世界の中でも入国審査が比較的厳しいことが知られているアメリカ合衆国。日本人には人気の観光地であるハワイ・ホノルルもアメリカ合衆国であり、アメリカ本土と同様の入国審査が行われます。実際にホノルルへと足を運びましたが、入国時に英語での口頭質問がありました。今回はその詳細について記事にして、今後日本からアメリカへ行く人が少しでも安心して入国審査を通れるようにしたいと思います。
なお、ホノルルでの入国では比較的、口頭質問が少なかったので、ロサンゼルスに入国した際の質問の内容もまとめました。併せてご覧いただければと思います。
入国拒否されるようなことなんてした覚えない。けど、英語での口頭質問がないか…って不安。今回は実際の体験談を書いていくよ!
米国入国のために準備しなくてはならないこと
アメリカに入国するためにはいくつか、準備しなくてはならないことがあります。日本から出国する以上、パスポートが必要です。それ以外にも準備すべきことがあるので解説します。
ESTA(エスタ)での入国申請、またはビザの取得
留学ビザや就労ビザなど、ビザを取得する場合以外は必ずESTAで事前申告が必要になります。ESTAの申請方法については、別の記事で詳細に解説しています。
ESTAの申請には$14が必要です。オンラインで申請し、申請に通れば特に書類などは必要ありません。パスポート番号などを元にオンライン上で全て照会が行われるため、アメリカでの入国審査でパスポートを提示すればOKです。
ESTAは出発前に申請しなくてはなりません。現在では航空会社もESTA申請の有無を確認でき、ESTAの申請が行われていないとアメリカ行きの航空便にも乗ることができないようになっているようです。なお、ESTA申請の有効期間は原則2年なので、申請してから2年以内に複数回渡航する場合は、1回目の申請だけで問題ありません(例えば、1年前にアメリカ本土へ渡航するためにESTAの申請を済ませており有効期限が残っている場合は、再度申請する必要はありません)。
ESTA(ビザ免除プログラム)の対象であるか否か
ここで紹介した「ESTA」とは、ビザの免除プログラムです。米国に限らず、外国の国に入国するためには原則、ビザが必要です。
日本人が持つ日本のパスポートは、“世界で最も強いパスポート”です。世界で最も強いとはすなわち、「日本をビザ免除の対象にしている国が最も多い」ということ。日本人にとってはビザ免除で外国へ行くことが当たり前になっており、それゆえに「ビザ」という感覚があまりないのです。
米国については同時多発テロ以降、ESTAをはじめとしたビザの免除プログラムについても審査が強化されています。2023年現在、ビザの免除プログラム「ESTA」で米国に入国できるのは、主に次の3つの場合とされています。
- 観光を目的とした90日以内の渡航
- ビジネスを目的とし、報酬を伴わない90日以内の渡航
- 第3国への乗り継ぎとして、一時的に米国に入国するための渡航
ESTAで米国に入国できるのは最大90日です。90日を超える場合はビザが必要です。なお、留学や短期であっても就労を伴うもの(アルバイトなどを含む)の場合、ESTAは利用できずビザが必要です。同時多発テロ以降、このルールはより厳格になっています。米国については一度目をつけられて入国時に別室での取り調べを受けると、それ以降毎回、入国の度に別室での聴取を受けることになるそうです。軽い気持ちでESTAで入国してアルバイトをした、などということがないように注意しましょう。
機内で配布される税関申告書への記入
米国入国のために必要な「税関申告書」が、アメリカに到着する航空機の機内で配布されます。
これは機内で書いておきましょう。到着後は書く場所がない場合があります。内容は次の通りです。書けるならばアルファベットで書いたほうがいいでしょうが、書類自体が日本語だったため、僕は日本語で書きました。日本語で税関申告書等を書いていても問題なく入国できました。
- 姓・名
- 誕生日
- 渡航に同行している家族の人数
- 米国における滞在・居住先の住所
- 旅券発行国
- 旅券番号
- 居住国
- 今回渡米に先立って訪れた国
- 航空会社・便名もしくは船舶名
- 今回の渡航目的はビジネスであるか
- 所持品(果実や野菜、肉、巻貝など)や牧場などにいたか(感染病などに関する質問)
- 家畜の近くにいたか
- 10,000ドル以上の米ドル、もしくはそれに相当する外貨を持っているか
- 市販用品を持っているか(販売目的のもの)
- 米国に残していく物品の総額
ごくごく普通の内容です。日本入国の際も同じような税関申告書類を書く必要があります。
税関申告書は質問内容も日本語で書かれているので大丈夫。飛行機の中で書いておこう。
ホノルルの空港に到着後、入国審査
ホノルルの空港に到着後、アメリカ合衆国に入国するための入国審査を受けることになります。
入国審査官からの口頭での質問
入国審査ではいくつか口頭質問がありました。次の質問のレベルです。中学校レベルの質問です。以下の質問・解答は実際に僕が受けた質問とそれに対する僕の回答です。人によって多少、質問が変わる可能性があります。
What is your pourpose?(目的は?)
