日本最西端の島・与那国島。そこまで広くはないにも関わらず観光スポットは充実した島です。
そんな与那国島ですが、実際に行くには方法が限られるのも事実。この記事では、与那国島への行き方や移動手段、そして宿泊施設などについても解説します。
なお、与那国島の観光スポットについてはこちらの記事で徹底的にまとめました。与那国島のほぼ全ての観光スポットを網羅した記事になっています。あわせてご覧ください。
与那国島への行き方は飛行機or船
与那国島へのアクセスは主に2通りで、
- 飛行機でのアクセス
- 船でのアクセス
となります。
飛行機でのアクセス;琉球エアコミューター(JAL系列)の便を利用する
飛行機は2023年現在、JAL系列の沖縄離島路線を運航する航空会社「琉球エアコミューター」が唯一、定期便を運航しています。日によって異なることもありますが概ね、沖縄・那覇〜与那国が1日2往復、石垣〜与那国が1日3往復の運航です。
2023年現在、ANA系列の航空会社は与那国空港に就航していません。
予約はJAL(日本航空)の公式サイトから行います。JALでは2023年に運賃体系の改定が行われ、乗り継ぎ便を直行便と近い運賃体系で利用できるようになりました。すなわち、各地から那覇や石垣で乗り継いで与那国までの航空券を買ったとしても、直行便に近い価格で利用することができます。
飛行機なので日程・便・混雑状況によって価格は異なりますが、沖縄・那覇〜与那国ではセイバー運賃(割引運賃)で2万円ほど、フレックス運賃(普通運賃)で34,010円となっています。しかし、東京・羽田〜沖縄・那覇〜与那国で調べると、乗り継ぎ(東京から与那国までの合計料金)が2万円を切る価格で販売されていたりします。東京や大阪から行く場合、JALの乗り継ぎ運賃を使うのが圧倒的にオススメです。
与那国までの飛行機での所要時間は、
- 沖縄・那覇⇔与那国 1時間20分 1日1.5往復(那覇→与那国は2便、与那国→那覇は1便)
- 石垣⇔与那国 30分 1日3.5往復(石垣→与那国は3便、与那国→石垣は4便)
となっています。琉球エアコミューターの機内の様子についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
石垣は東京・名古屋・大阪・福岡、那覇・宮古からの直行便があります。なんといっても格安航空LCCであるPeachが成田・名古屋/中部・大阪/関西・福岡と直行便を運航しているので、格安航空をフル活用すれば安く行くことができます。石垣からは30分で与那国まで着きます。
沖縄・那覇からの直行便は1日に2便です。東京や大阪などから行く場合、那覇で乗り継ぐ選択肢に加え、石垣で乗り継ぐ選択肢もあるので、那覇からの直行便にこだわる必要はないでしょう。ただし、朝1番の便がこの那覇便なので、1日フル活用したいならこの那覇からの便を利用することになります。
行きは先ほどもリンクを掲載した「那覇→与那国」の直行便、帰りは与那国から石垣への便を利用しました。
フェリーは毎日運航ではないので注意
与那国島へは、石垣島からフェリーが運航されています。毎週火・金曜に石垣島→与那国島の便が運航、毎週水・土曜に与那国島→石垣島の便が運航されます。各日10時ちょうどに出港となります。所要時間は4時間30分です。
フェリー会社/便数 | 片道料金 | 往復料金 |
---|---|---|
石垣〜与那国 (週2往復運航) | 大人 3550円 | 大人 6750円 |
小人 1780円 | 小人 3560円 |
運賃は片道大人3550円。飛行機と比べると3分の1程度の金額です。なお、2023年現在、那覇からの直行の船便はないようです。
沖縄・那覇〜石垣の旅客フェリーが2006年をもって廃止されているため、このフェリーを利用する場合でも、石垣までは航空便を利用することになります。石垣は何度か利用したことがあるので、別途記事を作成しようと考えています。
少しでも安く、与那国島へ行くために
「少しでも安い与那国島への行き方を知りたい」。そんな疑問にお答えします。
僕がオススメするのはJALの早割またはセール運賃です。片道の値段としてはフェリーの方が安いですが、飛行機をオススメする理由を解説します。
飛行機に乗る場合、石垣どころか那覇からでも日帰りで観光可能です。夕方の便に乗って当日中に東京・大阪に着くことができます。
与那国島にはホテルもありますが少なく、値段も安いとは言えません。一方、那覇には安いホテルが数多くあり、また、隣の石垣島でも東横インなど、安いホテルがあります。フェリーで行って1泊するくらいなら、飛行機で日帰りした方が合計としては安く上がるのです。
また、フェリーとは違い飛行機は早割なども充実しています。JALではセールもたまにやっており、僕は今回、JALのセールを使って片道5,000円程度で石垣〜与那国の航空券を押さえました。セールがない場合でも、早割運賃では石垣〜与那国を7,000円程度、沖縄・那覇〜与那国を13,000円程度で予約することができます。
フェリーは安い代わりに、飛行機で日帰りするのに対して、
- 追加の宿泊代
- 石垣空港から石垣港までのバス代
がかかります。また、石垣までのフェリーは2023年現在は貨物便しかなく、旅客フェリーはありません。石垣まではどのみち、飛行機で行くことになります。
さらに、JALは2023年に運賃体系を刷新しました。改悪点が多い中、数少ない改善点の1つとして乗り継ぎ便を直行便と同程度の金額で予約できるようになりました。すなわち、例えば東京・羽田→与那国の沖縄・那覇経由を、直行便と同程度で予約できるのです。遠くから行く場合、自分の最寄り空港から与那国空港で検索してみると、意外と乗り継ぎでも安く予約できたりします。
このような理由から、安く行くためには一見高そうな飛行機をオススメします。
与那国島における移動手段
