北海道には様々な特急が走っています。とてつもなく広い北海道、ここをまんべんなく回ろうとしたら、車で回るのはなかなか大変なの鉄道の利用が欠かせない。
僕は今回、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を使って特急を使った周遊の旅をしてきました。このきっぷについては別途記事にしましたが、残念ながらこのきっぷは発売が終わってしまいました。
きっぷの話はおいておいて、今回、JR北海道のほとんどの特急を利用したので、順番にまとめていきます!
JR北海道の特急
JR北海道にはたくさんの特急が走っています。まず、それについてまとめていきます。
車内の設備
まず、車内の設備です。
JR北海道の特急には残念ながらコンセントやWi-Fiがほとんどついていません。コンセントはグリーン車のみについています。Wi-Fiは快速エアポートのみについています。
JR北海道の特急はかなり長時間走ります。コンセントは是非とも実現してほしいですね。
Wi-Fiも実現してくれたら本当にありがたいのですが、路線によってはモバイル通信すらつながらない状況。ということでなかなか厳しいところもあるんじゃないかなというのが率直な意見です。
JR北海道の特急の予約
また、JR北海道の特急は臨時列車を除いてネットで予約ができます。JR東日本のネット予約サイト「えきねっと」で予約できます。
えきねっとには、早めの予約で運賃・特急料金がセットで割引になる「えきねっとトクだ値」が設定されています。JR北海道の特急列車についてもほぼ全ての列車で設定されています。
なお、「えきねっとトクだ値」に関しては、別の記事で予約方法なども徹底的に解説しました。利用方法などについても詳細に扱い、予約方法もスクショを用いて徹底的に解説しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
当然、全国の「みどりの窓口」でも予約ができます。
「北海道フリーパス」で指定席を使う場合はあらかじめみどりの窓口で予約を取る必要があります。どの列車も自由席がありますので、「北海道フリーパス」で飛び乗ることができます。
JR北海道は、全面的にJR東日本に頼っているのでJR東日本のネット予約サービスが使えるよ!
JR北海道特急ダイヤ一覧(2020年9月現在)
はじめに、2020年9月現在の特急列車の一覧です。
JR北海道の車内誌に載っていて、見やすかったのでここにも掲載しておきます。JR北海道の特急車両誌からの引用です。
様々な名前の特急がありますね。ということで今回はこれらを順にまとめていきます!
※各アイコンは詳細ページへのリンクとなっています。ただし、系統が同じ特急は同一ページで作っているため、同じリンク先のものも複数あります。
各方面の特急
北海道は現在、札幌を中心とした特急網になっています。札幌が北海道内でもダントツの大都市であるからです。
道南・道央の特急
まず道南・道東の特急から。ここが本数的にも多くなります。
まず本数が一番多いのが「特急ライラック」「特急カムイ」。これらはすべて札幌と旭川間をつなぐ特急です。すべて電車特急であり、さらに札幌から旭川間はかなり直線区間が多いので、かなりスピードを出します。そのため、距離としてはJR北海道の特急の中でもそこまで短くないにも関わらず、所要時間はなんと1時間半を切ります。
「特急カムイ」と「特急ライラック」は、編成が違うだけで所要時間も停車駅も同じだよ!
