新幹線の自由席に乗り移動しようとしたとき、「自由席の混雑状況」は気になりますよね。本記事では東海道新幹線(東京〜名古屋〜新大阪)に焦点を当て、毎月10回以上東海道新幹線に乗る新幹線ヘビーユーザーの経験から、
- 新幹線の自由席は、いつ混雑するのか?自由席に座れない時間帯は?→こちら
- 新幹線の自由席で座れる方法を知りたい!→こちら
- 東海道新幹線では何号車に自由席があるの?→こちら
- 最新の自由席混雑情報を知るための方法があるの?→こちら
- 自由席より安く指定席をとる方法も!→こちら
といった、自由席ユーザーからしたら気になる情報を詳しく丁寧に解説。自由席を利用する上で必要な知識を総まとめした記事です。この記事は本ブログ運営を始めて1本目の記事ですが、1ヶ月1回以上を目安に更新し、常にタイムリーな情報を提供しています。
東海道新幹線の自由席混雑状況 自由席に座れない時間帯は?
結論からいえば、『「のぞみ」号ではほぼ常に、特に休日前日の夕方、休日最終日の夕方、平日朝と繁忙期の「のぞみ」号「ひかり」号は自由席に座れない可能性があり、指定席を取る価値あり』です。今回は実際に時間ごとに分けて、細かく解説していきたいと思います。
実体験から解説!東海道新幹線の自由席混雑早見表
はじめに、東海道新幹線の混雑状況をまとめました。通常の平日・休日・休前日・繁忙期に分けると以下のようになります。コロナ後となり、レジャー需要が大幅に増加、土日など休日の混雑が目立つようになりました。
時間帯 | のぞみ号 停車駅:品川,新横浜,名古屋,京都 | ひかり号 停車駅:列車による | こだま号 停車駅:各駅 |
---|---|---|---|
休日前日の夕方 休日最終日の夕方・翌朝 | 大混雑 デッキに立ち客多数 | 混雑 自由席は立ち客あり | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
平日朝・夕 | 混雑 自由席は立ち客あり | やや余裕あり 自由席窓側は埋まる | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
平日昼 | やや混雑 自由席の窓側は埋まる | 余裕あり 自由席窓側を取れる可能性あり | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
休日朝・夕 | かなり混雑 自由席は立ち客あり | かなり混雑 自由席は立ち客あり | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
休日昼 | やや混雑 自由席の窓側は埋まる | 余裕あり 自由席窓側を取れる可能性あり | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
繁忙期 (3大連休) | 繁忙期には全車指定席化され、自由席なし | 「のぞみ」から流れてくる乗客も少なく「やや混雑」。 | 指定席は混雑 自由席は空席あり |
※「非常に大混雑」とはちょっと変な日本語ですが、混雑を表現するためですので許してください。
全体に共通することとして東海道新幹線はビジネス需要・観光需要ともにコロナ禍以前とほぼ変わらない状態への戻りを見せています。コロナ禍になって混雑が緩和されたから大丈夫、という話にはなりません。特に「のぞみ」号は朝から夜までずっと混雑しています。実際に今まで100回以上乗ってきた経験からして、この混雑状況です。JR東海が「のぞみ」を大増発するのは当たり前のことでしょう。
最近では「のぞみ」号中心にかなり混雑しており、コロナ禍以前まで戻っているような状態です。なお、東海道新幹線を走る各列車の自由席の設定は、次のようになっています。
列車 | 停車駅(東海道新幹線) | 自由席 |
---|---|---|
のぞみ(16両) | 東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪 | 1~3号車 最繁忙期は自由席なし |
ひかり(16両) | 【列車による】 | 1~5号車 |
こだま(16両) | 各駅 | 1~7号車、13~15号車 |
速達タイプの「のぞみ」は、東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪に停車します。さらにその先、半数程度が山陽新幹線に直通し、岡山・広島・博多方面へと向かいます。
