本数が多く、便利で快適、そして定時制に優れた新幹線。そんな新幹線に乗る時、気になるのがお金の問題。
東海道新幹線に格安に乗る方法として僕がダントツでオススメするのが、JR東海ツアーズのツアーです。うまく利用すればとてもお得に、そして高速バスより圧倒的に速くて快適な新幹線で移動できます。
この記事では、JR東海ツアーズの旅行をフル活用する方法を徹底的に紹介します。
日帰り新幹線の往復でも格安で利用できる!
JR東海ツアーズは、新幹線やJRの特急を利用した日帰りパッケージを発売しています。2023年1月現在、コロナ禍でJR東海が発売した「ずらし旅」が発売されており、このパッケージが最もお得で自由度が高いです。
2023年現在のオススメは「ずらし旅」
JR東海はコロナ禍からの回復時に、「ずらし旅」というパッケージツアーを発売し始めました。このパッケージツアーは、
- 往復新幹線の指定席(破格の追加料金で「のぞみ」含むグリーン車指定席に変更可能)
- 現地での選べるアクティビティ
がセットになったきっぷです。土休日より平日の方が代金が安く設定されています。後に紹介する、JRの日帰りツアーより選べる新幹線が豊富に設定されています。
詳しくは、「ずらし旅」の記事を作成しています。この記事はご好評をいただいています。
「ずらし旅」が発売される前から、おトクなパッケージがあった
JR東海ツアーズでは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前から、JRの特急や新幹線を利用した日帰りのパッケージツアーが販売されていました。「ずらし旅」の予約については上記の記事を見ていただくとして、ここでは日帰りツアーの予約方法を解説します。
JR東海ツアーズのホームページから「JR日帰り」をクリックします。最初の状態では「JR+宿」の設定になっているので注意。
「JR日帰り」を選択したら、出発地と目的地を設定します。
プランを選択します。浅草での商品券付きのツアーなどもありますが、今回は新幹線往復とキヨスクの商品券がセットになったプランを選択しました。
予約は5日前までなので、5日先以降しか選択できないようになっています。通常のきっぷとは異なり、直前まで予約できるわけではないので注意が必要です。
選択できる列車の一覧が出てきます。選択できる列車は限られます。2023年1月に再度確認したところ、「のぞみ」ごうも追加料金を支払うことで乗車できるようです。
復路は別で選択することができます。往路が決まったら勝手に復路が決められる訳ではありません。
旅行商品であり、通常の運賃とは違うので時期によっては発売中止となることもあります。2021年11月現在、日帰りで往復するプランはこだま号に限定して発売されています。
「ぷらっとこだま」などの割引商品も
JR東海ツアーズが発売する割引旅行商品として、長年人気を博してきたのが「ぷらっとこだま」です。各駅停車の「こだま」号限定で、かなりお得に新幹線に乗ることができる旅行パッケージです。
乗車駅 | |||||||||
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東京・品川 | 新横浜 | 静岡 | 浜松 | 名古屋 | 京都 | 新大阪 | |||
目 的 地 | 東京・品川 | 旅行代金(おとな) | ¥5,000 | ¥6,900 | ¥8,600 | ¥10,700 | ¥10,900 | ||
旅行代金(こども) | ¥3,500 | ¥4,400 | ¥5,700 | ¥7,300 | ¥7,500 | ||||
新横浜 | 旅行代金(おとな) | ¥4,800 | ¥6,800 | ¥8,400 | ¥10,500 | ¥10,800 | |||
旅行代金(こども) | ¥3,200 | ¥4,300 | ¥5,400 | ¥6,900 | ¥7,400 | ||||
静岡 | 旅行代金(おとな) | ¥5,000 | ¥4,800 | ¥4,900 | ¥8,100 | ¥8,600 | |||
旅行代金(こども) | ¥3,500 | ¥3,200 | ¥3,400 | ¥5,400 | ¥5,700 | ||||
浜松 | 旅行代金(おとな) | ¥6,900 | ¥6,800 | ¥3,900 | ¥7,000 | ¥7,500 | |||
旅行代金(こども) | ¥4,400 | ¥4,300 | ¥2,800 | ¥4,500 | ¥4,900 | ||||
名古屋 | 旅行代金(おとな) | ¥8,600 | ¥8,400 | ¥4,900 | ¥3,900 | ¥4,600 | ¥4,800 | ||
旅行代金(こども) | ¥5,700 | ¥5,400 | ¥3,400 | ¥2,800 | ¥3,200 | ¥3,600 | |||
京都 | 旅行代金(おとな) | ¥10,700 | ¥10,500 | ¥8,100 | ¥7,000 | ¥4,600 | |||
旅行代金(こども) | ¥7,300 | ¥6,900 | ¥5,400 | ¥4,500 | ¥3,200 | ||||
新大阪 | 旅行代金(おとな) | ¥10,900 | ¥10,800 | ¥8,600 | ¥7,500 | ¥4,800 | |||
旅行代金(こども) | ¥7,500 | ¥7,400 | ¥5,700 | ¥4,900 | ¥3,600 |
この表にはありませんが、東京・品川〜名古屋などの距離であれば+1,000円で、東京・品川〜新大阪の距離であれば+1,400円でグリーン車に変更することも可能です。
ぷらっとこだまについては、今後ご要望があれば記事を作成したいと考えています。
ただし、乗り遅れの場合、後続列車の自由席の利用も不可、途中下車も不可、特定都区市内制度が適用されないなどのデメリットもあります。
宿泊+往復新幹線のパッケージはとてもおトク!
