北海道の中心部にある道央地域。富良野や美瑛など、北海道らしい景色を楽しむことができる場所です。7月から8月初旬にかけてはラベンダーも咲き誇ります。
JR富良野線も通っており、JRでの観光も比較的しやすいこのエリア。特に夏の「北海道フリーパス」などの旅ではオススメです。今回はこの富良野・美瑛エリアの観光地を一挙ご紹介します。
北海道・美瑛は花が美しい 北海道ならではの広大な土地
美瑛・富良野は盆地的な地形にあります。富良野は「富良野盆地」にあり、北海道の中でも比較的温暖な気候です。夏は暑くなるので注意が必要です。
札幌から列車で2時間程度 車で2時間半程度 北海道で最も美しいエリア富良野・美瑛
富良野や美瑛へは、札幌から2時間〜3時間程度で行くことができます。広大な北海道では5時間近い移動時間なんて当たり前。比較的近い観光地です。
札幌から富良野・美瑛へのルートは2通りあります。滝川経由と旭川経由があります。距離的に短いのは滝川経由ですが、滝川〜富良野の間の根室本線は1日8往復と極端に少なく、特に朝夕に集中しているため、10時台の次は15時台だったりします。不便なのであまりオススメしません。
旭川経由では、札幌から旭川まで特急ライラック・カムイで1時間30分程度、旭川にてJR富良野線に乗り換えて美瑛まで45分程度、富良野まで1時間程度となります。特急カムイ・ライラックの時刻表を載せておきます。
※横スクロールしてご覧ください。 | ライラック2 | ライラック4 | カムイ6 | カムイ8 | ライラック10 | カムイ12 | ライラック14 | オホーツク2 | ライラック16 | ライラック18 | カムイ20 | ライラック22 | ライラック24 | ライラック26 | カムイ30 | カムイ32 | ライラック34 | ライラック36 | ライラック38 | ライラック40 | カムイ44 | カムイ46 | オホーツク4 | 宗谷 | ライラック48 |
旭川 | 518 | 600 | 645 | 718 | 755 | 830 | 900 | 947 | 1000 | 1030 | 1100 | 1200 | 1300 | 1400 | 1500 | 1600 | 1630 | 1700 | 1730 | 1800 | 1900 | 2000 | 2117 | 2130 | 2200 |
深川 | 537 | 619 | 704 | 737 | 814 | 849 | 919 | 1007 | 1019 | 1049 | 1119 | 1219 | 1319 | 1419 | 1519 | 1619 | 1649 | 1719 | 1749 | 1819 | 1919 | 2019 | 2137 | 2150 | 2219 |
滝川 | 550 | 632 | 717 | 750 | 827 | 902 | 932 | 1022 | 1032 | 1102 | 1133 | 1232 | 1332 | 1432 | 1532 | 1632 | 1702 | 1733 | 1802 | 1832 | 1932 | 2032 | 2152 | 2204 | 2233 |
砂川 | 556 | 638 | 723 | 756 | 833 | 908 | 938 | レ | 1038 | 1108 | 1138 | 1238 | 1338 | 1438 | 1538 | 1638 | 1708 | 1738 | 1808 | 1838 | 1938 | 2038 | 2159 | レ | 2238 |
美唄 | 607 | 649 | 735 | 807 | 845 | 920 | 950 | レ | 1050 | 1120 | 1150 | 1250 | 1350 | 1450 | 1550 | 1650 | 1720 | 1750 | 1820 | 1850 | 1950 | 2050 | 2212 | レ | 2250 |
岩見沢 | 618 | 700 | 746 | 818 | 855 | 930 | 1000 | 1050 | 1100 | 1130 | 1200 | 1300 | 1400 | 1500 | 1600 | 1700 | 1730 | 1800 | 1830 | 1900 | 2000 | 2100 | 2224 | 2230 | 2300 |
札幌 | 643 | 733 | 826 | 846 | 920 | 955 | 1025 | 1119 | 1125 | 1155 | 1225 | 1325 | 1425 | 1525 | 1625 | 1725 | 1755 | 1825 | 1855 | 1925 | 2025 | 2125 | 2253 | 2257 | 2325 |
※横スクロールしてご覧ください。 | ライラック1 | オホーツク1 | 宗谷 | ライラック3 | ライラック5 | カムイ7 | ライラック11 | ライラック13 | ライラック15 | カムイ17 | カムイ19 | ライラック21 | ライラック23 | ライラック25 | ライラック27 | カムイ31 | オホーツク3 | カムイ33 | ライラック35 | ライラック37 | ライラック39 | ライラック41 | カムイ43 | カムイ45 | カムイ47 |
札幌 | 635 | 656 | 730 | 749 | 830 | 900 | 1000 | 1100 | 1200 | 1300 | 1400 | 1430 | 1500 | 1530 | 1600 | 1700 | 1730 | 1800 | 1830 | 1900 | 1930 | 2000 | 2100 | 2200 | 2305 |