コロナ禍を経た2024年現在、休日のレジャーなどを中心にした需要が10割ほどまでに、平日のビジネス需要が8〜9割ほど戻っているとのこと。以前と比べて休日(特に土曜日朝)の混雑がかなり目立つようになっています。特に3連休など、連休があるとその傾向が強いです。2023年の11月の初めにあった3連休の初日朝は大変なことに。
3連休の初日ともなるとこの状態です。また、この前週、普通の週末でも同様の状態でした。駅員さんたちも、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの最繁忙期と同様の対応をなさっていました。
この日、新幹線で豊橋駅に降りたのですが、豊橋駅は「ひかり」号の発車前後で大混雑していました。豊橋・浜松など、大都市の駅を出発した後の列車では座れない可能性が非常に高いので、指定席を確保するのがオススメです。
のぞみ号の自由席は常に自由席が混雑 最近は土休日のひかり号も混雑
東海道新幹線で最も本数が多い「のぞみ」号は常に混雑します。「のぞみ」号の自由席は座れない可能性が常にあると思った方が良いでしょう。東海道新幹線で最大の需要はなんといっても、東京・名古屋・大阪を移動する需要だからです。
東海道新幹線の「のぞみ」号は終日混雑します。平日の3時ごろに東京駅を出発する「のぞみ」号に乗車した際、指定席がほぼ満席、自由席には立ち客もいました。
のぞみ号は16両編成で、このうち自由席が1〜3号車の3両のみ、他の13両は全て指定席となっています(最繁忙期は16両全てが指定席)。そのうち3両がグリーン車ですから、普通車指定席が10両あります。
この10両の普通車指定席もほぼ満席状態で走るのが「のぞみ」号の実力です。何もイベントなどがない平日であっても、朝夕には混雑し直前では窓側座席が取れません。単なる普通の平日でも、途中駅から乗車する場合、のぞみ号の自由席は座れない可能性が高いことを考えておきましょう。始発駅(東京駅や新大阪駅)から乗車する場合、1本や2本は見送る覚悟が必要かもしれません。
このように考えると、あらかじめ予定が決まっているならば、「のぞみ」号乗車時は指定席を確保するのが無難そうです。のぞみ号は本数が多く、またビジネス需要がとても大きいため直前に予約を取るビジネスマンも多くいます。少し待てば予約が確保できる可能性も十分あるため、指定席を確保することを強くお勧めします。
東海道新幹線の自由席は、こだま号以外で常に混雑
東海道新幹線の自由席は、こだま号以外では混雑します。土休日の朝夕は旅行客も多いため、「ひかり」号含めて混雑します。2023年の新型コロナウイルスの5類移行後、レジャー客が一気に戻ってきています。特に「ひかり」号が停車する豊橋・浜松・静岡・三島・熱海などが満遍なく需要があることが利用者としては問題です。どこの駅からも乗ってくるし、どこの駅から乗っても座れるか座れないかは博打状態です。ビジネス客は指定席を取る傾向にありますが、レジャーの場合自由席利用が多いのです。
また、こだま号の普通車指定席は常に混雑しています。そもそも普通車指定席が3両しかないこと、そしてJR東海ツアーズが発売する「ぷらっとこだま」は、割引率がかなり高い商品でありながら指定席しか使えないことが挙げられます。逆に、通常の自由席特急券を購入して「こだま」号の自由席へ行くとかなり空いています。
特に急がない旅行をする場合、「こだま」号の自由席を利用するのがオススメ。特に、「こだま」号は13号車〜16号車(東京寄りの4両)が自由席であり、「のぞみ」「ひかり」が新大阪側が自由席であるため、東京側の自由席は空いていることが多いです。
東海道新幹線で自由席に座る方法 臨時のぞみ号や最繁忙期はこだま号も
東海道新幹線の看板列車は「のぞみ」号です。本数が圧倒的に多く、また他の新幹線各駅と比べて利用の少ない静岡県内の駅を全て通過するため、素早く東名阪を移動します。しかし、「のぞみ」号と大きく停車駅の変わらない「ひかり」号などもあります。快適に乗りやすい、穴場の列車を紹介します。
「のぞみ」号で座りたいなら、「1本後の、のぞみ号」がオススメ
東海道新幹線で最大の本数が走っており、利用者が圧倒的に多いのが「のぞみ」号。のぞみ号の自由席に座る方法は主に2つ、
- 1本後ののぞみ号に乗る
