名古屋から京都へのルートはたくさん 徹底的にご紹介

中部
中部京都新幹線西日本

名古屋から京都へ。新幹線しか行き方がないようにも思えますが実はいろいろある。名古屋を拠点に旅をしていると関西方面へはよく行きます。名古屋から京都へ、今回は豊富な移動手段を一挙ご紹介します。

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最速で便利 最もメジャーな新幹線

名古屋から京都の最もメジャーな移動手段が新幹線。これは間違いないでしょう。名古屋から京都までは新幹線で3駅、のぞみ号であれば途中無停車で35分程度で到着してしまいます。本当に、ごく一瞬って感じです。

東海道新幹線は本数も多くてとても便利

新幹線「のぞみ」号では、途中無停車で京都まで一瞬

新幹線はのぞみ号が1時間に最大12本のダイヤ。東海道新幹線は次から次へとのぞみ号が出ているので「駅に行って実際に来た列車」に乗ればOK。速い上に本数が多い。やっぱり便利なのは新幹線です。

のぞみ号の自由席は京都・大阪寄りの3両しかありません。座れるかどうかが心配ならばこだま号やひかり号がオススメ。途中に岐阜羽島・米原しか停車駅がない名古屋から京都までは、途中無停車ののぞみ号でも、各駅停車のこだま号でも5〜10分しか所要時間が変わりません。しかしながら、ひかり号であれば自由席は5両に、こだま号であれば自由席は8両に増え、座れる確率はかなり上がります。

もし、あらかじめ予定が決まっているのであればJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」やインターネット予約「EX予約/スマートEX」などがオススメです。

「ぷらっとこだま」を利用すれば安価に普通車指定席を利用可能

「ぷらっとこだま」は前日までの予約で、こだま号の普通車指定席が大幅に安くなる切符です(ただし、乗車変更や乗り遅れの場合の対処ができなくなるので注意!)。名古屋〜京都では、途中駅が岐阜羽島駅・米原駅の2駅だけです。「のぞみ」号と比べてもその所要時間の差はわずかに3〜5分ほど。たった10分も変わらないのに、かなり安く利用できます。

片道・日帰りプラン

2024年3月1日からは「ぷらっとこだま」もチケットレス乗車に対応し、大幅に便利になります。名古屋〜京都では、「ぷらっとこだま」の利用が圧倒的にオススメです。

スマートEXやエクスプレス予約の早割はグループ利用で大幅割引も

「スマートEX」では、EXこだまグリーン早特など、指定席通常価格より安くグリーン車に乗ることができたりします。また、複数人で京都から名古屋を移動するのであれば、「EXこだまファミリー早特」がオススメ。大人2人以上で、こだま号の普通車指定席が大幅に安くなる切符です。ただし、両方とも「早特」であり、3日前までの予約が必要なことに注意。

もし乗り遅れそうな場合は通常料金になりますが変更が可能です(通常料金との差額を改めて支払う必要があります)。ネット予約なので、当日、どうしても乗れなかった時に変更できるのがメリットです。

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意外と時間がかからない!JR在来線

新幹線が最もメジャーで速い移動方法ですが、新幹線はなんせ高い。新幹線の料金は、

(在来線と共通の)運賃+新幹線特急料金

となっており、高くてもお客さんの乗ってくれる新幹線は特急料金がかなり高く設定されています。これが新幹線が高くなる原因。東海道新幹線については特に、年会費が有料のEX会員のみが使えるもの以外では、「特急料金部分のみ」で割安になるお得なきっぷがほぼ設定されておらず、高額な特急料金の支払いをするしかなくなってしまいます。

名古屋から京都は在来線でも余裕!

