近鉄の名阪特急徹底紹介!特急「ひのとり」と「アーバンライナー」を比較 新幹線と何が違う?

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名古屋と大阪の間を移動しようとしたら普通の人が考えるのが新幹線での移動。でも、新幹線って高い。

新幹線以外で名古屋と大阪の間を移動することができる手段として近鉄特急があります。近鉄特急はスピードでこそ新幹線には勝てないものの、快適性や料金面、そして大阪では繁華街に直結でアクセスする利便性などで勝負しています。今回はそんな名阪特急を徹底紹介します。

新幹線より快適・安い名阪特急

新幹線と比べて安く名古屋から大阪まで移動できるのがこの名阪特急。新幹線では片道5千円ほどするものの、名阪特急は4千円ちょっとで、少し安く切符を入手する方法を使えば4千円を切る値段で名古屋と大阪の間をできます。また、新幹線との競走で料金面での優位性を確保するため、お得な切符も多く発売されています。

現在の名阪特急の顔「ひのとり」

僕が一番オススメする方法は、金券ショップやオークションサイトで近鉄の株主優待券を購入する方法。株主優待は、途中下車はできないものの片道であればどこまででも行くことができます。もちろん、大阪から名古屋だけでなく、京都から賢島といった超長距離でも使うことができます。

普通運賃でも新幹線より安く、さらに安い切符があります。一方で新幹線でのお得な切符は、3日前までの予約や2人以上での予約など各種条件がつきます。そのため、お得な切符1つとっても、発車1分前まで予約が可能な近鉄特急と比べてやや不便と言わざるを得ません。

時刻表も公開!時間帯によっては1時間4本出ている時間もあり便利!

続いて時刻表も公開します。現在では、「のぞみ12本ダイヤ」として1時間あたり最大12本ののぞみ号を東京〜新大阪間で走らせる新幹線にはかないません。それでも名阪特急も本数が多く、特に夕方のラッシュ時間帯ではかなり便利になっていると言えます。

近畿日本鉄道|近鉄名阪特急時刻表/土曜日・休日ダイヤ

こちらの近鉄公式サイトに名阪特急の時刻表が全て掲載されています。近鉄のこのホームページには、名阪特急の名古屋・大阪の発着時刻だけではなく、途中の停車駅の出発時刻も掲載されています。

時刻表も公開!時間帯によっては1時間4本出ている時間もあり便利!
「アーバンライナー」も含めるとそこそこ本数は多い

新幹線と比べると…

新幹線と比べると劣るところももちろんあります。具体的に挙げるとすれば、

  • 新幹線と比べて近鉄の名阪特急は時間がかかる
  • 新幹線と比べて名阪間での本数が少ない

ことがあります。ただ、逆にいうとこれだけ。これ以外は近鉄特急が優っていると言えます。

名阪特急と比べると新幹線は、半分の時間で名古屋から大阪府内まで行ってしまいます。名阪特急が2時間以上かかるのに対して、新幹線は50分を切ります。これは新幹線の圧勝です。

新幹線の方が強いところは強い。

しかし、名古屋駅は新幹線と近鉄で同じ駅であるものの、大阪側は異なります。近鉄特急は、大阪側では鶴橋・大阪上本町・大阪難波と停車します。一方の新幹線は新大阪駅のみです。新大阪駅は山陽新幹線への直結の都合上、大阪都心からはやや離れたところにあります。一方の近鉄特急が発着するのは鶴橋や大阪難波。難波や天王寺などに簡単にアクセスでき、鶴橋・大阪上本町・大阪難波の3駅では、地下鉄各線やJR環状線などに乗り換えができ、主要地に直結しています。

繁華街である難波周辺や大阪南方面へ行くのであれば近鉄が便利であることは間違いありません。新幹線で新大阪を経由して大阪南へ行く場合、新大阪から地下鉄で30分ほどかけて難波へ移動しなくてはなりません。こう考えると所要時間の差は30分以下に縮まります。

このように、実際の所要時間と、目的地までの所要時間を考えると近鉄の方が有利な場合もあるのです。

本数についは仕方ありません。ここは新幹線の圧勝ですが、近鉄も夕方などの時間帯では10分間隔で特急「ひのとり」などを走らせ、名阪特急が最大1時間あたり4本程度ある時間帯もあります。

新幹線と比べると…
だんだんと本数が増えている特急「ひのとり」

ビジネス向けの回数券も充実

東海道新幹線はビジネス需要での利用は自社のチケットレスサービス「EX予約」と「スマートEX」に統一する方針のようです。このため、新幹線回数券がまもなく廃止される予定である旨が発表されました。新幹線回数券は元々、出張が多い会社が会社の経費で購入し、社員に切符の現物で支給する想定で発売されたものでした。