与那国島は小さな島です。でも、起伏が激しく、体力がないと自転車はきついです。続いては移動手段をまとめ、それらを徹底的に比較します。
与那国島における移動手段
与那国島における移動手段は主に、
- レンタカーを利用する
- レンタルバイク(原付を含む)を利用する
- レンタサイクルを利用する
- 路線バス(運賃無料)を利用する
- 観光タクシーを利用する
のいづれかになるでしょう。オススメは上の2つ、レンタカーまたはレンタルバイクです。与那国島は起伏がとても激しいため、レンタサイクルで島を一周するのはかなり大変です。特に沖縄ともあって夏場はかなり温度が上がります。レンタカーやレンタバイクを利用するのがオススメです。
レンタカーを利用するのがオススメ-起伏の多い島で自転車は大変
与那国島を観光する際は、レンタカーを利用するのがオススメです。与那国島でのレンタカーは主に次の3社があります。なお、3社とも楽天トラベルなど旅行予約サイトから予約することはできず、直接の予約となります。
今回、この米浜レンタカーさんを利用しました。空港内に営業所があるため、ここで手続き・貸し出しを受けることができます(空港駐車場から出発)。
また、支払いにはクレジットカードも利用できました。この米浜レンタカー以外にもレンタカー会社があります。
日本最西端観光は与那国島の中でのバスを運行する会社です。空港内ではありませんが空港のすぐ近くに営業所があり、便利です。車種が充実しているため迷いましたが、日帰り専用のプランの充実さから、今回は米浜レンタカーをチョイスしました。
いずれの店舗でも台数は多くないようで、予約はすぐに埋まります。僕は平日だったにも関わらず、2週間前に予約をしようとしたら空きがないと言われました。
レンタカーを使用する場合、当日その場で予約では空きがないことがほとんどなので、早めに予約するのがオススメです。
レンタサイクルは体力がないとキツい
先ほども解説した通り、与那国島はあまり大きな島ではありませんがとても起伏があります。自転車で回れなくはないですが、かなりの体力の自信がないときつそう。ということで、レンタカーの利用が圧倒的にオススメです。
なお、自転車を利用するのであればJALの「与那国空港JALレンタサイクル」がおすすめです。与那国空港のJALカウンターで手続き。出発ができます。
ただし与那国島は起伏の多い島なので、日帰りで自転車ではよっぽど体力に自信がある人以外は与那国島1周は厳しいと考えた方が良いでしょう。
バスは完全に回れないので注意
与那国島にはバスがあります。「与那国生活路線バス」と呼ばれる、地元住民のための生活路線バスで、運賃はなんと無料です。与那国島はおおらかな島であり、公式にも観光客がこの「生活路線バス(無料)」を利用することを認めています。
ただし、集落を結ぶ生活路線バスであるため、自然豊かな東側にはいきません。以前に紹介した与那国観光スポットでは、島内東側・東崎/軍艦岩/立神岩などには行くことができません。また、本数が少ないため、バス停で降りると次のバスまで数時間、待つこともあります。
最新の時刻表などについてはこちらの与那国観光WEBもご確認ください。
タクシーではさらに観光を楽しめる
さらに、「最西端観光株式会社」では、貸切タクシーも用意されています。
貸切タクシーでは運転手さんが案内してくれるため、まかせっぱなしで与那国島を満喫することができます。一人で旅していただけでは知ることができない知識も教えていただくことができます。
ただし、貸切タクシーは台数が少ないため、利用する場合は早めに予約するのがオススメです。
与那国島は日帰りでも満喫できる島
与那国島の観光は日帰りでも可能です。僕は今回、日帰りで観光をしてきました。
日帰りで与那国島を満喫できる
与那国島は日帰りでも観光できます。僕は実際に、日帰りで観光しました。
沖縄・那覇空港からであれば朝8時台には与那国島に着くことができます。レンタカーを使えば、そこまで大きな島ではないため、1日で回ることができます。
なお、石垣行き最終便の748便の出発時間帯に営業しているレンタカー屋さんはほぼありません。レンタカーを返却してそのまま石垣へ向かうのであれば、746便(16:25発)に搭乗して石垣へ戻るのが良いでしょう。なお、この746便に乗れば石垣空港で乗り継ぎで当日中に東京・羽田、大阪・関西、沖縄・那覇、そして宮古島に戻ることができます。
参考までに、僕の日帰り与那国島観光スケジュールを掲載します。
数日どころか、前日に那覇入りすれば夕方+丸1日だけでも観光できます。1日の有休で遊びに行ける感じですね。「昨日、有給取ったから与那国島へ行ってきたんだ」。おそらく一瞬の間があってから、「…は???」と言われますね。
ホテルは限られるので注意
与那国島は小さな島であるため、宿泊施設が限られます。与那国島観光サイトでは、「飛行機を仮予約した後、本予約(支払い)をする前に宿泊施設を確保してください」と案内されています。なお、与那国島内はキャンプなどは禁止となっています。
与那国島のホテルはこちら(楽天トラベル)から確認することができます。
こちらの「アイランドホテル与那国」が最も客室数が多く、ビジネスホテルに近いタイプのホテルになっています。
与那国空港は小さいので注意
与那国島の玄関口となる与那国空港は小さい空港です。空港内にはレストランといくつかの売店があるだけで、それ以外には何もないのが現実です。また、売店やレストランも一部の時間帯しか営業しておらず、使いたい時に使えるという感じではありません。
また、与那国空港では出発の30分前からしか保安検査が開始されません。1時間前に行っても待つだけなので、急ぐ必要はないでしょう。ただし、出発20分前までに行かないと乗ることができないので注意してください。
与那国空港についてはRACの与那国→石垣路線の記事でより詳細にまとめました。
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