近鉄特急を順にご紹介するということで、今回は伊勢志摩ライナー。
名前の通り、伊勢志摩へ行く特急として使われている伊勢志摩ライナー。伊勢志摩方面は観光での利用がメインであることから、観光客向けの設備も充実しています。
以前に伊勢志摩ライナーのツイン席についてご紹介していますが、その後にサロン席やレギュラーカー、そしてデラックスカーも利用したので今回は他のシートについても書いていきます。
しまかぜが走り始めてちょっと影が薄くなってしまった感は否めないけど、いまだに伊勢志摩方面の観光特急のメイン!
伊勢志摩ライナーの全座席について、Vlogでもご紹介しています。
伊勢志摩ライナーの予約・料金
まずは伊勢志摩ライナーの予約方法・料金についてです。伊勢志摩ライナーは原則として、通常の近鉄特急と同じ扱いがされています。
伊勢志摩ライナーの予約
伊勢志摩ライナーは結構な本数が走っています。近鉄公式サイトで確認すると「伊勢志摩ライナー」と表示されます。
以前に、四日市から名古屋まで特急に乗ったら伊勢志摩ライナーだった。それくらい、本数が多くて名古屋周辺や大阪・京都周辺では通勤特急的な役割をももってしまうのが「伊勢志摩ライナー」
予約は、近鉄の駅の券売機や窓口、および近鉄のネット予約サービスで通常の特急と同様に予約ができます。サロン席やツイン席についても同様に、ネット予約サービスを利用することができます。
普段から近鉄特急を利用する場合、近鉄ネット予約の利用がかなりお得です。最低でも10%がポイントとして還元され、そのポイントは特急券の支払いに充てることができます。ぜひとも近鉄ネット予約は、会員登録をして使うとよいでしょう。
ちなみに、近鉄ネット予約を使えばちゃんと伊勢志摩ライナーで運行される特急は「伊勢志摩ライナー」と出てきます。近鉄ネット予約では、しまかぜ、伊勢志摩ライナー、ビスタカー、そしてひのとりなど、特別な列車はちゃんとその旨表示されます。
近鉄で特別な列車として名前が付けられているのは、
- ひのとり
- しまかぜ
- アーバンライナー
- 伊勢志摩ライナー
- 青の交響曲
- さくらライナー
- ビスタカー
- あをによし
となっています。これらは運行ダイヤが決まっており、近鉄特急のネット予約のページなどをみれば出てきます。これ以外の通常の特急は表示されない、というより「汎用特急」として、どの列車で運行されるか決まっていないようです。
伊勢志摩ライナーは観光用ということもありあらかじめダイヤが決まっている。ので、ネット予約などで出てくるよ!
伊勢志摩ライナーの料金
伊勢志摩ライナーに乗車するためには、しまかぜとは違って特別料金は発生しません。通常の近鉄特急と同額で乗ることができます。
ただし、デラックスカーはデラックス料金が徴収されます。これはアーバンライナーなどと同じです。
サロン席とツイン席についても追加料金は必要ありません。ただし、サロン席ならば最低3人最大4人、ツイン席なら必ず2人で予約する必要があります。一人でサロン席に乗ることはできません。逆に、2人以上ならサロン席とツイン席を組み合わせて取ることができるのでこれは便利です。
伊勢志摩ライナーに乗るために特別な料金は発生しない!ただし、個室となるサロン席・ツイン席は最低人数も決まっているので注意!
伊勢志摩ライナーの車内設備 Wi-Fiは?コンセントは?車内販売は?
