JR北海道・東日本が乗り放題!北海道・東日本パス

北海道
北海道鉄道関東・甲信越

JR北海道・JR東日本の在来線全線が乗り降り自由になる「北海道&東日本パス」。普通列車限定ではあるものの、驚くほど格安でうまく使えばワイドに観光することができる。

この記事では、この「北海道&東日本パス」の特徴と使い方をご紹介します。また、実際にこの「北海道&東日本パス」を使った6泊7日の旅行をしてきました。参考までに、旅行記も掲載します。

JR北海道・東日本が乗り放題!北海道・東日本パス
北海道&東日本パス

これ以外にもJR東日本のお得な切符や、JR北海道のお得な切符を紹介する記事を公開しています。こちらも併せてご覧ください。

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青春18きっぷの北海道・東日本版「北海道&東日本パス」

北海道&東日本パスは、北海道と東日本を自由に周遊できるきっぷです。まずはこの切符の概要から解説します。

JR北海道・JR東日本を中心に乗り降り自由となるフリーきっぷ

普通列車限定型のきっぷとして有名なのが「青春18きっぷ」。青春18きっぷは、JR線が全線乗り降り自由ということでインパクトが強い。そして、青春18きっぷが利用できるシーズンは「18きっぷシーズン」などといって、地方ローカル線に18きっぷを使ったお客さんが多く乗ります。

そんな中で、18きっぷの影に埋もれているのが今回紹介する「北海道&東日本パス」。ひとことで言ってしまうと「18きっぷのエリア限定版」ですが、所々違うところもあります。今回はこの「北海道&東日本パス」を徹底的に紹介していきます。

通勤・通学需要に加えて観光需要も
JR東日本・仙山線 山寺駅にて

北海道&東日本パスの概要

一言でまとめてしまうと「青春18きっぷの北海道・東日本版」とも言える「北海道&東日本パス」。

403 - 許可されていません: アクセスが拒否されました。

名前の通り、JR北海道・JR東日本全線が乗り放題となります。一部の第三セクター路線にも乗り降り自由となっています。

  • JR東日本
  • JR北海道
  • IGRいわて銀河鉄道
  • 青い森鉄道
  • 北越急行

の5社の、普通列車・快速列車普通車自由席が乗り降り自由となります。

特急券などを別途購入しても特急や新幹線などには乗車できません。普通列車・快速列車などを利用して移動する必要があります。

有効期間は、

【春季】2022年 3月 1日~2022年 4月22日
【夏季】2022年 7月 1日~2022年 9月30日
【冬季】2022年12月10日~2023年 1月10日

と、青春18きっぷとほぼ同じ期間の制限が設けられています。他のふたつのフリーパスと比べてかなり制限のあるきっぷですが、急がない、のんびりぶらり旅にはもってこいの切符と言えるでしょう。

値段は、2022年版では

大人:11,330円 こども5,560円

となっています。青春18きっぷにはない、子供料金の設定があるのも大きな特徴です。

JR東日本は、「快速列車」扱いの観光列車も多く走らせています。その代表格が、秋田から青森を結ぶ「リゾートしらかみ」などです。快速列車の普通車指定席には、追加料金530円(一部の閑散期には330円)を支払えば、この「北海道&東日本パス」で乗車することができます。

「北海道&東日本パス」で乗車できる観光列車は、後ほどまとめて紹介しようと思います。

「青春18きっぷ」との違いを解説

ただし、いくつか青春18きっぷとは違うところがあります。具体的には、

  • 青春18きっぷより、1日あたりでは安価
  • 青春18きっぷより長く、7日間の有効期限
  • 青春18きっぷのように分割・複数人利用はできない。「7日間連続フリーパス」となる
  • 別料金で利用できる青函トンネル区間が「新函館北斗=新青森」(青春18きっぷオプション券は「奥津軽いまべつ=木古内」)
  • 「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」を購入すると1日間、北海道の特急列車普通車自由席が乗り降り自由

ということが挙げられます。

青春18きっぷが12,050円であり、1日あたり2,410円であるのに対し、北海道&東日本パスは7日間で11,330円、1日あたり1,619円です。JR北海道・東日本エリアだけに限定して回るのであればかなりお得であることがわかるでしょう。

さらに、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北越急行に乗車できるのは青春18きっぷとの大きな違いです。

北海道&東日本パス 北海道線特急オプション券
北海道&東日本パス北海道線特急オプション券

特に北海道は特急列車を使わないとなかなか不便。そんな北海道で特急列車に乗ることができるように用意されているのが「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」です。JR北海道の特急列車に加えて北海道新幹線も利用できるのが大きな特徴です(有効な「北海道&東日本パス」と併用する場合に限ります)。

