北海道の玄関口・新千歳空港。日本国内の各地から飛行機が飛んでいます。東京・羽田からの便なんかは1時間1本以上のペース。
「空港」といえば空の玄関口というイメージが強いですが、実はたったそれだけではない。それ以上に魅力があるのが、ここ新千歳空港です。ということで、新千歳空港の魅力を徹底的に紹介していきます。
JRで札幌エリア近郊から直通!小樽からの直通列車も!快速エアポートには、指定席Uシートも
札幌市内から新千歳空港へは、JRの「快速エアポート」の自由席を使えば十分です。
本数が多く、交通系ICカードも使えてすぐに乗れるJRが一番オススメ!
交通手段 | 価格 | 所要時間 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
快速エアポート | 1,150円 | 最速33分(特別快速エアポート) 最速37分(快速エアポート) | 本数が多く、乗りたい時に乗ることができる | 座れない可能性がある |
快速エアポート 指定席uシート | 1,990円 | 最速33分(特別快速エアポート) 最速37分(快速エアポート) | 最も快適な移動手段であり、かつ定時性が高い | 高い |
空港バス (北都交通) | 1,100円 | 1時間05分(直行便) | 最も安く、札幌駅以外の札幌市内へも直行する | 時間がかかる |
新千歳空港から札幌までの移動手段
個人旅行であればJRの快速「エアポート」を利用する人が圧倒的多数です。預け荷物を受け取り後、ほとんどの方はJRの改札へ向かいます。
新千歳空港は東京の羽田空港と比べて札幌市街地からやや離れています。そのため、鉄道による高速輸送が特性を発揮する区間であるため、この区間ではJRが圧倒的に有利です。
JR以外にバスもあるけど、やっぱりJRが一番便利だよ!
例えば支笏湖なんかだったら、札幌へ行かずに新千歳空港からバスに乗るのが通常のルートです。
それ以外に、道東(新得・トマム・帯広・釧路・根室方面)や道南(登別・苫小牧・室蘭・函館方面)に行く場合は、快速エアポートで南千歳へ、南千歳で特急列車に乗り換えるのがベストです。
JRの「快速エアポート」と「特別快速エアポート」
新千歳空港から札幌へは「快速エアポート」が走っています。1時間に5本程度あり、かなり便利です。快速エアポートは途中、いくつかの駅に停車します。
札幌ー新札幌ー北広島ー恵庭ー千歳ー南千歳ー新千歳空港
の順に停車し、最速37分で札幌と新千歳空港を結びます。最近新設された「特別快速エアポート」は、途中の停車駅がかなり絞られました。
札幌ー新札幌ー南千歳ー新千歳
の順に停車します。特急料金不要の快速列車でありながら、特急と同じ停車駅です。最速33分で札幌と新千歳空港を結びます。
ちなみに、快速エアポートの車内ではWi-Fiが使えます。JR北海道の特急でもWi-Fiが使える車両は全くないのに→2021年に「はまなす編成」「ラベンダー編成」がデビューし、JR北海道の特急としては初めてWi-Fiを装備しました。普通列車では快速エアポートだけで使えます。これは正直とてもありがたい。
快速エアポートの普通車
快速エアポートの普通車には交通系ICカードなどの乗車券だけで乗ることができます。
快速エアポートの座席は、クロスシート(進行方向を向くタイプ)とロングシート(ベンチタイプの座席)があります。現行の車両が登場した当初はクロスシートが多かったですが、最近導入されるものはほぼ全てロングシートです。
快速エアポートの自由席は、混んではいますが座れることが多いです。
空港行きの場合、札幌到着前に乗っていた客が席を埋めてしまいます。しかし札幌は大都市圏、次の新札幌駅や東広島駅などで降りる客が一定数います。
空港発札幌方面の電車は、新千歳空港駅発車の10分前くらいに席が埋まります。もし空席がなければ快速エアポートはおおよそ10〜20分間隔て出ているので、次の列車を待つという選択もあると思います。
少し待てば座れる、時期にもよるけど意外と空席はあったりするよ!