岩見沢 | 700 | 724 | 756 | 814 | 855 | 925 | 1025 | 1125 | 1225 | 1325 | 1425 | 1455 | 1525 | 1555 | 1625 | 1725 | 1758 | 1825 | 1855 | 1925 | 1955 | 2025 | 2125 | 2225 | 2330 |
美唄 | 711 | 736 | 807 | 825 | 906 | 936 | 1036 | 1136 | 1236 | 1336 | 1436 | 1506 | 1536 | 1606 | 1636 | 1736 | 1809 | 1836 | 1906 | 1936 | 2006 | 2036 | 2136 | 2236 | 2341 |
砂川 | 722 | 748 | 818 | 836 | 917 | 947 | 1047 | 1147 | 1247 | 1347 | 1447 | 1517 | 1547 | 1617 | 1647 | 1747 | 1822 | 1847 | 1917 | 1947 | 2017 | 2047 | 2147 | 2247 | 2352 |
滝川 | 727 | 755 | 824 | 841 | 922 | 952 | 1052 | 1152 | 1252 | 1352 | 1452 | 1522 | 1552 | 1622 | 1652 | 1752 | 1829 | 1852 | 1922 | 1952 | 2022 | 2052 | 2152 | 2252 | 2357 |
深川 | 741 | 811 | 838 | 855 | 936 | 1006 | 1106 | 1206 | 1306 | 1406 | 1506 | 1536 | 1606 | 1636 | 1706 | 1806 | 1844 | 1906 | 1936 | 2006 | 2036 | 2106 | 2206 | 2306 | 11 |
旭川 | 800 | 832 | 858 | 914 | 955 | 1025 | 1125 | 1225 | 1325 | 1425 | 1525 | 1555 | 1625 | 1655 | 1725 | 1825 | 1905 | 1925 | 1955 | 2025 | 2055 | 2125 | 2225 | 2325 | 30 |
北海道内の特急にしては本数が多く、便利なのがこの札幌ー旭川間です。この区間は電車特急がメインで、乗り心地・静粛性もかなり高い。
さらに夏のラベンダーの季節には、札幌から富良野まで直通する特急「フラノラベンダーエクスプレス」も運転されます。
最近は新型の車両である「ラベンダー編成」で運転される、夏季限定の特急列車です。6月〜9月に富良野へ足を運ぶなら、この「フラノラベンダーエクスプレス」を使ってみても良いでしょう。
美瑛・富良野をJRで観光するなら「ふらの・びえいフリーきっぷ」がオススメ
JR北海道がこのエリアの観光のために発売している「ふらの・びえいフリーきっぷ」は、往復の特急列車の普通車自由席と、フリーエリア内での乗車券が付いています。
有効期限は4日間と長いですが、日帰り旅行でも使用可能です。
また、往復自由席利用ですが、指定料金530円や、グリーン料金2,750円を支払えば、別途指定席やグリーン席に変更可能です。
特急ライラックは、座席は同じなのであまり変わりませんが、特急カムイでは指定席が「uシート」となっており、座席グレードやコンセントの有無など違いがあるので追加料金を払う価値があります。
富良野線の普通列車は1両編成です(夏季は2両編成)。土休日は観光客で混雑するため、早めにホームへ行くのがおすすめです。最近、新型のH100系に置き換えが進んでおり、より快適になりました。
富良野線の列車から見える景色も楽しもう
JR富良野線は北海道らしい、何もない場所も走っていきます。富良野線は単線非電化のローカル線で、ローカル線らしい鉄道の風景が楽しめます。
特に富良野盆地に入ってからは田んぼが多く、9月ごろに行くと稲が黄金色になった様子が見られます。これもなかなか素晴らしい景色。
黄金色の田んぼと、そのさきに見える北海道の中央の山地・大雪山のマッチがなかなか素晴らしいです。北海道らしい雄大な景色が広がります。冬に行けばもちろん、雪であたり一面が真っ白です(1月に乗車した際、お客さんが多く写真は撮れませんでした)。
美馬牛駅は青春18きっぷのポスターにも採用されたことのある駅です。この赤い屋根の駅舎が味があっていい。
北海道は広大なので車で回るのもあり ただし冬は注意が必要
北海道は広大です。普通の都道府県の10倍近いスケールで考えた方が良いでしょう。最近では、北海道内の道路もかなり発達してきました。高速道路網も発達しつつあるので、車で北海道を周遊するのもいいでしょう。
しかし、北海道の冬は厳しい。北海道はパウダースノーであり、極寒の北海道では雪が溶けることも少ないため道が凍りつくことは少ないです。でもやっぱり、北海道でレンタカーを借りる場合、スタットレスタイヤが標準で装備されているものの慣れない運転者にとってはなかなか疲れます。
特に冬の場合、雪が積もらない場合の2倍〜3倍程度の疲労が溜まると考えてスケジュールを立てるのが良いです。
富良野の夏はやっぱりラベンダーを見に行こう
夏の富良野といえばやっぱり、ラベンダーです。
7月の富良野ではラベンダーを見よう!