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北海道&東日本パスで、東日本・北海道を満喫しよう

北海道&東日本パスを使うなら当然、JR東日本やJR北海道のさまざまな観光列車も楽しみたいところ。ただただ移動するだけでは面白くありません。

北海道&東日本パスで乗れる観光列車

特にJR東日本は、快速列車扱いの観光列車が充実しています。

新潟〜酒田 快速「海里」

まず最初にオススメするのが「快速海里」。新潟から酒田までの日本海沿いの区間を走る「日本海絶景ダイニング」という別名も付く列車です。

日本海沿いの景色はかなりいい。特に、笹川流れ周辺はきれいです。

日本海の絶景が続く!
笹川流れ

なお、お弁当は事前予約が必要です。ネットで予約ができるので、あらかじめ予約をしておくことをオススメします。

リゾートしらかみ

秋田エリアでは超絶有名な観光列車「リゾートしらかみ」です。

海側はA席!絶対にA席を確保しよう
五能線の絶景

五能線の絶景といえば…もはや説明するまでもありません。

こちらも実際に乗ってきて、レビューしています。併せてご覧ください。

北海道&東日本パスで乗れるリクライニングシート

「北海道&東日本パス」では、普通列車・快速列車にしか乗車できないものの、快速列車の普通車指定席ならば乗車できます。快速列車の普通車指定席は、全てとまでは言わないもののリクライニングシートが多く、特急とほぼ同クオリティの座席が配置されます。

また、首都圏の普通列車グリーン車自由席にも乗車できます。快速列車のグリーン車指定席は乗車不可なので注意してください。

「北海道&東日本パス」で乗車できる快速列車を挙げておくと、

  • 快速エアポート(小樽〜札幌〜新千歳空港)
  • 快速はまゆり(盛岡〜釜石)
  • 快速あいづ(郡山〜会津若松)

などが挙げられます。

北海道&東日本パスで乗ってみたい絶景路線

北海道&東日本パスでは、JR北海道とJR東日本の全線が乗り降り自由となります。北海道や東日本は、ローカル線も多い。言い換えると「絶景ローカル線」の宝庫です。

仙山線

今まで乗ってきた路線で、いくつか絶景路線を紹介します。まずは東北エリアの仙山線から。

まずは仙山線。台と形を結ぶ路線です。途中には、「山寺」など観光地もあります。山越えをする列車であり、かなりの絶景路線です。

仙山トンネルを抜けて仙台へ
山越えをする

比較的本数も多く、使いやすいローカル線です。

釧網本線

続いて紹介するのが釧網本線。釧網本線は路から走までを結ぶローカル線です。この路線は、時間帯によっては次の列車まで5時間近く空くこともあり、計画が必須です。

釧路駅を過ぎると、釧路湿原の中を走っていきます。

釧路湿原 川
釧路湿原

釧路湿原の中を突っ切っていくため、釧路湿原の湿原ならではの光景が楽しめます。

根室本線

続いてはまたまた北海道の「花咲線」。花咲線は、僕が今まで乗ってきた路線の中で最も美しい路線。

片道3時間という所要時間ながらも、あっという間にその時間が過ぎてしまいます。

花咲線は見所がたくさん
ローカル線であることが売り

正式には「根室本線」の一部区間です。根室本線はかなり長い路線で、滝川から富良野・落合・帯広・釧路を経由して根室まで続く路線です。途中、富良野から落合までの区間の廃線がほぼ確定してしまいました(この区間は、石勝線が短絡線として後程開業したため、長く特急列車が走っていなかった)。

そんな根室本線の末端区間、通称「花咲線」は、一生に一度は乗っておきたい絶景路線です。

函館本線(山線)

函館本線は函館から札幌を経由して旭川までを結ぶ路線です。このうち、長万部から小樽までは完全なローカル線です。石勝線と同様、特急列車が大量に行き交う「室蘭本線」に特急を全て奪われてしまったのです。

途中の区間からはニセコアンヌプリがきれいに見られます。

小樽から倶知安へ
ニセコアンヌプリ

北海道新幹線開業によって、長万部から小樽の通称「山線」区間は廃止が濃厚になっています(余市町だけが存続を訴えているようですが、厳しそう、というのが本音)。廃止される前に乗っておきたい路線です。

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北海道・東日本パスを活用した旅のモデルコース

「2022春の旅」で「北海道&東日本パス」を使用しました。

2022冬春の旅へのリンク

そのうち、【2022春の旅】1日目〜7日目で「北海道&東日本パス」を使用しています。

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コメント

  1. ミミ より:

    近鉄奈良線を調べていたらこのプログに。すごく楽しくて勉強になります。電車船飛行機大好き、また来ます!

    • Dolphin Dolphin より:

      コメントありがとうございます。
      ブログを通して様々な情報を発信しています。こんな情報が欲しい、などといったご要望にも可能な限りお応えするのでよろしくお願いします!