JR東海ツアーズでは新幹線日帰りパッケージツアーだけではなく、新幹線やJR特急などの交通機関+宿泊のパッケージツアーも用意されています。
新幹線+宿泊のパッケージツアーを利用しよう
新幹線と宿泊のパッケージツアーでは、宿泊施設と列車をそれぞれ選び、自由に組み合わせることができます。JR東海ツアーズでは選べるホテルも充実しています(JR東海グループのホテルに限定されるということは一切ありません)。また、ホテルの部屋の種類(シングル・ダブル・ツインなど)、そして朝食などの食事の有無も自由に組み合わせることが可能です。
複数の種類のホテルを組み合わせることや、「不泊」も可能
JR東海ツアーズをはじめとした交通機関+宿泊のパッケージでは、複数のホテルを組み合わせたり、ホテルなどを別途手配する「不泊」も可能です。ただし、JR東海ツアーズでは1泊目は必ず宿泊が必要です。似たような旅行パッケージを販売している「近畿日本ツーリスト」などでは、1泊目が不泊のパッケージを組むことも可能なので、少し自由度は低いです。
例えば僕の使用例では、北海道へ行く前後に東京で予定があったので1泊目を東京泊、そして2泊目と3泊目を不泊として4日目に帰りの新幹線を予約しました。
また、1泊目は東京、2泊目は横浜、3泊目は箱根(小田原)などと宿泊地を変更することもできます。出発駅と帰着駅は同じでなくてはなりませんが、行きと帰りで現地の発着駅を変更する(前の例では、到着駅が東京、最終日の乗車駅が小田原)ことも可能です。
希望する時間帯に列車がない場合は「EX予約」も活用しよう
旅行パッケージは比較的自由に新幹線を選ぶことができますが、座席数が制限されるという弱点もあります。
旅行パッケージの自由度は上がってきているが…
新型コロナウイルスの影響を受けて大打撃を受けた遠距離輸送。東海道新幹線でもビジネス需要の落ち込みが顕著に見られました。
以前(コロナ前)は、旅行パッケージで乗車できる新幹線は早朝・深夜の「のぞみ」号と、昼間帯については一部の「ひかり」号、場合によっては「こだま」号のみと制限されていました。コロナ禍を経て現在は旅行パッケージで利用できる昼間帯の「のぞみ」号が増えています。
しかしやはり、旅行パッケージの大きな弱点として、
利用できる列車が限定されており、座席数も制限されている
ことが残っているのは事実です。空席がやや少なくなってくる時間帯、休日であれば9時〜10時、平日であれば7時台から9時台などの新幹線が思うように選ぶことができないことが多々あります。
ネット予約「EX予約」「スマートEX」も活用しよう
そこで、自由に新幹線を選べるという前提に立ち、「高速バスは狭いし時間がかかるから嫌だけれど少しくらい時間がかかってもいい」という場合は、「EXこだまグリーン早特」または「ぷらっとこだま」が断然オススメ。名古屋から東京までのこだま号グリーン車指定席を片道9000円で利用できます(スマートEX(年会費・登録費無料)の登録が必要)。
また、家族で新幹線に乗る、友達と新幹線に乗るなど、グループで乗車する場合は「EXこだまファミリー早特」がオススメ。大人2人以上のグループでこだま号の普通車指定席がかなり安くなる、おおよそ3割引近くになるきっぷです。EX予約・スマートEXは2021年のシステム改修によって複数人のICカードの登録もできるようになりました。これを使うとお得に、そして便利に新幹線に乗ることができます。
2023年秋にダイナミックパッケージがリニューアル
JR東海ツアーズは2023年秋に、ダイナミックパッケージを大幅にリニューアルすることを発表しています。スマートEXやEX予約のように、直前まで予約変更ができるホテル+新幹線のパッケージツアーを販売するそう。
スマートEXの良さと、ダイナミックパッケージの良さを組み合わせた、まさに「最強」の商品が生まれます。値段の設定がどうなるかは現時点で不明ですが、とても楽しみです。
2023年秋に実際に利用できるようになったら、このブログでも紹介します。
今回はJR東海ツアーズの旅行を紹介しました。他にも「安く新幹線に乗る」方法はありますので、どんどん紹介していきますね。
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