- 改札口から遠い車両や偶数号車に乗る
です。その中で東海道新幹線の自由席で座るために、僕が最もオススメする方法は「前ののぞみ号が出発してから3分後に出発するのぞみ号」です。
東海道新幹線の「のぞみ」号は、1時間あたり最大12本運転されます。平日昼間は比較的間隔が開きますが、それでも「のぞみ」号だけで5本ほどはあります。そして、時間帯によっては10分以内に「のぞみ」号が連続することもあります。また、時間帯によっては「のぞみ」号の3分後に次の「のぞみ」号が設定されている場合もあります。
この場合、あえて前の「のぞみ」号が発車してから3分後の「のぞみ」号を選択すると、非常に空いている場合がかなりの確率であります。たった3分後の列車なのに、自由席がガラガラ。
これは速達の「のぞみ」号の本数が圧倒的に多いからこそできる、東海道新幹線ならではの手法です。
さらに、新大阪始発・新大阪行き(=東海道新幹線・東京〜新大阪完結)の列車を使うという方法もあります。この方法は、帰省ラッシュとなる最繁忙期には有用であるものの、それ以外の期間ではあまり有用でないように感じます(理由として、東海道・山陽新幹線で新大阪をまたぐ需要は10%以下であることがあげられます)。
また、東海道新幹線で運転されているN700系・N700S系では、偶数号車が座席数が多くなっています。そのため、2号車の座席数が多い。また、1号車は改札口から遠いため、空いていることが多いです。
1時間に1本の「ひかり」は、名古屋〜東京で「のぞみ」と近い停車駅
名古屋から東京方面への穴場は1時間に1本のひかり号です。1時間に1本、名古屋と新横浜の間で豊橋または小田原の一方のみに停まるひかり号(ひかり600番台)があります。これらの「ひかり」号を利用すれば、「のぞみ」号とほぼ同じスピード感で名古屋〜新横浜間を移動することができます。
「ひかり」号はその名称から、「のぞみ」号と比べてやや遅いと考え、敬遠する人がいる。その上、自由席も多く設定されています。
列車 | 自由席 |
---|---|
のぞみ(16両) | 1~3号車 |
ひかり(16両) | 1~5号車 |
こだま(16両) | 1~7号車、13~15号車 |
ひかり(8両・山陽新幹線のみ) | 1~3号車or1~5号車 |
こだま(8両・山陽新幹線のみ) | 1~5号車、7・8号車 |
東海道新幹線では、全列車が16両編成となっていますが、のぞみ号ではそのうち3両が自由席、ひかり号ではそのうち5両が自由席となっています。自由席が多く設定されているため、座れる可能性は高いです。
今まではこれらの「ひかり」号をオススメしていましたが、2023年末〜2024年始から繁忙期の「のぞみ」号全車指定席化が発表されました。「のぞみ」号が全席指定席化されたことを知らない乗客が、仕方なく「ひかり」号に乗車してくる可能性があるので、繁忙期は混雑することになりそうです。
ひかり号・こだま号は自由席が多く、特にこだま号は空いている
一方で、静岡県内に停車する「ひかり」号は、特に朝の上り(東京行き)と夕方の下り(新大阪行き)で混雑します。実際に乗車してみると、数日前には指定席の窓側座席が売り切れの状態。1号車まで行けば窓側座席を確保できたものの、特に静岡から混雑してきました。
静岡県内に停車する「ひかり」号の朝夕の列車は、「のぞみ」号ほどではないものの混雑します。静岡県内からは各駅停車の「こだま」号でも所要時間は大きく変わりませんから、「こだま」号の東京寄り自由席を確保するか、早い時期に指定席を確保しておくのが良いでしょう。
休日前日夜の新幹線でも、こだま号ならばこんな感じ。16号車の自由席はかなり空いています。平日朝や繁忙期ののぞみなら指定席代金を払う価値はあるけれど、こだま号でもよければ自由席でもOKということですね。
「のぞみ」号の自由席は新大阪寄り3両にあります。ひかり号は1〜5号車に自由席が増え、さらにこだま号は東京寄りにも自由席が追加されます。そのため、「新幹線の自由席=新大阪・博多側」という考え方が根付いている部分があり、「のぞみ」「ひかり」にはない東京寄りの自由席は空く傾向にあります。
また、こだま号やひかり号は特に空いている傾向にあります。この写真は、金曜日の夜に乗ったこだま号です。新型コロナウイルス感染が拡大している時期だったこともあり、ほぼ貸切状態でした。
東海道新幹線の自由席は何号車?指定席は直前でも取れないのか?
