東京から長野を経由して北陸の富山・金沢そして福井・敦賀までを結ぶ北陸新幹線。長野から金沢が開業する際、新たにE7系・W7系新幹線が導入されています。東京から金沢までを結び、ついに福井・敦賀まで開業した北陸新幹線、今回はこの北陸新幹線について、
- おトクな割引きっぷを徹底紹介
- 車内の座席設備(コンセントやWi-Fiなど)の紹介
- 車内設備(お手洗いなど)の紹介
をしていきます。北陸新幹線に乗られる方は是非とも参考にしてみてくださいね。
混雑状況について解説した記事も作成しました。あわせてご覧ください。
北陸新幹線のグランクラスに乗車した際に、東京から金沢まで乗り通して映像を作成しました。6:52あたりからはグランクラスの様子も出てきながらも、北陸新幹線の車窓を中心とした映像になっています。合わせてご覧ください。
北陸新幹線は割引きっぷが充実!JR東日本・西日本のネット予約を活用しよう
北陸新幹線は東京〜上越妙高間がJR東日本(厳密には、高崎から先は上越新幹線・東北新幹線に乗り入れ)、上越妙高〜金沢・福井・敦賀がJR西日本の管轄です。
この2社にJR九州を加えた3社は、自らネット予約のシステムを構築して割引きっぷを設定。ビジネス需要以外の需要も重視している会社です。そんな背景があり、JR西日本と JR東日本によって運転されている北陸新幹線には割引切符が多数発売されています。
最もお得なのはJR東日本の「えきねっとトクだ値」
北陸新幹線に最もお得に乗ることができるのはJR東日本の「えきねっとトクだ値」です。JR東日本が運営するネット予約サイト「えきねっと」で発売されています。クラスにもよりますが、特に閑散期は最大50%の割引、つまり半額で発売されることもあります。
時期により異なりますが、えきねっとを使えばかなりお得になります。ただし、特にゴールデンウィークや年末年始などはすぐに売り切れます。そのため事前予約がオススメ。
座席数限定ではありますが、13日前までの予約で30%オフ、20日前までの予約で50%オフとなります。
「えきねっとトクだ値」に関しては、別の記事で予約方法なども徹底的に解説しました。利用方法などについても詳細に扱い、予約方法もスクショを用いて徹底的に解説しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
頻繁に使う北陸圏のユーザーならJ-westカードがオススメ
頻繁に新幹線を使い、そして北陸圏などのJR西日本エリアに住む人ならJ-westカードを発行して「eきっぷ」を利用するのがオススメ。
「eきっぷ」は、JR西日本のクレジットカード「J-Westカード」会員限定のJR西日本・JR九州エリアで主に使える割引きっぷです。指定席に自由席と同額、またはそれより安く乗ることができます。さらに、「えきねっとトクだ値」とは違い、直前まで予約が可能&直前まで変更が可能。えきねっとトクだ値と比べると割引率は下がりますが、利便性を考えるとかなりコスパがいいので僕はあらゆるところでオススメしまくっています。
もちろん、大阪方面の特急「サンダーバード」にもeきっぷが設定されいます。ので、西日本エリアに住んでいて、JRを使う機会がそこそこあるなら圧倒的にオススメします。
「金沢自由席往復きっぷ」「富山自由席往復きっぷ」でおトクに金沢〜富山間を移動!
