以前、北海道フリーパス(厳密には新型コロナウイルスによって蒸発した観光需要を取り戻すために北海道が支援して発売された「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」)を利用した北海道周遊のモデルコースをご紹介しました。
このモデルコースのご紹介の記事、なかなかの好評でした。ありがとうございます。
今回はその後、2度目に行った「Peachひがし北海道フリーパス」での北海道周遊の記録です。AirDoも発売している「ひがし北海道フリーパス」の旅では道東をワイドに観光することができます。今回は実際に僕自身がたどった経路を一挙ご紹介。ちょっとづつコメントもつけながら紹介していくので、スケジュール作成の参考にしてくださいね。
↓北海道は行きまくっているので、これ以外にも大量の記事を作成しています!
前回のJR北海道全線フリーパスでの旅に続いて、今回はひがし北海道バージョンを公開。全て実際に僕が周遊した経路です。過去4回の北海道旅行の経験をもとに、「初めてならこれが理想」というルートの記事も企画中!
1日目 北海道入り・網走へ
まずは1日目。以前の北海道フリーパスでの旅でも書きましたが、北海道周遊の際は前日入りすることを強くオススメします。1泊分の宿泊費がかかってしまいますが、やはり当日朝から行くとその分自由度がなくなります。飛行機は鉄道に比べて遅延のリスクがあります。特に、前半戦での行き先によっては鉄道の本数がかなり少ない場合もあり得ますので、是非とも前日入りをすることをオススメします。
北海道のフリーパスの多くは、あえて新千歳空港をフリーエリアに含むように設定されています。かなり嬉しい設定です。これをフル活用したい方は、前日入りして新千歳空港に宿泊するのがいいでしょう。新千歳空港で宿泊するなら飛行機の見えるホテル「エアターミナルホテル」がオススメです。ただし、朝早く、具体的には始発の特急「オホーツク」や特急「宗谷」で道東・東北方面へ向かいたい場合は札幌駅の周辺にホテルを取るのがいいでしょう。
北海道周遊でのホテルの考えた方についても別途記事を作りました。こちらも合わせてご覧ください。
1日目は名古屋から網走への移動日という感じ。Peachひがし北海道フリーパスを使うために、Peachで北海道入りして切符を購入、そして札幌、旭川と経由して石北本線を通って網走へ向かいます。
網走は札幌から特急で5時間、かなり遠いです。5月の旅行で会ったこともあって、名古屋はだんだん暑くなってきているころ。しかし網走へ向かう石北峠はまだ雪景色です。雪景色を楽しみながらガラガラの特急「大雪」で網走へ向かいます。特急「大雪」は利用客も少なく、今後臨時化されてしまうのも納得、という感じでした。
ということで1日目は網走泊。網走は前回も通過しただけで、網走監獄はじめとしてまともな観光を全くしていないんですよね。次の北海道周遊旅行ではまともな観光をしたいなと思っていますが、どうなることやら。特急オホーツクや特急大雪は、札幌・旭川から網走まで時間がかかることもあり全体的に網走到着時間が遅い。仕方のないことですが、朝6時台に札幌を出る特急オホーツクが網走に昼過ぎについた後は、昼過ぎに旭川を出て夕方5時に網走に着く大雪1号。その後、大雪3号が8時過ぎに網走に到着、最終のオホーツク3号が11時過ぎに網走に到着します。こんな感じなので、飛行機に乗って新千歳空港から北海道入りしたのでは、まず観光ができる時間帯に網走に着くことは不可能です。
今回僕自身が、前日夜遅くまで仕事があったのでやむを得なかったんだけど…本当は前夜入りできるのがベスト!