東京〜名古屋〜大阪を結ぶ東海道新幹線。国内でもダントツで利用者数が多い東海道新幹線は、帰省などが重なる年末年始・お盆・ゴールデンウィークなどには普段以上にとても混雑します。
ここからは、東海道新幹線の最繁忙期(年末年始・ゴールデンウィーク・お盆)の混雑状況について解説。年末年始やゴールデンウイーク、お盆などの新幹線の予約はいつから始まるの?自由席には座れるの?などといった疑問にもお答えします。
最繁忙期の東海道新幹線では、「のぞみ」は全席指定席で、自由席はない!
2023年末以降、最繁忙期の「のぞみ」号では自由席がありません(なお、通常は1号車〜3号車が自由席です)。全車指定席として運転されるため、原則として指定席特急券が必要です。2024年末から2025年始にかけて「のぞみ」号が全席指定席として運転されるのは、2024年12月27日〜2025年1月5日となります。東海道新幹線の最繁忙期には、次のような列車構成となります。
種別 | 毎時最大本数 | 自由席 | 停車駅 |
---|---|---|---|
のぞみ号 | 12本 | なし(全席指定) | 東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪 |
ひかり号 | 2本 | 1号車〜5号車 | 列車による 静岡県(静岡・浜松)停車のものなど |
こだま号 | 2本 | 1号車〜5号車 13号車〜16号車 | 各駅 |
特に「のぞみ」号に自由席が設定されている期間でも「ひかり」号は自由席が空いているわけではありません。ただ、JR東海の必死の広報活動もあって、意外にも「のぞみ」号を利用する場合はしっかりと指定席を購入してから乗車するお客さんがほとんどで、「ひかり」号の自由席がごった返すということも今のところないようです。
なお、今回の「のぞみ号全車指定席化」の措置には救済措置が設定されています。通常の自由席特急券であっても、全席指定席の「のぞみ」号に乗車する場合は立ち席に限り、利用できます。つまり、自由席のきっぷでも座らないのであれば(つまりデッキや通路に立つのであれば)、のぞみ号を利用できるのです。ただし、車内で仮に空席があったとしても、座席に座った時点で指定席料金との差額を徴収されることになります。
東北新幹線の「はやぶさ」号などが、「自由席特急券」では乗ることができず「立ち席特急券」で列車を指定されるのに対し、今回の対応は「自由席特急券=列車の指定なし」で普通車を立ち席で利用できることになりました。ここはJR東海らしく利用者のことを考えた柔軟な対応になりました。
「ひかり」号は1号車〜5号車が自由席
のぞみ号の次に速い「ひかり」号は、1号車から5号車が自由席となっています。年末年始などの最繁忙期でも「ひかり」号は1号車から5号車の5両が自由席となります。
「のぞみ」号が全席指定席となる最繁忙期の「ひかり」号自由席は混雑するかと思いきや、JR東海・西日本の宣伝効果もあって皆「のぞみ」号の指定席を買っています。したがって、意外と空席がしっかりあるのが最繁忙期の「ひかり」号です。
ひかり号は列車によって大きく停車駅が異なります。主に、「静岡県停車型」と「静岡県通過型」の2通りがあります。
東京・品川・新横浜・(熱海または三島)・静岡・浜松・名古屋・京都・新大阪
東京・品川・新横浜・(小田原または豊橋)・名古屋・岐阜羽島・米原・京都・新大阪
の2通りが主体ですが、朝夕にはこれ以外の停車駅の列車もあります。列車によって停車駅が異なるので、必ず確認してから乗車する必要があります。
「こだま」号は1号車〜6号車・15号車・16号車が自由席