そこでオススメするのがJR在来線で名古屋から京都へ行く方法です。京都から名古屋へは、JR在来線は直通便がありませんが、時間帯によっては米原で一度乗り換えるだけで京都まで行くことができます(昼間の時間帯は大垣でも乗り換えが必要になってきます)。

新幹線で移動することが当たり前になっていることもあり、在来線での移動は遠そうに見えて実はそこまで遠くない。これが名古屋〜京都なのです。

特にこの方法は、青春18きっぷが使えるシーズンに威力を発揮します。

関西エリアを疾走する新快速

京阪神地区・中京地区の新快速は快適

米原までも、米原からも新快速で意外と快適。ロングシートの車両ではなくクロスシート(2人掛けタイプ)の車両です。

名古屋から米原までのJR東海区間は、名鉄との対抗のため、米原から京都までのJR西日本区間は数多くある関西私鉄との対抗のため、料金不要の新快速はかなり快適な車内になっています。競争って大事ですよね。

新快速は快適

首都圏から中部圏まで在来線で行くのは意外ときつい。でも、中部圏から関西圏までJRの在来線って、意外といけるもんなんですよね。交通費は節約したいって人は特に、JR在来線がオススメです。ちなみに、名古屋から京都までは100kmを超えていて学割も使えるので、学割をうまく活用すれば高速バスとほぼ同額・同じ時間で、高速バスとは違って鉄道で快適に名古屋=京都間を移動することができます。また、名古屋=京都間であれば100kmを超えるため途中下車することもできます。途中、岐阜や米原、彦根などを途中下車しながら観光していくのも在来線の魅力です(新幹線では、特急券は途中下車前途無効となるので、改めて特急券を書い直す必要があります)。

乗り換えの手間はかかるが「ちょっと贅沢」も

さらに、通常の切符を使うのであれば、こちらでご紹介している「ちょっと贅沢」がオススメです。

ざっくりまとめると、

  • 名古屋から米原までは在来線特急「しらさぎ」普通車自由席
  • 米原から京都までは東海道新幹線普通車自由席(特定特急料金)

です。2024年から特急「しらさぎ」の全席指定席化および乗り継ぎ割引の廃止によってかなり値上げとなってしまいますが、追加料金がたった2500円程度で全区間リクライニングシート、かなり快適な旅になります。

特急しらさぎの車内はこんな感じ。リクライニングシートとなり、コンセントやWi-Fiこそないもののテーブルがある快適な座席になります。

座席はリクライニングシートとなる

東海道新幹線はみなさんご存知の通りの座席です。新型車両のN700Sに関しては車内の様子をご紹介しています。

ただし2024年のダイヤ改正において大きな動きがありました。乗り継ぎ割引廃止と特急「しらさぎ」の全席指定席化です。これにより、大幅に値上げとなってしまいました。

これは僕が、過去の旅行経験から編み出した最もコスパの良い方法です。

どうしてこんな方法が実現できるのか、その割引の仕組みについて解説します。興味のある方は読んでください(興味ない方は枠内は飛ばしてください笑)

新幹線は主に1駅区間のみであれば「特定特急料金」が適用されます。これは特別な運賃ではなく、自由席を買えば自動的に適用される(逆に「特定特急料金ではない自由席」はどう頑張っても買えない)運賃です。「新幹線開業によって在来線特急がなくなった、だから新幹線で1駅なのに高い新幹線特急料金を払うしかないのかぁ…」ということを防ぐために設定されていると思われます。国鉄時代から設定されている運賃です。

さらにJRには「乗り継ぎ割引」という制度があります。これは「新幹線と在来線特急を乗り継ぐと、在来線特急料金が半額になる」制度です。新幹線と在来線特急の特急券を別々で購入してしまうと適用されませんが(JRの切符は、個人を特定する要素がないので当然ですね)、同時に購入すればこれまた自動的に適用される割引です。新幹線開業によって、「本来あったはずの便利な直通特急が、途中駅で新幹線⇄特急の乗り継ぎをせざるを得なくなった。途中で分割されたために特急料金が高くなってしまう」ということを防ぐために設定されていると思われます。これまた、国鉄時代からある割引制度ですが、こちらは2024年のダイヤ改正によってついに廃止されることになりました

