オーストラリアの中でも日本に近いクイーンズランド州にあるケアンズ。日本から直行便も飛んでおり、2泊〜3泊という短期間で南半球のオーストラリアを楽しむことができる。さらに、「グレートバリアリーフ」「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」という2つの世界遺産への入り口となる都市でもあり、オーストラリアならではの壮大な景色を楽しむことができます。
そんなケアンズに実際に行ってきました。この記事ではケアンズの魅力やオススメのスポットやアクティビティについて解説します。
ケアンズ観光については、モデルコースを解説した記事も作成しました。こちらでは「何も考えずに真似できる」観光コースを解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
ケアンズは日本から手軽に行くことができるオーストラリアのリゾート地
ケアンズは日本から手軽に訪問できるオーストラリアのリゾート地です。クリーンズランド州にある都市で、観光にも力を入れています。
ケアンズは魅力的な観光地が詰まった観光エリア
ケアンズは魅力的な観光地が詰まった観光エリアです。イメージとしてはハワイと似たような、でもハワイより異国感を感じることができ、オーストラリアならではの雰囲気を感じることができるエリアという感じか。
ケアンズは太平洋に面しており、海が美しい。そして何より、後ほど紹介するグレート・バリア・リーフはまさに「絶景」です。南半球にあるオーストラリアは日本とは気候が逆であり、夏に行っても比較的涼しいというメリットもあります。夏休みの、ちょっとしたバカンスに、手軽に行くことができる観光地です。
日本からの直行便も充実
ケアンズは日本からの直行便も多数、設定されています。クイーンズランド州の政策で国際線をはじめとした航空路線の充実が図られているという背景もあり、便利です。
まずは日本からケアンズへの直行便です。オーストラリア発祥で現在には日本でも国内線を運航するジェットスターが、東京・成田国際空港と大阪・関西国際空港の2空港に直行便を運航しています。また、フルサービスキャリア(LCCではない航空会社)ではバージン・オーストラリア航空が東京・羽田空港から1日1便を飛ばしています。
オーストラリアの中ではかなり日本寄りにある地理上、ジェットスターをはじめとした国内線との乗り継ぎ拠点ともなっています。
航空会社・便名 | コードシェア | 発地 | 出発時刻 (現地時刻) | 到着時刻 (ケアンズ時刻) |
---|---|---|---|---|
ジェットスター JQ26【LCC】 | カンタス航空 日本航空(JAL) | 東京・成田 | 20:00 | 4:20 |
ジェットスター JQ16【LCC】 | カンタス航空 日本航空(JAL) | 大阪・関西 | 21:05 | 5:15 |
バージン・オーストラリア VA78 | 全日空(ANA) | 東京・羽田 | 21:55 | 6:25 |
どの便も日本を夜に出発し、ケアンズには早朝に到着します。日本とケアンズの間には1時間時差がありケアンズの方が1時間進んでいることになります。1時間の時差であるため時差ボケはほぼ感じることがありません。
航空会社・便名 | コードシェア | 発地 | 出発時刻 (ケアンズ時刻) | 到着時刻 (現地時刻) |
---|---|---|---|---|
ジェットスター JQ25【LCC】 | カンタス航空 日本航空(JAL) | 東京・成田 | 11:25 | 17:55 |
ジェットスター JQ15【LCC】 | カンタス航空 日本航空(JAL) | 大阪・関西 | 12:30 | 19:00 |
バージン・オーストラリア VA77 | 全日空(ANA) | 東京・羽田 | 13:15 | 20:00 |
ケアンズから日本の直行便は、昼前後にケアンズを出発、夕方に日本に到着するダイヤになっています。到着が夕方であるものの深夜ではないため、この時間から日本国内各地へと帰宅することができる便利なダイヤです。
ジェットスターが力を入れている拠点空港でもあり、LCCで飛ぶことができるという、観光で利用するには大きなメリットがあります。
ジェットスターはLCCでありながら快適なフライトでした。ジェットスターの機内の様子、サービスの様子、機内食などについてはこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
リゾートホテルも多数ある!
