新幹線・在来線特急など鉄道を乗り継いで、陸路で札幌から東京・名古屋・大阪方面へ

ひとり旅
ひとり旅北海道新幹線鉄道

2021年春の北海道旅行では、道東を中心に乗り放題となるフリーパスを利用しました。

非常にコスパがいいフリー切符なのですが、函館という一大観光地を観光することができないというデメリットがあります。ならば、帰りに函館によればいいんじゃね?ということで、今回は陸路で名古屋へ帰ることにしました。

北海道新幹線はやぶさ号のVlog

2022年12月に乗車した際に、北海道新幹線のVlogを作成しました。また、東海道新幹線のVlogも既に作成済みです。併せてご覧ください。

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用意した切符類は合計6枚

今回、函館に寄ってそのまま名古屋へ新幹線で帰るにあたり準備した切符は乗車券類3枚と特急券類3枚の合計6枚です。

用意した切符類は合計6枚
メインとなる乗車券

乗車券類

乗車券は3枚用意しました。まず1枚は今回の旅行のメインとなり、そして象徴的存在となる札幌市内から名古屋市内への乗車券です。僕は学生なので学割で購入しました。これだけ長い距離となってくると、学割があるかないかで数千円の違いが出てきます。学生の特権です。

乗車券類
函館によるために、函館から新函館北斗の間は別途乗車券を購入。

そして今回は函館によるために、新函館北斗から函館までの往復乗車券も用意。札幌から名古屋までの経路で、途中に函館に寄ろうとするとT字型の経路となってしまいます。すなわち、

札幌→新函館北斗→函館→新函館北斗→名古屋

と、新函館北斗を二度通ることになってしまうんですよね。というわけで一枚の乗車券にまとめることはできません。

そこで、窓口で確認したところ別途「新函館北斗〜函館」の往復乗車券を買えばいいとのこと。なので、こちらは前日に札幌駅で購入しました。

実際の自動改札機の使い方ですが、

  • 札幌駅:名古屋までの乗車券1枚だけを投入
  • 函館駅:名古屋までの乗車券と新函館北斗からの乗車券の2枚を投入する。名古屋までの乗車券は出てくる。
  • 新函館北斗駅:名古屋までの乗車券と新函館北斗までの乗車券、それから新幹線特急券の3枚を投入する。一瞬エラー画面が出てびっくりしたが、エラー画面が消えて通れた。

という感じです。ここから先の東京駅や下車駅では乗車券が一枚しかないのでそれを通せばOKです。

特急券類

特急券類で確保しなくてはならないのは、

  • 札幌から函館までの特急北斗の特急券
  • 新函館北斗から東京までの新幹線特急券(はやぶさ号)
  • 東京から名古屋までの新幹線特急券

の3つです。このうちうえの2つ、特急北斗の特急券と北海道・東北新幹線の新幹線特急券は「えきねっと」で確保しました。

今回、この3枚を独立に予約しましたが、もし時間があるのならば新函館北斗で一旦特急北斗を降り、そこからはこだてライナーなどで函館に向かった方がお得です。

JRには乗り継ぎ割引と呼ばれるものがあります。新幹線と在来線特急を乗り継ぐ際、在来線特急の特急料金が半額になるという制度です。一部、乗り継ぎ割引が適用されない乗り継ぎ駅や、別の駅での乗り継ぎでも適用される特例があります。が、少なくとも新函館北斗で新幹線と特急北斗を乗り継ぐ場合は乗り継ぎ割引の適用対象となり、特急北斗の特急料金が半額となります。

特急券類
今回は札幌から函館まで直通の切符を購入

しかし、今回の僕のように函館まで行ってしまうと同じ駅ではなくなる、つまり乗り継いでいないので完全に別の特急券として購入する必要があります。したがって、時間が決まっていてかつ、時間に余裕があるならば、特急北斗の特急券は新函館北斗までで切っておいた方がいいと思います。

僕の場合今回は、それをしてしまうと恐ろしく函館滞在時間が短くなってしまうため、多少金銭面は犠牲にしてでも函館まで通しで購入しました。

最後の東海道新幹線の特急券は、普通に券売機で購入しました。JR東海も、EX予約以外にポイント制のネット予約を作って欲しいものです。

特急券類
東海道新幹線は、名古屋駅に立ち寄った際に券売機で購入した。

えきねっとなら直前までネットで変更可能

今回、東海道新幹線は駅窓口で購入したのにそれと同時に特急北斗と北海道・東北新幹線を購入しなかったのには理由があります。それが「えきねっとで購入したかったから」。えきねっとで購入するとポイントが貯まります。それもあるのですが、それ以上に予約変更ができるから。「えきねっと特典」の対象となる切符は、発車6分前までかつ受け取り前であれば変更ができます。

