札幌から旭川を結ぶ特急ライラックと特急カムイ。札幌から旭川までの間は直線が多いため、非常に気持ちよく疾走してくれる列車です。
また、札幌から旭川の間は、高速バスなどとも競合。そういった背景もあり、割引きっぷも多数設定されています。この記事では、特急ライラックと特急カムイについて徹底的にご紹介します。
自由席は混雑するも座席数が多いため座れないことは少ない!
最後に自由席の混雑状況について書いていきたいと思います。先ほど紹介した「Sきっぷ」は普通車自由席が利用できるため、普通車自由席を利用する人は多いです。
特急カムイ・ライラックの時刻表 本数が削減されたこともあり、1日を通してある程度の乗車率
札幌から旭川を結ぶ特急ライラック・特急カムイは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用が減少、そのため減便されました。減便前から混雑する傾向にあったようです。コロナ禍の波が来ている間はまだいいのですが、波が来ていないタイミングともなると減便後のダイヤでは結構埋まったりします。
※横スクロールして時刻表をご覧ください。
ライラック1 | オホーツク1 | 宗谷 | ライラック3 | ライラック5 | カムイ7 | ライラック11 | ライラック13 | ライラック15 | カムイ17 | カムイ19 | ライラック21 | ライラック23 | ライラック25 | ライラック27 | カムイ31 | オホーツク3 | カムイ33 | ライラック35 | ライラック37 | ライラック39 | ライラック41 | カムイ43 | カムイ45 | カムイ47 | |
札幌 | 635 | 656 | 730 | 749 | 830 | 900 | 1000 | 1100 | 1200 | 1300 | 1400 | 1430 | 1500 | 1530 | 1600 | 1700 | 1730 | 1800 | 1830 | 1900 | 1930 | 2000 | 2100 | 2200 | 2305 |
岩見沢 | 700 | 724 | 756 | 814 | 855 | 925 | 1025 | 1125 | 1225 | 1325 | 1425 | 1455 | 1525 | 1555 | 1625 | 1725 | 1758 | 1825 | 1855 | 1925 | 1955 | 2025 | 2125 | 2225 | 2330 |
美唄 | 711 | 736 | 807 | 825 | 906 | 936 | 1036 | 1136 | 1236 | 1336 | 1436 | 1506 | 1536 | 1606 | 1636 | 1736 | 1809 | 1836 | 1906 | 1936 | 2006 | 2036 | 2136 | 2236 | 2341 |
砂川 | 722 | 748 | 818 | 836 | 917 | 947 | 1047 | 1147 | 1247 | 1347 | 1447 | 1517 | 1547 | 1617 | 1647 | 1747 | 1822 | 1847 | 1917 | 1947 | 2017 | 2047 | 2147 | 2247 | 2352 |
滝川 | 727 | 755 | 824 | 841 | 922 | 952 | 1052 | 1152 | 1252 | 1352 | 1452 | 1522 | 1552 | 1622 | 1652 | 1752 | 1829 | 1852 | 1922 | 1952 | 2022 | 2052 | 2152 | 2252 | 2357 |
深川 | 741 | 811 | 838 | 855 | 936 | 1006 | 1106 | 1206 | 1306 | 1406 | 1506 | 1536 | 1606 | 1636 | 1706 | 1806 | 1844 | 1906 | 1936 | 2006 | 2036 | 2106 | 2206 | 2306 | 11 |
旭川 | 800 | 832 | 858 | 914 | 955 | 1025 | 1125 | 1225 | 1325 | 1425 | 1525 | 1555 | 1625 | 1655 | 1725 | 1825 | 1905 | 1925 | 1955 | 2025 | 2055 | 2125 | 2225 | 2325 | 30 |
※横スクロールして時刻表をご覧ください。
ライラック2 | ライラック4 | カムイ6 | カムイ8 | ライラック10 | カムイ12 | ライラック14 | オホーツク2 | ライラック16 | ライラック18 | カムイ20 | ライラック22 | ライラック24 | ライラック26 | カムイ30 | カムイ32 | ライラック34 | ライラック36 | ライラック38 | ライラック40 | カムイ44 | カムイ46 | オホーツク4 | 宗谷 | ライラック48 | |
旭川 | 518 | 600 | 645 | 718 | 755 | 830 | 900 | 947 | 1000 | 1030 | 1100 | 1200 | 1300 | 1400 | 1500 | 1600 | 1630 | 1700 | 1730 | 1800 | 1900 | 2000 | 2117 | 2130 | 2200 |
深川 | 537 | 619 | 704 | 737 | 814 | 849 | 919 | 1007 | 1019 | 1049 | 1119 | 1219 | 1319 | 1419 | 1519 | 1619 | 1649 | 1719 | 1749 | 1819 | 1919 | 2019 | 2137 | 2150 | 2219 |
滝川 | 550 | 632 | 717 | 750 | 827 | 902 | 932 | 1022 | 1032 | 1102 | 1133 | 1232 | 1332 | 1432 | 1532 | 1632 | 1702 | 1733 | 1802 | 1832 | 1932 | 2032 | 2152 | 2204 | 2233 |
砂川 | 556 | 638 | 723 | 756 | 833 | 908 | 938 | レ | 1038 | 1108 | 1138 | 1238 | 1338 | 1438 | 1538 | 1638 | 1708 | 1738 | 1808 | 1838 | 1938 | 2038 | 2159 | レ | 2238 |
美唄 | 607 | 649 | 735 | 807 | 845 | 920 | 950 | レ | 1050 | 1120 | 1150 | 1250 | 1350 | 1450 | 1550 | 1650 | 1720 | 1750 | 1820 | 1850 | 1950 | 2050 | 2212 | レ | 2250 |
岩見沢 | 618 | 700 | 746 | 818 | 855 | 930 | 1000 | 1050 | 1100 | 1130 | 1200 | 1300 | 1400 | 1500 | 1600 | 1700 | 1730 | 1800 | 1830 | 1900 | 2000 | 2100 | 2224 | 2230 | 2300 |
札幌 | 643 | 733 | 826 | 846 | 920 | 955 | 1025 | 1119 | 1125 | 1155 | 1225 | 1325 | 1425 | 1525 | 1625 | 1725 | 1755 | 1825 | 1855 | 1925 | 2025 | 2125 | 2253 | 2257 | 2325 |
昼間の時間帯なら、と思って乗車しても結構乗車率があったりします。ただ、僕の経験では通路側を含めて埋まることは滅多にないように思います。

