JRで北見へ、網走へ JR北海道屈指の難所・北見峠越え

北海道
北海道鉄道

北海道の中でもかなりの難所を通る石北本線。この石北本線の沿線にある主要な都市が「北見」と「網走」です。北見や網走に行くためにはJRを使う人が多いでしょう。今回は札幌方面の旭川から北見・網走をつなぐ石北本線を紹介します。

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旭川と北見・網走間を移動する手段は主に3つ

旭川と北見・網走間をJRで移動する手段は主に3つ。1つが特急オホーツク・大雪を使う方法。2つ目が特別快速きたみを使う方法。3つ目が普通列車を使う方法です。

JR特急オホーツク・大雪で北見へ、網走へ

JRの石北本線を通る特急は主に2つ。特急オホーツクと特急大雪です。

JR特急オホーツク・大雪で北見へ、網走へ
特急大雪

特急オホーツクと特急大雪は、大幅に停車駅が変わることはありませんが、特急オホーツクは札幌まで、特急大雪は旭川止まりです。

特急大雪は旭川止まりであるため、原則として旭川と札幌を結ぶ特急カムイ・特急ライラックに接続します。また、指定席を購入する場合、特急大雪は特例が適用されます。特急大雪と特急ライラック・カムイを旭川駅で短時間で乗り継ぐ場合に限り、特急料金は通算して計算されます。

最近では「特別快速きたみ」も運転

最近では、JR北海道はこの区間に「特別快速きたみ」を走らせています。この列車はその名の通り「快速」扱い。特急券などなしで、また青春18切符などでも乗ることができます。旭川と北見の間を行き来するのであれば、青春18きっぷを使って特別快速きたみに乗るのが一番お得で効率的でしょう。

なお、あらかじめ予定が決まっているのであれば普通運賃で特別快速きたみに乗るのはオススメしません。この区間はえきねっととくだ値で、指定席特急券をかなり安くきっぷを確保できることがあるからです。

旭川を出てしばらくすると、平野をほぼ直線で突き進む

普通列車は本数が少ない

後から紹介する北見峠の区間(上川から白滝)は、石北本線の中でも普通列車が極端に少ないです。

上で紹介した特急と特別快速以外に、普通列車は1日1往復しかありません。そのため、普通に北見峠を越えようとした時、現実的になってくるのは1日4往復設定されている特急と1往復設定されている特別快速でしょう。

特急オホーツク
やってくるのは特急列車ばかり

また、車両も特急「北斗」を置き換えたことによるお下がり。最近では、北美峠越えの普通列車を中心にH100型気動車が導入されつつありますが、それでもまだなお、北海道の中で最古参の車両が走っています。

宗谷本線とは違い、地元の高速化への出資もあまりないことも原因の1つであるように思います。

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石北本線でも、遠軽〜網走間はそれなりに本数が多くなる

石北本線でも本数が極端に少ない区間は主に遠軽=上川間、遠軽を超えると列車の本数は多くなります。

遠軽駅の前後を直通する普通列車はない

途中の遠軽駅、特急も全列車が停車する駅ですがここで進行方向が変わります。元々はここから名寄まで、名寄本線が走っていたそうです。Y字型の線路になっていたのが、Y字でいうと下の方に続く線路が廃止されたため、現在では進行方向反転の駅となっています。

遠軽駅の前後を直通する普通列車はない
右方向が旭川方面、左方向が北見・網走方面

特急列車と特別快速きたみ号はこの遠軽で進行方向を変えます。が、普通列車は原則として、この遠軽止まりか遠軽始発です。特急と快速を除いては、遠軽で運用が分断されていると言っていいでしょう。

そのため、遠軽より旭川側では極端に少なかった普通列車が、遠軽から北見・網走側に行くとそこそこ多くなってきます。北見周辺の通勤・通学需要という面もあるのでしょう。

北見からは一部列車が釧網本線知床斜里まで直通

特に北見から網走間はそこそこ本数が多くなります。また、網走から先の釧網本線に直通して知床斜里まで向かう列車もあります。

自由席往復きっぷ「Sきっぷ」も一部区間で設定
北見駅

知床斜里は、知床半島を観光する際に拠点とできる駅です。知床五湖など、美しい景色があり、ぜひ一度は足を運びたい場所です。

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JR北海道の路線網の中でも大きな難所・石北峠

途中、上川と白滝の間で大きな難所・北見峠を越えます。

JR北海道屈指の難所・北見峠(石北峠)

北見峠は標高634メートル。石狩国と北見国の境にある峠です。上越信号所を超えると、この「石」狩国と「北」見国の境にあるトンネル「石北トンネル」を通過します。石北トンネルは全長4365メートル、通常であれば通過するのに4分かかります。

北見峠の旭川側にある最後の駅・上川

この北見峠を超える上川から白滝の区間は、現在日本一長い駅区間として知られています。各駅停車でも上川から白滝まで50分近くかかります。各駅停車なのに50分弱かかるって、かなりの距離と難所だということがわかるでしょう。

特急オホーツク
上りの特急オホーツク号

僕が特急大雪に乗って北見峠を越えた時、もう5月だったにもかかわらず雪が残っていました。さすがJR北海道屈指の難関です。

北見峠以外も、5月時点で雪が積もるような豪雪地帯

北見峠はもちろんのこと、それ以外の区間も豪雪地帯です。ゴールデンウイークの北海道旅行の際にこんな感じ。

北見峠以外も、5月時点で雪が積もるような豪雪地帯
5月でも雪が積もっている区間を走行する

もう5月だというのに雪がしっかり積もっています。東京や大阪でこんなことになったら、もし2月だったとしても大騒ぎですよね。そのレベルの雪が5月でも残っているのがこの石北本線の沿線です。

冬の北見峠
冬であればこの雪の深さである

そんな峠を越え、そして網走湖の隣を通り、列車は少しづつ石北本線の終着駅である網走駅を目指します。

北見峠以外も、5月時点で雪が積もるような豪雪地帯
石北本線の終着駅、網走駅

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コメント

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