ケアンズはリゾート地として開発されており、リゾートホテルも多数建設されています。ヒルトンなどの高級リゾートホテルから、比較的リーズナブルなホテルまでさまざまなホテルがあります。
海沿いにはオーシャンビューのホテルが多数建設。ここケアンズでは、プルマンホテルが複数のホテルを運営しています。また、ヒルトンホテルはヒルトンに加えてダブルツリーも運営しており、比較的力を入れていることがわかります。
ケアンズでオススメのホテルについては、別に記事を作成しようと考えています。
ケアンズでオススメの観光スポットを徹底紹介
続いてはケアンズでオススメの観光スポットを紹介します。ケアンズ観光のモデルコースについては別の記事で時系列で紹介しようと考えています。
ケアンズの市街地はリゾートエリアとして開発
ケアンズの市街地はリゾートエリアとして開発されています。まず初めに、ケアンズ市街地にある観光スポットを紹介します。
【ケアンズ観光①】ボードウォーク ケアンズを感じながら散歩は何度歩いても飽きない
まず初めに紹介するのがエスプラネードラグーンを起点として海沿いに続く「ボードウォーク」。
ボードウォークはランニングや散歩をしている日本人も多くいます。東側の海沿いにあるため、朝には日の出を見ることができます。
そして何より、夕焼けがとても美しい。僕は3泊4日の日程でケアンズを訪問しましたが、結局、夕方は3日ともここボードウォークで日の入りの時間を過ごしました。
【ケアンズ観光②】ケアンズ・ズーム&ワイルドライフ・ドームは街中にありながらコアラと触れ合うことができる
続いて紹介するのは「ケアンズ・ズーム&ワイルドライフ・ドーム」。ケアンズの中心地にある動物園です。
この動物園はホテルの屋上に建設されているドーム状の動物園であるにもかかわらず、コアラが飼育されていたりとオーストラリアならではの動物園を楽しむことができます。
街中にあるため、ケアンズ市内のほとんどのホテルから徒歩でアクセスできるというのもまた、魅力的なポイントです。
【ケアンズ観光③】ケアンズ水族館でグレートバリアリーフの魚たちをみよう
続いて紹介するのはケアンズ水族館。ケアンズ水族館は最近、2017年にオープンした水族館です。
都市型の水族館でありながら、ケアンズが訪問拠点となる「グレート・バリア・リーフ」を再現した水族館になっています。
まるで水中に潜ったような目線で、グレート・バリア・リーフの海の中の景色を楽しむことができます。
こちらもケアンズの市内にある都市型の水族館で、各ホテルからアクセスが良好です。
予約なしで行くと少し、並ぶので予約してから行くのがオススメです(訪問直前まで、当日でも予約できます)。
【ケアンズ観光④】ナイトマーケットへ足を運ぼう ナイトライフも安心して楽しむことができるケアンズ
今まで世界各地を回ってきた経験から言えること、それは「ケアンズは夜も安心して楽しむことが出来る街」だということ。もちろん、そこが海外であることは事実なので用心は必要ですが、ボードウォーク周辺は夜でも人通りが多く、比較的安心して歩くことができます。
飲食店も多く営業しており、どこも店先にテーブルとベンチを出しているため、ケアンズの街を肌で感じながらディナーをいただくことができます。
ケアンズの夜で有名なものといえばやはり「ナイトマーケット」。僕は特に1人旅だったので、ここナイトマーケットのフードコートにはお世話になりました。
フードコートに加え、この奥には50以上のオーストラリアならではの雑貨が。お土産もここナイトマーケットで確保するのが圧倒的にオススメです。
グレート・バリア・リーフへの玄関口・ケアンズ
ケアンズは世界遺産である巨大なサンゴ礁「グレート・バリア・リーフ」への玄関口でもあります。多少のお金がかかるものの、グレート・バリア・リーフを体感できる景色を満喫したいところです。
【ケアンズ観光⑤】超絶オススメ グレート・バリア・リーフの遊覧飛行
僕が今回、ケアンズ訪問でもっともお金をかけたのがこの「グレート・バリア・リーフ」の遊覧飛行。
