近鉄が発売する「近鉄週末フリーパス」は、近鉄全線が乗り放題で4,200円。別途特急券を購入すれば特急にも乗車が可能で1日あたり1,300円と超絶お得です。
名古屋から大阪難波が片道2,410円ですから、なんと名古屋から大阪難波を1往復するだけで元が取れてしまうという超絶優れもの。今回は、この近鉄週末パスを利用して関西エリアを周遊してきたので、モデルコースとして紹介します。
なお、この「近鉄週末パスモデルコース」がご好評だったため、近鉄沿線の観光地を紹介する記事を執筆しました。近日中に、近鉄名古屋発以外のモデルコースも作成し、公開しようと考えています。
1日目は名古屋から特急「ひのとり」で奈良へ 奈良の観光と大阪の夜景
1日目は名古屋から奈良へ。近鉄が沿線に持つ観光地の1つである奈良の観光をします。そして大阪のホテルに宿泊し、大阪の夜景なんかも楽しんじゃいます。
- 8:20近鉄名古屋
名阪特急ひのとり ※土休日ダイヤのみ運転
- 10:02
10:10(乗り継ぎ)大和八木京都行き特急
- 10:27
10:50(乗り継ぎ)大和西大寺奈良行き特急
- 10:54近鉄奈良
奈良観光へ
- 16:00頃近鉄奈良
大阪難波行き急行
- 17:00頃大阪難波
ホテルへ向かう各交通機関
ホテルにチェックイン
- 18:00頃大阪梅田駅
徒歩
夕食はお好み焼き
梅田スカイビル・空中庭園展望台
- 21:00頃ホテルに帰宅
温泉に浸かったり、のんびりしたり
まずは近鉄特急の顔である特急「ひのとり」で大阪方面へと向かいます。大阪難波まで乗り通すことはせず、ここでは途中の大和八木駅で下車します。
名阪特急「ひのとり」の一部列車も大和八木駅には停車しますが、停車しない列車もあります。その場合は、「アーバンライナー」を使うと良いでしょう。
大和八木駅で下車し、京都行きの特急に乗り換えます。さらに大和西大寺駅で奈良行き特急に乗り換え。なお、近鉄特急はまとめて特急券を購入すれば3列車までの乗り継ぎでは特急料金が通し料金で計算されますので、必ずこの3列車はまとめて特急券を購入しましょう。
奈良にやってきました。近鉄奈良駅は観光に最適な場所に位置しています。JR奈良駅より奈良公園・東大寺に近い場所に位置しています。
奈良公園から東大寺へは、徒歩15分ほどです。が、何度行ってもその途中で鹿と遊んでしまうため、歩いて30分以上かかると見ておいた方がいいでしょう。
奈良公園周辺では食べ歩きなどもできるので、ここだけでほぼ1日使ってしまいます。
奈良の観光を終えたら大阪へと戻ります。奈良から大阪難波へは特急も走っていますが日中はなく、夕方でも快速急行と所要時間が変わりません。奈良と大阪難波を結ぶ近鉄特急は、速達性より「座席指定車両」としての性格が強いのです。
ホテルは大阪にとりましょう。今回のモデルコースでは、僕のお気に入りである「三井ガーデンホテル」を利用しました。
大阪は近鉄だけではなく多くの鉄道会社が拠点としています。関西エリアの大阪府・奈良県・京都府・兵庫県を観光す場合は拠点として最適です。
夕食は大阪といえばお好み焼き。お好み焼きは大阪難波駅周辺の道頓堀でも食べられますし、大阪梅田駅に行っても食べられます。ホテルの場所に合わせて都合の良い場所を選ぶと良いでしょう。
夜は夜景を楽しむのがいいでしょう。生駒山のロープウエイは近鉄のフリーパスでも利用できますので、奈良で夜遅い時間までゆっくりした場合は、奈良線の途中・生駒駅で下車して生駒ロープウエイへ、そして生駒山から夜景を眺めるのがオススメ。早くに大阪府内へきた場合は、梅田の「梅田スカイビル空中庭園展望台」がオススメ。
梅田の空中庭園展望台については別途記事を作成したのでご覧ください。
2022年9月に実際にこのスケジュールで旅行しました。その際の日記も書いていますので合わせてご覧ください。
2日目は特急「あをによし」で京都へ 丸っと1日、飽きない京都を観光する1日
2日目は京都の観光です。大阪から京都まで、ふつう近鉄という選択肢はありません。近鉄は奈良を経由するため、かなり大回りだからです。
しかし、最近近鉄は新しい観光列車を投入しました。観光特急「あをによし」です。
- 10:32大阪難波
近鉄特急あをによし
- 10:49京都
バス1日乗車券を購入し、バスを使って京都観光
- 19:00頃京都
