様々な鉄道が走る京都〜大阪間。その中でもスピード面で比較的有利な阪急電車が運転する観光列車「京とれいん雅洛」。大阪から京都への日帰り観光にも便利な「京とれいん雅洛」の、料金や混雑状況などを解説。そして車内の様子を解説します。
今回の記事の解説でまだ不明な点がありましたら、コメントから質問いただけますと幸いです。可能な限り加筆します。
「京とれいん 雅洛」の混み具合 かなり混雑するので注意
はじめに「京とれいん雅洛」の混雑具合などを解説します。僕が乗車したのはコロナ禍がまだ残る頃でしたが、この時でも混雑していました。
大阪梅田駅では3号線から出発
この「京とれいん雅洛」(快速特急)は、3号線から出発です。ちなみに「京とれいん」(快速特急A)も3号線に乗車位置の案内があったので3号線発着のよう。それ以外の京都河原町行きの特急は1号線がメイン。京とれいん 雅洛は「快速特急」という扱いですが「特急」とはホームが違うので要注意です。
足元に「京とれいん」と「京とれいん雅洛」の案内があります。僕は発車20分前にホームに行きましたが、前には既に数人並んでいました。コロナ禍が収まった2024年現在、発車45分前でも並んでいる人がいるとのこと(ソース:しおねるさんのYouTube動画での解説)。
直前にも準急の出発などがあり、入線は発車7分前でした。「京とれいん雅洛」は座席数が少ないこともあるので、座りたい席があるのならば発車時刻の30分前には並んでおいた方が良いでしょう。
風景を楽しむことができる窓側向きの座席は特に人気
とくに窓側を向いた座席などは人気のようでした。窓側を向いた座席については、設置されている号車は3号車・4号車と限りがあるので乗り場は要確認です。しっかり確認して早めに並ぶ必要がありそうです。
ちなみに車両両端のロングシート(ベンチ式の通路を向いて座るシート)も発車直前には埋まっていました。
追加料金も不要!昼間に2時間に1本程度のペースで運行!
さて、実際に乗る際に気になる「料金」と「ダイヤ」など、「京とれいん 雅洛」の乗り方について紹介していきます。
「京とれいん 雅洛」の料金-普通運賃のみ、予約不要で乗ることができる!
驚くことに、この「京とれいん雅洛」は追加料金が不要ということ。通常の運賃のみで乗車することができる快速特急です。車内には一応、座席番号が書いてありますが、その場で座りたい席に座ればOKです。
なお、「通常の快速特急が少し、快適な車両で運転される」のがこの「京とれいん 雅洛」です。そのため、予約が不要というより予約は一切できず、当日並んで乗るしか方法はありません。
阪急は2024年7月から指定席車両「PRiVACE」を導入しました。この「京とれいん 雅洛」も有料化・指定席化した方が、利用客にとっては使いやすくなるでしょう。
ちなみに、大阪梅田から京都河原町までの運賃は410円です(2024年6月現在の運賃)。ICカードも使えます。
「京とれいん雅楽」の運転時間 平日は設定がないので注意
続いて、この「京とれいん雅洛」が運行されるダイヤです。最新の情報は、阪急電車のホームページもご確認ください。
「京とれいん 雅洛」に乗る際に注意したいことが、「平日には運転がない」こと。平日の快速特急は、通常通りの車両で運転されます。「京とれいん 雅洛」は観光向けの車両であるため、土日のみの運転です。これだけインバウンドが増えた今、平日も運転すれば良いのに…
今回乗った「京とれいん雅洛」は、「快速特急」として運行されます。「快速特急A」は京とれいんで運行されますが、内装は少し違うようです。基本的には通路側向きの座席になっていて、京とれいん雅洛ほど豪華ではないようです。
停車駅 | 快速特急 | 快速特急 | 快速特急 | 快速特急 |
---|---|---|---|---|
大阪梅田 発 | 9:32 | 11:32 | 13:32 | 15:32 |
十三 発 | 9:36 | 11:36 | 13:36 | 15:36 |
淡路 発 | 9:41 | 11:41 | 13:41 | 15:41 |
桂 着 | 10:07 | 12:07 | 14:07 | 16:07 |
烏丸 着 | 10:13 | 12:13 | 14:13 | 16:13 |
京都河原町 着 | 10:15 | 12:15 | 14:15 | 16:15 |
はじめに、大阪→京都の時刻表です(2024年6月現在)。朝9時から2時間おきに、毎時32分発の快速特急として運転されます。
停車駅 | 快速特急 | 快速特急 | 快速特急 | 快速特急 |
---|---|---|---|---|
京都河原町 発 | 10:41 | 12:41 | 14:41 | 16:41 |