富良野はラベンダーが圧倒的に有名です。夏の富良野では、ラベンダー畑を見ることができます。
富良野の夏といえばラベンダー。ファーム富田をはじめ、ラベンダーの見どころが数多くあります。
一面に広がる紫色のラベンダー。そしてその先に広がるのどかな富良野盆地の風景は、やはりここ北海道・富良野に来ないと楽しむことができない風景です。見ないではいられない風景です。
また、夏の時期にはラベンダーのライトアップも行われます(日の出公園、JR上富良野駅から徒歩15分)。夏の富良野ならではの景色はどこをとっても見逃せません。
ファーム富田の最寄駅「ラベンダー畑駅」も設置
富良野線での観光を解説する場合、外すことができないのが「ラベンダー畑駅」の存在です。夏季限定で開業する臨時駅で、ファーム富田の最寄り駅となります。
ラベンダー畑駅の開業期間は、2023年の実績では6月10日(土)~9月24日(日)。この期間にJR富良野線で観光するなら、ファーム富田へのアクセスが圧倒的に良くなります。
次に紹介する「富良野・美瑛ノロッコ号」も停車する臨時駅で、ラベンダーを見に来た観光客で賑わいます。
特急「フラノラベンダーエクスプレス」に加え、「富良野・美瑛ノロッコ号」も
夏季には富良野線は利用者が大幅に増えます。それに対応し、富良野線では臨時列車が運転されます。
2023年には、札幌〜富良野間で運転されていた特急「フラノラベンダーエクスプレス」が、富良野駅から旭川駅まで延長運転されることになりました。
富良野線内では快速列車の扱いなので、特急券は必要ありません。JR北海道が導入した最新の「ラベンダー編成」には、全席にコンセントが設置され、Wi-Fiも設置されるなど、かなり快適です。
さらに、夏季には「富良野・美瑛ノロッコ号」が運転されます。富良野・美瑛ノロッコ号は、富良野盆地をのんびりと走るトロッコ列車で、富良野の景色をのんびりと楽しみながら列車に揺られる、まさに「北海道の列車旅」を楽しむことができます。
四季彩の丘はわざわざ行く価値のある広大なお花畑
ここからは具体的に美瑛・富良野でJRを利用して回ることができる観光地を紹介していきます。まず初めに紹介するのが四季彩の丘。
四季彩の丘は、春でも夏でもいつでも楽しめる観光地です。北海道らしい広大なスケールの畑に、色とりどりの花がびっしりと咲き誇ります。
大絶景「四季彩の丘」を楽しもう
「四季彩の丘」は美馬牛駅から徒歩20分ほどの場所にある、大絶景です。
ご覧の通りです。素晴らしいのひとこと。
花畑でありながら、僕は1人で行きました。1人で行ったのにそれでもなお、魅力が溢れていて楽しめる。本当に、レベルが違います。
園内を自由に散策できます。トラクターなどもあって、乗り物で回ることもできます。
単なる花畑だけではなく、北海道らしい雄大な景色が背後には広がっています。
本当にきれいです。iPhoneのポートレートモードで撮影しています。ポートレートで撮影するとこんなふうに味が出ます。
どの角度から見ても映えます。
JR富良野線 美馬牛駅から徒歩20分
「四季彩の丘」はとてもいい場所ですが、JR富良野線を使うとやや交通のアクセスが微妙なのが難点です。JR美馬牛駅からは徒歩20分であり、バスなどもないのがちょっと難点。美瑛・美馬牛周辺にはレンタサイクルもあるので、レンタサイクルを使って回ってみるのも風を感じられて気持ちいかも。
なお、僕は過去2回、この「四季彩の丘」に足を運んでおり、2回ともJR美馬牛駅から歩いてアクセスしました。道央の夏は温度がかなり上がるため、JR美馬牛駅から歩く場合は水分などをしっかり確保した上で歩くようにしてください。北海道だからといって水分をしっかり持たずに行くと大変な目に遭います。
「青い池」はMacの壁紙に採用されたことでも有名な絶景スポット
続いて紹介するのが「青い池」。Macの壁紙に採用されたことでも有名な絶景スポットです。
まるで絵に描いたような美しい景色 飲み込まれること間違いなし
青い池は、まるで絵に描いたような景色です。
名前の通り、本当に「青い」。それがこちら。
晴れた日に行くと本当に綺麗に鮮やかな青が見られます。
こちらも先ほどの「四季彩の丘」と同様に、背後に見える綺麗な山々が素晴らしいですよね。
売店があり、青い池サイダーやソフトクリームなども販売されています。
冬期夜間のライトアップは最高!
