博多から長崎の一大都市・佐世保を結ぶ特急みどり。そして、博多から長崎の巨大テーマパークであるハウステンボスを結ぶ特急ハウステンボス。
この記事では、特急「みどり」「ハウステンボス」の車内の様子をご紹介していきます。
特急みどり783系の座席の様子・車内の様子を徹底紹介
まず初めに、783系「みどり」「ハウステンボス」の様子を紹介します。西九州新幹線の開業とともに、885系「白いみどり」も運用されるようになりました。次章で紹介します。
特急みどり・ハウステンボスは主に、783系電車で運転されます。JR九州が、発足初期に開発し「攻めの姿勢」と評された車両だそう。
特急みどりと特急ハウステンボスは、同じ車両でありながらも外観のデザインが全くもって違います。「ハウステンボス」号はハウステンボスという観光地への需要の関係で早朝と夜遅い時間帯は運転されません。
オレンジ色で、ハウステンボスを全面的に押し出した車両となっているのが特徴です。
座席はJR初期から使われているもので…
特急みどり・ハウステンボスの車両はJR九州の初期から使われているものです。そのため、座席はやや古さを感じさせます。
車内はこんな感じ。1両に、扉が中央の1箇所しかありません。A室とB室という形で、「キャビン」が2つに分かれています。そのため、広い特急列車の車内というよりは狭い感じで落ち着きがあってなかなかいい。
座席はこんな感じ。黒を基調としつつちょっとしたデザインがされています。
続いてテーブル。お世辞にも大きいとは言い難い。特に、特急みどりが走る佐世保まではビジネス利用も相当数あると思われるのでもう少ししっかりしたテーブルが欲しいところではある。
窓枠に飲み物くらいなら置くスペースがあります。そのため、テーブルの場所がめっちゃ取られる、ということはありません。
特急ハウステンボスの車内の様子です。車内は、特急みどりより豪華な座席です。
座席周りや床にも木が貼られているのが大きな特徴です。
休憩スペースや自動販売機など、JR九州らしい充実の車内設備
休憩スペースや自動販売機など、JR九州らしい設備も多く備わっています。
ちょっとした気分転換や、携帯電話での通話には最適ですね。こういったスペース、JR九州の特急には必ずといっていいほどあります。これは気分転換に本当にいい。
人がいなかったので休憩スペースでしばらく休憩していました。僕は特急列車の中ではiPadを使って記事の執筆をしていることが多い。ということで、ちょっと自分の席から離れることで休憩できます。
車内には自動販売機も設置されています。自動販売機1つでも、あるのとないのとでは全然違いますからね。2022年春のダイヤ改正で自動販売機が撤去されました。
お手洗いの内部もおしゃれ!
続いてはお手洗いの様子のご紹介。お手洗いの扉が黄色になっています。ちょっとこれは派手。今まであまり見たことのないデザインですが、なんだかんだで周りの雰囲気と合っている。
お手洗いの内部に入ってみると、青色を基調とした壁になっていてなんだか不思議な感じがします。
JR九州の初期から使われているだけあって、ウォシュレットなどの最新の設備はありません。西九州新幹線が開業し、特急かもめの一部が廃止されて余裕ができたらリニューアルor廃止にするつもりなのでしょうか。
洗面台は蛇口をひねるタイプではなく、自動で水が流れるタイプになっています。
トイレのライト1つをとってもJR九州らしい、おしゃれなライトになっています。この写真はポートレとで撮影しましたが、あまりポートレート感が出てませんね。
885系「白いみどり」も!車内の様子を紹介
2022年、西九州新幹線の武雄温泉〜長崎間が開業しました。博多から佐世保・ハウステンボスを結ぶルート上にある武雄温泉駅が西九州新幹線の始発駅となり、特急みどりはリレー特急としての役割をも持つようになりました。
西九州新幹線により「白いみどり」がデビュー
西九州新幹線開業と同時に、西九州新幹線へのリレー特急としての役割を果たすようになった特急みどり。過去に長崎行き特急「かもめ」で使用されていた885系も2022年から運用されています。
885系は大分行きの特急「ソニック」に使用される車両としてデビューしました。振り子式の車両であることが特徴です。
最前列からは運転席の様子が見られます。ただ、運転席の前の窓が高い位置にあるので、なかなか前面展望という感じにはならない。
車内の様子です。車内は木目調の床と黒を基調とした座席になっています。
JR九州では標準的な座席です。最近デビューした特急用車両や観光列車は、このデザインを基本としています。
テーブルは座席背面にあるのではなく肘掛けにあります。個人的にはこの方が、パソコン作業などがしやすいので好きです。
テーブルを広げた様子です。2人で広げると横に繋がるような感じで、便利です。
「白いみどり」の方が車内の共用設備は充実しているか
「白いみどり」に使われる885系の方が共用設備は充実しています。
デッキには広々としたお手洗いと電話などをすることができるスペースが用意されています。
さらにベンチスペースも。特急かもめ号が長崎本線を走り、長崎まで行っていた時にはこのベンチから美しい有明湾を眺めることができました。