実際に伊勢志摩ライナーのサロン席、ツイン席、そしてレギュラーカーに乗ったことがあるので今回はそのレビューを。
伊勢志摩ライナーの編成はデラックス1両,サロン・ツイン1両,レギュラー4両
伊勢志摩ライナーには2色あります。黄色の伊勢志摩ライナーと赤色の伊勢志摩ライナーがあります。赤色の伊勢志摩ライナーは通称、伊勢海老ライナーというらしい(勝手に僕らがつけた名前です、公式な呼び方ではありません)。
編成ですが、大阪難波・京都・名古屋寄りの1両目にデラックスカー、2両目にサロン席とツイン席、それ以降3両目から6両目がレギュラーカーとなっています。
観光地へ向かう特急でありながらも実はサロン席とツイン席ばっかりではなくレギュラーカーが多くなっています。これは、朝夕の時間帯に大都市圏を走っていると通勤特急的な役割で使われることがあるからだと思われます。
伊勢志摩ライナーには食堂車や売店などもありません。自動販売機だけがあります。売店らしき場所はあるので、昔は物を売ってたのかもしれません。が、今は特に売っていません。
ただし、自動販売機が設置されています。自動販売機は5号車に設置されています。飲み物については車内で購入することができます。
個人的には、売店があったらいいなとは思うんですがね。ちょっと残念。
意外にも、6両中4両がレギュラーシートになってるよ!
車内にWi-Fiはないがコンセントはある→Wi-Fiは順次設置工事中
伊勢志摩ライナーは座席にコンセントがあります。コンセントは、デラックス車両については各席に、レギュラーカーについては2席に1つづつ、サロン席とツイン席については各コンパートメントにつき2つづつです。特にサロン席やツイン席を使いたい場合はs、分配用のタップなどがあると便利です。
2021年から伊勢志摩ライナーとアーバンライナーの改装工事が行われ、順次Wi-Fiが装備されるようになりました。2022年現在、伊勢志摩ライナーでも全列車で車内のWi-Fiサービスを利用することができます。
2022年8月現在、ほぼ全ての車両にWi-Fiが装備されています。
鉄道の車内のWi-Fiは、どうしても現在地によるので参考値ですが、それなりに速度も出ます。
また、近鉄特急の大半にはついているのですが、喫煙室があります。タバコを吸う人にはありがたいですよね。
なんとウォシュレット対応のお手洗いも!新しくて綺麗!
最後にお手洗いについて。今まで様々な列車に乗ってきて、どれだけお金をかけているか、どれだけ整備しているかが一番よくわかるのがお手洗いなんですよね。
伊勢志摩ライナーのお手洗いはかなり綺麗。小さな子供をつれている家族のために子供用の椅子もあります。また、トイレットペーパーも予備を常に入れておけるタイプのもので、紙がなくなる心配はない。
そしてなんとなんと、こちらです。ウォシュレットがついてるんですよね。これはすごい。JR各社の在来線特急や東海道新幹線などでもウォシュレットが装備されつつあります。が、素晴らしいのはこの高機能な、通常の地上のトイレと同じウォシュレットの機能を装備していること。近鉄は陶器製の便器を使っていたりと、他の鉄道車両とは一線を画す「地上のトイレと同じ」ところが多い。この「地上のトイレと同じ」って、使っていると意外と使いやすさが顕著に現れるんですよね。
伊勢志摩ライナーの座席などの設備
伊勢志摩ライナーの座席設備を紹介していきましょう。クラスごとに書いていきたいと思います。
デラックス車両
デラックス車両は、JRでいうグリーン車です。しかし、JRのグリーン車とは異なり500円以下の追加料金で乗れます。詳しくは下記の、デラックスシートについてまとめた記事で丁寧に解説しています。
観光で利用する場合、是非ともデラックスシートの利用も検討してみるとよいでしょう。
デラックス車両は1-2の、横3列配列になっていますのでシート幅はかなり余裕があります。
それからデラックスシートだとコンセントも用意されています。ひとりひとつづつあります。
テーブルは正直ちょっと小さめ。ビジネス目的での利用はあまり想定しておらず、ちょっとした飲み物を置くなどといった使い方を想定しているからでしょう。
観光目的で大きなメリットであるのが、前面展望が楽しめること。名古屋・難波・京都から賢島方面へ向かうときはレギュラーシートの一番賢島より車両でも楽しめます。
