大阪・京都から名古屋までを最速で結ぶ新幹線。しかし新幹線は高い。そして、京都〜名古屋無停車の「のぞみ」号は常に混雑している。
新幹線で大阪から名古屋へ行く時、快適に利用するのがこだま号やひかり号の自由席を使うという方法。ひかり号でも一部列車は新大阪から名古屋まで各駅に停車します。そのような各駅停車タイプの列車を利用すると快適に移動することができます。
名古屋から東京へ行くときにこだまを使うのは少し勇気がいる。でも名古屋から大阪なら2駅しかかわらない!だから使っても安心!
新大阪から名古屋へ こだま・ひかりを使えば混雑率は格段に下がる!
新大阪から名古屋までは、こだま号やひかり号を使えば混雑率が格段に下がります。
今回解説するテクニックは普段も使えるし、最繁忙期は特に使える
今回、この記事で紹介するテクニックは普段から使うことができます。東海道新幹線は東京から名古屋を経て新大阪までを結ぶ日本の大動脈で、常にお客さんが溢れており混雑しています。
東海道新幹線は普段から混雑しますが、主に「のぞみ」号を中心に混雑します。さらに、最繁忙期(お盆や年末年始、ゴールデンウィークなど)は山陽新幹線直通の列車を中心に、地獄絵図のような混雑となります。
この傾向はコロナ禍以降、特に拍車がかかりました。コロナ禍で出張需要が減ったものの、観光などの需要はむしろ増加。2023年の時点で土日の利用率はコロナ禍前と比べて100%まで回復しています。インバウンドが増えた今、さらに増えいていることは明白です。
そんな中でも比較的空席が多く、自由席なのに座って移動できるのが各駅停車の「こだま」号、および、こだま号と比べればやや混雑するものの、のぞみ号と比べれば空席がある「ひかり」号です。
以前、別の記事において「東海道新幹線の混雑状況」について解説しています。大変混雑する東海道新幹線で使うことができるテクニックとして、知っておくと良いでしょう。
こだま・ひかり号の自由席は混雑率が格段に下がる!座れる可能性が高い!
東海道新幹線のひかり号のほとんどは新大阪が始発です。また、こだま号はすべてが新大阪駅始発。 ということは当然、新大阪駅が始発のため新大阪以前から乗っている人はいません。その列車を狙っていくと、仮に混雑する時間帯でも座れてしまう。
のぞみ号にも自由席があり、新大阪始発のぞみ号もあります。急いでいる場合はのぞみ号を利用すればいいでしょう。
しかしここであえて僕が各駅停車タイプのひかり号やこだま号をお勧めするのは理由があります。それは「お客さんが非常に少ない」ということ。特にこだま号では、自由席を使えばほとんどの場合隣に人が来ません。ただし、こだま号限定の大幅割引きっぷ「ぷらっとこだま」などがあるため、こだま号は自由席には人が少ない一方、指定席は満席になっていることもあります。
ひかり号の一部は新大阪から名古屋まで各駅停車 その後、静岡県内をノンストップ
ひかり号の一部は、新大阪から名古屋まで各駅に停車した後、途中豊橋だけに停車、もしくは小田原だけに停車して新横浜まで一気に走り抜けるタイプのものがあります。大阪から愛知県あたりまでの各駅で乗客を細かく拾い、それらの乗客を一気に東京まで送り届けるという役割のもとに設定されている列車です(特に福井県から東京へは特急「しらさぎ」から「ひかり」号に乗り継ぐパターンが最速なので、その乗客を拾う役割があります)。
そういった目的で新幹線を利用する人も実際に多いです。このタイプのひかり号は、ある程度の距離があるため指定席を使う乗客が非常に多いです。そういった背景もあり、各駅停車タイプのひかり号の自由席はそれなりに空いていることが多いです。
このように、背景知識を知っておけば、繁忙期であっても意外と新幹線の自由席で空席にありつくことができます。
大阪から名古屋まで各駅停車タイプのひかりかこだま、そして1号車を狙おう!
「のぞみ」「ひかり」「こだま」で、所要時間の違いは?