グレートバリアリーフの遊覧飛行は2万円を超える値段だったものの、参加して本当に良かった。
ちなみにグレートバリアリーフの遊覧飛行については、詳しく記事を書きました。アクセスが非常に少なくなること覚悟でも、その体験を共有したく書いたので^^;、もしよろしければご覧ください。
セスナ機に乗ってグレートバリアリーフの遊覧飛行にいきました。ケアンズ国際空港から45分ほどの遊覧飛行、あっという間でした。
僕は1人で参加してので、なんとパイロットの隣の席に。パイロットが本当に操縦している様子を真横で見ることなんてないし、それより離着陸や飛行中のシーンを実際に前から見ることなんてない。
グレートバリアリーフの中では最も訪問しやすいのがこの「グリーン島」です。グリーン島の上陸ツアーにも参加したので、その様子は後ほど。
グレートバリアリーフが見えてきました。グレートバリアリーフは巨大な「サンゴ礁」、本当に美しい。
グレートバリアリーフの美しさは、本当に自分で見てみないとわからない。運が良ければオーストラリア発着の機内から見ることができることもありますが、やっぱり遊覧飛行がオススメです。
飛行機の操縦席に座って景色を楽しむ、という経験は初めてだった。ということで、終始大興奮しておりました。
【ケアンズ観光⑥】グリーン島をはじめとした上陸ツアーでリゾートライフを楽しもう
気を取り直して、続いてはグリーン島上陸ツアーです。グレートバリアリーフの美しい海を眺めながら、泳いだりすることができるのがグリーン島上陸ツアー。
ケアンズからグリーン島へは複数の会社がクルーズを運航しています。僕は焦ってチケットを取ってしまったため、ここをあまり考えずに取ってしまった。
ケアンズからグリーン島へのフェリー会社の比較については、別に記事を書きたいと思います。
グリーン島ではウミガメも見ることができます。水族館以外で、本物のウミガメを見るのは初めてな気がする。
なんと言ってもグリーン島の魅力は美しい海。この美しい海で泳ぐことができるのがグリーン島の最大の魅力です。
ちなみに、グリーン島へいく場合は潮の満ち引きを考えた方が良さそう。
満潮のタイミングが最も、美しいグリーン島の様子を見ることができるタイミングです。
水着があれば泳げますし、泳がない場合でも観光することができます。グラスボートで水中の様子を見るツアーに参加することができます。
グリーン島上陸ツアーは人気で、船が満席になっていることもあるのであらかじめ予約しておくのがオススメです(当日は満席でしたが、翌日であれば予約ができました)。
【ケアンズ観光⑦】ケアンズ周辺のオススメ定番観光地:キュランダ高原
ケアンズ周辺で定番であり、本当にオススメできる観光スポットがキュランダ高原です。観光列車またはロープウェイで行くことができるため、片道づつ異なる交通手段を利用できるのもGoodなポイントです。
キュランダ高原鉄道は、僕は当日窓口できっぷを購入したもののかなり満席に近く、時期によっては当日には空席がない場合もあります。事前にネットで予約しておくのがオススメです。
キュランダ高原でコアラと一緒に記念撮影を仕様
キュランダ高原での定番といえばやっぱり、コアラとの記念撮影。「キュランダ コアラガーデンズ」では、コアラを抱いて写真を撮ることができます。
コアラの寝顔がとても可愛らしい。このコアラを抱っこして、一緒に記念撮影をする、というのはオーストラリアに来たら必須ですね。
また、オーストラリアらしくカンガルーもいます。カンガルーに餌をやることもできるので、オススメです。
ここケアンズやキュランダでは、フィッシュ&チップスもいろいろな場所で食べられます。キュランダ高原には飲食店やお土産屋さんもあるので、ここでランチなどがオススメです。
また、キュランダ高原には散策路が整備されています。この散策路を散策するのも、キュランダ高原ならではの景色でオススメです。
【ケアンズ観光⑧】片道は「キュランダ高原鉄道」で絶景鉄道旅を楽しもう