新幹線開業によって、信越本線・北陸本線の長大な区間の在来線が経営分離されました。
その中でも特に需要があったのが富山〜金沢間。現在ではJRが持っているのは新幹線だけです。新幹線開業によって、金沢から富山の特急列車が全て廃止されてしまいました。それを補完する意味を含めて発売されているのが「金沢往復切符」「富山往復切符」が発売されています。どちらも、金沢⇄富山間のはくたか号・つるぎ号の普通車自由席を往復利用できるきっぷです。
富山〜金沢の間は、東京から直通する新幹線「はくたか」号に加え、関西圏・中京圏へ向かう「サンダーバード」「しらさぎ」に接続する「つるぎ」が運行されています。これによりかなりの本数が往復しており、便利に利用できます。
北陸新幹線は福井・敦賀まで延伸開業 京阪神・中京圏へのアクセスにも
2024年3月16日、北陸新幹線の金沢〜敦賀間が延伸開業しました。北陸3県が新幹線で結ばれることになると同時に、京阪神圏や中京圏から北陸へ行く場合、乗り換えが必須となりました。
北陸新幹線において、2024年3月に新規開業した区間については実際に乗車し、こちらの記事でまとめてあります。
北陸新幹線の敦賀延伸開業により、首都圏から福井県内へのアクセスが大幅向上
北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したことにより、東京〜福井間が最速2時間51分(36分短縮)、敦賀間が最速3時間8分(50分短縮)となりました。今まで米原での乗り換え、または金沢での乗り換えが必須だった福井県に乗り換えなしでアクセスできるようになりました。
今回の北陸新幹線延伸開業では、新たに、小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・越前たけふ・敦賀の6駅が開業しました。これらの駅へは首都圏から乗り換えなしでアクセス可能になりました。また、この新規開業区間の各駅には1日数本、最速達の「かがやき」号が停車することになり、利便性は高くなりました。
関西・中京圏からは敦賀での乗り換えで時間短縮
関西方面からは、大阪〜福井間が最速1時間44分(3分短縮)、大阪〜金沢間が最速2時間9分(22分短縮)、大阪〜富山間が最速2時間35分(29分短縮)となりました。
大阪・京都からは特急「サンダーバード」で敦賀まで、名古屋・米原からは特急「しらさぎ」で敦賀まで移動し、そこから北陸新幹線を利用することになります。乗り換えの手間は増えましたが、時間は短縮されました。
敦賀駅での乗り換えは意外と、デメリットは感じなかった
実際に北陸新幹線の敦賀駅での乗り換えをしてきましたが、動線がわかりやすく作られており、乗り換えに困ることはありませんでした。
北陸新幹線の沿線、特に福井県・石川県の各自治体からは、敦賀〜新大阪の早期着工が求められています。しかし実際、乗り換えのデメリットは最小限になるように設計されており、あまりデメリットは感じられませんでした。
なお、北陸新幹線においては、首都圏・長野など〜北陸の需要は「かがやき」「はくたか」に、関西圏・中京圏など〜北陸の需要は「つるぎ」に完全に分断されました。「かがやき」「はくたか」は敦賀駅で在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」などと接続しないためです。
最新の新幹線らしく、車内には全席にコンセントを装備 Wi-Fiなども
E7系・W7系新幹線は北陸・上越新幹線で活躍する最新型の新幹線です。最新型の新幹線らしい設備が揃っています。
なお、グランクラスにも乗車してきました。新幹線のファーストクラスこと「グランクラス」に興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
全席にコンセントを装備
最近の新幹線車両では、全席にコンセントを装備する流れになっていますね。スマートフォンがこれだけ発達し、ほぼ全国民がパソコンを持つようになった今、この流れは当然といえば当然でしょう。
北陸新幹線のE7系・W7系新幹線は2015年の金沢への北陸新幹線延伸開業の際にデビューした車両。全席にコンセントが装備されています。
これで、全席にコンセントが装備された車両が走らなくなった路線は九州新幹線と山形新幹線だけとなりました。東海道・山陽新幹線ではN700S系が、東北・北海道新幹線ではE5系が、秋田新幹線ではE6系が上越新幹線では北陸新幹線と同じE7系が全席にコンセントを装備しています。
車内にはWi-Fiも完備
もちろん、車内にはWi-Fiが完備されています。
2021年12月現在、僕の知る限りではWi-Fiが整備されていない新幹線はないはずです。E2系などの古いタイプの新幹線でもWi-Fiは後付けで整備されているはずです。
これだけインターネットが発達した時代にあって、Wi-Fiはもはやスタンダードな設備ともいえますが、それでもJRの在来線特急には少ないのが現状です。
北陸新幹線はE7系・W7系で統一へ
2023年現在、北陸新幹線で使用される車両はE7系とW7系で統一されています。
2022年度末までには全ての車両をE7系・W7系新幹線で統一する予定でしたが、長野の車両基地での列車水没により、一部のE2系新幹線が延命されて使われていました。ただし2023年までにはほぼ増備が終わったようで、現在ではE2系が北陸新幹線に入ることはなくなっています。
次の章で車内の様子を紹介します。E7系に統一されることで、全席にコンセントが設置されているなど、サービスアップが図られています。
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