今まで様々な観光特急のご紹介をしてきました。最近乗った中で一番凄かったのはやっぱり「四国まんなか千年ものがたり」。
これはもはやレベルが違いましたね。全車グリーン車ですから当たり前ですけど。特急券が必要なのに、スピードも全くもって「特急」ではなくて、途中で2本か3本の特急に抜かされます。その分何をしているかと言えば、途中の駅で止まって降りることができたりってことをしてるんですよね。
初っ端から別の特急列車の話ですが、今回はこの「四国まんなか千年ものがたり」に乗る1ヶ月ほど前に乗った特急「ゆふいんの森」について。JRが発足した当時、JR九州が最初の「攻め」として投入したのがこの「ゆふいんの森」です。これ以外の観光特急にも乗ってきたからこそ言える、「ゆふいんの森」の素晴らしいところとちょっと足りないなあっていうところをご紹介します。
2021年1月現在、久大本線は台風の影響により運休しています。そのため、ゆふいんの森は博多ー豊後森間での運転となり、豊後森ー由布院間は代行バスでの運転となっています。
今回の記事は、あくまで「博多ー由布院間」で運転されているということで書いていきます。
なんと全車普通車指定席!ネットで予約すれば格安で予約も可能!
観光特急として有名な「ゆふいんの森」、なんだか高そう、特別料金とか必要なんでしょ?って思う方も多いのでは?
ちなみにこの「ゆふいんの森」は、全車指定席です。自由席はありません。必ず指定席券が必要になり、車内では基本的に指定券は発売できないので、あらかじめ駅で購入しておきましょう。
ネット予約がオトク!
ズバリ!ネット予約が一番お得です!ただ、正直割引率はそこまで大きくはない…「eきっぷ」は、JQカードという、JRのクレジットカードでの支払い限定の切符です。JQカードは年会費無料なので、この「ゆふいんの森」に乗りたいという人で、JR九州エリアに住んでいてJR九州を頻繁に使う!という人なら契約する価値はあるでしょうが、そうでないなら「九州ネットきっぷ」ですね。
通常の きっぷ | eきっぷ (JQカード限定) | 九州 ネット きっぷ | |
条件 | JQカード 限定 | – | |
乗車券 | 2,810円 (1,400円) | 2,810円 (1,400円) | – |
特急券 | 1,750円 (870円) | 1,230円 (610円) | – |
合計 | 4,560円 (2,270円) | 4,040円 (2,010円) | 4,010円 (2,000円) |
500円ちょっとですが安くなります。往復だと1000円、現地でちょっと贅沢ができます。
通常料金でも「B特急料金」!
さて、いきなり「B特急料金」と言われても何それ???って感じでしょう。
JRの特急にはA特急料金とB特急料金の2つがあるんですよね。これ、実は一度目に「ゆふいんの森」に乗って帰ってきてから、とある知り合いに切符を見せたときに言われたことで、それまで知りませんでした。簡単に言っておくと「A特急料金よりB特急料金の方が安い」です。
で、この「ゆふいんの森」比較的ローカル路線を通って行くのに安い方の「B特急料金」が適用されるんですよね。そして先ほども書いたように「全車普通車」。グリーン料金などといった特別料金は全くもって必要ないんです。同じ区間を走り、ビジネス層も取り入れる特急「ゆふ」と料金が一緒なんです。

特急「ゆふ」と同じ料金で乗れるのに車内は観光特急。そして、車掌さんに加えアテンダントさんも数名乗務しています。ビジネスで由布院方面へ行くならまだしも、観光目的であれば乗らない手はありませんね!

車内設備は…コンセントは…?
車内設備は、座席間隔は広く、快適ではあるもののいたって普通といった感じ。
座席の設備自体はあくまで普通車!
ゆふいんの森は先ほども書いたように全車普通車でグリーン車はありません。また、車両によっては比較的古いこともあり、コンセントなどはついていません。博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」などには、普通車にもコンセントがついていました。この「ゆふいんの森」もあったらいいのになあと思ったり。

最前列では前面展望が楽しめます。当然、すぐに座席は売り切れちゃいますがね。そうでなくても、入れ替わり立ち代わり、お客さんが一番先頭を見に来ています。展望席を取った人からしたらちょっと迷惑な感じもするでしょうね。

座席に、大きなテーブルがあるところとないところとあります。僕たちが取った車両は前の座席の背面にテーブルがついていましたが、一部ない車両もありました。
グループで由布院に行くなら!ボックスシートも
僕はひとりで旅行することが多く、今回は2人での旅行だったので一般席を取りました。
しかし、この「ゆふいんの森」はグループでの旅行も想定、ボックスシートもあります。

完全に個室にはなっていないんですけどね。でも、やっぱり一番のメリットとしては「座席が向かい合わせで、かつ大きなテーブルが使える」ということ。これは正直デカいです。
特急の座席って、向かい合わせにするとテーブルが使えなくなっちゃうじゃないですか。ということは、座席を向かい合わせにしてみんなでご飯を、ってのができない。でも、この「ゆふいんの森」はそれができるんです。
ただし、この座席は3人以上でしか発売してくれません。それだけは注意しましょうね。
充実の車内販売も、混雑するので注意!お弁当などは事前予約制!
ゆふいんの森には、観光特急の名に恥じない車内販売があります。車内にビュッフェもありますし、カートで巡回にも来てくれます。
本当は、下り(博多→由布院)のゆふいんの森で何か買おうかなと考えていたんですが、予想以上に並んでいたのであきらめることに。ビュッフェがオープンする時点で2号車いっぱいに人が並んでいました。
ということで帰りのゆふいんの森で僕たちはコーヒーとちょっとしたお菓子をいただくことに。カボスのアイス美味しかったなあ。地元の特産品を使ったお菓子などもあります。ちなみにお弁当類のちゃんとしたご飯は事前予約制。お弁当を社内で調達しようとしている方はホームページ等でご確認くださいね。
車内販売ではクレジットカードや交通系ICカードも利用できます。ただ、僕たちが購入したものは売り切れていて、クレジットカードの払い戻し手続きなどをしていたり、そしてそのタイミングで通信状況が悪くなったり…そんなこんなで販売担当の人に世話をかけてしまいました。

一部の商品(主にお弁当)を購入する際には予約が必要です。公式サイトに赤字で「要予約」と書いてあります。お弁当などを購入したい場合は必ず公式サイトを確認の上、予約をしておきましょう。

ということで、今回はJR九州ご自慢の観光特急「ゆふいんの森」をご紹介しました。
一昨年の3月に乗った時の乗車記はこちら
これからも観光特急等の記事は充実させていこうと考えています。てな感じで今回はここまで!また更新します!
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