2日目 世界自然遺産・知床五湖を観光する1日
2日目は世界自然遺産・知床斜里を観光する1日です。
2日目は見ての通り、知床半島を観光する1日です。前回の北海道周遊の際は、知床周辺は釧網本線で通過しただけでした。しかし、世界自然遺産にも登録されて豊かな自然が残る知床半島、北海道好きとして行かないわけにはいきません。
ということで、知床半島を観光するために丸っと1日取ったのです。釧網本線の知床斜里駅から斜里バスで1時間以上かけて知床五湖までいきます。斜里バスは本数が多いので地味に便利。
知床斜里の知床五湖などは一回は行くべき。本当に素晴らしい場所です。ヒグマが活発な時期ではなかったため、レクチャーだけで散策できる時期でした。そのため、レクチャーを受けて知床五湖の「五」湖が全て見ることができる散策路で散策します。
「ここは外すな」スポットの1つがこの知床五湖!世界自然遺産になるのも納得の絶景が待ち構えているぞ!
釧網本線が本数が少ないのでやや不便です。最後は釧網本線の知床斜里以南の最終列車で釧路へ向かいます。
釧網本線、ローカル線なんだけれども地味に長い。普通列車しか走っていない、でも次の駅まで10分以上かかったりするから速達列車みたいな感じ。でもやっぱり距離が長いから時間がかかる。夜の時間だから釧路湿原も楽しめない。なかなか微妙な感じでダラダラして、釧網本線の起点である釧路へ向かいます。
3日目 花咲線で根室へ、納沙布岬への旅
3日目の行き先はズバリ根室。前回の北海道周遊の際も丸っと1日かけて宗谷岬まで行きました。今回は日本本土最東端の地・納沙布岬へ1日かけていきます。
北海道周遊の朝は早い。北海道周遊をしようとすると、鉄道の便が極めて少ないことがザラにあります。そう考えると早起きしてでもその便に乗らないと大変なことになるんですよね。今日は北海道周遊にしてはそんなに早くはなく、朝8時に列車に乗ります。朝は6時半ごろには起きてホテルの朝食会場へ。ホテルで朝食を食べられると、栄養がある朝食が食べられるのでオススメです。
ここから根室本線の末端区間、通称「花咲線」に乗って根室へ向かいます。根室までははのんびりと鉄道で2時間半の旅。
でも、この花咲線、本当に景色がいいんですよね。やや天気は悪かったのに、めちゃくちゃ景色がいい。ということで、北海道周遊の旅で外せない鉄道路線として「花咲線」があるのです。
途中でピ〜〜〜っと音が鳴り急ブレーキが、鹿が出てくるのです。花咲線ではしょっちゅうあります。
北海道の中で僕が選ぶ絶景路線ダントツトップがこの花咲線。花咲線は乗ることそのものが観光になりつつある!
根室駅に着いたら、日本本土最東端の地・納沙布岬へ。
絶景ばかりで飽きることのない花咲線2時間の旅。バスが、明らかにJRとの接続を考えてダイヤ設定されている関係で、根室駅周辺で食事を取る時間がありません。根室駅は最寄りのコンビニが徒歩5分です。バスから根室本線の普通列車釧路行きまでの乗り継ぎ時間は5分しかなかったり。ということで、あらかじめ釧路などで昼食を確保しておくことを強くオススメします。
この日は、特急「おおぞら」で札幌へ向かいます。特急「おおぞら」も5時間かかる、超ロングラン列車です。僕はこの特急おおぞらの、石勝線区間の絶景が大好きなのですがこの時間帯ではなかなか景色を楽しむことができません。残念。
4日目 札幌から折り返して帯広観光へ!
4日目は帯広観光です。帯広観光を、レンタカーなしでしようとしたので失敗しました。
実際にはもっと早い列車で札幌へ戻ってきてしまいまた。ここは僕が失敗したなって思うところなので、もし帯広観光に行くという方はレンタカーを使うことを強くオススメします。北海道フリーパスなどは、レンタカーの割引もついています。そのため、そういった割引をフル活用するのがいいでしょう。
レンタカーはなしで回りたい、というなら、ここは帯広ではなく北見・網走方面や大雪山の観光をオススメします(僕が行った時期は、大雪山がまだスキーシーズンだったため観光で行くには向いていませんでした…)。失敗体験談についてもまとめました。
レンタカーをケチったせいでなかなかえらいことに…帯広観光は絶対にレンタカーを使おう
5日目 富良野へ、四季彩の丘へ
5日目は富良野を観光する1日です。富良野はラベンダーの時期が一番綺麗、でもラベンダーがない時期に行ってしまったので微妙でした。四季彩の丘にも寄りましたが、四季彩の丘もまた花があまりなく。という感じで、富良野・美瑛は観光したもののこれまたちょっと残念な1日でした。もし富良野・美瑛を観光するのが初めてなら、これ以外に「青い池」などに立ち寄るのはいかかでしょうか?