最後に各駅停車の「こだま」号です。こだま号は、1号車〜6号車と13号車〜16号車が自由席です。ただし、列車によっては、13・14号車を指定席に変更する日があります。最繁忙期には13・14号車が指定席に変更されており、最繁忙期の「こだま」号の自由席は1〜6号車と15号車・16号車の8両となっています。
こだま号は基本的に、16両編成のうち10両が自由席となっているため、自由席はかなり多いと言えます。最繁忙期であっても「こだま」号であれば16両編成のうち8両が自由席。自由席で十分、座ることができます。
なお、「こだま」号では指定席限定の割引きっぷ「ぷらっとこだま」などの設定があります。また、「EXこだまファミリー早特」など、グループ利用に限り利用できるお得なきっぷの設定もあります。そういった背景があり、こだま号は指定席の方が圧倒的に混雑します。こだま号の指定席が満席でも、自由席であれば座れる可能性は大いにあります。
繁忙期の東海道新幹線における空席状況は?指定席は直前でも取れるのか
2023年末〜2024年始の東海道新幹線の利用状況を、JR東海が発表しました。コロナ禍前となる2018年より利用者数は増えており、コロナ禍前の水準に完全に戻ったと言って差し支えないでしょう。そのため、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの新幹線では大混雑を覚悟する必要があるでしょう。
JR東海ではX(旧・Twitter)を使って情報発信もしています。最新の情報はXもご覧ください。
2023年のお盆・ゴールデンウィークの東海道新幹線の混雑状況です。昨年からコロナ禍も比較的日常になってきたため、新幹線は大変混雑をします。「のぞみ12本ダイヤ」で大幅な増発が行われるものの、それでも一部列車では1ヶ月前の段階で指定席が満席になっています。
この時間帯は自由席も大変混雑します。立ち席を覚悟で利用した方が良いでしょう。東海道新幹線はかなり混雑しており、ピーク時間帯では当日には空席がない状態が続いています。
東海道新幹線は2020年から実施している「のぞみ12本ダイヤ」をフル活用し、1時間あたり最大16本もの新幹線(ひかり号・こだま号含む)を運転しています。
2023年のゴールデンウィーク・お盆以降、初日午前には下りのぞみ号/ひかり号/こだま号問わず指定席は普通車・グリーン車ともに全て満席の状態が続いています。ゴールデンウィーク・お盆最終日も、夕方の上りのぞみ号・ひかり号の普通車指定席は全て満席でした。自由席は始発から立ち客がいる状況でした。また、東京駅発車時点で自由席には立ち客がおり、かなり混雑していました。一方で「こだま」号は自由席が多く設定されているため、東京駅発車時点でもまだ普通車自由席に空席があるようでした。時間に余裕がある場合は、こだま号の自由席が比較的穴場でオススメできます。
のぞみ号はほぼ全ての便で普通車指定席・グリーン車指定席とも満席となっています。
5月6日(金)に休みを取ればさらに連休を延ばすことができた2023年のゴールデンウィーク。5月8日(日)の上り最終列車・のぞみ64号の空席状況(名古屋発車10分前)です。空席はあるものの、かなり少ない状況になっていることがわかります。実際に見に行ったわけではありませんが、ネットなどの情報を確認する限りではやはり、自由席もほぼ満席に近い状況だったようです。
東海道新幹線はコロナ禍以前から繁忙期において特に、座席提供数が不足する状態でした。コロナ禍も3年目に突入し、今も同様の状況となっています。今後も、年末年始・お盆・ゴールデンウィークなどは早めに予約を取っておくことをオススメします。
いろいろと実例を出して説明してきましたが、年末年始やゴールデンウィーク、そしてお盆などは、当日に駅できっぷを購入しようとしても空席はないと思った方が良いでしょう。