キュランダ高原の魅力を紹介してきましたが、キュランダ高原の最大の魅力はなんと言っても「行きと帰りで別の手段が利用でき、それぞれがとても魅力的である」ということ。
詳しくはこちらの記事でも紹介していますが、まさに「絶景」が続きます。
僕は往路でキュランダ高原鉄道を使用しました。キュランダ高原鉄道は観光に特化した鉄道で、絶景続きです。
観光に特化した列車であるため、1日2往復しか設定されていません。でも、超大編成で15両編成などとなるのが、さすが、日本とは違うという感じ。
途中の駅で絶景が楽しめるスポットでは、実際に降りて観光することもできます(列車は15分ほど停車します)。
Barron Falls(バロン滝)です。スカイレールからも見ることができますが、本当に美しい。
ということで、列車はキュランダ高原駅に到着しました。2時間弱の鉄道の旅ですが、全く飽きることがありませんでした。
【ケアンズ観光⑨】片道は「スカイレール」を利用して熱帯雨林を上から眺めよう
帰りは「スカイレール」を利用しました。スカイレールはロープウェイで、キュランダの熱帯雨林を上から眺めることができます。
キュランダスカイレールが通過するエリアは1億3000年前に形成された世界最古の熱帯雨林で、「クイーンズランドの熱帯雨林」として世界遺産に登録されています。
この湿潤熱帯地域(ウェット・トロピックス)も世界遺産に指定されています。グレートバリアリーフと並んで、ケアンズ周辺での見どころとなっています。
スカイレールはかなり距離があります。途中で駅が2つあり、それぞれ下車して景色を楽しむことができます。
下の方まで降りてくると、海が見える絶景が。ケアンズ周辺の街を見渡すことができ、本当に絶景です。
僕は当日手配の完全自己手配で行きましたが、英語力に不安がある方はツアーなどを利用すると安心できるでしょう。
ケアンズの天候 南半球なので季節は逆転
最後に、ケアンズの気候について解説します。
7月・8月でも朝夕は肌寒いが昼は暖かい
ケアンズ訪問にオススメの時期はズバリ、日本が猛暑に襲われる7月〜8月です。南半球にあるオーストラリアでは日本が猛暑の時期に涼しくなります。ケアンズは「常夏」とも言われるほど暖かいため、7月や8月は「日本よりは涼しいけれど、暖かい、ちょうど良い気候」です。
朝はちょっと肌寒いくらい。でも昼間は半袖で過ごす人が大半なくらいの気温になります。日本の夏休みにケアンズを訪問すれば日本と比べて圧倒的に涼しく、リゾート地ですずむことができる、最高の場所です。
8月でも海に入ることができる 常夏の街・ケアンズ
僕は今回、2023年夏の弾丸海外旅行ということで8月に訪問しました。8月の南半球ともあり、寒いと考えていたため長袖を多く持っていきました。
しかし、8月のケアンズで長袖を着ることは1回か2回。ほとんありませんでした。ケアンズの気温がもっとも低いのは7月であり、7月は長袖が欲しくなるかもしれませんが、8月は不要。また、7月でも比較的温暖で、ケアンズでは7月・8月を含めて1年中海で泳ぐことができます。僕は8月は寒いと考え、水着を持って行きませんでした。水着は持って行けば良かった、と後悔しています。
夏は特にオススメ 過ごしやすい気候のケアンズ
先ほども少し触れましたが、日本の夏休み期間にあたる7月や8月は圧倒的にオススメです。
ケアンズのあるオーストラリアは南半球にあります。そのため、寒暖は日本の逆で、7月から8月にかけて年間の最低気温を記録します。
しかしケアンズはオーストラリアの中でもかなり赤道に近い場所。気候も暖かく、8月は日本でいう5月くらいの感覚。海を泳ぐこともできるので、夏のバカンスにオススメです。
今回の記事では、オーストラリア・ケアンズの観光について徹底的に解説してきました。現在、ケアンズ訪問のVlogを絶賛作成中です。また、ケアンズで楽しんだアクティビティについても解説した記事を作成する予定です。お待ちください。
コメント