快速エアポートの指定席(uシート)
快速エアポート号は6両編成で、そのうち4号車がuシートと呼ばれる指定席になっています。そのため、4号車の指定席を利用する場合は指定席券が必要です。
「快速エアポート」「特別快速エアポート」の指定席はえきねっとを使って予約ができます。2022年3月からはチケットレスサービスが開始され、きっぷの受け取りもなく乗車できるようになりました。
ただしチケットレスサービス開始と同時に値上げされ、2023年現在の指定席料金は840円となっています。
Uシートに座るとリクライニングシートになります。座席のテーブルもあります。一般的なJR北海道の特急と同じタイプの座席になっています。
快速エアポートは、空港からのアクセスに加えて札幌近郊での需要も拾うので混雑します。uシートは着席が保証されると同時に、快適な座席が提供されます。2023年5月に新千歳空港を利用した際、uシートの指定席料金は値上げされたにもかかわらずほぼ満席でした。
指定席を利用すると座席が快適であるというのは事実ですので、特に大きな荷物を持っている場合は買う価値があるといえるでしょう。
札幌駅〜新千歳空港駅まで利用した場合、乗車券は1070円(大人・片道)、指定席uシートを利用する場合、指定席券が別途840円です。この区間はSuicaなども含めたICカードが利用できます。
普通車でも座れる、ということは敢えて指定席を使う意味は座席グレードかな。
高速バスも運行
新千歳空港へは高速バスも運転されています。
高速バスの最大のメリットは、札幌市内の繁華街などへ乗り換えなしでアクセスできることです。
札幌の繁華街は主に、「札幌駅」「すすきの」「大通公園」の周辺などに分けられます。札幌駅へはJR北海道の快速エアポートが運転されますが、すすきのや大通公園周辺へ行くには乗り換えが必要です。
高速バスは、新千歳空港から札幌の中心地を直行で結びます。この利便性の高さが高速バスの最大の特徴です。
新千歳空港へのリムジンバスは主に「北都交通」が運行しています。北都交通の高速バスは片道1,100円とJRより50円だけ安い。ただ往復割引などもあり数百円ほど安くなることに加え、地下鉄へと乗り換える運賃を考えれば意外と安かったりします。
札幌駅に停車したのち、札幌市内のホテルに止まる便や、定山渓温泉へ直行する高速バス(湯ったりライナー)、それ以外にも旭川などへ直行するバスもあります。時間さえあればかなり便利です。
詳しくは、北都交通の公式サイトをご覧ください。
新千歳空港から各地へ!国内線待合室をご紹介!
新千歳空港の国内線待合室はどうなっているのか…僕も初めて利用する前にどんなものかと思って調べてみたのですが、実際に出てくるのは有料ラウンジなどについての記事ばかり。ということで続いては、全員が通過することになるであろう、保安検査場の先の待合室をご紹介したいと思います!
狭いけれどそれなりに施設は充実!新千歳空港の国内線待合室
僕が過去に利用したセントレアや福岡空港と比べて狭い印象を受けました。そして何より利用客が多いということがあり、席は埋まりがちです。待合室の席が全て埋まるということはよっぽどのことがない限りありえないとは思います。が、人が座っている横に座ろうとすることはあまりないので、結構埋まっているという印象を受けます。
セントレアと比べたら快適とは言い難いです。駅のホームのベンチとまではいきませんが、座席自体にかかっている傾斜は小さく、仮眠をとることは困難です。背もたれも写真のように頭のところまでありません。
保安検査後にもお土産などはあるが、小規模
売店もあります。北海道の味噌ラーメンや海鮮丼を食べられるお店もありました。
お土産屋も制限エリア内(保安検査後)にあります。ANAのお土産ショップ「ANA FESTA」もあり、ANAカードやANAマイレージクラブカードを提示すると割引が受けられ、お得にマイルもたまるのでマイレージクラブ会員にはオススメです。
ただし、保安検査を通過する前のエリアの方がお土産は充実しています。また、預け入れ荷物がある場合、預け入れ荷物にお土産を入れてしまった方が便利です。可能なら、保安検査通過前にお土産を確保しておくのがオススメです。
保安検査後エリアで仕事などの作業ができる場所は??
結論から言えばあります。しかし、数は少ないです。搭乗口ひとつにつき10席程度しか用意されていません。
写真のように電源があります。100V電源とUSBの電源が利用できます。
新千歳空港は北海道という場所柄、需要が多いということもあってとにかく椅子を多く設置したという印象を受けました。早めに制限エリアに入ってそこで仕事をしたいという方はカフェ等を利用するのもよいかもしれません。
もはやひとつのテーマパーク!温泉や映画館まで、丸っと1日楽しむことだってできちゃう新千歳空港
新千歳空港には映画館や温泉もあり、充実した時間を過ごすことができます。ゲームセンターやバーもあります。
出発前に時間があるなら「新千歳空港温泉」へ
僕の最寄りの空港、中部国際空港にも温泉があります。でも、映画館がある空港って聞いたことありますか?保安検査を通過する前のエリアに、飲食店やお土産屋が3層にも4層にもなってたくさんある空港、聞いたことありますか?