特急券類
新幹線特急券はえきねっとで予約

そこで僕は最悪の場合、ネットで予約変更をしようと考えていました。この場合、その日のうちに帰宅できなくなるんですが新幹線特急券1万円以上をドブに捨てる必要がなくなります。特に函館から東京方面へ向かいのであればですよ、新幹線の指定席を確保しておいて、それに乗り継げるはこだてライナーの時間を見ておく。そして、もしはこだてライナーに乗り遅れたらその場でスマホで変更をする。つまり、実質「乗り遅れてから変更」ができてしまうのです(これは青森から乗って、新青森で新幹線に乗り換える場合など、乗る駅と新幹線の駅が別の場合なら可能)。ので、切符の購入は是非とも「えきねっと」を利用することをお勧めします。

ということで僕は今回、特急「北斗」と北海道・東北新幹線「はやぶさ」については「えきねっと」を使って予約をしていました。

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実際にいってみた

ということで、今回実際に

特急北斗→(函館観光)→北海道新幹線→東北新幹線→東海道新幹線

のルートを使用して北海道から陸路で名古屋まで帰ってきました。

特急北斗で函館へ

まず最初に乗車したのがJR北海道の中でも主要幹線の一つ、函館本線の特急「北斗」。

特急北斗で函館へ
札幌駅にて

特急北斗は、以前と比べてかなりスピードが落ちているそう。以前は、札幌から東室蘭だけに止まり函館まで行く最速達便まであったんだとか。

今では途中、10駅近くに止まって函館まで向かいます。

特急北斗で函館へ
森から先は函館本線の難所、駒ヶ岳エリア

森から函館の間は、鉄道にとっては難所でありながら、その分乗客にとっては景色のいい駒ヶ岳のエリアです。特急北斗は、この駒ヶ岳をうま〜く縫うようにして進んでいくため、非常に見どころです。駒ヶ岳を色々な方向からみることができるのが密かな楽しみ。

最速で東京方面へ向かうのであれば、新函館北斗駅で乗り換えです。が、敢えてそうする人は少数派でしょう。だって、最速で東京方面へ向かうのであれば、飛行機で行った方が早いから。

今回は函館駅で途中下車をし(厳密には「新函館北斗」で途中下車、別料金で新函館北斗と函館を往復しています)、観光を楽しみました。

特急北斗で函館へ
春の終わり、五稜郭は桜がきれいだった

函館て一旦降りたので、函館から「快速はこだてライナー」に乗って新函館北斗へ向かいます。函館駅から新函館北斗までは快速列車で約20分ほど。快速列車であれば途中、五稜郭にしか止まらないって考えると結構距離があるっちゃあありますよね。

はこだてライナーで函館へ
快速はこだてライナーで函館から新函館北斗へ

北海道・東北新幹線で東京へ

今回の片道旅行の中で最速、そして最長の走者、北海道・東北新幹線です。

北海道新幹線に関してはこちらの記事にまとめたのでご覧ください。

北海道・東北新幹線で東京へ
E5系 新函館北斗駅にて

北海道新幹線に乗り入れてくる車両は原則として、E5系もしくはH5系です。

北海道新幹線H6系
後日、仙台駅にて撮影

どちらも基本的には同じ車両で、JR北海道所属のH5系は横に入っているラインが、ラベンダーをイメージした紫になっています。

北海道・東北新幹線で東京へ
車内は極めて普通の東北新幹線

今回は、最速の便に乗車。新函館北斗を出ると、新青森・盛岡・仙台・大宮・終点東京です。なんと、これだけの距離を走っておいて途中の停車駅がわずか4駅、上野まで飛ばしてしまうという猛者です。

北海道・東北新幹線で東京へ
青函トンネル車内は、もちろん何も見えない

青函トンネルに入りました。青函トンネル内部は、もちろん何も見えません。くらいですから。旧海底駅は、いきなりトンネルに灯が出てくるのでなんとかわかるくらい。青函トンネル自体は「通ってるなあ」という感じしかしませんね。