冬期夜間にはライトアップが行われます。冬期には、北海道の湖や池の多くは雪が積もり、池の水面が見られなくなります。この青い池も同じ。池の水面は見られません。
ライトアップが行われると、一面の白い池、そこに青と黄色のライトアップ。美しいの一言です。
静かな青い池、を演出する青のライトアップ。暗い感じの青がなかなかいいです。5分程度の周期でライトアップが変化します。
青白いライトアップは寒さを表しているよう。
青い池の枯れかけた木が、またいい味を出しています。青い池の青い水面が見えてきそう。
ライトの方向を見ると、まるで昇ってくる朝日のようです。
少し外れた道から撮影。まさに「北海道の冬」を演出しておりとても綺麗なライトアップでした。
「白金 青い池」へは、バスで行くことになります。JR美瑛駅からバスが出ており、このバスでおおよそ20分です。本数が少ないので時刻表を確認してから行ったほうがいいでしょう。
富良野はラベンダーの時期を過ぎても最高の景色
続いては富良野線という名前の通り、富良野です。ラベンダー畑で有名な富良野は、ラベンダーが終わった季節でも楽しめます。
富良野をラベンダーの産地として有名にしたファーム富田
富良野はもともとラベンダーの産地です。富良野をラベンダーの産地として全国に有名にしたのがこの「ファーム富田」です。富良野という場所で、ラベンダー畑を観光地にしたのです。
ファーム富田では、北海道の季節の野菜を使ったカレーがオススメ。このブロッコリーがとても美味しい。おそらく、ブロッコリーが好きでない人も食べられるはず。
そして、不思議な色をしているラベンダーのバター付きのじゃがバターもあります。
ファーム富田は、ラベンダーの時期がとっても綺麗ですが、ラベンダーが終わっても花が咲き誇ります。ラベンダーの時期は7月上旬〜7月中旬です。
しかし、ラベンダーの時期が終わってもまだ、違う花が咲き誇っています。
ケイトウの花が綺麗に咲いています。
手前に見える紫色の花はラベンダーではなく、サルビアの花です。10月上旬まで開花しています。比較的長い間咲いています。
ラベンダーとメロンのソフトクリーム。あっちこっちにソフトクリームのお店があります。また、ラベンダーで作られた石鹸などをはじめさまざまな商品が売店に取り揃えられています。
壮大なパノラマと花 フラワーランドかみふらの
フラワーランドかみふらのは、こちらも「四季彩の丘」と同様、パノラマが楽しめる花畑です。
JR上富良野駅から徒歩45分、路線バスなどはありません。ちょっと遠いのが難点です。中富良野駅にはタクシーが停まっていたので、タクシーを利用してもいいかも。
「フラワーランドかみふらの」にやってきました。これもまた、絵になります。丘の上にあるので富良野の町が一望できます。
黄色くて鮮やかな花たち。なかなかいい感じですよね。
鮮やかな赤色の花と、その先には富良野の平野が見えます。
この写真、白と赤のコントラストがお気に入りです。
四季彩の丘ほど広大ではありませんが、それでもなかなか素晴らしい景色です。
JRの駅から遠く、また、公共交通がタクシーくらいしかないのがちょっと残念。でも、時間があればぜひのんびり歩いて行ってみてほしい観光スポットです。
富良野駅までは滝川経由と旭川経由
札幌駅からJRで富良野・美瑛へ行くには2通りの行き方があります。
1つ目が滝川で乗り換える方法。札幌から富良野までの最短ルートはこの滝川経由です。札幌から滝川まで、JR函館線・特急ライラック/特急カムイ(朝夕の時間限定で、特急オホーツク・特急宗谷)に乗車、滝川で普通列車に乗り換えます。
しかしこの根室本線、本数が非常に少なくなっています。1日7本程度と少なく、特に日中はほぼ運転がないため、旭川経由の方が便利です。
旭川経由で富良野へ行く場合、旭川から特急ライラック・カムイ(朝夕の時間帯は特急オホーツク・特急宗谷も)で旭川へ、旭川で富良野線の普通列車に乗り換えます。旭川駅は待合スペースなども充実しているので、旭川で乗り換えの方が何かと便利です。
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