国内線ターミナル4階には温泉と映画館、そしてゲームセンターもあります。この「新千歳空港温泉」、温泉内部の写真は撮っていませんがなかなか素晴らしい温泉。残念ながら温泉の中から飛行機が見れるわけではありませんが、露天風呂もあります。
2020年夏の北海道周遊旅行で、北海道入りした日にこの温泉に入りました。いい感じだったので、名古屋へ戻る時にも温泉に入ろうと思ったのですが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で入場制限が…ということで入れませんでした。
場合によっては入場制限がされていることもありますので注意してくださいね。
新千歳空港国内線ターミナルにはフードコートなども充実
新千歳空港の国内線ターミナルはフードコートなども従実しています。
3階にはフードコートがあり、ここは国内線の飛行機が一望できます。そして滑走路を離着陸する飛行機も見ることができます。
僕はここのフードコートの味噌ラーメンが大好き。行きも帰りも食べました笑
それ以外にもこのフードコートにはさまざまな料理があります。が、僕はやっぱり、せっかく北海道にきたのなら味噌ラーメンとか食べたいですね。
国内線ターミナルの売店
ちなみに国内線出発ゲートや航空会社のチェックインカウンターがある2階には主にお弁当が売られています。また、3階のフードコートほど落ち着きはないんですが、多少ベンチ等が置いてあった食べることができます。海鮮を使ったお弁当もたくさんありますので新鮮な海鮮が食べたい方はこちらでお弁当を買ってもいいかも。
ちなみに国内線であればお弁当を持ち込むことも可能(加熱式のお弁当は危険物に該当するため不可です)なので、買って国内線の待合室で食べるのもありでしょう。さらに、国内線ターミナルの4階(フードコートと同じフロア)にはプロントがあったりと、カフェなども充実しているので、パソコン作業などをして時間を潰すこともできます。
新千歳空港で海鮮丼!ターミナルビル3階には飲食店が!
新千歳空港のターミナルビルには飲食店も充実しています。北海道の名物である海鮮丼やジンギスカンなどをいただくこともできます。
北海道といえば海鮮丼!北海道の新鮮な海鮮を楽しむことができるお店が、新千歳空港の中にもあります。ジンギスカンのお店はまだ、実際に行ったことがないので行く機会があればレビューします。
新千歳空港の「北海道ラーメン道場」で、北海道各地のラーメンを!
国内線ターミナルの3階には、各種飲食店が入っています。北海道の名産である海鮮や味噌ラーメンなどを楽しむことができます。3階には「北海道ラーメン道場」があり、北海道の名物ともいえるラーメンを食べることができます。
この「北海道ラーメン道場」には10店舗ほどが入店しており(2023年現在)、札幌ラーメンだけでなく、旭川や帯広などの食材を使ったラーメンもいただくことができます。
特に寒い冬場は、暖かい味噌ラーメンが身に沁みますが、夏場でも混雑しています。
写真のように、海鮮などをふんだんに使ったラーメンも用意されているので、空港で北海道の食を感じることができます。
新千歳空港には、飛行機が見えるホテル「エアターミナルホテル」も!もはやテーマパーク
さらに、新千歳空港には飛行機が見えるホテルまであります。その名も「エアターミナルホテル」。僕も1回目の北海道周遊旅行の際に宿泊しましたがそれがこちら。
じゃーん!こんな感じ。
実際にホテルの自分の部屋から飛行機が見えるんです。すごいですよね。飛行機が見えるにもかかわらず、防音対策はしっかりしていて寝不足になるってこともなく。かなり快適なホテルでした。
昼はもちろんのこと、夜も飛行機が見られるのはかなり素晴らしい。そして、ホテルの部屋にあるテレビには、空港のターミナルにある発着案内も映せるのです。「あの飛行機は羽田から来たんか、あれは函館へ行くんだな、あ、さっきのANAに続いてJALが羽田から来たぞ」って、見てるだけで楽しいです。
こちらの記事にまとめてありますので、こちらもご覧くださいね。
また、道央の玄関口となる旭川空港についても記事を作成しています。旭川や富良野、美瑛などの道央に予定がある場合はこちらの旭川空港が便利です。
北海道旅行の記事も公開しています。是非とも参考にしていただいて、北海道旅行を満喫してくださいね!
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