旅行の際に、新幹線や特急に乗ることができれば快適、でも特急などって高い。少しでも安く、特急や新幹線に乗る方法はないのかなあ。
特急・新幹線に少しでも安く乗る方法のまとめ
実は特急に安く乗るために使える方法はある程度決まっていて、以前の記事でも紹介しています。そこでは、
- パッケージツアーを利用する
- 「えきねっとトクだ値」など、ネット予約などの割引運賃を利用する
- 競合他社にも目を向けてみる
- JRであれば乗継割引をうまく利用する
- (運賃で)学割や株主優待などを駆使する
といったものを挙げました。実際に旅行していて、現実的に最も節約しやすいのがここに挙げたもの。「なるほど」って思った方は是非とも実行してみてください。ちょっとピンとこない、って人はここから先で具体例をあげて説明していきますのでそちらもご覧ください。
以前の記事で「少しでも安く旅行をする方法」について書きました。
ここで、2〜3県くらいをまたぐ移動なら特急等を駆使できると便利だと書きました。特急をうまく安く使えると便利です。でも、実際どういうふうにすれば割引の運賃が探せるのかが分からない。
そこで今回は、お得な予約の探し方などを一挙ご紹介します。
運賃はうまく探そう 具体的に運賃を安くする方法はこれだ!
特急の運賃は、特に電車に乗り慣れていない人だと複雑に感じるかもしれません。ただ、実際そんな複雑ではなくて、
特急はその快適性と速達性から、普通列車より追加で料金がかかる
と考えてください。すると、
総支払額=普通運賃+特急料金
となるのも理解できるでしょう。これが今回の話の前提です。なお、新幹線も特急の一種とみなされます。
パッケージツアーを利用する
まず鉄道の割引を受けたいときに考えるのがこれ。
東京-大阪間の東海道新幹線を使いたいならJR東海の子会社「JR東海ツアーズ」、名古屋-大阪間の近鉄特急を利用したいなら近鉄の子会社「近畿日本ツーリズム」を利用するなど、使いたい特急列車を運転する会社の子会社を使うと安く鉄道に乗ることができる場合が多いです。

パッケージツアーは基本的に、交通機関+ホテルのセットとなります。詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。
2021年からJR東海が、旅行会社経由でパッケージツアーとして「ずらし旅」を発売中。これがかなりお得です。
「ずらし旅」については徹底的に解説した記事を作成しました。
この記事では、JR東海ツアーズの東海道新幹線往復タイプの旅行パッケージを用いて、実際にどんな感じで予約できるのか解説しています。
【メリット】
- 安くなる
- ツアーなので、万が一キャンセルなどとなっても手続きが楽(ホテルと交通機関セットでキャンセル等できる)
【デメリット】
- 列車の変更、特に当日の変更等はできない場合が多い
- 前日や当日など、直前の予約に対応していない場合がある
ネット予約の割引運賃を利用する
パッケージツアーは「急な変更」等には対応していません。また、ホテルはあくまで「パッケージツアーの対象ホテル」に限られます。また、特急の列車が指定されている(一部、繁忙時間帯は使えない場合がある)こともあります。
そこで、少しは柔軟性が欲しいという方にオススメするのがネット予約。ネット予約は特急単体(乗車券を含む場合もある)で取るため、変更など柔軟に対応できることが多いです。例えば、「3日前までの予約」が必要な商品で当日変更が必要になった場合、「通常運賃との差額を払えば通常の切符と同様に変更ができる」ことが多いです。通常運賃だとお得感はなくなりますが「損はしない」というのは大きなメリット。
JRのネット予約システムだと、例えばJR東日本・北海道は「えきねっと」が大幅な割引きっぷを販売しています。「えきねっとトクだ値」は割引率が非常に高いのが特徴。
最大半額になることもある「えきねっとトクだ値」の予約方法について、詳細にまとめました。スクリーンショットも用いて丁寧に予約方法の解説もしています。こちらの記事もご覧ください。

そして、JR西日本・四国はこちらの「e5489」。例えば、関西圏から北陸へ旅行する際には圧倒的におトクな「北陸乗り放題きっぷ」はe5489で予約する商品となっています。それ以外にも、様々なおトクなきっぷが発売されています。
JR西日本を定期的に利用するのであれば、JR西日本のクレジットカード「J-westカード」を発行し、「eきっぷ」を利用するのがオススメです。僕は普段、JR西日本の新幹線や特急を利用する場合、「eきっぷ」+「学割」の組み合わせがほとんど。
eきっぷはカード会員専用でありながらも直前まで変更が可能、そして通念を通して割引があります。山陽新幹線では特に威力を発揮します。

JR九州はこちらの「JR九州ネット予約」。
例えば7日前までの予約で、博多-熊本間の九州新幹線普通車指定席が、通常5,230円から2,620円と、ほぼ半額になります。

東海道・山陽新幹線のネット予約は「スマートEX」。JR東海はこういったサービスに消極的なこともあり、あまり大幅な割引はありません。大幅な割引がなされるのは、新幹線こだま号限定のものが多い印象。