ここまで、「のぞみ」号のかわりに「ひかり」号および「こだま」号を使う方法をオススメしてきました。では、実際の所要時間の違いはどれくらいなのでしょうか。
新大阪〜名古屋の「ひかり」号は2タイプがある
新大阪〜名古屋の「ひかり」号は、各駅に停車するタイプと、「のぞみ」号と同様に京都から名古屋をノンストップで結ぶタイプの2つがあります。米原・岐阜羽島のいずれかのみに停車する列車は2023年現在、夜の「ひかり536号」のみです。
朝夕などには例外もあるので時刻表の確認が必要ですが、主にひかり号の号数が600番台の列車は名古屋〜新大阪を各駅停車で走ります。一方で、ひかり号の号数が500番台の列車は名古屋〜京都をノンストップで走ります。
静岡県内とは異なり、駅が少ないので通過待ちも少ない
新大阪から名古屋までは、のぞみ号に追い抜かれて1本〜最大3本程度です。途中の停車駅が京都、米原、岐阜羽島しかないうえ、京都はのぞみ号も停車するからです。一方、名古屋から東京の間は距離があるため10本近いのぞみ号に追い越されます。
東海道新幹線は静岡県内に駅が多いですが、一方の岐阜県と滋賀県は1駅ずつ。そもそもの駅がなければ通過待ちもできないため、後続の「のぞみ」号に追い越されることもありません。
所要時間の差はわずか10分
所要時間も大きく変わることはありません。のぞみ号とひかり・こだま号では、名古屋から東京の間で大幅な時間差があります。静岡県内に駅がたくさんあるからです。一方の名古屋〜京都〜新大阪では、「のぞみ」号と「こだま」号で駅の数は2駅しか差がありません(岐阜羽島、米原)。そのため、所要時間の差は10分。各駅停車に乗っても大して時間が変わらないのが名古屋〜新大阪間なのです。
現在では東海道新幹線の全車両に車内Wi-Fiが整備されています。また、N700系新幹線では窓側座席で、N700S系新幹線では全席でコンセントが使用できます。僕だったら、ブログ執筆の仕事をしていれば10分なんて誤差の範囲ですね。
のぞみ号と10分しか変わらない!そのうえWi-Fiや電源も使えるので退屈しない!
どこの座席を取るべきか
ひかり号に乗る場合は1号車、こだま号に乗る場合は15号車または16号車(東京寄りの自由席)をおすすめします。
東海道新幹線の列車の自由席
東海道新幹線には3種類の列車が走っています。「のぞみ」「ひかり」「こだま」です。東京〜新大阪を最速で結ぶことを主眼に設定される「のぞみ」号は、16両編成のうち自由席は3両のみです(これでも指定席が混雑しているので、とっとと全車指定席に戻して欲しいくらい)。「ひかり号」は自由席が5両とちょっとだけ増え、こだま号は10両と自由席が半分以上を占めます。
このように、そもそも自由席が多いため、自由席でも座れる可能性が高くなるのがひかり号・こだま号です。
こだま号なら13号車〜16号車がオススメ
こだま号を利用するのであれば、13号車〜16号車の自由席がオススメです。東海道新幹線で主体となる「のぞみ」号は1号車〜3号車、つまり新大阪・博多側が自由席です。ひかり号も自由席の車両は増えるものの、同様に新大阪・博多側の5両が自由席です。
そのため、自由席=新大阪・博多側と考えている人が多く、自然と東京側に設定された自由席はお客さんが少なくなります。コロナ禍前のゴールデンウィーク前日、つまり新幹線が最も混雑する日に「こだま」号に乗車した際も、東京側の自由席は1両に10人程度という、本当にガラガラの状態でした。
1号車は遠いので敬遠されやすい ひかり号ならオススメ
自由席の1号車は当然、改札へつながる階段から遠いことが多いです。だからこそ逆に乗客も少ないです。自由席のうち指定席に最も近いところなどを使うとやや乗客が多いかもしれませんので、乗客が少ないところでのんびりしたいと思うのであれば1号車などの端っこの車両を使いましょう。
ちなみに僕が実際に利用した時は、ひかり号の名古屋まで各駅停車タイプの列車を使いましたが、1号車には新大阪出発時点で僕を含めて二人のみの乗客、京都から3人ほど乗車してきてその後の米原と岐阜羽島でそれぞれ5人ずつぐらいの乗車がありました。新幹線は一つの車両が大きいため、これでも隣に人が座ってくることはありませんでした。
1号車は端っこだから空いている!そこを狙おう!
今回は東海道新幹線の自由席で座るために、「こだま」号や「ひかり」号がオススメな理由について解説してきました。
このブログでは最多のアクセスをいただいている「[月10回以上の経験から]東海道新幹線で自由席に座れるか否かを徹底解説」。頻繁に更新していますので、併せて参考にしてください。
コメント
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