そして快速エアポート。これは名前の通り、空港アクセスのための列車です。新千歳空港ー札幌ー小樽間をつないでいます。
最近、「特別快速エアポート」という種別ができました。札幌、新札幌、南千歳、新千歳空港と、かなり停車駅が少なくなりました。ただし、この特別快速エアポートはまだ本数が少ないです。快速エアポートを抜かすこともないので、来たものに乗ればいいと思います。
快速エアポート/特別快速エアポートについてはuシートと呼ばれる指定席車両と普通車があります。普通車については特急券などはなしで乗ることができます。uシートは、予め座席を指定しておくこともできますし車内で購入することもできます。ただし、車内での購入では座席が指定できず、指定席券を持ったお客さんが乗ってきたら譲る必要があるのであらかじめ指定席を取っておくことをお勧めします。
一応、「特急」ではないけど、指定席もついているのがこの「快速エアポート」だよ。名前の通り空港アクセスのための列車。
続いて「特急すずらん」。この特急は札幌から室蘭・東室蘭を結ぶ電車特急です。室蘭まで行く場合、東室蘭から先は普通列車となります。
「特急カムイ」と同じ車両が使われることもあれば、違う車両が使われることもあります。
札幌ー東室蘭ー室蘭は電化されています。ここを走るのが「特急すずらん」。札幌ー東室蘭ー函館を走るのが「特急北斗」。過去には「特急スーパー北斗」という種別もあったそうですが、現在では「特急北斗」に統一されてなくなりました。「特急北斗」が走る、東室蘭から先、函館までは非電化です。
この2つは、走る区間が違ううえ、使われる列車も異なります。
東室蘭まで(一部はその先の室蘭まで)行くのが特急すずらん、それより先、函館まで行くのが特急北斗
最後に、帯広・釧路方面へ行くのが「特急おおぞら」「特急とかち」。「特急おおぞら」と「特急とかち」はどこまで行くかが違います。
「特急とかち」は札幌ー帯広であるのに対して、「特急おおぞら」は札幌ー帯広ー釧路と、釧路まで行きます。つまり、帯広へ行くなら「特急とかち」「特急おおぞら」どちらに乗ってもOKです。
基本的には使われる車両は、「特急とかち」でも「特急おおぞら」でも同じで、「特急北斗」と同じ形式が使われます。
「特急とかち」と「特急おおぞら」はともに札幌ー帯広を走って、「特急おおぞら」のみが釧路まで行くよ!
道東・道北の特急
道東・道北の特急は主に「特急宗谷」系統と「特急オホーツク」系統です。
まず、「特急オホーツク」系統の石北本線の特急です。「特急オホーツク」と「特急大雪」があります。「特急オホーツク」は札幌ー旭川ー北見ー網走間を、「特急大雪」は旭川ー北見ー網走間を走っています。
ここは非電化で、特急宗谷や特急北斗などとは別の車両が走っています。この車両が走っているのは、僕が実際に見た限りではこの「特急オホーツク」と「特急大雪」だけです。
「特急オホーツク」と「特急大雪」は旭川止まりか、札幌まで行くかが違う!
最後に、「特急宗谷」と「特急サロベツ」です。車両は同じです。というか、朝に札幌を出発した「特急宗谷」が昼に稚内に到着し、折り返し昼発の「特急サロベツ」になります。
名前の通り宗谷本線を走る特急です。「特急宗谷」は、札幌ー旭川ー名寄ー稚内間を走っているのに対し、「特急サロベツ」は旭川止まりで、旭川ー名寄ー稚内間を走っています。
特に「特急宗谷」は本数が削減され切って、今では札幌→稚内が朝発昼着、稚内→札幌が夕方発夜着の1往復しか走っていません。「特急サロベツ」は2往復が走っています。
特急サロベツは、札幌方面からの特急ライラック・特急カムイと接続するよ。特急宗谷は稚内方面へ行くなら必須の手段!
JR北海道の特急の座席
さて、こちらを先に書いたほうが良かったかもしれませんが…もしかしたらここは別に記事にするかもしれません。JR北海道の特急の座席です。
JR北海道の特急に乗って、全体的にかなり快適だったなあと思います。僕は今回、普通車しか乗っていませんので、普通車についてまとめていきます。
JR北海道の特急は長距離の特急も多い。そのため、車両自体が古くてもかなり内部の座席は快適!