烏丸 発 | 10:43 | 12:43 | 14:43 | 16:43 |
桂 発 | 10:49 | 12:49 | 14:49 | 16:49 |
淡路 着 | 11:15 | 13:15 | 15:15 | 17:15 |
十三 着 | 11:22 | 13:22 | 15:22 | 17:22 |
大阪梅田 着 | 11:28 | 13:28 | 15:28 | 17:28 |
続いては、京都→大阪の時刻表です(2024年6月現在)。こちらも2時間おきに運転されます。京都での観光を楽しんでから帰る時間帯の、16:41京都河原町発がやや混雑しそうです。
大阪〜京都では、他にも列車が多数運転
京都から大阪の間は、私鉄とJRの競合が激しい区間です。この区間を便利に安く移動する方法についてはかつて、記事にまとめています。
私鉄では阪急に加えて、京阪電車が走っています。京阪のプレミアムカーは、たった500円程度の追加料金とは思えないほど快適な車内空間です。所要時間はややかかりますが、京都側では四条烏丸へとダイレクトにアクセスします。
京阪電車は特別料金なしで乗ることができる2階建車両「ダブルデッカー」のほか、有料指定席「プレミアムカー」も運転しています。
さらにルート的にはもっと不利な近鉄までもが、大阪〜京都ルートに進出。近鉄ならではの豊富な観光列車経験を元に、最上級の列車を運転しています。
大阪から在来線で30分程度という、圧倒的な好立地にある観光エリア・京都。大阪からであれば日帰りでサクッとアクセスできる観光地であり、オススメです。
京都での観光スポットについては、こちらの記事で詳しくまとめています。京都に足を運ぶたびに更新し続け、現在ではかなりのアクセスをいただいています。
京とれいん 雅洛の座席
さてここからは座席をご紹介していきます。この「京とれいん雅洛」は6両編成となっています。1~3号車と4~6号車が対称になるようになっています。写真を付けて1つづつ紹介していきます。
1・6号車はグループ向けの座席
まずここはグループ向けの座席となっています。4人用のボックスシートと、2人用のボックスシートが並んでいます。
こんな感じで、2-1の並びになっています。座席の向きは変えられないのでこの4人と2人のグループ席で固定です。
座席には小さなテーブルがあります。ドリンクを置けるくらいで、ご飯などを食べるのには向いていません。
構造こそは1号車と6号車で同じであるものの、車内のモックアップは異なります。人が映っていない写真はWikipediaからいただきました。
2・5号車は枯山水庭園まで!ロングシート座席
2・5号車は、座席自体は通路側向きの座席となっている、いわゆる「ロングシート」です。が、電車の中央に庭園があるのが印象的。
こちらは5号車の「京町家の坪庭」です。
こちらは2号車の「枯山水の庭」。竹もあって個人的にはこちらのほうが好き。日本らしい白を中心とした明るさもいい感じ。
こちらも2号車と5号車でモックアップが異なっています。2号車は落ち着いた色合い、5号車は明るい色合いという感じ。
さらにドアの部分と客室の間には暖簾がかけられています。ここでも京都を、日本を感じさせるようなデザインです。
2号車と5号車は通路側向きの座席。ただ、それぞれの座席のデザインも京都をイメージしていてなかなかいい。電車の中に庭園も。
3・4号車は窓側向きの座席付き
さて、個人的に一番オススメなのがこの車両。3号車と4号車は1人用座席と窓側を向いた座席があります。ひとり用座席は向きは変えられません。ので、前半分の人たちは後ろ向きで乗っていくことになります。
窓側向きの座席は、2人席が3つと3人席が2つです。ちなみに3号車も同様なので、窓側向きの座席はかなり座席数が少ないです。結構な争奪戦になりそう。
2号車は木を基調としたデザインになっており、明るさがあります。座席配置は3号車と基本的に変わりませんが、雰囲気は全然違います。
4号車は黒を基調としたデザインになっています。こちらのほうが落ち着きのある雰囲気ですね。
なんといっても窓側向きの座席が特徴的。この窓側向きの座席、席数が少ないのがちょっと残念。
大阪から京都へ観光に行くなら、観光する前から京都を感じられる「京とれいん雅洛」が圧倒的にオススメです。
本ブログでは、過去に何度も何度も京都に足を運んだ経験から、京都観光のオススメスポットを詳しく丁寧に、実体験に基づいて紹介しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。
コメント
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