高松から松山を結ぶ予讃線。現在では、本四備讃線、すなわち瀬戸大橋を通り岡山まで結んでいます。以前ご紹介した土讃線とは違い、海沿いを走ります。カーブを高速で通過しながらも見られる景色は絶景。今回はそんな予讃線をご紹介します。
なお、海側の座席はA席です。この区間に乗るならA席を押さえましょう。
特急いしづちでは現在、2種類の車両が使われています。それらの車両の座席・車内設備についても非常に詳細に記事を作成しました。特急に乗るぞ、という方は是非とも参考にしてみてください。
高松を出発して宇多津へ 宇多津からは特急しおかぜ・いしづちが併結
特急いしづちは高松から松山を結ぶ特急です。1時間に1本程度の運転本数があり、それなりに利便性は高いです。特急いしづち(高松=松山)は、特急しおかぜ(岡山=松山)に比べてやや空いている傾向にあります。特急しおかぜはコロナ禍においても自由席は「窓側座席がほとんど埋まっている」ということも少なくありませんが、特急いしづちは大体自由に座席を選べることが多いです。
僕が高松から松山までの特急に乗った際には、高松の車庫にとまっている「四国まんなか千年ものがたり」を発見しました。土讃線を走るかなりの豪華列車です。
一方の特急しおかぜは岡山からやってきます。岡山で新幹線と接続し、本四備讃線を通過し、すなわち瀬戸大橋を渡って四国へとやってきます。
東京・大阪方面の新幹線と接続する岡山行きの方が乗客が多くなる傾向にあるのは仕方ないことでしょう。
こちらが特急いしづち(高松からの列車)から見た瀬戸大橋です。瀬戸大橋の四国側は、かなり大規模な鉄道ジャンクションになっていることがお分かりいただけるでしょう。
瀬戸大橋からやってきた列車は、高松方面にも松山・高知方面にも行けるようになっており、さらに高松方面から松山・高知方面へも直通できるように3本の線路が引かれています。
瀬戸大橋を渡ってきた特急しおかぜと、高松からやってきた特急いしづちは、途中の宇多津駅で併結します(一部の列車は単独で走行することもある)。
石鎚山を左手に望みながら今治へ
宇多津からやや近いところにある3つの特急停車駅、丸亀、多度津をすぎるとついに特急列車はスピードを上げて走り出します。カーブが多い区間もスピードをどんどん上げて通過していきます。
この辺りから列車の揺れも大きくなってきます。う〜ん、こればっかりは仕方ない。
特急列車は車体を大きく傾けながら走行します。外の景色に見える地平線と比べると車体が大きく傾いているのがよくわかるでしょう。
しばらくして伊予西条に着く前くらいに、進行方向左手、瀬戸内海とは反対側に石鎚山が見えてきます。天気がいいと綺麗に見えます。
海岸線を走る、右手に海を眺めながら終点松山へ
しばらくたって、列車はタオルで有名な今治に到着します。今治は、本四高速道路の1つである、しまなみ海道の四国側の起点でもあります。
この辺りから進行方向右手に、透き通った綺麗な海が見えてきます。これがなかなか綺麗。そして天気がいいと写真の通り、遠くに瀬戸内海の島も見ることができます。
この辺りでは、海と山とが近いため、列車と道路が並行して海沿いを走ります。瀬戸内海の島々がよく見えます。
だんだんと近くにも島が見えるようになってきます。まもなく終点の松山駅に到着です。
松山駅に到着です。厳密にはここから先の非電化区間も「予讃線」の一部です。現在では、特急宇和海が内子線経由で走っているため、ローカル線と化した海沿いの区間は「愛ある伊予灘線」という愛称がついています。この先の区間は、またいつか機会があれば別の記事としてご紹介したいと思います。
海に近い駅として有名な下灘駅は、この先のローカル区間「愛ある伊予灘線」にあります。
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