特急北斗・とかち・おおぞら・オホーツク・大雪
まず、北海道の特急に乗っていて一番多かったタイプから。特急北斗、特急とかち、特急おおぞら、特急オホーツク、特急大雪の座席です。順次、導入が進んでいる「グレードアップ座席」です。現在では、特急北斗、特急とかち、特急おおぞら、特急オホーツク、特急大雪については全ての指定席に導入が完了しています(自由席は一部、以前のままの座席があります)。
紫色を基調とした座席になっています。座席は2+2の配列ですが、十分な広さがあります。前後幅もそんなに狭くない。そして、座席自体もふかふかで快適です。が、後から紹介する特急ライラック・カムイなどのほうがふかふかでした。
写真の右奥のように、リクライニングもかなり倒れます。座席間隔もそれなりにあるので、少なくとも僕自身は前の人が最大限倒しても特に嫌だとは思いませんでした。
チケットホルダーもあります。が、注意しなきゃいけないのが、特急オホーツクと特急大雪。この2つ、途中の遠軽駅で進行方向が変わります。座席の向きを変える際、チケットホルダーに入れっぱなしにしてしまうと、2つ前か2つ後ろの座席の人のチケットホルダーに入ってしまいます。実際、僕が乗ったときも2つ前の人のチケットがチケットホルダーに入れっぱなしでした。
こちらの座席の特徴は大きな枕。この枕、上下に移動するのでかなりお昼寝しやすいです。中央のひじ掛けが十分な幅があるのもいいポイント。窓側にも飲み物くらい置けるのもありがたい。
テーブルについてはどの特急でも同じですが、十分広いものが用意されています。僕もこうやってパソコンを開いて記事を書いていました。ただ、パソコンは広げられますが、JR北海道の特急はWi-Fiがないどころかモバイルネットワークすら安定しないので、Wordなどオフライン作業を前提とした作業しかできないでしょう。
枕があるのが最大の特徴!そしてリクライニングもかなり倒れるから寝るには最適だけじゃなくてテーブルも広いからパソコン作業も快適!
特急ライラック・カムイ・すずらん・宗谷・サロベツ
さて、続いて残りの特急です。札幌ー旭川間の「特急ライラック」「特急カムイ」、室蘭方面の「特急すずらん」、宗谷本線の「特急宗谷」「特急サロベツ」はこの座席になっています。今回の旅行でたまたま乗れた臨時特急「特急ニセコ」もこの座席でした。
座席幅や座席間隔は先ほど紹介した特急と同じだと思います。こちらはチケットホルダーがありません。こちらも窓のところに少し飲み物くらいは置ける場所があります。僕はコーヒーをよく置いていました。
こちらは特急宗谷。先ほどの特急北斗などもそうでしたが、テーブルがそれなりに広いです。それもあって、僕以外にもパソコンを使って作業をしている人がたくさんいます。
こちらも特急宗谷。特急宗谷は何号車かによって座席の色が違いました。個人的にはさっきの赤色が好き。リクライニングもかなり倒れるのでお昼寝にも最適。そのうえ、こちらのほうが特急北斗などと比べて座席がふかふかな感じがしましたが、これは僕個人の感想です。
見た目はシンプルだけど、テーブルもしっかりしていてふかふかだから快適!
なお、快速エアポートの指定席はこれらの特急と同等の座席が配置されています。
座席自体は特急すずらん、ライラック、カムイなどと同じかな?腰回りのところに色のアクセントがついています。快速エアポートはそこまで長距離じゃないのに快適です。
「ラベンダー編成」「はまなす編成」などにはWi-Fiやコンセントも
最近、JR北海道は新たに「多目的車両」と呼ばれる車両を導入しました。実際には、JR北海道も導入費用の一部を負担しつつ、北海道など自治体からの支援も受けて導入したものです。
こちらがピンクっぽい色「はまなす編成」です。
こちらは紫色っぽい色「ラベンダー編成」です。あれ、外見全く一緒じゃねえか、って思いますが内装は違います。
ラウンジ車両などが設けられており、さらには全席にコンセントが配置、車内では無料Wi-Fiでインターネットに接続することもできます。
座席の様子もこんな感じ。グレードアップ座席を基調としつつもテーブルやコンセントなど、所々に改良が施されています。
これらの特急列車は、それぞれ実際に乗車してきて記事として公開しています。こちらもご覧ください。
また、引退が間近に迫っていると思われる「ノースレインボーエクスプレス」にも、なんと運良く乗れたのでその記事も公開しています。
コメント
HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスは3月25日から6月24日まで発売されています。
そうですね!ありがとうございます。記事を書き換えさせていただきました。