえて新幹線の予約は、ネット予約を利用するのがオススメです。
ネット予約であれば新幹線をスマホで手数料なくすぐに変更可能
ネット予約の魅力はなんといっても、スマートフォンで変更が可能であること。現在ある新幹線のネット予約では多くが「何度でも手数料無料で変更可能」というサービスです。
- 東海道・山陽・九州新幹線→エクスプレス予約・スマートEX
- 山陽・九州新幹線、北陸新幹線→e5489
- 九州新幹線→JR九州ネット予約
- 東北・上越・北陸・北海道・山形・秋田新幹線→えきねっと
がそれぞれ利用できます。運営会社によって方針が異なるため利用できるサービスが異なるのが難点ですが、概ね東京より西で「エクスプレス予約」および「スマートEX」、東京より東で「えきねっと」で完結するようになりました。
なお、東海道・山陽・九州新幹線の「エクスプレス予約」「スマートEX」、山陽・九州新幹線の「e5489」、東北・北海道・北陸・上越・山形・秋田新幹線の「えきねっと」それぞれについて解説記事を作成していますので、ご覧ください。
「早割」でも新幹線が遅延の場合は「割引引継」がある場合も
最近ではネット予約において「早割」などが充実しています。早めに予約することで、大幅な割引を受けることができる切符があります。
その中でも「エクスプレス予約」および「スマートEX」では、新幹線が遅延した時に「割引引継」という機能があります。これは例えば、本来であれば3日前までしか変更できない割引きっぷであっても遅延時に限って割引価格のまま列車を変更できるようになるシステムです。
早割では他の新幹線に乗車できないことがあるので注意
インターネット予約は便利です。また、列車に乗り遅れそうな場合であっても、窓口へ行く必要がなく、スマートフォンで予約の変更ができるためすぐに次の列車に変更できます。
ただしネット予約の一部の割引商品では、後続列車の自由席にも乗車不可などの制約がある場合があります。この点は注意が必要です。予約時に、乗り遅れの場合の扱いについては確認しておきましょう。
今回は新幹線に乗り遅れそうなときの対処法について解説してきました。焦ってしまうのはよくわかりますが、とりあえず落ち着いて。なんとか対応できる場合が多いので、できることを丁寧に対応していきましょう。
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