北海道・東北新幹線で東京へ
東北を疾走します

はやぶさ号の最高速度は320キロ。国内の新幹線の中で最速です。東海道新幹線と比べて明らかにスピードが速いのがわかります。

北海道・東北新幹線で東京へ
東京駅に到着

ということで、東京駅に到着です。スピードは出すものの、北海道から東京まで陸路は長い。長かった。

北海道新幹線はやぶさ号のVlog

東海道新幹線で名古屋へ

最後は東海道新幹線で名古屋へ向かいます。

東海道新幹線で名古屋へ
すでに乗り慣れた東海道新幹線

東海道新幹線はもう既に乗り慣れています。ので、東京から名古屋、まだやや距離はありますがここまでくると「あぁ帰ってきたなあ」って感じになってしまう。

東海道新幹線で名古屋へ
静岡駅

今回はひかり号で帰ってきたので途中の静岡駅にも停車します。ひかり号で帰ってきたのにはいくつか理由があって、このコロナの状況下でも混雑するのぞみ号を避けるため、のぞみ割増料金を払わないため、そしてせっかくなら「最終列車に乗った」ってのが欲しかったから、です。

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途中下車をして観光をしよう!

札幌から東京まで。今では寝台特急なども走っていないため、飛行機でいくのが当たり前になってしまいました。JR北海道にとっては皮肉なことに、JR北海道待望の北海道新幹線開業により、鉄道で北海道から関西・関東へ移動するという選択肢は消え失せてしまったんですよね。

だからといって、ただただ時間がかかる鉄道での北海道旅行は捨てたわけではない。飛行機に比べて鉄道で超長距離移動する最大のメリットは「途中下車できる」ということ。飛行機で途中下車はできませんからね。

ここからは全て書くと長くなるのでリンクなども貼りつつどんどん紹介していきたいと思います。

北海道内

北海道内の東京方面、すなわち札幌から函館までの間にも魅力的な観光地が多くあります。

北海道内の登別温泉地獄谷
登別温泉地獄谷

札幌から函館まで、実は魅力的な観光地が数多くあります。特にニセコアンヌプリを中心とした山々は多くの温泉街を生み出します。

例えばいい感じの温泉街として、

  • 登別温泉(最寄り:登別)
  • 洞爺湖温泉(最寄り:洞爺)

などがあります。

これらの温泉街は、1ヶ月前の北海道旅行で観光しているのでこちらの記事もご覧ください。

特に洞爺湖温泉街は、洞爺湖の景色が綺麗で幻想的。洞爺湖を眺められる露天風呂には2回も入りました。

函館

函館も北海道内ですが、ここは独立させることにしました。札幌から東京方面へ陸路で行く場合、この函館エリアを通ることになりますから。

※厳密には函館は通りません。「新函館北斗駅」は北斗市であり、函館市内ではありません。ただし、新幹線での函館へのアクセス経路となっています。

函館の観光地として一番最初に挙がるのが五稜郭。幕末の遺跡です。春には桜が綺麗に咲き、これもまた味があってオススメです。

函館
五稜郭タワーからみる五稜郭はさすがという感じ

函館は港町として発展してきた過去があり、海鮮が非常に美味しい。北海道で有名な海鮮店「きくよ食堂」の本店が駅から徒歩3分のところにあります。

函館にあるきくよ食堂の海鮮丼
きくよ食堂の海鮮丼

これ、めちゃくちゃ美味しいです。オススメ。その日の朝仕入れた新鮮な魚を贅沢にいただくことができます。

東北エリア 仙台

北海道から東京までの間で最も大きな都市と言えるのが仙台。

仙台エリアも観光資源が溢れています。仙台駅から手軽に行ける距離であれば「青葉城」(仙台城)がオススメ。

それ以外にも、少し足を伸ばせば日本三景の1つ、松島にも行くことができます。松島は、北海道ではみられない「島」がたくさんある景色。北海道帰りに松島なんていうのもまた新鮮でいいですよ。


ということで北海道から名古屋まで陸路で帰ってきた話と、その周辺の観光地もご紹介してきました。

北海道から東京へ帰るのは、名古屋へ帰るのは、大阪へ帰るのは飛行機が当たり前だよ!って思ったかた。確かにそうですが、途中下車しながら陸路で帰ってくるのも、これはこれでまた面白いのでオススメですよ。

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