繁忙期の「ひかり」号 下り(新大阪・博多方面)
「のぞみ」号が繁忙期に全席指定席化されてからの「ひかり」号は意外にもしっかり空席があります。JR東海とJR西日本の宣伝の甲斐もあって「のぞみ」号の全席指定席化を知らない乗客はほとんどいません。そのため、必要な人はしっかり指定席を購入し、「ひかり」号の自由席には流れてきていないのです。
繁忙期午前は下り方面の乗客が多く、指定席は1~2日前でやっと1席とれます。まとまった2席を取りたいのであれば5日前くらいまでに予約が必要です。グリーン車も普通車指定席よりは遅いペースですが、直前には普通車指定席と同様のレベルまで埋まっていきます。連休前日・初旬の午後(19時以降)は、東京方面が混雑しており、下りは空席があります。
繁忙期の「ひかり」号 上り(東京・新横浜方面)
続いて繁忙期の上り「ひかり」号(最繁忙期に自由席の設定があった時の「のぞみ」号)の混雑状況です。下列車と同様、最繁忙期に「のぞみ」号が全車指定席化されてからも、比較的空席があります。「のぞみ」の指定席を事前に購入する人が増えました。
本数が圧倒的に少ないですが、新横浜〜名古屋間で「小田原」または「豊橋」にしか停車しない「ひかり」号もあります。これらの新幹線には小田原駅または豊橋駅で一気に乗客が乗ってくるものの、その手前の駅からであれば空席も簡単に見つけられます。「のぞみ」号の指定席が確保できなかった場合、これらの「ひかり」号を利用するのも良いでしょう。
こんな時は自由席に座れないから、指定席!指定席の混雑もチェックしよう
自由席と指定席の混雑状況は必ずしも一致するわけではありませんが、かなり近くなります。ここからは、「指定席の混雑具合≒自由席の混雑具合」ということを考えて、指定席の混雑状況を確認する方法を解説します。
東海道新幹線は山陽新幹線と一体的に運用されています。山陽新幹線内の岡山・広島・新山口などまで利用される方は、こちらの「山陽新幹線の混雑状況」の記事も合わせて参考にしてくださいね。
まずは指定席の混雑状況をチェック!その理由と方法
自由席に座れるか座れないかを考えるときに、まず指定席の混雑状況を確認するのがオススメです。
「指定席が残りわずか」って言われたら、「自由席も混雑するだろう、だから自分も指定席を取っておいた方が確実だ」となります。少なくとも東海道新幹線については、「指定席が混雑する時期・時間帯≒自由席が混雑するう時期・時間帯」で間違いないでしょう。
当然、駅に行けば空席状況の表示があって確認することができます。でも、「新幹線の駅に行くのは当日だよ」っていう方も多いでしょう。こういう僕もそう。最寄り駅は地下鉄の駅なのでそもそもJRの駅に行く機会が少ない。今では新幹線はインターネットでの予約に対応しています。そこでネットで確認できるサービスとして「スマートEX」をオススメします。
スマートEXはネットで新幹線が予約できるサービス。ちなみに、1年に数往復ほど東海道新幹線を利用する場合、年会費1,100円の「エクスプレス予約」を利用すると便利でお得です。
年会費無料の「スマートEX」でも会員登録が必要ですが、予約をしなくても指定席の空席状況が見られます。それも、△とか×だけでなく、具体的にどの席が空いているか、まで。
この画像は年末の様子です。年末の帰省ラッシュでかなり混雑していますね。新幹線の空席表示ほど当てにならないものはなくて、空席状況が「〇」の列車を選んだのにこれです。×の列車もありました。こういう時は指定席を何とかとったほうがよさそう。
実際に予約をするツールとしても、空席状況を確認するツールとしてもスマートEXは便利!