近鉄京都線・奈良線 場合によってはJRや阪急・京阪でも
- 21:00頃ホテルに帰着
最終日に備えて早めに寝る
特急「あをによし」は、1日1往復のみ大阪難波まで乗り入れています。朝夕には、大阪難波から奈良を経由して京都までを結んでいます。急ぐ旅ならまだしも、のんびり旅行したい場合はちょうど良い。
あをによしは、奈良の正倉院に収蔵されている宝物をイメージした車内だそう。
シートは体を包み込むような感じでとても快適です。
今回は近鉄のフリーきっぷを利用しているので、あをによしも是非使ってみたいところ。
今回は「関西の観光」をテーマにしているのでほとんど乗りませんでしたが、伊勢志摩方面へと走る「しまかぜ」や吉野方面へと走る「青の交響曲」といった観光列車もあります。それぞれ記事を書いていますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
近鉄奈良線は、生駒トンネルに入るまで、かなり急勾配を登ります。この、生駒山を登る区間からはきれいに大阪の街が一望できます。
京都に到着しました。京都には11時前、観光に便利な時間帯に到着します。京都を観光しましょう。
京都観光の定番をまとめました。この記事は多数のアクセスをいただいています。無限にある京都の観光地を、実際に自分の足で50回近く行ってまとめ上げました。
清水寺などは定番です。近鉄も終着駅となる京都駅からバスで15分ほど、土休日はバスが満員で臨時便まで設定され、本数があるので便利です。
夕方から夜にかけては、京都の観光地は軒並み営業を終えます。最後には稲荷伏見大社がオススメ。稲荷伏見大社からはバスで近鉄竹田駅へ、またはバスまたはJR奈良線で近鉄の駅のある京都駅へも行けます。
2日目の実際の旅行日記はこちらから。
3日目は神戸の観光 神戸は徒歩と少しのバスで観光できる!帰りは「ひのとり」プレミアム席で
3日目は神戸観光です。近鉄のフリーきっぷは最後、大阪難波から名古屋で使います。
- 8:00頃大阪梅田駅
阪神電車 特急・直通特急・快速急行
- 9:00頃神戸三宮駅
神戸の観光
- 17:02神戸三宮
阪神本線・阪神なんば線 快速急行奈良行き
- 17:48
18:00大阪難波名阪特急ひのとり プレミアムシート
- 20:08近鉄名古屋
お疲れ様でした!
まずは神戸の観光です。近鉄は阪神なんば線・阪神本線と直通運転していますが、近鉄のきっぷで乗れるわけではありません。
大阪から神戸までは、阪急・阪神・JRの3つのルートがあり、完全に競合しています。ただ、大阪難波周辺や大阪上本町にホテルを取った場合は阪神なんば線が便利。大阪梅田周辺にホテルを取った場合は、阪急と阪神が安いです(阪急と阪神は同額、ともに大阪梅田を発着しています)。
神戸もまた、観光地が多くあります。神戸の特徴として、観光地が比較的コンパクトにまとまっています。
神戸観光については、観光地を丁寧にまとめた記事を作成しました。こちらも合わせてご覧ください。
神戸は山と海が近いという、自然の魅力もたくさん。そして、鎖国下から最初に開港された土地として海外からの文化も数多く入ってきている土地です。
神戸を観光したら、阪神電車で大阪へと戻りましょう。大阪梅田行きの列車に乗った場合は尼崎で乗り換え、奈良行きの快速急行に乗った場合は直通で大阪難波へと向かいます。
大阪難波駅から徒歩10分程度の場所には大阪の観光地の1つ・道頓堀があります。もし、時間に余裕があれば道頓堀でたこ焼きでも食べてはどうでしょう(僕たちは1時間ほど余裕があったので、たこ焼きをのんびり食べて、スタバで帰りの特急2時間分の飲み物を確保する時間までありました)。
帰りはせっかくなので名阪間の移動の最高クラス(新幹線のグリーン車でもここまではない)、ひのとりプレミアムシートを利用しましょう。
ひのとりのプレミアムシートは、揺れが本当に少なく快適。座席周りも普通の特急列車とは桁違いです。
3日間の日程が終わりました。今回は、関西エリアの観光をメインに置いた「近鉄週末パス」のモデルコースとして紹介しました。もしご好評であれば、「近鉄特急乗り潰し 近鉄フリーパスの旅」などの記事や、大阪を出発して名古屋を観光するモデルコースの記事も考えています。
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