旭川から札幌の間は比較的需要が多いですが、特急ライラック・カムイ共に自由席が多めに設定されていることもあり、座れる印象です。
平日朝の列車は上り・下りともに注意
平日の朝は特に注意が必要です。
平日の朝は通勤需要が一定数あるため、混雑します。それに加えて、通勤需要がある平日朝には1本が網走行き特急「オホーツク」に、1本が稚内行き特急「宗谷」になります。これらの特急列車は旭川から先、ローカル線区間を走る特急で、自由席は少ない。
特急「オホーツク」の場合1.5両が、特急「宗谷」に至っては1両が自由席です。

特急宗谷・特急オホーツクは、朝の時間は特に札幌から旭川の間で混雑します。旭川まで増結、とかやってほしいところではあります。
休日午前の上り列車は注意
そして、意外と穴場になりがちなのが休日午前の上り列車(札幌方面)。これ、意外と混雑します。
休日は平日とは違い、ピークの時間帯が違います。旭川を9時〜10時ごろ発車する列車を中心に混雑します。これは、休日はちょっとのんびり札幌にお出かけする家族連れが増えるため。特に北海道の冬期は、できることならば運転を避けたいでしょうから、列車が混雑する傾向にあるようです。

また、一部時間帯においては旭川発網走行き特急「大雪」や、旭川発稚内行き特急「サロベツ」と接続する列車があります。接続する特急に乗車する人で混雑、ということはありませんが、この場合は乗り継ぎで指定席を取る人の便宜を考えて自由席が削減される場合もあります。自由席が削減されると、自ずと自由席は混雑するので注意が必要です。
ネット予約「えきねっと」など、割引きっぷが充実
JR北海道は、特急列車などの割引切符を積極的に発売しています。

えきねっとを活用しよう
JR北海道の特急列車は、JR東日本のネット予約システム「えきねっと」を活用しています。

えきねっとの公式サイトにもあるように、北海道内のほぼ全ての特急列車が「えきねっとトクだ値」の対象となっています。乗車券込みで札幌〜旭川が2,860円と45%引きとなる運賃設定などもあります(ただし、座席数に制限があり、実際の列車に空席があっても購入できない場合があります)。
ただし、特急「カムイ」「ライラック」においては、「えきねっとトクだ値」の設定が札幌〜旭川間しかありません。途中の停車駅で下車する場合も、旭川までで購入してその先を放棄するのがお得な場合もあります。

また、特急カムイ・ライラックにおいては札幌〜岩見沢の間のみでチケットレスサービスが導入されています。普通車指定席が750円で利用できます。出発時刻まで購入が可能で、定期券やICカードと併用して利用できるのでオススメです。
「えきねっとトクだ値」に関しては、別の記事で予約方法なども徹底的に解説しました。利用方法などについても詳細に扱い、予約方法もスクショを用いて徹底的に解説しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
期間限定でさらに割引率の高い切符が発売されることもあります。設定区間・価格一覧はこちらのサイトをご覧ください。