なお、東海道・山陽新幹線の列車の自由席は次の号車になっています。
列車 | 自由席 |
---|---|
のぞみ(16両) | 1~3号車 最繁忙期はなし |
ひかり(16両) | 1~5号車 |
こだま(16両) | 1~7号車、13~15号車 |
ひかり(8両・山陽新幹線のみ) | 1~3号車or1~5号車 |
こだま(8両・山陽新幹線のみ) | 1~5号車、7・8号車 |
この表を見てもらえればわかると思いますが、1〜3号車はほとんどの列車で自由席となっています。自由席でに乗るならば、のぞみ号以外、そして列車によって変わる「ひかり号」「こだま号」の4号車以降がオススメです。
平日朝のラッシュ時や週末・繁忙期は、のぞみ号なら取る価値あり。
のぞみ号は、自由席が1〜3号車のみです。朝のラッシュや金曜日など休日前日の夕方、休日最終日の夕方には、そして最近では休日初日の朝は東海道新幹線はかなり混雑します。特に下り列車に品川や新横浜から乗車する場合、上り列車に京都から乗車する場合は座れない可能性があります。始発駅の直後から乗車するのであれば指定席を取る価値は十分あるでしょう。
なお、自由席は3号車が最も混雑する傾向にあります。最も空くのが、出入り口から遠くなる1号車です。
ただし、朝のラッシュでの客は主にサラリーマン。サラリーマンでよく新幹線に乗る人はエクスプレス予約(年会費制)を使っています。エクスプレス予約は自由席とほぼ同額で指定席に乗れるので、自由席は意外にも空いていたりします。
平日朝はビジネス需要が多い。ビジネス客は大抵、経費で指定席料金まで出ている…ということは、自由席でも意外と座れたりするもの!
問題は繁忙期。繁忙期はどこの駅から乗っても自由席は座れない可能性があると思うべきです。
ただ、場合によっては座れる可能性もあります。以前ゴールデンウィークに急遽大阪へ行くことになった時、当日では指定席もグリーン車も取れなかったのでやむを得ず自由席を利用しました。新大阪から乗ったため自由席でも座れました。が、新大阪出発時点で立っている乗客もいたので京都などから乗る場合は座れない。
ただ、グリーン車は立ち席が基本的に不可になっています。ということは、指定席なら立ち席のお客さんが乗ってくる可能性がある一方でグリーン車はそんなことはありません。繁忙期の混雑した新幹線でものんびり帰ることができます。
朝以外の時間や休日ののぞみ号、ひかり号とこだま号は自由席で大丈夫!
休日は時間帯によって変わることも少ないです。
平日昼や休日は、意外にも空いていたりします。それから、ひかり号とこだま号は自由席が多いですから、座れる可能性はかなり高いです。こだま号に至っては、繁忙期ですら座れます。ゴールデンウィークにこれもまた急遽、名古屋から豊橋まで新幹線に乗る用事がありましたが自由席でも全然座ることができました。2022年のゴールデンウィークでも、こだま号であれば普通車自由席にはまだ空席がありました。
また、こだま号は始発から終着まで乗りとおす人は少数派。基本的には途中の駅で降りる人が多いです。ということは、どこかの駅で座れるはず。こうやって考えればこだま号ならなおさら自由席で十分、ってことになりますよね!
こだま号なら無理して指定席にしなくても、座れる可能性が非常に高いよ!