今ではチケットレスが進み、新幹線回数券の主な販売先は会社ではなく金券ショップになりつつあります。金券ショップでの回数券バラ売りは、鉄道会社側としては”黙認”という状態ですが少なくともありがたいものではないはずです。そういった経緯もあり、新幹線回数券の廃止が発表されたのです。

一方の近鉄は、チケットレス化は進みつつあるものの、東海道新幹線ほどではありません。特急券についてはチケットレスが進み、全ての特急列車がチケットレスで乗車できるようになりました。また、乗車券もICカードで名古屋から大阪まで行くことができます。しかし、新幹線と違ってまだまだ磁気回数券が出回っており、実際に近鉄窓口や金券ショップでも発売されています。

近鉄特急
近鉄は安さでも勝負してきています。

バラエティ豊富な近鉄特急で名古屋へ、大阪へ

近鉄特急の特徴といえば「バラエティ豊か」なこと。現在では名阪特急は特急「ひのとり」と「アーバンライナー」に統一されていますが、乗り継ぎ特急券を使えば他の種類の特急に乗ることもできます。

近鉄特急「ひのとり」と「アーバンライナー」

近鉄が現在、名阪間を結ぶ特急列車として走らせているのは2種類、「ひのとり」と「アーバンライナー」です。

比較項目特急「ひのとり」特急「アーバンライナー」
所要時間(標準)
名古屋〜大阪難波
2時間08分2時間22分
料金(定価)4,340円4,540円
座席種別ひのとりレギュラー
ひのとりプレミアム
レギュラー
デラックス
主要停車駅
※全列車が停車する駅を記載
大阪難波
大阪上本町
鶴橋

名古屋
大阪難波
大阪上本町
鶴橋
大和八木
名張

白子
四日市
桑名
名古屋
名阪間の特急の単純比較

特急「ひのとり」と特急「アーバンライナー」の違いは主に3点、車両・所要時間・料金です。

特急「ひのとり」は、全列車が80000系「ひのとり」で運転されます。一方の「アーバンライナー」は、全列車が21000系「アーバンライナー」で運転されます。

特急「ひのとり」は、今までの近鉄特急より座席間隔が広く、バックシェル設置などで快適性が向上しているために、200円の「ひのとり特別車両券」が必要です。実質的な200円の値上げです。しかし、レギュラーシートであってもJR在来線特急のグリーン車と同程度の座席間隔が維持されているため、200円程度であれば安いものだとも判断できます。

特急「ひのとり」は、名古屋市内と大阪市内以外では原則、津のみに停車します(一部列車は大和八木にも停車、夜の時間などはこれ以外にも停車する場合あり)。特急「ひのとり」は短時間で大阪と名古屋を結びます。

名阪特急の顔は快適性抜群の新型特急「ひのとり」

名阪特急の今の顔は、やっぱり特急「ひのとり」。2020年春にデビューした新型の名阪特急です。新型コロナウイルス感染拡大と同時にデビューし、なかなか厳しいスタートだったものの群を抜く快適性でそこそこ埋まっています。この状況でもプレミアムシートが満席は日常茶飯事、時間帯によってはレギュラーシートでも窓側座席が確保できないという盛況ぶりです。

名阪特急の顔は快適性抜群の新型特急「ひのとり」
快適性を重視した作りで、のんびり名古屋へ、大阪へ

現在では、名阪間を津のみに停車する速達型の特急として使用されています。なお、津では名古屋=伊勢志摩方面を結ぶ特急と連絡できるようなダイヤ設定になっているため、津〜桑名間の主要駅へも特急乗り継ぎで行くことができます。

名阪特急の顔は快適性抜群の新型特急「ひのとり」
気兼ねなくリクライニングできる「バックシェル」がついています

「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとした車内には様々な工夫があります。全座席にバックシェルが設置されているので気兼ねなくリクライニングをすることができます。さらに、全席にコンセントを完備し無料Wi-Fiが全座席で利用することができます。そして座席間隔は、なんとレギュラーシートでJRグリーン車相当、プレミアムシートでJRグランクラス相当でかなりの快適性です。

もはや鉄道の座席とは思えない、プレミアムシート

さらになんと、休憩スペースなんかもあって、2時間の移動時間を快適に過ごしてもらおうという方針が見て取れます。

登場から30年以上経ったアーバンライナーもリニューアルしてまだまだ現役

つい2年前までは名阪間の顔だったのが「アーバンライナー」。このアーバンライナーは登場から既に30年以上が経っています。現在では主要駅(名古屋ー桑名ー四日市ー白子ー津ー名張ー大和八木ー鶴橋ー大阪上本町ー大阪難波)に停車するタイプの列車で使用されています。

登場から30年以上経ったアーバンライナーもリニューアルしてまだまだ現役
落ち着いた雰囲気が魅力のアーバンライナーデラックスシート

実際に乗ってみると、30年以上の古参とは思えないほどの快適な車内。もちろん、途中でリニューアルもされているのです。レギュラーシートに加えてデラックスシートもあります。

デラックスシートについては別途記事を作成していますのでこちらもご覧ください。

【2022/01/26更新】

2021年11月ごろから、アーバンライナーに順次Wi-Fiの設置・レギュラーシート窓側席へのコンセント設置が始まりました。2022年度中には全列車でWi-Fiが使えるようになる予定です。

伊勢中川で乗り換えてビスタカーなどでも!