東海道新幹線はビジネス需要が堅調なため、割引きっぷが少ないのは残念なところです。

さらに、ネット予約で僕がよく使うのは「近鉄特急ネット予約サービス」。
東海道新幹線と競合する名古屋=大阪間では「名阪チケレス割」があります。これは、前日までにネットで予約をすると300円オフになるというもの(名阪特急ひのとりを除く)。それ以外にも、観光地エリアである伊勢志摩エリア内と吉野エリア内で完結する特急券は300円程度で購入できる「伊勢志摩チケレス割」や「吉野チケレス割」もあります。

このように、ネット予約に目を向けてみると、パッケージツアーよりやや変更などがしやすく購入することができます。
【メリット】
- 安くなる場合が多い
- 時期によっては大幅に安くなる
- パッケージツアーより柔軟性がある
【デメリット】
- 変更する場合は、通常運賃に変更せねばならない場合がある
- チケットレスで乗車できる場合や切符の受け取りが必要な場合など、条件がやや複雑だったりする
- 複雑な条件が面倒で、駅窓口で買えばよかったじゃん!ってなることがある
競合他社にも目を向けてみる
次に意外としっかり見てみると役立つのが「競合他社に目を向ける」こと。
例えば、名古屋から大阪へ移動する場合。この場合、一番最初に挙がってくる選択肢は「新幹線」だと思います。しかし、名阪間の移動は、近鉄の名阪特急もあります。
このような競合他社を見てみると意外とお得だったり。僕は特に急ぐ場合以外は、名阪間の移動は近鉄特急を使います。近鉄のネット予約サービスを使うと「名阪チケレス割」が使えて安くなったりします。さらには、スピードで勝てない近鉄は「快適性」で勝負しています。1年前に新たにデビューした名阪特急「ひのとり」は非常に快適です。
なのに新幹線より安い。ちなみに、新幹線が名阪間50分程度であるのに対し、近鉄特急は2時間。しかし、近鉄特急は大阪の繁華街や乗り換え拠点となる大阪難波や鶴橋にダイレクトにアクセスします。
競合している区間というのは、たいていこういうふうに格安切符が発売されていたり、あるいは別の面で大幅に優っていたりします。競合他社に目を向けるのも、快適にオトクに移動するには必須です。
【メリット】
- 競合していることにより大幅な割引切符等が期待できる
- 快適性など、意外な面で勝る可能性がある
【デメリット】
- 競合区間のみに割引が適用される(競合区間内一部のみの乗車では割引が受けられない)可能性がある
- 所要時間などの面で劣る可能性がある
乗継割引や学割などJRの割引制度を利用する
乗継割引とは、新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、在来線特急の特急料金が半額になるというもの。こちらに関しては、詳しくは別の記事で丁寧に解説をしました。
例えば、倉敷から岡山を経由して特急南風で高知まで行くとしましょう。倉敷から岡山なんて当たり前に在来線で、って思うかもしれません。が、これ、新倉敷から新幹線を使っても値段がほとんど変わらないんですよ。
倉敷→岡山→(特急南風)→高知
運賃:3,670円
特急料金:2,200円(自由席の場合)
合計:5,870円
一方、新幹線を使うと…
新倉敷→(新幹線)→岡山→(特急南風)→高知
運賃:4,000円
新幹線自由席特急券:870円
特急南風:1,100円(自由席の場合)
合計:5,970円
新幹線を使っているのに100円しか変わりません。新倉敷の方が少し遠いので運賃が上がっていますが、特急料金は新幹線+特急の方が安い。
乗り継ぎ割引の利用で逆に安くなってしまう区間もあります。詳しくはこちらの記事で解説しました。
これに加え、もし学割が使えるのであれば値段はほぼ変わらなくなってきますね。
株主優待が使えるのであれば駆使する
最後に裏技というほどでもないですが、株主優待を使う方法。
株主優待は会社によって扱いが異なるので一概には言えませんが、距離が長ければ長いほどお得になります。大手私鉄の場合は、「乗車一回」(改札を出なければどこまででもOK)の切符が、株数に応じてもらえることが多いようです。
僕自身も株主優待のために株式投資を始め、今では資産運用を目的に他社への投資も始めました。こちらの記事で丁寧に解説していますので、あわせてご覧ください。
株なんて持っていないよ!株なんて買えないよ!という人も多いでしょう。その場合、オークションやチケットショップで購入するのがオススメ。例えば近鉄の株主優待は、時期にもよりますが1000円前後で購入できる場合が多いようです。名古屋から大阪難波への運賃は2,410円。半額以下ですね。
慣れてきたら、このように株主優待などを金券ショップなどで購入してうまく使うとよりオトクに旅ができます。
まとめ:臨機応変に安いきっぷを使おう
今回、さまざまな手段で(もちろん合法的・ルールの範囲内で)安いきっぷを手に入れる方法をご紹介しました。
例えばあらかじめ決まっている予定であれば旅行会社のパッケージがオススメだし、直前まで変更する可能性があるのであれば少しお高くなるけれどネット予約がオススメ。
鉄道は、飛行機と違って直前に値段が跳ね上がることがあまりありません。そのため、これらの手段を使って、うまく予約をしていくと良いでしょう。
コメント
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