ただ、近鉄はデラックス車両に乗らなくてもシートがそれなりに良い。しかしコロナ禍から回復傾向にある現在、デラックスシートにも多数のお客さんが乗っているので驚きです。
レギュラーシートでも十分快適なのでデラックスシートに乗る人は少ない。デートの時など、特別な時に使えば( ^ω^)・・・
レギュラー車両
まず、圧倒的に座席数の多いレギュラー車両について。
青を基調としたデザインの座席になっています。テーブルは肘掛けから出てくるタイプなのにそこそこ広く、食事などはできるサイズです。観光目的で使うことを想定しているため、座席を向かい合わせにしての利用を想定しているのでしょう。
レギュラー車両は近鉄特急列車としてはまあまあいい方です。ただ、最近増えているAceよりはちょっと…アーバンライナーに近いと考えればいいでしょう。コンセントは2席に1つ付いています。
先ほど書いたように、伊勢志摩ライナーは6両のうち4両がレギュラー車両となっています。ので、このレギュラー車両が一番メインになります。
テーブルは、グループでの利用を想定してインアーム式(ひじかけからテーブルが出てくるタイプ)になっています。インアーム式にしてはそれなりの大きさがあります。
ただ、近鉄特急は全体的にゆりかご型の座席になっています。少なくとも新幹線の座席よりはよっぽど快適です。
賢島方面へ向かうときは、先頭の車両を取るとデッキで前面展望が楽しめます。
一番多いレギュラーシート、ゆりかご型の座席になっているからとても快適!
サロン・ツイン席
サロン席、ツイン席は大阪・京都・名古屋より2両目にあります。サロン席は4人席、ツイン席は2人席となっています。ので、グループで利用できます。詳しくは先ほど書いた通りです。
サロン席・ツイン席については別途詳しく記事にしています。
通路の片方が4人用座席、もう片方が2人用座席になっています。
このサロン席とツイン席は、完全な個室ではありません。要は、座席が向かい合って配置されているって感じです。ので、大声でおしゃべりできる感じでもありません。
ただし、グループ利用のための座席であることもあって、この車両の人たちは比較的おしゃべりしています。ので、普通におしゃべりする程度なら全然問題にならない雰囲気です。
残念ながらこのサロン席とツイン席では座席のリクライニングができません。ただし、僕の経験上、リクライニングしなくても十分快適です。
各コンパートメント1つにつき2つコンセントがついています。ちなみに、横3列シートです。が、追加料金がいらないのです。明らかにレギュラーシートより一人当たりの専有面積が広いのに、近鉄は太っ腹ですね。
個室ではないけど、グループで利用できる座席だから多少気兼ねなくおしゃべりできるよ!
賢島行き特急しまかぜとの違い
近鉄の賢島方面には、この伊勢志摩ライナー以外にも観光特急しまかぜも走っています。簡単に、違いを解説します。詳しくは以下の記事で詳細に解説しています。
特急しまかぜとの違いは主に、座席にあります。
しまかぜは、天皇陛下が伊勢神宮を参拝するときなどに天皇陛下を乗せるための車両としても使われているくらいのものです。個人的には、普通車であれば絶対にしまかぜのプレミアムシートの方がいいと思います。しまかぜは追加料金がかかりますが乗る価値ありです。
先ほど書いたように、普通車はアーバンライナー等と同じような座席が配置されています。一方の特急「しまかぜ」では、グループ席ではない席は基本的にはプレミアムシートになっていて非常に快適な座席が用意されています。
伊勢志摩ライナーも充分快適な旅でしたが、せっかく賢島に行ってみたならば片道だけでも特急しまかぜを利用してみると良いかと思います。
伊勢志摩ライナーが格下なんじゃなくて、しまかぜが格上に行き過ぎただけ!
昨年夏、実際に僕も特急しまかぜを使用しました。特急しまかぜの記事も公開していますのでこちらも併せてご覧ください。できればしまかぜの記事も近いうちに更新したいと思っています。
また、伊勢志摩ライナーで行くことができる伊勢エリアの観光地もご紹介しています。
伊勢志摩ライナーより後に、伊勢神宮の式年遷宮で登場した観光特急「しまかぜ」。
こちらもまた賢島行特急としても使われている、ビスタカーについても書いています。
近鉄の次期看板特急「ひのとり」も何度か乗りました。
コメント
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