現在の名阪特急は原則、ひのとりとアーバンライナーに統一されてしまいました。1年前くらいまではビスタカーや汎用特急(ACEやスナックカー)なども名阪特急として走っていたのですが、スナックカーの引退とひのとり導入をきっかけに、原則そういったものがなくなりました。

伊勢中川で乗り換えてビスタカーなどでも!
伊勢中川駅での乗り換えも

せっかくならビスタカーに乗ってみたい、ACEにも乗ってみたい、伊勢志摩ライナーにも乗ってみたいというならば伊勢中川で乗り換えができます。近鉄特急は乗り換えが便利なダイヤが組まれています。乗り換える際は基本的に、通算の距離で計算し、特急料金を算出します。そのため、伊勢中川で乗り換えても直通列車と変わらない料金で名阪間を移動することができます。

近鉄特急は「チケットレス」で!

近鉄は早くから「チケットレスサービス」を導入しており、ポイント還元制度もあります。名阪間を頻繁に移動する人は、このネット予約を使って損は絶対にないと言えます。

スマホで予約!チケットレスで手軽に特急に乗ろう

近鉄のネット予約サービスでは、チケットレスで近鉄特急に乗ることができます。名鉄のネット予約とは異なり、乗り継ぎ列車も検索で出てきます。また、座席表から座席を選ぶこともできますし、予約の人数を所定以上にすれば個室などの予約をすることもできます。

紙の切符とは異なり、3回まで無手数料で列車の変更ができます。区間の変更なども可能です。総額が減る場合は差額が無手数料で払い戻され、増える場合は差額のみを払えばOKということになります。

さらに、ポイント制度があります。特急券の料金の、10%がポイントとして還元されます。1年間有効のポイントとなり、このポイントを使って近鉄特急に乗ることができます。今までこのブログでもたくさんの近鉄特急をご紹介してきましたが、僕自身もこれだけたくさん近鉄特急に乗っているので既に5回以上無料で近鉄特急に乗っています。ポイント還元制度は、特に近鉄をよく使う人にとってはかなり大きなメリットですので是非とも会員登録をしてチケットレスを使うことをオススメします。

スマホで予約!チケットレスで手軽に特急に乗ろう
賢島駅にて

乗り継ぎ特急もチケットレスで!

乗り継ぎ特急券もチケットレスで販売できるのがいいところ。

乗り継ぎ特急券で、例えば名古屋から伊勢中川が伊勢志摩ライナーのデラックスシート、伊勢中川から大阪難波までがビスタカーのレギュラーシート、なんていう座席の購入もできます。途中で座席クラスが変わる場合でも、しっかりシステムで料金を計算してくれて、その場でクレジットで支払いをすることができます。

乗り継ぎ特急もチケットレスで!
乗り継ぎ特急券もチケットレスで予約できます。

もちろん、座席表もそれぞれの列車で確認することができます。ので、僕も「デラックスシートの座席表を見たけど、空席が全然なかったからやめてレギュラーシートにした」なんてことがよくあります。

近鉄特急は最大3列車まで乗り継ぎができるというルールになっていますので、乗り継ぎの特急券も上手く使うといいでしょう。乗り継ぎ特急を合わせると、平均して名阪間は1時間あたり3本程度あります。

デラックスシートや個室まで!

デラックスシートや個室までチケットレス特急券で予約することができます。ひのとりのプレミアムシートやアーバンライナーのデラックスシートももちろんチケットレスで予約できます。名阪直通の特急には個室はありませんが、伊勢中川乗り換えで名阪間を移動する際にグループでの利用であれば個室でも利用できます。

個室を予約する際は所定の人数(ビスタカーの個室であれば4人以上、伊勢志摩ライナーのツイン席であれば2人以上、伊勢志摩ライナーのサロン席であれば3人以上、しまかぜにも複数の個室あり)以上で予約をする必要があります。人数を選択する欄があるので、そこで所定以上の人数を選択すれば通常通り予約することができます。

デラックスシートや個室まで!
伊勢志摩ライナーなどには個室状態の座席もある

こちらの記事で、サロン席とツイン席についてはご紹介しています。

このブログでは、これ以外の近鉄特急についても詳しくご紹介していますのでご覧ください。

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