これらの、ルール的には一才問題ない割引制度を利用して、コスパの高い旅を実現するのがこのルートです。

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近鉄特急や高速バスを使ったルートも

ここまでは主にJRを利用する方法を中心に解説してきました。名古屋から京都までをほぼ最短距離で結ぶのが、JR東海道線とJRの東海道新幹線だからです。

少し時間はかかりますが、他にも実は方法があります。ここからはそれらの方法を解説していきます。

近鉄特急を利用する方法-時間はかかるが高い快適性

おそらく大抵の人は選択肢にないのが「近鉄特急」という選択肢。近鉄は、関西圏に加え中部圏にも路線を持っています。日本の私鉄では唯一と言っていい、複数の都市圏に路線を持つ私鉄です。

近鉄特急

近鉄特急といえば名阪特急や伊勢志摩方面への特急です。名古屋から京都まで、近鉄特急で行くとかなり遠回りなので直通特急はありません。それでも、近鉄特急は乗り継ぎをしても通算で特急料金が計算されるのでありがたい。名古屋から京都までの場合、大和八木での乗り換えになることがほとんどですが、乗り換えをしても特急料金は通算です

近鉄特急の最大のメリットは「快適」であること。また、新幹線に比べると安くなります。近鉄特急は今までこのブログでも様々紹介していますが、どれも考えられた設備が多い。さらに、近鉄特急は乗り継ぎもかなり考慮されているため、大幅な待ち時間が必要ないのです。大和八木では階段を使って乗り換えるのが原則となります(一部、対面で乗り換えもできます)が、伊勢中川などでは階段を上り下りせず、対面で乗り換えることができます。

近鉄特急は、各方面へと走っている(近鉄京都駅にて)

名古屋から京都まで近鉄特急で行く場合は、金券ショップなどで株主優待切符を購入するのがオススメです。株主優待切符は乗車券部分になるので、特急券も必要になってきます。特急券は別途、近鉄特急ネット予約サービス(チケットレスサービス)で取るのがいいでしょう。

先ほども書きましたが「電車の運賃の仕組みなんて知らねえぞ」って方のために一応補足。

料金=運賃(普通列車用の料金)+特急料金

が基本。で、この場合は

  • 運賃→株主優待
  • 特急料金→ネット予約(紙のきっぷ不要)

で行ける、ということ。

近鉄特急には、魅力的な特急がたくさん走っているので、あえて近鉄特急でのんびり行くのもいいでしょう。快適なので、時間がかかることもあまり気になりません。

まあまあ安い!高速バス

「まあまあ安い」なんていう微妙な書き方をしましたが、安いのが高速バス。ただし、予約する日によって値段が変わってくるので注意が必要です。

最安値では1900円など、かなり安くなります。のに、あえて「まあまあ安くなる」という書き方をしたのはJR在来線とそんなに値段が変わらないから。JR在来線は途中米原で乗り換えが必要というデメリットがありますが、高速バスに比べて時間が正確、鉄道なので快適、トイレなどにも行きやすいなどのメリットがあります。

JR東海バスの公式サイトはこちらから

JR東海バス|高速バス・夜行バス・予約・空席照会・運賃案内・貸切バス・バスツアー
JR東海バスの公式サイトです。名古屋と首都圏・関西他各方面を毎日運行。便利でおトクなJRハイウェイバス。JR東海バスは安心・快適な旅を提供いたします。

名鉄バスの公式サイトはこちらから

名古屋⇔京都│名鉄バス
名鉄バスは名古屋と関東・関西・北陸・東北・四国・九州の全国を結ぶ高速バスと、愛知県内の路線バスを毎日運行。

これ以外にも多数の会社が名古屋=京都間を走らせています。

一方の高速バスは、乗り換えが不要、リクライニングシートが使えるなどのメリットがあります。快適性でいえばおそらく高速バスでしょうが、僕は車酔いをする人間なので鉄道のほうが好きです。

例えば名古屋駅なんかは、名鉄バスセンターとJRバスターミナルで場所が全然違います。両方とも駅からすぐのところにあるのですが、名古屋駅のちょうど反対側なので、名鉄バスセンターからJRバスターミナルまでは徒歩15分ほど。間違えないように注意が必要です。特急券類を購入しないので、乗り遅れても問題ないというのもJR在来線の大きなメリットです。

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