電話などをすることができるスペースが用意されており、とても便利です。
6両編成の列車で、車内設備も充実しています。コンセントは1号車〜3号車のみに設置されています。
【廃止】787系で運転される「黒いみどり」は、西九州新幹線開業で廃止へ
特急「みどり」は、朝夕のごく一部の列車が787系で運転されています。「黒いかもめ」と同じ車両で、九州各地で走っている特急列車です。→西九州新幹線開業で廃止され、リレーかもめになりました。
この787系で運転される特急「みどり」は、みどり1号、10号(6両編成)とみどり29号、31号、4号、6号(5両編成)の3往復でしたが、2023年現在は設定されていません。
787系で運転される特急「みどり」は本数が少ないので、ここで特段紹介することはしません。787系の車内徹底紹介は以前にも作成しましたのでこちらの記事をご覧ください。
JR九州の各地で、787系が走っています。宮崎地区などでは、4両編成など短縮されたりすることはあるものの車内の設備はほぼ同じです。
割引を駆使してお得に特急みどり・特急ハウステンボスに乗ろう
JR九州は観光客を呼び込むためにお得な切符を数多く発売しています。JR九州は自らネット予約サービスを展開しており、このネット予約サービスを活用したきっぷを多く発売しているのも特徴の1つです。
ネット予約が充実するJR九州
JR九州ではネット予約がかなり充実しています。
特急列車に限らず列車の乗り継ぎなどを検索して表示してくれます。そこから予約もできるので便利です。
JR九州の特急列車は指定席が少ない列車も一部にあるものの、指定席については割引が充実しているので活用できると効果的です。
ネット予約はお得なきっぷがたくさん!
JR九州ではお得な切符が数多く発売されています。
九州ネットきっぷ | 受取前で出発前なら何度でも変更できる九州新幹線・九州内の特急列車のご利用に便利なネット限定きっぷです。 |
---|---|
九州ネット早特3 | 3日前までの予約で九州新幹線・九州内の特急列車のご利用に便利でおトクな席数限定のネット限定きっぷです。 |
eきっぷ | 受取前で出発前なら何度でも変更できる便利なネット限定の割引特急券です。通常の乗車券とあわせてご利用いただけます。(JQ CARD限定のきっぷです) |
e早特 | 3日前までの予約でおトクになる便利なネット限定の割引特急券です。通常の乗車券とあわせてご利用いただけます。(JQ CARD限定のきっぷです) |
このブログでさまざまなところでオススメしている「eきっぷ」が、このJR九州の特急列車でも利用できます。JQ CARDカード(JR九州のクレジットカード)会員ならは「JR九州ネット予約」で、J-westカード(JR西日本のクレジットカード)会員なら「e5489」で予約することができます。
JR西日本のクレジットカード「J-westカード」の会員であっても、JR九州完結の特急「みどり」のeきっぷを予約できます(ただし、JR西日本のネット予約サイト「e5489」からの予約)。また、e5489で予約したeきっぷについては、JR九州の主要駅で受け取ることができます(eきっぷ以外のお得な切符については制限があるので注意してください)。
お得なきっぷの単純比較を掲載しておきます。
通常の値段 | 九州ネットきっぷ | 九州ネット早得3 | |
博多~佐世保 | 3,950円 | 2,350円 | 2,040円 |
この表から分かるように、かなりお得になります。個人的にオススメは「九州ネットきっぷ」で、当日の直前まで予約が可能、切符の受け取り前なら何度でもネットで変更が可能です。
また、長崎エリアをくまなく観光するのであれば、「西九州へGo!フリーきっぷ」がオススメです。特急列車普通車自由席を含めて、長崎県内の列車が2日間または3日間乗り降り自由となります。
自由席も多く設定 座れる可能性が高い
JR九州の特急列車には自由席が多く設定されています。これは、特急で通勤するお客さんが多いためだと思われます。
特急「みどり」の大半の編成も、編成表の通り比較的多くの自由席が設定されています。
一部の列車では自由席・指定席の配分が変わるので列車の掲示には注意してください。
自由席が多く設定されるため、自由席特急券で飛び乗っても、座れる可能性が高いのも特急みどり・ハウステンボスのいいところです。ただし、通勤・通学需要も大きいため朝の上り便(博多方面)と夜の下り便(佐世保方面)は混雑することもあります。
コメント
うちの妹が申しましていましたが、彼女が福岡に出張した折、最終の「みどり」で帰ったらしいのですが、この電車、最終なのに、とっても混雑していたらしいです。なして30分おきに電車を発車させんとか、バスは30分おきやろう、、と怒ってました!
コメントありがとうございます。また、情報提供ありがとうございます。
夕方の下り便は通勤需要が大きいので混雑しているのですね。特に博多〜佐賀県内の需要が旺盛なこと、西九州新幹線開業で長崎行きの乗客が利用するようになったことを考えると30分に1本程度の本数があってもいいような感じはしてしまいますね。