また、のぞみ号・ひかり号にはない13〜15号車の自由席は、そもそも存在をあまり知らずに乗っていない人も多いので空いていてオススメです。
JRの予約は1ヶ月前からだが、ネット予約を使えば1年前から可能
最後に、「新幹線はいつから予約ができるのか?」という疑問です。JRのきっぷは原則としては1ヶ月前から予約開始ですが、東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線では1年前から予約も可能です。
JRのきっぷは、原則1ヶ月前の10時ちょうどから予約開始
今回の記事で紹介する東海道新幹線を含めて、新幹線は基本的に1ヶ月前から予約が可能です。例えば、12月29日に乗車する新幹線の指定席は、便によらずすべて11月29日の午前10時から発売されます。
ただし、東海道・山陽・九州新幹線に限定して、「エクスプレス予約」と「スマートEX」でのみ、1年前から予約が可能になっています。このあたりについては、後日解説します。
1ヶ月前の10時ちょうどに列車を予約することを、発売開始時刻の10時ちょうどに機械を操作するため「10時打ち」と呼んだりします。特に東海道新幹線は16両編成で座席数が多いため、そこまでする必要はないものの、どうしても乗りたい新幹線が決まっているのであれば1ヶ月前の当日中には予約した方が良さそうです。
エクスプレス予約・スマートEXでは1年前の予約が可能
2023年10月よりJR東海・JR西日本・JR九州は、東海道新幹線(東京〜名古屋〜新大阪)・山陽新幹線(新大阪〜広島〜博多)・九州新幹線(博多〜熊本〜鹿児島中央)の予約を1年前から可能にしました。
ただし、この1年前予約は東海道・山陽・九州新幹線のインターネット予約サービス「スマートEX」「エクスプレス予約」サービス限定となっています。「スマートEX」は年会費無料で利用できるインターネット予約サービスです。また、「エクスプレス予約」は、年会費が1,100円かかるものの、「スマートEX」より割引率が高くなるサービスです。
「スマートEX」と「エクスプレス予約」のサービスの違いについては、こちらの記事で解説しています。
「スマートEX」と「エクスプレス予約」での1年前予約サービスで、どの程度の座席数が販売されているかは不明です。ただし、すべての座席を1年前予約サービスで販売することはできないはずなので、1ヶ月前の通常の販売でも新たに座席が販売されることになります。
なお、「スマートEX」と「エクスプレス予約」での1年前予約サービスでは座席の指定を行うことができません。1ヶ月前の通常の指定席が発売されたタイミング以降に、特に追加料金等はなく座席を変更することができます。
最繁忙期は、発売開始当日中に予約をした方が良い
東海道新幹線の混雑状況について解説してきました。JR各社は、最繁忙期における新幹線・特急列車の指定席混雑状況を適宜、発表しています。
https://jr-central.co.jp/000043076.pdf
2023年末〜2024年始にかけての指定席の予約状況についても、すでに発表されています。2023年12月25日現在、12月29日・30日の午前に東京駅を発車する下りの「のぞみ」号および「ひかり」号がほぼ満席となっています。Uターンでは主に、1月3日の午後の列車を中心に東京行きの「のぞみ」号および「ひかり」号でほぼ満席となっています。
特に繁忙期には、各駅停車の「こだま」号以外はほとんど、自由席が満席になります。指定席も、特に速達列車である「のぞみ」号、その中でも山陽新幹線に直通する列車を中心に、混雑することになります。
「スマートEX」と「エクスプレス予約」での1年前予約サービスを除き、駅の券売機や窓口での予約開始は1ヶ月前同日の10時となります。10時ちょうどとは言わないものの、希望の列車がある場合は当日中に予約した方が良さそうです。
本記事では、東海道新幹線の混雑状況を中心に、新幹線の自由席に座れる確率が少しでも上がる方法などを解説してきました。
東海道新幹線は山陽新幹線と一体的に運用されています。山陽新幹線内の岡山・広島・新山口などまで利用される方は、こちらの「山陽新幹線の混雑状況」の記事も合わせて参考にしてください。
このサイトでは、東海道新幹線に今まで、何度も乗車してきた経験をもとにさまざまな記事を公開しています。詳しくは新幹線のページもご覧ください。
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