Sightseeing.(観光です)
How many friends?(何人の友達と来ていますか)
One, me and a friend of mine.(僕ともう一人です)
特に後半の質問は、日本人相手だったのでかなり簡単な英語を使ってくれました。特にホノルルは日本人が多いので、簡単な英語を使って質問をしてくれるようです。英語に戸惑ってもフォローしてくれるので、安心して入国審査を通過できます。
これ以外に入国審査でよく聞かれる項目が、
- 何日間滞在する予定なのか
- どこへ行くのか
- 帰りの航空券は持っているのか
などです。入国審査官としては、アメリカ国内に入国後テロを起こさないこと、アメリカ国内に所定の期間(例えばESTA利用であれば90日)を超えて滞在しないことが重要であり、これらを確認しているのです。
ロサンゼルス国際空港での入国審査についても記事を執筆しようと考えていますので、お待ちください。
指紋の採集と顔写真の撮影
アメリカでは同時多発テロ以降、入国審査が大幅に厳格化されています。2004年9月30日以降、アメリカに入国する原則すべての外国人に対し、指紋の採集と顔写真の撮影が行われます。
これについては日本の外務省のWebサイトにも解説がされています。入国審査官の言う通りに指紋採取の機械に手を置けば問題ありません。また、顔写真の撮影についても自動で行われるので入国審査官の指示に従いましょう。
入国審査の際、税関申告書を回収する入国審査官もいれば回収しない入国審査官もいます。一緒に行った友人は回収されたのに僕は回収されませんでした。なんででしょう。
頑張って英語で答えよう。こちらが頑張ってこたえようとしていれば、向こうも何とかくみ取ってくれる!
ターンテーブルで荷物受け取り
入国審査後、荷物を受け取ります。
ホノルルの朝は、ターンテーブルが混雑する
ホノルルは東アジア、特に日本からの観光客で賑わっている観光地です。
日本からホノルルに到着する便の多くは、日本を夜出発してホノルルには同日の朝到着します。ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の国際線到着ロビーは朝は日本を中心としたアジアからの便が多く到着し、混雑します。
僕は、名古屋からの乗継便が遅れたため、成田に到着したのが出発1時間前とギリギリでした。そのため荷物が手前のほうに載せられていたのか、ターンテーブルについたころには既に出てきていました。
ホノルル線は上級会員が多く、優先的に手荷物を受け取ることができる「Priority」のタグが付いた荷物がとても多いです。手荷物受け取りの際には少し時間を見ておきましょう。A380だからといってターンテーブル2つ使ったりすことはありません。
A380の500人近い乗客の荷物がひとつのターンテーブルに流されるから、入国審査後税関前で時間を食われることは覚悟しよう!
税関-申告すべきものがなければ基本的にはそのまま通過
税関は特に何もなければそのまま通過できます。日本入国の際は税関申告書を税関で提出ですが、アメリカ入国の際は税関申告書は入国審査で提出します。そのため、特別なものを持ち込んだり怪しい行動をしていなければ、税関において職員とのやり取りは全くありません。
怪しそうな人を捕まえるのでしょうか。普通の通路のように皆通過してしまうので僕も通過しました。
そこを通過すると本当にこれだけ?と思うくらいびっくり外に出ます。本当に何もありません。僕は団体客用の出口からでたからというのもあったんでしょうが、お店なども特にありませんでした。
入国審査を終えて、ターンテーブルで荷物を受け取ったらその先は南国・ハワイ!
こんな感じで待ちに待ったハワイ!これ以外にもハワイ旅行を計画されている方や現に旅行中の方の参考になるような記事を公開しています。是非ともご覧ください。
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