自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)もおトク
特急カムイ・ライラックが走る札幌〜旭川の間では「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」が設定されています。
名前の通り、往復自由席が利用できるきっぷです。
発駅 | 着駅 | 値段(大人) | 値段(こども) |
---|---|---|---|
札幌 | 岩見沢 | 1,980 | 990 |
札幌 | 美唄 | 3,120 | 1,560 |
札幌 | 砂川 | 3,970 | 1,980 |
札幌 | 滝川 | 4,650 | 2,320 |
札幌 | 深川 | 4,780 | 2,390 |
札幌 | 旭川 | 5,550 | 2,770 |
札幌 | 留萌 | 5,750 | 2,870 |
札幌 | 士別 | 7,870 | 3,930 |
札幌(市内) | 名寄 | 8,800 | 4,400 |
札幌発・旭川発がそれぞれ設定されています。
発駅 | 着駅 | 値段(大人) | 値段(こども) |
---|---|---|---|
旭川 | 深川 | 1,680 | 840 |
旭川 | 滝川 | 3,420 | 1,710 |
旭川 | 稚内 | 10,830 | 5,410 |
旭川 | 北見 | 11,670 | 5,830 |
旭川 | 網走 | 14,070 | 7,030 |
えきねっとトクだ値と違って、設定されている区間が多いのが特徴です。

旭山動物園とのタイアップきっぷも充実
さらに、旭山動物園とのタイアップきっぷも多数発売されています。
往復特急カムイ・ライラックの普通車自由席と、旭川駅から旭山動物園までのバスが利用できます。また、差額を支払うことで普通車指定席やグリーン車指定席に変更することもできます(グリーン車指定席は特急「ライラック」「オホーツク」「宗谷」のみ)。「旭山動物園アクセスきっぷ」は、旭山動物園の入園券がセットになったものとセットになっていないものがあります。

旭川を観光する場合、旭山動物園は必須と言ってもいい。旭山動物園に立ち寄るならぜひ、旭山動物園とのタイアップきっぷも活用したいところです。
特急「カムイ」「ライラック」の車内を徹底紹介!
JR北海道の特急列車は、車内の座席設備などが統一されつつあります。以前に、こちらの記事でまとめてご紹介もしています。
特急ライラックと特急カムイは何が違うのか
特急ライラックと特急カムイは、運行区間や料金は同じであるものの、使用される車両が異なります。どちらに乗っても利用者目線では、基本的には違いはありません。ただし、後ほど紹介するグリーン車は、特急「カムイ」への設定はなく、特急「ライラック」のみの設定です。
特急ライラックは元々、青函トンネルを走る「スーパー白鳥」で使われていた車両、特急カムイは元から札幌〜旭川間で使うために製造された車両です。

札幌〜旭川間では特急「ライラック」と特急「カムイ」の2種類がありますが、車両が異なるだけで所要時間や料金等に差はありません。

札幌〜旭川間はこれらの特急「カムイ」「ライラック」に加え、北見・網走方面の石北線に直通する特急「オホーツク」、名寄・稚内方面の宗谷線に直通する特急「宗谷」もあります。
特急カムイ・ライラック共に座席はほぼ同じ!
特急ライラックと特急カムイ、座席の様子はほぼ同じです。特急宗谷や特急オホーツクの自由席などに使われている座席と同じです。

座席はこんな感じ。座席はかなりふかふかで、見た目こそシンプルなものの快適です。もちろん、十分にリクライニングもします。

また、特急ライラックの一部車両では、座席が緑を基調とした座席もあります。違いはよくわかりません。

JR北海道の「グレードアップ座席」とは異なり、可動式枕やドリンクホルダーなどはありません。チケットホルダーはあります。

座席背面には大きなテーブルがあります。これはもはや、JR北海道に限らず特急列車では当たり前となりつつありますよね。

テーブルは十分な広さがあり、パソコン作業や食事をとるには最適です。また、清潔感もあって使いやすいです。
特急ライラックにはグリーン車も
特急ライラックは、元々は東北新幹線との乗り継ぎも前提とした特急「スーパー白鳥」として製造されました。そのため、グリーン車の設備も用意されています。

特急ライラックのグリーン車はこんな感じ。もちろん、座席間隔や座席幅は広いので快適です。ただ、僕としては東海道新幹線・山陽新幹線のような布張りのシートの方が快適かな、って思ってしまいます。

座席背面にはテーブルがなく、インアーム式のテーブルだけです。また、グリーン車としては当たり前っちゃあ当たり前ですが、フットレストや読書等なども装備されています。また、グリーン車については全席にコンセントが装備されています。
特急カムイのuシートは、グレードアップ座席をもとにコンセントも
特急ライラックのグリーン車を紹介しましたが、特急カムイにはグリーン車がありません。

特急カムイは本数が少ないため、指定席uシートには乗車したことがありません。そのため、似ている特急列車で撮影した写真ですがお許しください。

ドリンクホルダーがあるのはでかいです。コーヒーなどを置くことができます。ただ、特急ライラックや特急カムイが走る函館本線は線形がよく、揺れは少ないので窓際に置いても問題はなさそうですがね。

座席背面にはこちらも、大きなテーブルがあります。さらに、特急カムイには、指定席uシートで全席にコンセントが装備されています。パソコン作業などは快適にできるでしょう。
これ以外にもJR北海道の特急列車を数多く紹介しています。こちらの記事も併せてご覧ください。
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