一昨日、根室本線の末端区間の通称「花咲線」と呼ばれる、釧路=根室間に乗りました。この根室本線の起点が、こんなに離れたところにあるというのが不思議な感じですね。ローカル路線、北海道の中でもかなり列車の本数が少ない区間である根室本線に乗って滝川から富良野を目指します。僕もこのローカル線は初めて乗ります。
2023年7月に、ラベンダー満開の富良野に行ってきました。ラベンダーの咲く富良野はまさに「絶景」です。
富良野はやっぱり、ラベンダーが綺麗な初夏に来る方がいいんだよね〜
富良野のラベンダーについては、別に記事にまとめました。
7月の時期に北海道周遊をし、「ひがし北海道フリーパス」を利用すれば観光に便利な臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」も利用できます。札幌から富良野まで、直通で行くことができます。
富良野を見て回って、旭川方面へ行きます。途中・美馬牛で降りてのんびり歩きながら四季彩の丘へ向かいます。ここは9月でも、かなり景色がよく綺麗なお花畑が見られますよ。
夏だったら「四季彩の丘」は本当にすごい。北海道で行って良かったところ上位!
僕は前回の北海道周遊旅行でもこの辺りに来ました。なので今回は「青い池」には行きませんでしたが、この辺りを散策するのが初めてであれば青い池などに行ってみるのもいいでしょう。Macの壁紙にもなって、今ではかなり人気の観光地です。
今回のスケジュールでは青い池には行かなかったけれど、でも行ったことないならいくべき!青い池はかなり綺麗!
旭川から札幌へ戻り、5日目はおしまいです。
6日目 帰宅日は函館を観光して陸路で名古屋へ
最終日6日目は、なかなか参考にならないかもしれませんがせっかくなので書いておきます。僕の今回の北海道周遊の1つの目玉とも言えるのがこの「陸路で北海道から名古屋へ帰る」ということです。特急北斗・北海道新幹線・東北新幹線・東海道新幹線を乗り継いでひたすら名古屋まで鉄路で帰ります。
札幌から東京方面へ陸路で帰るためには新幹線を使うルートが一般的です。そのため、新函館北斗を通るのは確実。そこで今回の「ひがし北海道フリーパス」のエリアに含まれない函館も一緒に観光してしまおう!ということで、函館に寄って帰ることに。朝早くの特急北斗で函館へ。と言いたいのですが、北海道の朝にしては遅く、朝8:30の特急北斗に乗ります。この前は6時台に2本あるだけ。7時台に特急北斗がないのがちょっと不便です。
函館でうまい海鮮丼を食べます。「きくよ食堂」という海鮮のお店の本店がここにあります。ここの海鮮丼がオススメです。正直、めちゃくちゃうまい。
そして、春の時期だったこともあり五稜郭の桜を堪能します。ちょっと散りかけでしたが…でもOK、綺麗な五稜郭が見られました。
天気がギリギリ持ったか、持ってないか、という感じの函館山へ。かなり慌ただしい日程です。
函館は一泊していくのがやっぱりオススメな場所!
強行突破で大量の観光を、密度の高い観光をして函館駅に戻ってきました。ここからは新幹線を乗り継いで名古屋へ戻ります。ここについては、別の記事にしていますのでここでは割愛ということで。
僕の2回目の北海道周遊旅行記はいかがだったでしょうか。これはあくまでモデルコースですが、丸パクリをしてもそれなりに楽しめるモデルコースなんじゃないかなと思います。この周遊旅行の半年前に決行した7日間有効の「北海道フリーパス」でのモデルコースもご紹介していますので、こちらも合わせてご覧下さい。
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